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後巷説百物語
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後巷説百物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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昔話→当世若者談議→百介へ相談に行く→百介回顧、ってパターンで物語は進んでいく。当世若者談議と百介を交えての談議がまどろっこしく、面子の魅力不足も手伝ってどうにもいけない。どんどんしりすぼみになっていく。最終「風の神」で正馬の推理がいきなり冴えわたっている。 | ||||
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直木賞受賞というイメージが先行したのか、他に二冊を読んだけど、他の二冊のほうが断然面白かった。ただ、『赤えいの魚(うお)』の価値観の違いや恐怖感が非常に興味深かった。 | ||||
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一通り読み終わって、良くできた作品だとは思いますが、それほど驚嘆することもなく、こんなものだろうという感じがしました。百器徒然袋ファンの小生としては、====== | ||||
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もちろん個人の感想だが読み終わるのにかなり根気と時間を要した 警視庁の巡査である剣之進、貿易会社に勤める与次郎、洋行帰りの正馬、道場を開いている惣兵衛が語る数々の奇怪なる話を真相を、隠居の老人である百介訪ねることから物語ははじまる・・・ 百介が語る百介そのものが経験した過去の出来事は、どれもがある意味で神秘的で思惟的であり人生の教訓ともなりえるような・・・ 非常に完成度が高い物語だ・・・・ だが読むにはかなり覚悟いると思う・・・ 挿入の部分をもう少し現代人にも読みやすいスタイルに変えてくれたらありがたいとも思うが まぁそうなると雰囲気の問題が出てくるのかな・・ | ||||
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時代は江戸の太平の世が終わり明治に入っています。 老人となった語り手の百介は隠居生活をしていて、昔の冒険を懐かしむ生活を送っていた。 風変わりな四人組がその昔話を聞きに訪れるという設定で妖怪話が語られる。 四人の掛け合いのような長い前振りも昔話を持ってくるのに必要なのかもしれないけど、二人くらいに絞ってもらったほうが読みやすかったかと。 それこそが京極と思う人もいるんだろうけどね。 どれも隠居の老人が語るのは表の話、妖怪の名を借りた不思議な話である。 そのあとで同居の娘に種明かしのように裏の話をするという構成はこれまでとほぼ同じだった。 しかし六篇の話のどこにも強い邂逅の思いが込められている。 最後に聞こえた鈴の音は、どこまで鳴響いたのだろうか。 | ||||
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「百物語」シリーズの最終作で、直木賞受賞作。明治10年を舞台に、老境に入った山岡百介が当時の官憲から事件の相談を持ち掛けられて、又市等の昔話を語りながら「8割方」の真相を示唆するという趣向。だが、漆黒の異界性、妖異性が実は人間の深層心理の闇から生じるという本シリーズのコンセプトが、シリーズ中で最も弱い本作に受賞の栄誉が与えられた事に違和感を覚える。シリーズ全体としての受賞と捉えるべきか。 「赤えいの魚」は閉鎖された空間で、自らが依って立つ基盤の危うさと、頂点に君臨する者が孕む狂気を描いたもの。容易に、東西冷戦終結直後の東欧、現在の北朝鮮等を想起させる。だが、潮流が強くて人が近づけない孤島と言う地理的条件に異界性を求める姿勢は、作者の想像力の衰退を感じさせる。「天火」は妖火と切り落とされた首が呪詛の言葉を吐くという妖異譚だが、シリーズを通して読んでいる者にとっては仕掛けがミエミエで、話に意外性がない。「手負蛇」、「山男」は各々、蛇、山男という怪異譚には平凡すぎる題材を扱って、かつ内容にも新鮮味が無い。「五位の光」は「狂骨の夢」を思わせる古代からの神事と事件関係者の絡みの妙と、又市の仕掛けの華麗さがマッチし、本作では一番の出来。「風の神」は、シリーズの初作「小豆洗い」の原点に戻った百物語もの。 読者層の拡大を狙ったものか、作品の構成も文章自体も平易過ぎて、従来からの読者には物足りない出来。明治維新後に江戸時代の事件を振り返るという趣向も成功しているとは思えない。作者の意向、作品の出来とも中途半端になってしまった残念な作品。 | ||||
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正直この作品に関しては,私の点は辛いです。前ニ作が好きだっただけに,ちょっとこの話は蛇足かもと思ってしまいます。前のシリーズで語られなかったエピソードを,老人の思い出話と言う形で話すと言うストーリーで,それが一応二重底の設定になってはいて,工夫は凝らしてあるんですが,後日談としてもいささか面白みには欠けるような気がします。これでこのシリーズは完結だと思いますが,終わり方としては前作の続巷説百物語のほうが余韻もあってよかったんではないかという気がしてなりません。 | ||||
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様々な時代、全国各地に不思議な話は存在する。それが真実であるのかどうかは、確かめるすべがない。だが、そうした話には必ず裏があると語る一白翁の話は、文句なく面白い。それは人の心の迷い、恐れ、うしろめたさなどが作りだす幻なのかもしれない。 「祟りとは、発する方の意思が及ぼすものではなく、受ける方の心持ちが発生せしめるものなのですよ。」 この言葉が印象深い。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ということもある。本当に不思議なもの、恐ろしいものは、人の心の中にあるのではないだろうか。 | ||||
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相変わらず面白いのではありますが…。 だいぶ人間が描けるようになってきたなあ、と最近感じていましたが、その分、毒が抜けてきたような気がします。 被差別の姿を果敢に描こうとしているところは好感が持てます。でも、『レディー=ジョーカー』ほどの迫力、切実感はないですね。 | ||||
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シリーズ3作目、舞台は江戸時代から明治に移って、旧メンバーの一人が昔語りをする構成でストリーは進行します。 1作目「小豆洗い」の「音響効果」が優れていました。2作目「お前は必殺か?」と思わせ、これで終わりか?とおもいましたが、3冊目まで引っ張っていくとは、想像すらしていませんでした。他のメンバーの意外なその後も報告されています。 | ||||
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