豆腐小僧その他
- ジュブナイル (12)
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『豆腐小僧双六道中 ふりだし・おやすみ』を読んだハズみで注文。 表紙には豆腐小僧と名コンビ “滑稽達磨”も顔を出してるけど 角川つばさ文庫! 児童書が初出じゃぁ、続きじゃないよねコレ・・・。 と思って読んでみましたが、 分厚い前2冊を通じて京極センセイが熱弁ふるった 妖怪の在り方がお子様方の理解レベルにあわせて換骨堕胎されていて コレはこれでありがたや。 200ページぐらいのオワリまで読み終えた頃には コレって現代が舞台だけど“あがり”なの? とこんな気持ちになりました。 | ||||
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まずは豆腐小僧なるものが創作なのかと思っていました。 冒頭の妖怪とはいかなるものかという解説や、本文中でも折に触れて妖怪とはどういう存在であるかを繰り返して熱弁する著者に大変失礼をした思いです。 内容は、人間と妖怪が多重世界で入り乱れる感じで、最後は大団円という落語のようなお話。 本書ではタイトル作を含む狂言が併載されていて、そちらの方が楽しめました。一種のリズムやすれ違いが生む、絶妙な言葉のやり取りが楽しめます。 そしてなんと言っても巻末に収録された狂言役者による京極「狂言」作品との出会いの一文が素晴らしいです。 狂言の成り立ちから、能や他の芸能との比較、その歴史、閉塞された世界での苦悩などがほとばしるように表されていて興味深い内容でした。ぜひそこまで読んでほしいです。 | ||||
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素直に読めばなかなか面白いですよ。豆腐小僧。 なんだか柳家喬太郎の落語みたいで。 初めて触れた京極夏彦作品ですが、あまりの酷評におどろきました。 『こども向けにしても長々とした妖怪説明でこどもは飽きるんじゃないか?』なんて意見まで。こどもを馬鹿にしちゃいけませんよ。 大人は勘違いしがちですが、こどもは大人の劣化能力版なんかじゃ決してないんです。スカイクロラの冒頭じゃありませんが一応苦言を。 おそらくは、ファンを長く続けるとしかたないことですが各々が生み出した『俺の思う京極夏彦』や『京極夏彦はかくあるべき』といった強い思いが彼らを駆り立てるのだろうな、と思います。 また、京極夏彦を今日まで支えてきたのも彼らのそういった思いであることも事実ですが。 私の意見を『京極の楽しみ方を知らぬセンス無し』となじるのもよいですが、数多の物語をこれからも楽しむためにも早めにそういうものに捕らわれてしまった感性は解き放つのがいいのではないかと思います。 何かと比べてとか、知らぬ間に自分が作り上げてしまった勝手な作家像とかが判断基準になっては損だと思いますよ。 何より初めてのジュブナイルとして書かれているらしいのだからこれまでのシリーズと赴きが違うのは当然ではないでしょうか。 | ||||
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この作品は,同作者の『豆腐小僧ふりだし』を現代色にアレンジしたものと思われますが,失敗気味である印象が拭えませんでした. もともと,『豆腐小僧ふりだし』は,妖怪たるは何なのかを解説するという色合いが強い作品であり,登場キャラクターこそ子供向けになりえますが,内容自体は子供にうけずらい作品であったといえます. それを無理矢理アレンジしてしまったために,中途半端な作品ができあがってしまったという印象があります. 京極氏は『どすこい』というパロディ作品も書いており,コミカルな作品が苦手とは思えないので,読者対象と題材作品の使い方を間違えたのかなと思います. また,京極氏が書いた狂言と落語も収録されていますが,内容自体は目新しくもないので,京極作品を是非読んでみたいという人以外はスルーしてもいいかなと思います. 表紙絵や映画などにつられて読んでみようと思う人がいるかもしれませんが,京極作品の良さが出ている作品ではないので,京極作品とはどういうものか知りたいという人には不適な作品であるといえます. 今まで,京極作品を読んだ上で,京極氏が落語や狂言を書いたらどうなるのだろうという興味がある人向けのファンディスクとして捉えるのが適当かと思われます. | ||||
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「豆腐小僧双六道中ふりだし」が天然にがり使用の本格手作り豆腐とすると、こちらは充填パックの水増し豆腐です。 事象を説明し解決するために生み出されたものが妖怪であるという妖怪論を、説明機能を持たない不思議な妖怪「豆腐小僧」を狂言廻しに繰り広げる物語展開、おバカキャラと思われた豆腐小僧が人間たちの争いを見事に裁く大団円、いずれも「豆腐小僧双六道中ふりだし」と同工異曲 … というより劣化コピーなので、あちらをお薦め致します。 併録されている狂言台本は出色とは言えないものの、読んで落胆するほど非道いわけではないので、京極ファンなら買ってもよいかとは思いますが。 | ||||
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