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喪失
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喪失の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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カージャック事件が発生。犯人は後部座席に子供が乗車していることを知らずに車を奪う。カージャックの場合、車内に人が残されていると犯人は直ちに車を放棄する傾向だが、この犯人は子供をまだ解放しない。主人公の警部は子供の行方を探るが杳としてつかめない。そんな中、過去にも同じ手口のカージャック未遂事件があったことが判明。そして第二の子供連れ去りが発生する… キャフェリー警部の連作シリーズの3作目だそうです。前2作を未読でも充分楽しめます。 見つからない子供、全く見えない糸口、犯人からの挑発、自分達で犯人捜しを始める被害者家族。 全体の3/4位から犯人が判明しますが、無事逮捕されるのか、新たな被害者が増えるのか、まさにスリリングな展開が続きページをめくる手がとまりません。読者を楽しませる点としては★5つです。 しかし個人的に嫌悪点があったのでマイナス1、疑問点にマイナス1で合計★3つです。 ・嫌悪点 被害者家族の被害者面に嫌気がさしました(すみません)。立入禁止テープを勝手に越えてはアカンでしょ。犯人からの情報を警察に隠したらアカンでしょ。 ・疑問点 刑事のカンが鋭すぎませんか?何故、縁もゆかりもない場所を「何か臭う」だけで捜査して見事的中させるんですか。 私の読み込み不足かもしれませんが、捜査場所の決定がそれだけの描写だった気がします。 刑事のカンでまとめるには強引すぎる印象でした。 | ||||
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カージャック事件が起きて警察が捜査を開始するが・・・というお話。 最初は直ぐに解決するかにみえた誘拐事件が込み入った様相を呈していき・・・・という展開のサイコ・スリラー風の作品でした。やがて同じ様な事件が過去にも起きていたことが判り、警察の苦闘が始まる・・・という展開は有体に言えばありきたりではありますが、著者の筆力のなせる業か、ぐいぐい読ませてくれます。 キャラクター造形にも生彩があり、登場人物全員が役割以上の存在感を見せてやはり著者の筆力のレベルの高さを感じさせます。特に主人公っぽいキャファリーという警部はあまり個性的ではありませんが独特のプレゼンスがあり、シムノンのメグレを想起させるといったら褒め過ぎでしょうか。その他の人物、例えば被害者の家族、主人公の警部と他の刑事との関係等も十分読ませてくれます。 苦言を呈すれば、シリーズ物は出来れば同じ出版社、同じ訳者にしてもらいたいです。この小説も単発の作品かと思ったら、過去に別の版元からシリーズ初期作が翻訳されているとか。はっきり言って読者が迷惑です。 ともあれ、サスペンスとしては良く出来ている作品ではあると思います。機会があったらご一読を | ||||
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レビューが高評価なので、期待していたのですが、私はダメでした。 フリーマーリーの物語がよく分からなかったし、なぜか、けっこう早い段階で犯人が分かってしまいました。 海外ミステリーって、登場人物紹介の欄がありますよね。 話の展開から、この中に犯人がいるんだなっていうのが分かる瞬間があるんですが、これはかなりお決まりのパターンでした。 | ||||
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これがサイコとは思わない。 単なるミステリー小説。ただ、純粋なミステリーかと言うと、ちょっと違うかも・・・と個人的な感想。 単作で読みましたが、そこそこですか・・・ イギリス的な暗さは否めません。思いっきり爽快に終わるかというと、そうでもありません。 好き嫌いが分かれそうですね。 ただ、プロットは上手いです | ||||
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最初にこの「喪失」をよんでから、図書館で借りて1作目と2作目を読みました。 特に2作目はキャフェリーの兄、ユーアンのことが書かれているので強くkindle化を希望します! あと、翻訳されてない3、4作目もできれば。 今回の本で準主役といっていいほど活躍した、フリーとの出会いを読みたいから。 それはそれとして、この「喪失」単独でもじゅうぶん楽しめます。 被害者家族が団結して推理していくところなど、読み応えがありました。 わかりづらかったのは、地形。古い運河のトンネルや立杭などの描写です。 イメージがわかずPCで画像検索しながら、読み進めました。 イラストでもあればわかりやすかったかな。 | ||||
