悪鬼(トロール)の檻
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手に入れにくかったのですが、見つかって良かったです | ||||
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前作「死を啼く鳥」のラストで、残虐きわまりないサイコパス<バードマン>と死闘をくりひろげ、自分のくだした結末でさらなるトラウマをかかえてしまった、ロンドン警視庁のジャック・キャフェリー警部。暗い過去の陰とありあまるほどのトラウマを抱えた彼と、登場人物全員が強いストレスにさらされていくシリーズ2作目である。 作者モー・ヘイダーは処女作で残虐シーン大盛りのサイコパス事件をうみだしたが、この第2作目ではイヤなシーンをこれでもかと追加して100頁増量の600頁の長丁場で読者を狂気の底まで突き落としてくれる。 原題「トリートメント」。監禁ものと思わせる物語の発端は、ピーチ夫妻が手錠でつながれ瀕死の状態で発見される。しかし本当の被害者は彼らの7歳の息子であり彼は行方不明になっていたのだ。ジャック・キャフェリー警部が捜査にあたるが息子は死体で発見される。それもとんでもない場所から。イヤな状態で。 前作でキャフェリーは死体愛好者と対峙した。今回、彼は彼自身が最も忌み嫌うネット上にあふれる幼児愛好者を狂気のごとく追いつめていく。それは20年前におきた自分の兄ユーアンの行方不明ともどこかでつながっていく。 犯人<トロール>を名乗る悪魔の変態がくりかえす悪行。 レズビアンの上司、父親による息子への性暴力。物語の複雑さ異常さは前作を大きくうわまわり、事件は2組目の夫婦が行方不明となってからは更に深刻さを増していく。 そして眼前に人の心の暗部がさらされた時、読む者は言葉を失うほどおちこむことになる。 さらにラストで兄のユーアンの状況が明示されると、最悪の後味の悪さ(今で言うイヤミス)を残してこの大作は終わる。 新作エドガー賞受賞作「喪失」のキャフェリー警部はどのように変わったのか楽しみである。 | ||||
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