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月の影 影の海 十二国記
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【この小説が収録されている参考書籍】
月の影 影の海 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全199件 41~60 3/10ページ
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いわば東洋の「指輪物語」、きっと永く読み継がれる名作なので、 新作に直木賞くらいあげておかないと、将来、直木賞選考委員の人たちはきっと恥ずかしい目に合うでしょう。 いまは奇書、あすは名著 食わず嫌いという言葉があります。読書ではさしずめ嫌いなジャンルということでしょう。 若い女性向けのホワイトハート文庫、ましてファンタジーとなればまず本屋で手に取ることはありません。 しかしそれでも是非にと勧める人があり、勧められるままに読み始めた「十二国記」でしたが。 これが美味い、じつに美味い、あらためて食わず嫌いは良くないことだと思い知りました。 本筋の四巻をいっきに読み終わり、ため息ひとつついて、不思議な勧興を覚えました。 レミゼラブルのコゼットの物語のようでもあるし、ブロンテの嵐が丘のようでもある、 いやメルビルの白鯨の味わいでもあり、いや果てはセルバンテスのドン・キホーテの滋味かと。 ともあれ古今の名著が思い浮かぶということは「十二国記」は意外にも大変な傑作なのではないか、と。 「いまは奇書、あすは名著」の例にならうのではないでしょうか。 文学上の特徴 物語は省略しますが、いわゆる貴種流離譚の神話形式をとっています。 神話世界のリアリティを支えているのが中国史「史記」五帝本紀、夏本紀、殷本紀、周本紀あるいは「書経」。 著者小野不由美さんの書誌学の教養は相当なもので、ある執念さえ感じさせます。 東洋史の碩学「内藤湖南」漢字研究の「白川静」の系譜、京都学派につながる人ではないでしょうか。 小説「十二国記」はさしずめ「和漢朗詠集」現代版といえるかもしれません。 大きな特徴は漢字の多用、漢文読み下しの文章にありますが、 その美しさと軽快なリズムから、あらためて日本語見直しの機会になるかもしれません。 それはおそるべき出来事です。 ユング心理学の影響 著者は「あえてモデルといえば若い女性の読者」と語っています。 そのやさしさは、 陽子、祥夐、鈴を通じて若い読者との対話をもっとも大切にしているとのテーマの核心でしょう。 アニメ版では仮面をつけた猿が象徴的に登場します。 もちろん本文でも主人公の心理描写としての猿は出てきます。 アニメ版では少し直接的過ぎますが、 仮面「ペルソナ」と魂「ソウル」の葛藤表現は、ユング心理学を援用しているとの表現でしょう。 そもそも「十二国記」の神話的世界はユングのゆめ世界そのものなのかもしれません。 経験からうまれるリアリズム 若い女性向けのホワイトハート文庫、ましてファンタジー、確かに夢のようなふわふわした話です。 しかし差し込まれている具体的な出来事は深刻な今日的な事件の連続です。 それらは、おそらく著者の具体的な経験に基づくものでしょう。 祥夐、鈴の貧困の苦しさは、著者の困窮生活の実際の経験でしょうし、 陽子の哲学的「意志」の発見は、著者自身の精神的葛藤からの発見でしょう。 著者小野不由美さんは特異な人生経験の自信から、現代に対決しているようにみえます。 経験からうまれるリアリズムの強さが「十二国記」を名作足らしめていると言えるでしょう。 いまいちど、いまは奇書、あすは名著。 | ||||
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高校の図書館にならんでいたものを読んだのが始まりです。 完結して欲しくないけれど、早く続きが読みたいという思いで、20年続刊を待っています。 思い返しても、やはりシリーズ1作目の本作が心に刺さっています。 陽子の後悔が弱いわたしの心も抉り、陽子の決意に今のわたしが作られたとも思います。 「裏切られてもいいんだー」のくだりが特に沁みます。 どんな自分で在りたいのか、どんな国にするのか。 身近でありながら、これからも対峙し続ける厄介なテーマ。 折を見て再読をする大切な本です。 | ||||
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陽子を軸に再読してみました。 曖昧なものをそぎ落として、見るべきもの、目を向けなければならないものに必死に視線を向ける姿に打たれます。 最初の頃の、この本ではまだ陽子は弱いですが、泣くこともできないような日々の中でもがくように成長するさまが胸に迫ります。 | ||||
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陽子を軸にして再読の2冊目です。 楽俊との出会いが一条の光となって陽子を導いてくれるのですが、楽俊の人となりに読んでいるほうも救われます。 陽子が「楽俊は自分を騙してもいいんだ」と言うくだりは再読でもじわりと涙が出ました。 信じることは自分の問題なのだと、改めて教わります。 心を強く、生きてゆきたいものです。 | ||||