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前作読んでいればもっと違う印象あるかもしれないが。シリーズのKindle化希望 | ||||
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本当は、もっとじっくり読んだ方が、洞窟内での情景等がよくわかったのかもしれません。 が、とにかく先が知りたくて、ページをめくる手が止まらず、読み終わったときにはほうっと一息つきました。 おもしろかったな~。 冷静に振り返れば、欠点もある作品なのだけど、読書の快楽を久々に味わえました。 | ||||
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『容疑者Xの献身』を破っての2012年のエドガー賞受賞作ということで期待して読みだした 結論。東野圭吾のほうがよっぽどよかった 登場人物が背負った心の傷、葛藤は良く描けているが、ミステリーとして単純に楽しめるかというと…? まあ、でもいかにも海外の賞を取りそうな作品ではある 自分には(ミステリーでは大切な)ドキドキワクワク感は感じられなかった 以下、ややネタバレな不満点 ・思わせぶりなセリフが伏線として張られているのかと思いきや、回収されず ・細かい部分に多少のごまかしや矛盾がみられる(丁寧に読み直す気にはならなかったけどね) ・なにより、犯人設定に無理があり、アンフェアを感じた | ||||
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面白くて直ぐに読んでしまった! (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) オススメです。 | ||||
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ジャック・キャフェリー警部シリーズの第五作目、最新作である。 現在はブリストル重大犯罪隊の警部である彼は、最も過酷である都市部(ロンドン)の殺人捜査課警部として18年指揮をとってきたベテランである。 シリーズ第一作「死を啼く鳥」では屍体愛好者を、二作目「悪鬼の檻」(両作ともハルキ文庫刊)で小児性愛者を憎悪をこめて追いつめた。 その憎しみの源は彼の幼少時、実の兄が行方不明となりその犯人が幼児性愛者のサイコパスだったのだ。それがすさまじいトラウマとなってキャフェリーの心の闇となり、性犯罪者は最も憎むべき敵なのである。 物語は単純な事件から始まる。車両強奪事件が発生した。しかしその車内には幼女が乗ったままだったのだ。そしていつまでたっても幼女は解放されず、金銭の要求もない。 平凡な日常生活の中で娘を誘拐された不安から始まった物語は、小児性愛者の犯行ではないのかとサスペンスが盛り上がるなかで第二の車両盗難事件がおきてしまう。またしても幼女を車中に残したままで。 キャフェリーの心には過去にあったおぞましい事件の記憶がよみがえり、怒りをあらわに捜査展開するのだが犯行は異常な方向へ二転、三転していく。 一作目、二作目はストレートに展開する異常犯罪者追跡の物語であったが五作目にあたる本書では新時代のサイコミステリに仕上がっている。それは二転三転する見事なプロットによって読者はミスリードされ、予想外の結末に驚愕させられる。さらにエンディングには今までになかった苦いがそれでも救いがうまれたのだ。 そしてサブストーリーには女性潜水隊巡査部長フリー・マーリーが事件に重要なかかわりを持つ行動が語られ、さらに行方不明の兄の影は薄れ、その変奏曲のように娘を性犯罪者に殺された謎の男ウォーキングマンが不思議な存在感をしめす。 複雑で先の読めない展開は全二作とかわらずとても面白いのだが、何かが違う。 それは訳者の変更だろう。評者は前二作の訳者「小林宏明」(名著「図解 銃器用語辞典」。ジェイムス・エルロイ「LAコフィデンシャル」「キラーオンザロード」)のざらついた粒子の粗い映画のような空気感、ナイフで切りつけるような迫力ある文章のほうがモー・ヘイダーの異常世界には合っているし好むところである。 本書の訳者は「ディック・フランシス」「ギリアン・フリン」作品の訳者であればこれはこれで納得である。 未訳の三、四作目をぜひ「小林宏明」訳での刊行を熱望する。 | ||||
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シリーズものらしいのですが、シリーズを通して5巻目にして初めて読みました。 過去のシリーズ作品を読んでいなくても問題なくストーリーに入り込むことができました。 誘拐されていく子供達、子供たちを助けようと奮闘する警察。 けれど犯人はその警察をあざ笑うかのように次々とアクションを起こしていく。 子供達は死んでいるのか助けられるのか、物語が混乱を極める中でも人間の心理描写が丁寧に書かれているので、 警察側の焦燥感が伝わり、気付けば最後まで一気に読みました。 ミステリーを読んで泣くのも珍しいのですが、気付けば泣き出す始末。 読み進めていくと何となく犯人の目星は付けられますが、プロットそのものが丁寧に書かれているのでそれでも 最後まで楽しく読めました。 続編にも期待できる終わりとなってましたし、読んでない前二作も読もうと思っています。 これは買いですね。 | ||||
