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(短編集)

百器徒然袋 風



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百器徒然袋 風の評価: 4.52/5点 レビュー 60件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.52pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

榎木津ものは京極堂シリーズ中のコメディ版

2001年から2004年にかけて発表された中編の連作もの「五徳猫」「雲外鏡」「面霊気」の3つが収められています。「百器徒然袋、雨」に続き、本島君が主人公の榎木津探偵が大暴れするシリーズです。

その傍若無人、天才肌のキャラクターから、榎木津が活躍する作品はコメディですね(笑)。とはいっても京極作品独特のくだくだしい作風(ほめ言葉です)は健在。そういう意味では同じシリーズでも陰鬱で重厚な京極堂ものとは対極と言っていいと思います。読者の好みや評価も2分されるかもです。
個人的には、榎木津の方は軽くややふざけすぎの感ありで、好みは圧倒的に京極堂の方です。が、こちらにはこちらの良さがあり、何よりも気楽に読めるのがいいです。
民俗学っぽいところは同じなので、そういう雰囲気が好きな方にはいいと思います。ここでも、招き猫の由来や妖しい魔鏡、呪いの面などが登場。けれど京極堂シリーズのような猟奇色や怪奇色はありません。最後まで”にゃんこ”が関係するところも、猫好きとしてはうれしかったです(笑)。
また、初めて榎木津のお父様である榎木津元子爵が登場。最後には榎木津の意外な優しい側面も見えてちょっとほっこりしました。

それでも本家?である京極堂の方も期待したいです。ぜひ続編を待ってます。
百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)より
4061823795
No.1:
(3pt)

本当に京極先生?

残念ながら、京極氏の筆とは思えない凡作だった。 地の文にしろ会話にしろ、言葉の選び方がいちいちぞんざいで、文体にしまりがない。また、キャラクタの描き方が京極堂長編シリーズとはずいぶん違う気がする。特に京極堂は別人としか思えない。 ドタバタコメディーだから、ということで気楽に書き飛ばされたのかもしれないが、京極夏彦の名に傷をつけかねないのでは。
 先生、多忙だからって弟子に書かせたりしていないでしょうね?・・・とつい、疑りたくもなる。 ちなみに、今回榎木津はろくすっぽ出てこない。下僕たちがわらわらうろうろしながら京極堂にすがりつき、最後に神が降臨して大暴れ、というパターン。 まあ、一度拝謁を願いたかった方にお目通りがかなった点、さらに京極氏の作品では過去の作品の引用が多いので、後々の作品で引かれた場合、わからないのは悔しいという点で、お金に余裕がある方は読んでおいてもよろしいかと。
百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)より
4061823795

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