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夜の国のクーパー



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夜の国のクーパーの評価: 3.64/5点 レビュー 84件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.64pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全84件 41~60 3/5ページ
No.44:
(5pt)

長編大好き

やっぱり伊坂さんの長編が好きです。

二年半かけて大切に育て上げた感が、しっかりと伝わってきます。

読み終わったあとは、切なさと、感動と、爽快感の入り交じった複雑な

気持ちです。

想像して、予想したことが少しずつ外れていき、また、そこが読んでいて

楽しくて仕方ありませんでした。
 
作者のデビュー作を思わせる事もあり、初めて読まれる方にもお薦めできる  

最高の小説です。
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No.43:
(5pt)

伊坂幸太郎ワールド

全体のストーリーと様々な示唆が期待通りのストーリーでした。大江健三郎の本は読んでませんでしたが、すぐに購入しました。伊坂ファンにはお勧めかと思います。
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No.42:
(3pt)

ちょっとひねりすぎか

船に乗って,どこか知らない場所に行き着いた主人公.
そこで言葉を話す猫が,奇妙な国の話を話を始めるが・・・.

クーパーと呼ばれる謎めいた樹の怪物の正体と,
外国に侵略された都市国家の運命を軸にストーリーは進む.
ファンタジー仕立てのストーリーであるが,
終盤にどんでん返しが用意されていて,
どちらかと言えばミステリー的な手法の作品である.

とぼけたキャラクターたちや,寓話や比喩が組み込まれていた
独特の世界観で,この雰囲気は伊坂氏独特のものといえる.

とはいえ,今回の仕掛けは比較的単純なものであり,
シンプルな仕掛けを小説のテクニックで含ませすぎな印象.
もっとあっさりと見せたほうがよかったような気がする.
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No.41:
(2pt)

正直イマイチでした。

あくまでも主観ですが。
伊坂さんのデビュー作のかかしが出てくるやつみたいな世界観で、ちよっとついていけないところがありました。
すみません。
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No.40:
(5pt)

あらすじは他の方が書いているので

あらすじには触れませんが、個人的に好きな類の話です。
他の伊坂作品と同様、気持ちよく読者を騙してくれます。
今回は2つの点で「そう来たか!」と唸らされました。

ストーリーとは別に、猫の描写が素晴らしいですね。
「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」「きょうの猫村さん」を超える
猫描写はもう出ないと思っていましたが、これは完璧。
猫が身近にいる人なら、猫描写でも唸らされること間違いなし。

他作品とリンクがないなど、伊坂ファンにとってはそのあたりが
物足りないのかもしれませんが、コアなファン以外でも楽しめる小説です。

猫や馬は何かの隠喩なのか?登場人物の名前は変わっているが
何かのメッセージが隠されているのか?
などと、考えながら読む小説も好きだけど、おそらく、この小説には
そういったメッセージ性はないと思われます。
純粋に面白かったな。と思える話。
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No.39:
(4pt)

猫と戦争と、そして世界の秘密のおはなし。

妻に浮気をされた男が憂さ晴らしに出かけた海釣りで遭難し
漂着した謎の島で人間の言葉を話す猫「トム」に出会う
猫の口から語られた島の人間界での戦争の物語

壁に囲まれた猫の国とその国に侵攻してきた「鉄の国」の兵士たち
国家の危機に対する人々の反応を猫の視点と人間の視点、それを聞く
主人公の男の視点と多角的に語られる事によって起こっている出来事の
違った側面が見えてくる

「自分が真実だと思い込んでいるかもしれない事を疑え」という作者からのメッセージが
くり返し流れてくるように何度も覆る「真実(だと思っていたもの)」は
最後には読者さえも巻き込んでいく

伊坂幸太郎のデビュー作「オーデュボンの祈り」を彷彿させるような
寓話的異世界ファンタジー奇譚
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No.38:
(5pt)

