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水滸伝
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水滸伝の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 41~60 3/4ページ
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書き始めると止まらなくなりそうなので… 原典の『水滸伝』を凌駕した最高峰の中国史小説でした。 そして、読んだ全ての人それぞれに違った想いを抱かせる、枠に嵌らない作品だと思います。 一読の価値は間違い無しだと思います。 | ||||
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もともと筆者がハードボイルド作家なので、やはりハードボイルド色の強い水滸伝に仕上がっています。内容も北方流に編纂してあるようです。忠実なものを読みたい方よりは、エンターテイメントを楽しみたい方に向いているかもしれません。 第一巻は禁軍の武術師範代の林冲に不幸が襲います。発端は叛徒として疑いをもたれるのですが(事実そうですが)、自白させるためではなく、ただ楽しんでいるだけかのような高きゅうの卑劣な行為に、否応にも憤怒がこみ上げます。執拗に心も体も傷つけられても、志のためにしたたかに生きる林冲の姿に、自然に心が熱くなります。 | ||||
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吉川英治の三国志を一気に読み切り、その勢いで本書を手にとりました。 今まで水滸伝は名前だけでその中身を一切しりませんでしたが、この水滸伝 はしっかりと男の読み物に仕上がっていると思います。 期待した以上のおもしろさで読みだすと止まりません。 | ||||
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【三国志】に続いて北方謙三が手がけた中国歴史小説です。 原作は三国志に比べるとやや知名度に欠ける感じですが、簡単に言うと宋の時代の中国を舞台にした活劇です。「梁山泊」という名に聞き覚えがある方も多いと思いますが、それは実はこの水滸伝に出てくる好漢たちが集まってくる砦の事だったりします。すごく平たく言うと、政府の腐敗を憂いた有志が梁山湖畔に集い、そんで軍を結成し、戦うと。そんな感じです。 三国志もそうだったんですが北方先生の乾いた文体と中国奇書特有の諸行無常な雰囲気が見事に融合して、登場人物たちの姿からこの上ない「その時代を懸命に生きてる感」が立ち上ってます。 本当に楽しい読書をお求めの方に、迷わずオススメ。 素晴らしい本です。 | ||||
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女性には比較的敬遠されがちな作家さんでしたが、水滸伝には興味があり読み始めました。 現在5巻まで読み、もうすっかり北方ファンになっています。 それほど詳細な表現をしていないにも係らず、ありありと情景が浮かんでくるのは 絶対なる文章の力なんでしょうね。すごい! キャラクターも魅かれる漢さんばかりで引き込まれてしまいます。 是非とも女性の方にも読んでみて欲しいです。 | ||||
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水滸伝は読んでみたい!でも、あまり堅苦しい本は苦手・・・。 そんな人にオススメです。 北方さんの水滸伝はわかりやすい・・・と聞いたので買ってみたのですが、 確かに読みやすく親しみやすかった。 登場人物があまりに多いので、ちょっと混乱するけれど、 そのへんは、冒頭の登場人物一覧でカバーできますから。 | ||||
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正直に言うと文庫本になるのを待ってました。ハードカバーの時から、読みたいのを我慢してました。読み出したら、止まらないのをわかっていたからです。三国志の時は、我慢できずにハードカバーを買い続けてしまいました。しかも水滸伝は、19巻ですからね。困ったもんです。それで、書店でハードカバーを見ると見ない事にしていました。 ですから、毎月読み続けます。 「これは、水滸伝じゃない」「現実味がない」等のつまらない意見の人は、読まなければいいでしょう。それは、ハードボイルド小説に対して、もっとも凡庸ないつもの批判だという気がします。大体、水滸伝自体が、中国の大衆小説なのです。しかも、時代によってすこしずつ内容も変化しているはずです。だから、「原作と違う」という考え方自体の発想が変なのですよ。大衆小説の王道は、その時代と場所によって変化していくことです。 読みたい人だけが、読み続ければいいのです。 | ||||
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本を読んで、まずい、と思った。この本は全19巻、関連本を含めると、20数巻になる。また長い付き合いを始めなくてはならない。 負けることが分かっている物語。一人ひとりのキャラがあまりにも立っている。著者北方謙三は既存の水滸伝の話をいったん解体し、キャラの性格も変え、新たなキャラも増やし、(108の玉の欠片など最初から登場もせず)、事態考証もしっかりとして、見事な漢(おとこ)たちの物語を作っている気がした。 例えば、豹子頭林冲である。 もと禁軍(皇帝軍)の武術師範代。謀反の疑いで獄中に入れられている間に高きゅうに慰み者にされた妻は自害する。地獄のような獄の中で林冲は思う。 「いまになって、はっきり分かる。自分は、張藍を愛していたのだ。それを張藍に伝えることが、もうできなかった。志がなんだ。そういう時は思う。志などというものがあったために、張藍への愛をついに自覚することがなかった。張藍が死んでからの自覚など、自覚ではないのた。」(p161) 将来の梁山泊のリーダー宋江と密同盟を結んでいた林冲は、妻とのラブラブは仮の姿なのだと思い込んでいた。槍の腕は天下一だが、精神的な切なさと弱さを併せ持つ。このときの経験が林冲を陰のある、しかし魅力的な漢にする。 彼らの負けざまを楽しもう。 | ||||