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はじめに自動車窃盗事件が起こる。子どもが乗っているのを知らずに車を奪ったものと思われ、子どもは帰ってくると見なされていた。が、同様の手口の事件が過去に発生していたことから、ねらいは子どもの方だったことがわかり、事件は恐ろしい誘拐事件へと様相を変える。犯人は小児性愛者なのか?子どもを生きているうちに取り戻すことはできるのか?そして、犯人は被害者家族を次々に挑発してくるが、警察はそれに翻弄され、警察の先回りをして動く犯人にキャフェリー警部を中心とした警察側の焦りは募る。小さな手がかりをたどるうちに、ついに容疑者も上がってくるのだが…。張り巡らされていた伏線が、後半つながって思わぬ事件の真相へと読者を導いていく。 題名の「喪失」だが、主人公のキャフェリー警部をはじめ、同僚の潜水捜索隊のフリー巡査部長、そして、キャフェリー警部が心惹かれる放浪者「ウォーキングマン」ともに、主要な登場人物はみな何かを「喪失」した心の痛みを抱えている。この事件も「喪失」を抱えた犯人が起こした、他者への「喪失」の強要とも読める。本文がそういう描写になっているのか、訳文のせいなのか、やや理解しづらい箇所がないではないが、ミステリーとしてはよくできていて、エドガー賞受賞も納得の作品である。 | ||||
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著者の作品は受賞で評判が良かったので初めて読んだが、期待通り堪能できた。シリーズ五作目という事だが、何の前提知識がなく読み始めても特に違和感がなく、複雑に伏線が張られている物語に入り込めた。著者によってはシリーズ前作を読んでいないとわかりにくさを感じる場合があるがその様な事はなく、私の様に受賞後の評判で初めて手にとる人も安心して読めると思います。 非常に良くできた作品なので、あらすじの一部でも言及すると読む楽しみがなくなる恐れがあるので一切ふれませんが、最後まで気が抜けない内容です。 翻訳に問題はないと思いますが、又原書の表現方法が初めてしかも日本語よむ作家なのでわかりませんが、日本語の流れが読みづらいと感じる部分があったと感じましたが、時間を忘れて読み終わりました。 | ||||
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アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞に、英訳された東野圭吾の「容疑者Xの献身」がノミネートされたことは話題になった。その時の受賞作が本書「喪失」(原題:Gone、2010)で、シリーズ第5作目である。 今作は、幼い時に小児性愛者の犠牲になった兄をもつジャック・キャフェリー警部が、当初は単純な窃盗・カージャック事件と思われたが、犯人の狙いは少女であることが事件のアスペクトを一変させる。少女たちを連れ去り警察と被害者の家族を挑発する犯人を追及するという内容だが、正直、前半はややダルである。しかし、中盤から、意外な真相を明らかにしつつ、読者を予想もしなかったところへ誘導させていく著者の筆致は流石と思う。この“ひねり”のある表現が非常に良い。もう5作目であるが主役:ジャック・キャフェリー警部に関する人物像は、やや平板であろう。 しかし、続篇も読んでみたい魅力と迫力は充分である。 | ||||
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シリーズ途中を飛ばしての刊行なので心配でしたが それほど気にせずに単独作として読めます。 さすがは受賞作。 まあ、多少隔靴掻痒の感は免れませんが。 本作を読まれて興味を抱かれたかたは、ハルキ文庫からの2冊 『死を啼く鳥』『悪鬼の檻』に手が伸びることでしょう。 引き続きの紹介、特に中間2作の刊行を! | ||||
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久し振りにドキドキするようなサスペンスフルなミステリーを読んだ。『死を啼く鳥』『悪鬼の檻』に続いて翻訳されたキャフェリー警部シリーズ。前二作よりもはるかに出来が良い。さすがエドガー賞最優秀長篇賞受賞作。しかも、東野圭吾の傑作『容疑者Xの献身』を破っての受賞らしい。 『タルタロスの査問官』『七匹の蛾が鳴く』のフランク・ティリエの作品のような趣きの作品。大好物だな。 『死を啼く鳥』『悪鬼の檻』も連続殺人鬼を扱った作品だが、今回も… また、サイコ物、シリアル・キラー物が流行り出すのだろうか。 この作品はシリーズ第五作とのこと。間の三、四作も翻訳してくれないかな。多少、順番が狂ってもガマンするよ。 | ||||
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