騙されて、とっても心地いい気分にさせてくれます

物語の主人公「トム」は猫であり、この国で起こった戦争と世界の秘密について猫の視点から語られます。

言い伝えによると八年前、 敵対する「鉄国」との争いに敗戦したものの、トムが暮らす国の国王「冠人」によって平和条約が結ばれ、国民たちは穏やかな日々を過ごしていた。しかし、今になって突然「鉄国」の兵士が自国に攻め込んで来て、国の信頼を集める国王が、国民の目の前で銃で射殺された。そこから物語は始まります。

まるでその場の様子を見たまま描写しているように見せておきながら、あえて大切な実態を描かない。説明不足かな? 少し誇張しているのかな? とさして気にせず読み進めて行くと、勝手に自分で作り込んだ想像とはまったく別の新事実が表れてくるのが、読んでいてすごく面白かったです。振り返れば、確かに そんなことは言ってなかったなぁ と騙されて、とっても心地いい気分にさせてくれます。

主人公が人間社会に溶け込む猫だからこそ、仲間内の猫ネットワークも含めて、人間では知り得ないような俯瞰的な情報が入ったり、逆に猫ならではの余計な視点が入って本筋から脱線していきます。途中、猫と会話のできる人間が登場したり、クーパーという怪物を想像したりと、自分の混乱した頭を整理している間にも、たさくさんの謎が生まれ、その謎を利用するかのように物語に上手く仕掛を作っていきます。

辛口のファンからすれば、ちょっと待ってくれと言いたい部分もあるのでしょうが、僕はこの物語同様、伊坂幸太郎の小説はほとんど面白いと思っているので単純に大満足しています。
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No.37:
(5pt)

ファンタジー好きとして

伊坂幸太郎のファンであり、ファンタジー好きであり、猫好きである自分としては非常に満足しています。 少し不思議な世界観、ストーリー、テーマ、細かな伏線、読後感、全て良かった。
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No.36:
(5pt)

ファンタジーのような現代のイソップ寓話

戦争に負けた小国では民衆が不安と猜疑心に駆られ,クーパーの兵士が助けに来ることを願っている・・・・しゃべる猫を通して語られる不思議な異国の物語。一見,ファンタジーのようにも思えますが,実は現代のイソップ寓話のような小説です。
 何が真実なのか,何を信じるべきなのか,どう判断すべきか。ネット社会で,世界中の情報をすぐに入手できる今日ですが,でも,僕たちはどれだけ真実を知っているのでしょうか。それに意外と身近なことでも,当たり前のように見過ごしてきていることってあるんじゃないでしょうか。そう考えさせられてしまいます。
 不思議な物語ですが,読み終わった後には,ちょっと清々しい気持ちになれる1冊です。
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No.35:
(2pt)

他の作品とのリンクがほしい

話自体はよく練られていて
序盤の物語の細かい設定の説明を我慢して読めば
中盤や終盤にはスピード感あふれる謎解きがあります。

でも本作品にはリンクがありません。
私は伊坂作品の醍醐味を小説同士のリンクに感じています。
リンクがあるからこそ、なじみのない話にも親近感が湧きます。

話の舞台が仙台から離れた島ということなので
舞台が似ている「オーデュポンの祈り」とのリンクをいれても
よかったのでは、と思いました。
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No.34:
(4pt)

伊坂幸太郎さんの作品らしい物語です。

途中で少し中だるみをしましたが、彼の作品そのものという感じです。最後ラストの終わりかたが?という感じもありましたが、まあ80点評価は出せると思います。
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No.33:
(2pt)

おいおい結論もガ○バーか?

何となくガ○バーの寝姿を連想しつつも猫と人が話をしたり鼠が語り出したりで、これまた何となく初期の村上春樹(こちらの鼠はヒトだけど)を連想して期待を抱いて読み進んだ。最初は登場人物達の会話や振る舞いにもピンと張った緊張感があった。これは滅多に無いタッチの作品なのかな・・とも思った。

うーーーん、結論が・・・・
まさかそうなるはずかないと思ってたのに、そうなってしまった。

たまにある[竜頭蛇尾]的作品の典型です。
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No.32:
(3pt)

ファンタジー?大人の童話?