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アニメ放送当時(もう十年以上経ってるはず…)、アニメ化されてるくらいだし面白いのかな、と気になって買ってみたのがはじまりでした。 率直に言えば、上巻は我慢の一冊w 連れ去られるようにして来た異世界に単身放り出された挙句、殺されかけ、利用され、裏切られ……の連続でそりゃあもう暗い。重い。 だけど、でも!ここから始まるんです、全てが。 280ページ弱の上巻を乗り越えた先、下巻に登場するある人物との出会いから。本当に面白いのはそこからです! そこに行き着く為に必要なんです、この暗ーい上巻は! なので、例え上巻の内容があまり好みでなかったとしても、上巻だけでめげてはいけません。 当時の私のように、上下巻を一緒に買って読んで頂きたいです。 「買っちゃったし下巻も読むか……」ってな具合に下巻も読んでくださいw 十二国記はシリーズ通して、全てが私にとっての珠玉の物語になりました。 初めて読んだ当時、ホワイトハートのレーベルで買った本を、今でも大切に持っています。 なんども読んで、日に焼けた手垢だらけの本ですが……w という訳で、先日から新たにこちらの完全版を買い集めております。 | ||||
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人は、他人から酷い目にあったり、ひどく傷つけられたりする経験をすると、他人を信じる事が難しくなる時がある。 もうあんな目には遭いたくない、同じ轍を踏まない、傷つけられたくない―そういった思いが強く出て来て、自己防衛の為に他人を信じない方を選ぶ。 しかし、他人を信じないということは、いつまでも一人ぼっちだということ。それはひどく寂しい人生になるだろう。 この話の主人公・陽子は、人々に疎んじられ、裏切られ、瀕死の状態になる程に精神的にも肉体的にもボロボロにされる。そんな中、再び他人を信じること・自身の心の在り方を苦しくもがきながらも見出していく。 その過程を読み進めていくうちに、陽子と一緒に自身の心の澱も流れ、整理されていくように感じる。 ―裏切られてもいいんだ ここから始まる陽子と蒼猿との対話にハッとさせられた。 他の人も書いているので詳しくは書かないが、後の楽俊と陽子の対話にも。 付箋貼りまくりです。 信じることが怖くなっている人、強くなりたいと願う人には是非読んで貰いたい作品だと思う。 きっと読後には気持ちが落ち着き、勇気が湧いていることだろう。 私にとって、心の在り方や建設的な考え方を教えてくれるバイブル的な存在となった。 ―お前はお前自身の王であり、己自身であることの責任を知っている。 「自身の王であること」 心に留まる言葉だ…自分を振返り、常に自身の王になることができているかどうか。 自身の王であるように、いつも心掛けたいと思う。 | ||||
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お気に入りの小説なので何度も読み返したため、 本がボロボロになってしまいました。 いつでもどこでも気軽に持ち歩けて劣化もしない電子書籍で 買いなおしたいです。 | ||||
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どうしてこの小説を手に取ったのか覚えていないのですが、この上巻を皮切りにシリーズ全てをむさぼるように読んでしまいました。 ものすごく簡単にいうと主人公が成長していく話なのですが、さまざまな要素が織り交ぜられていてとても濃い内容です。 本当の友との出会い、人の心の醜さとすばらしさ、裏切り、旅というか移動を続けて経験し感じたことが主人公を女王へと変えていく。 読むとなんだか元気になれる後味が良い小説で、ジャンルがファンタジーだからと避けないでぜひ読んで欲しい小説です。 | ||||
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どうして買ったのか思い出せないのですが、本当に買ってよかった!! いつもは警察小説とかミステリーを読んでいてこれは全く別のジャンルですが、そんな私みたいな人でも十分満足できる本格的な小説です。 ファンタジーなんだけど、本屋でもAmazonでもジャンルがファンタジーになっているのがなんだか惜しい! 友達に薦めたときも「え~ちょっとこれは・・・」と言われてしまった。 ミステリーやサスペンス好きな人でも十分に楽しめて、本好きなら読み始めれば止まらないはずなので、まずは立ち読みでいいので2-3ページだまされたと思って読んでみてください。 | ||||
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暇つぶしとなる本を買おうと書店を歩いていたら、ふと目に止まり、購入した本。表紙の絵や文庫の性格からして女子向けの本かと思い、あまり期待しないで読み始めたのだが、こんな素晴らしい作品だったとは思いもよらなかった。 主人公の陽子が追い込まれ、追い込まれていく内に、当然のことながら身に付けた目に目を的な処世術を否定し、改めて己の生き方を固めた場面で吐いたセリフ 『裏切られてもいいんだ。裏切った相手が卑怯になるだけで、わたしのなにが傷つくわけでもない。裏切って卑怯者になるよりずっといい』 これに胸を打たれてしまった。 『十二国記』シリーズはどれも素晴らしいが、私はやはりこの『月の影 影の海』(下巻)のその場面が最も好きである。 | ||||