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確かに面白い。世間で評判なだけあります。ぐいぐいと引っ張られて、 ついつい時間を忘れて読みふけってしまいます。 ただ、どうにも拭い去れない違和感が。 まだ5巻までしか読んでいませんが、これは”水滸伝”ではありません。 いえ、微妙な筋立ての改変は構いません。登場人物が全て真面目過ぎるのです。 ここまでまともな官軍が、裏であろうと組織できるなら、腐敗は起こらなかったでしょう。 一般民衆も、晁蓋などの優秀な指導者に指揮されたからといって ここまでまともに組織化されるとは思いません。 水滸伝の雰囲気を味わうという点では、駒田信二の訳本、絵巻水滸伝、 メディアや方向性は違いますが、パソコンゲーム”水滸伝・天命の誓い”や蓋星水滸伝など をお薦めしたいところです。 | ||||
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読むほどに熱くなる。登場人物の心に触れた瞬間に、涙が込み上げてくる。 多分、自分には出来そうにない生き様を見せつけられて、魂が揺さぶられているのだと思う。しかし、読んでいる間は登場人物以上に熱くなっている。 日々の鬱屈とした気持ちを一瞬で吹き飛ばし、生きる意味をストレートに感じさせてくれるのは、私にとって北方謙三の本だけだ。 | ||||
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北方謙三氏が、「三国志」に続き、中国古典を題材に描いた大河小説の第2弾で、司馬遼太郎賞も受賞した作品です。 あらすじは、民衆の困窮をよそに、役人たちが腐敗しきった宋末期、その事態を憂いた男たちが、敢然と、官軍に立ち向かうものです。特徴としては、登場する男たちが、どれも魅力一杯なこと。この本を手に取られた方は、恐らく、その中の誰か一人には感情移入してしまい、「頑張れ」と応援したくなるでしょう。また、中国ならではのスケールの大きさも魅力の一つでしょうか。 かの、北上次郎氏が、「本の雑誌」でも大絶賛した痛快無比な物語で、通勤途中に読んでも、日常の些細なことが忘れられること請け合いの本です。歴史本、ハードボイルド何れの好きな方でも、楽しめると思います。多くの方にお奨めのシリーズです。 | ||||
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本当に純粋で奇麗で、強い男達に、ついほれぼれしてしまう。 ’もてる男’とか’ちょい悪’とか、そんな下らないものを追ってないで、男は黙ってこの本を読むべき。 「三国志」に続き、一生忘れることのできない人生の教科書になりそうです。 | ||||
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いままで、水滸伝は大好きで、日本人作家の作品を読んできました。 「三国志」に比べると、読む人は少ないと思うけど、 非常に味があります。 この北方版のよいところは、 著者がはこれまで培ってきたハードボイルドの作風が生きていること。 人物像が、しっかりしていて、安心させられます。 ほかにも好きな登場人物はいるのですが、 林冲、魯智深、武松、史進。特にこの4人の描き方が楽しみです。 出だしは、とてもいい感じ。 次を読むのが楽しみです。 | ||||
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待望の文庫化ということで手に取りました。 とても読みやすく、中国文学になじまない読み手にもやさしい。 小説すばるで連載中の「楊令伝」と同時進行で読んでいくと一層楽しめるのではないかと思います。 続刊が楽しみです。 | ||||
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初めて北方サンの本を読みました!! 読みやすく物語に入りやすくておもしろかったです!王進に師事をする2人のこれからがすごい楽しみです!! | ||||
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私自身「水滸伝」という物語は読んだことがありません。 しかし北方謙三ということで文庫化を待って早速1巻読んでます。 やはりはまりました。 単行本時より加筆修正されているようです。 「吹毛剣」についてのエピソードを加えている模様。 三国志同様登場人物も実に魅力的だし毎月発売日が楽しみです。 また「Club水滸伝」というものに登録すると毎月発売日に北方謙三氏からの メールが届くという企画もある。 当分水滸伝一色の読書生活です。 | ||||
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有名な作品ですが、読むのは初めてでした。 第1巻では、悪政で民が圧迫されている時代を 変えようと、立ち上がった男たちの輪が少しずつ 広がっていくのですが、 その男たちがそれぞれ魅力的です。 あっという間に作品に引き込まれました。 自分が水滸伝の世界にいたら、、誰に近いか? などと考えるのも楽しいです。 この先の展開が非常に楽しみです。 | ||||
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僕は最後まで読みましたが、北方さんが ライフワークと仰るだけあって、とにかく面白いです。 この第一巻では、戦の場面はないですが、 王進、林冲の2人が禁軍を抜けるまでの過程や、 九紋竜史進が鍛えられ梁山泊へ入山するその最初の部分が 書かれています。 物語の導入の部分ですが、これからの水滸伝の 面白さが随所に見られ、きっと続きが 読みたくなると思います。 | ||||
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男たちの物語ではあるが、忘れてはならない女の存在。 1巻では特に王進殿の母の存在が大きいと思う。 荒くれ男を教育していく、めっちゃかっこいいではないか。 そういう母に私もなりたい。 | ||||
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久々に胸が躍る物語に出会えた。宋代末期、腐敗した政治を立て直すべく各地で立ち上がった男たちの戦い。登場人物の一人一人が漢と呼ぶに値する。彼らの友情、師弟関係、信頼関係、そして心をひとつにして志に向かう姿は、常に私の胸を熱くさせる。そして、彼らに立ちはだかる敵の姿もまた、単なる腐敗した役人ではなく、彼らと違うやり方でもって政治を立て直そうとする人間たちなのである。ここに登場する人物は、誰もが熱い血を体の中に駆け巡らせ、あるいは迷い、自分の力のなさを呪いながらも、信じるもののために突き進む。簡潔にまとまった行間から、彼らの鼓動が伝わってくる。生身の熱さを感じる。最後まで彼らの行く末を見届けようと思わずにはいられない物語である。 | ||||
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