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(短編集)

江神二郎の洞察



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江神二郎の洞察の評価: 4.38/5点 レビュー 26件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.38pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21~23 2/2ページ
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No.3:
(5pt)

おもしろいです

意外に先が読めない話が多いです。

既刊の長編の前後のエピソードもあり、有栖川ファンには嬉しい。未読でも問題はありません。
江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)Amazon書評・レビュー:江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)より
4488025404
No.2:
(4pt)

この“甘さ”が気に入っています

著者の代表的なシリーズのひとつ、いわゆる「学生アリス」シリーズの初短編集。「あとがき」によると、このシリーズの長編は5作で完結(4作が刊行済)、短編集は本書ともう1冊を予定しているとのこと。収録作品は、著者のデビュー作を含め、計9作。既発表作品8作と本書のための書き下ろしが1作。
本書では、有栖川有栖(アリス)が英都大学に入学し、推理小説研究会(EMC)に入るところから、本シリーズのヒロイン・有馬麻里亜(マリア)がEMCに入るまでの約1年間が描かれる。収録された作品は、時系列に沿っている。そのことも含め、シリーズ全体との整合性のため、既発表作品8作には加筆訂正が施されているので、順番通りに読むことをおすすめする。

大半は、いわゆる“日常の謎”的なもの。ただ、著者のデビュー作でもある「やけた線路の上の死体」は殺人が絡む鉄道ミステリー。これまでに、鉄道ミステリーのアンソロジー『無人踏切』には収録されていたものの、著者自身の著書への収録は初めてである。

大学の推理小説研究会が舞台なだけに、「学生アリス」シリーズは全体に青春小説的な要素が強い。殺人事件が描かれる長編作品や「やけた〜」でも、同様である。それだけが要因ではないだろうが、ガチガチのミステリーファンにしてみると、少々“弱さ”を感じるかもしれない。ただ、「作家アリス」シリーズにない、ある種の“甘さ”に魅力を感じている人も少なくないだろう。
また、マリアが本格的に登場する「蕩尽に関する一考察」での、『ナイン・テイラーズ』(1998年に新訳が刊行されるまで長らく入手困難だった)のくだりなど、ある種のマニアックさと同時に時代を感じさせてくれ、何とも言えない。

書き下ろしの「除夜を歩く」の中で、江神がアリスに「お前はなんでそんなにミステリが好きなんや?」と問いかける。極めて本質的であると同時に、かなり難しい「問いかけ」である。私の場合、ミステリ全体について一言で回答するのは難しいが、本シリーズに関しては「作品に感じられる“甘さ”が好きだ」と答えるだろう。
江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)Amazon書評・レビュー:江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)より
4488025404
No.1:
(5pt)

ファン待望の短編集

ファン待望の江神二郎が活躍する有栖川有栖の学生シリーズ初の短編集の登場である。個人的に好きなのは書き下ろしの「除夜を歩く」。カーの「夜歩く」に引っ掛けたようなタイトルで怪奇的な話かと思いきやアリスと江神が本格ミステリ論を語り合う話で法月綸太郎が提唱した後期クイーン問題に対する批判的な意見も垣間見える。江神曰く「本格ミステリの論理は幻なのだからそれでいいじゃないか」と。学生シリーズも残すところ長編一冊と短編集一冊になった。残り少ない学生生活を惜しむような気持ちで次回作を待ちたい。
江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)Amazon書評・レビュー:江神二郎の洞察 (創元クライム・クラブ)より
4488025404

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