「仙台の港から小舟に乗り、釣りに出かけたはずだったのに。」
気がつけば仰向けになったまま体を縛られていた。そこへ現れた猫のトム。彼は人間の言葉を
しゃべる猫だった。8年間の戦争を終えたトムの住む国では、いったいこれから何が起きようと
しているのか?トムは、語り始めた・・・。

戦争が終わり鉄国の兵士たちがやってきた。彼らはトムの住む国の支配者である冠人を殺害した。
国家存続の危機に直面しても人々はどうすることもできない。支配する側とされる側。力の差は
歴然だった。このまま鉄国の兵士たちの言いなりになるのか!?誰かが叫ぶ。「クーパーの兵士が
いてくれたら!」けれど、本当にクーパーは存在するのだろうか?
この作品はファンタジー?それとも大人の童話?作者の独特の感性が織り成す世界は、独自の
色彩を帯びている。強者と弱者の微妙な関係。それは人間だけではない。猫と鼠の世界にもあった。
それらふたつの関係は、とてもよく似ていると思う。いつだって世界は誰かの犠牲の上に成り立って
いるものなのだ。「クーパーは、存続の危機にある国を救う存在となるのか?」ラストは意外な展開と
なる。仙台の釣り人が結末にどういうふうに絡んでくるのかが想像できてしまったが、それでもほほえま
しく読むことができた。クーパーは、トムの住む国において、今までとは違う新たな伝説になった。
読後は爽快さを感じた。作者の熱い思いが込められた、不思議でふんわりとした作品だった。
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No.31:
(4pt)

作者の新境地を開いた秀作

デビュー作「オーデュボンの祈り」以来の寓話的作品だが趣きがやや異なる。戦争で敗れた国に住む猫のトム(人語を解する)の一人称、その国に伝わる怪物「クーパー」退治に向かった兵士達を描いた伝記的三人称、そしてその国からいったん逃げ出したトムが偶然知り合った公務員の一人称の3つの部分から構成される。物語の意匠は朧げに分かっても、各エピソードの関連性や着地点が良く見えず、特に公務員の存在意義が不明のまま読み進めて行くと、終盤急に視界が開けるという構成手法が鮮やか。物語の骨格がある古典に基づいている事に途中まで気付かせない点も巧妙(勘の良い方は公務員の初登場シーンで分かるかも)。

扱っているテーマは、大きくは国家・平和・リーダー論、個人レベルで言えば、どんな状況でも希望を持つ事や相手を信頼する事の重要性。後者は作者が良く採り上げるテーマだが、本作では特に鼠(猫と会話可能)が猫と平和交渉する辺りにその象徴を感じると共に笑えた。そして、鼠には優れたリーダーが居て(猫にはリーダー不在)、このリーダーの下で鼠が纏まっている点は前者のテーマにも通じる。また、この猫と鼠の関係は立場が異なれば考え方も全く異なるという人間心理への皮肉にもなっている。更に、信頼を強調するだけではなく、"表面的真実"を疑って見る事の重要性も再三言及されている点も見逃せない。

前者のテーマを採り上げたのは、現代日本の状況への憂慮の反映ではないだろうか。テーマは大きくて重いが、子供から大人まで楽しみながら読める様に描かれているので安心して手に取れる。作者の新境地を開いた秀作と言って良いのではないか。
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No.30:
(4pt)

初めて読みました 斬新!

たまたま人からもらって読みました。
書き手の発想がぶっとんでいるため、「何の物語なの!」って最初はわからなかったのですが、除除につかめてきたら、すらすら読めます。

戦争と人間の醜さとか弱さ、また優しさとか思いやり、そういうものを姿を変えて届けてくれる。
そしてエンタメ性もあって楽しいですよ。
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No.29:
(4pt)

普通であることの幸せ

人間はいつも大義の押し付け合い。平行線。
本作の猫や鼠のように歩み寄ろうという姿勢が大切だと思った。
ネタバレになるので詳しくは書けないが、誰にも知られずとも誰かを救おうとする、
その見返りを求めない愛こそが問題解決の糸口に成り得るのではないだろうか。