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今回は、友人へのプレゼント用・・・というよりも、もはや伝道用に購入しました。 この物語に初めて出会ったのは十三年前。それ以来、倦むことなく愛読しています。 何十回読んだでしょう。 良い小説は沢山あり、私もそれなりの数を読んでいますが、 ずっと心に残り続け、待ち続け、愛し続ける小説は、そう多くはありません。 | ||||
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とても綺麗で、新品のようです。 届くのも早くて、びっくりしました。 ありがとうございます。 | ||||
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「魔性の子」から読み始め、なんて重くコワイ話だろう。。と思いつつも 本作も順番通りに読んでみました。 読者にもわけのわからない展開が続く上巻。 これまでかっ!というほど続く暗い展開で気分も暗澹とする。 楽俊が出てきたあたりから徐々に「お?」と思いつつそのまま下巻へ。 これまでの我慢(?)がすーっと昇華されていくように、気持ちがよくワクワクする展開となってました。 そして下巻を読んではじめて納得。 上巻のあの暗さ、陽子と同じように異世界で全く”状況が把握できない”のを読者も一緒に味わっていたんですね。 なのでますます下巻ではすっきりとし、この「異世界」に対する興味がどんどんと湧いてくる。 やられた!と思う見事な構成でした。 ようやく物語が動き出す良い所で終わる下巻。 これはこれで完結してるけど、早く続きが読みたい! そしてまんまと私は本屋に走るのです。 | ||||
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新作の短編集を読み、改めて初めから読み直している。 新作には、いっかいの個人が懸命に生きる姿が描かれており、短編ながら心に響くものがあった。 やっぱりいい物語だなと改めて思った。 この陽子のはじまりの物語を読み、やはりここにも一人の人間の苦悩が描かれていて、十二国記は改めて人間の物語なんだなと染々思った。 如何に人と人との繋がりの中で、自分は何をすべきか決断しなくてはいけないか。その大切さを改めて感じた。 人に合わせたり、任せたりするのではなく、いかに自分の物語を生きるか。 何歳になっても、心に響く作品です。 | ||||
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巻頭にある《十二国図》と《巧国北方図》を何度も見返した。 もう、読み出したら止まらなかった・・・。 舞台は、十二国のうちの巧国。 主人公の女子高生中嶋陽子、突然巻き込まれ型の大冒険譚!! 謎が謎を呼び、理解できない状況下で容赦なく主人公に襲い掛かる妖魔たち・・・。 詳しくは是非、本書を! 上巻は、万事休すと極限に追い詰められる陽子、まで。 | ||||
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やはり何度も見返した巻頭の《十二国図》と《巧国北方図》。 だんだん頭に入ってくる。 絶対絶命の陽子を救ったのは・・・。 舞台は、巧国から雁国へ。 雁国の王が登場し、語られる十二国記の世界の一端と陽子の運命・・・。 陽子の選択は・・・? 最後に、高里(「魔性の子」)の話も少しだけ登場・・・。 もう面白くて面白くて・・・。 詳しくは、本書を! 読後感、痛快で抜群、絶対おすすめ。 | ||||
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アニメをNHK衛星放送で見ましたが、小説のほうが話に深みがあり私なりの解釈を合わせてみたりして楽しめます。早く、十二国すべての巻が出版されるといいですが。 | ||||
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アニメをNHK衛星放送で見ましたが、小説のほうが話に深みがあり私なりの解釈を合わせてみたりして楽しめます。早く、十二国すべての巻が出版されるといいですが。 | ||||
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このシリーズを全部読みたくなりました。 アニメをyoutubeで見ましたが、少し原作と違うのかな? | ||||
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フィクションの世界ですが、すごくおもしろくて読み返しました。 文の書き方が上手で、他のこのシリーズも読みたくなりました。 | ||||
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