小さな国のガッツリとしたファンタジー要素いっぱいの作品だが、終盤に近づくにつれ考えさせられる言葉がぽろぽろと出てくる。
やや設定に入り込みにくい気はするが、飽きずに読み続けることで最後には飛び切りの爽快感をもたらしてくれるだろう。

「出かけたら、ちゃんと帰る。」
単純で当たり前のような文字列であるが、これが当たり前にできる幸せを今一度噛み締めたい。
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No.28:
(4pt)

猫と猫のしっぽは対等な関係

最近の伊坂作品の中ではストレスを感じずに読めました。
出だしはガリバー旅行記みたいに、「私」は気がついたらぐるぐる巻きにされてた。
それなら(?)タイトルのクーパーは車のミニクーパーから?(新聞連載小説も連想し)と最初は想像しながら読んだ。でも違うか
「私」と同じく猫が胸に乗り状態で読書すると、トムの冷静さや思慮深さに脱帽し、猫のしぐさの描写には微笑んでしまいました。「仙台暮らし」に猫の話しもありましたね。

本来の性質や所属や種族、本音と建前と、中と外、利害、価値観
夜の闇に紛れ込んで真実は見えない。でもかすかな光でも捉える猫の眼があれば・・・

半分も杉れば、なんとなくカラクリは見えてくるけど、オーデュポンの祈りを読んだときのような、気がつくと何か心の中に祈りや願いが、少しずつ少しずつ重なってくる小説でした。
そして読後感は自分にとっては「ミュージック!」
個人的には銀行強盗さんたちの演説もまた聞きたいなあ。
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No.27:
(5pt)

やはり、伊坂さんは天才です。

久しぶりに、伊坂さんの小説を読みました。長編でしたが、3日ほどで読みました。まず、20歳の息子が読み、次に私(50代)が読み、さらに15歳の息子も読みましたが、3人そろって(タイミングはずれましたが)「凄い」と興奮しました。
 不思議な世界のお話でしたが、どこか懐かしく気持ちがしんみりとなり、だんだん正義に燃えて元気になり、ラストは爽快感100パーセントになりました。
 半分あたりまでは、このバラバラの線がどう絡まっていくのか、どれが伏線でどれが伏線じゃないのか、とても掴みにくく、仕方がないからとりあえず先に進もうと読んでいくだけでしたが、後半からの展開はもう息がつけないほどの面白さで…その頃には、本をテーブルに置いておけない状態でした。
 伊坂さんがこれほど猫の生態に詳しいということも驚きでした。猫のトム君は至って自然で、特にヒーローの資質が備わっているわけではないのだけど、そんな普通の存在が普通に世の中に反応しているうちに、大事な場面に遭遇すると知らず知らずにガッツリ関わって他の存在を助けることになる、人間もこんな風に普通にしていたら良いのかもね、と素直に思いました。
 ファンタジーはリアルであればあるほど、面白いもの。それを伊坂さんは知り尽くしていらっしゃる。この作品は、世代を超えて、時代を超えて、楽しまれる名作です。
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No.26:
(1pt)

伊坂ファンの友人の薦めで

名前だけ知っている作家さん。
たまたま友人から本を頂き、読んでみました。

なんだかすごく、つまらなかったです…。
登場人物(動物達)が話をしている場面ばかりで本筋が中々進まないし、ダラダラとしていて臨場感もなかったです。

ラストできっとひっくり返るのだろうと期待して読み進めましたが、肝心の種明かしもふーん…て感じで。

がっかりでした。
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No.25:
(3pt)

重さ以上に重いぞ!

ネコのトム目線で眺めることが多い為、
ふんわりとした印象ですが、
危機への対応がのんびりしている日本を思って書かれたのか、
けっこう重いテーマが点在してます。

この本、仙台から来た人間抜きで全4巻位で読みたかったです。
(今回の本では非常に重要ですが…)
人間も、ネコもネズミも興しろいキャラが登場しますが、
どのキャラももう少し知りたいなーと消化不良…

ひっくり返すことの出来ない、弱者と強者の関わり方、
伊坂さんらしい両側目線でおもしろかったですが、
ちょっと片付け方が好みではなかったので
☆は3とさせて頂きました。
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