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夜の国のクーパー



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夜の国のクーパーの評価: 7.40/10点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.40pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(6pt)

喋る猫、交渉する鼠、兵士に変身する杉・・・国家と戦争のファンタジー

伊坂幸太郎の10冊目の長編小説。猫が喋り、鼠が交渉する世界で起きた戦争と国家支配と住民の不思議な物語である。
妻に浮気された40歳の公務員が船で釣りに出て遭難し、気が付いたら体を縛り付けられており、しかも胸の上に乗っかった猫が「ちょっと話を聞いてくれ」と語りかけて来た。その話は、猫が住む国で起きた戦争と敗戦と占領と国民の間に伝わる伝説の兵士たちの物語だった。
現実とパラレルに出現する異世界で現実の世界を反映しためるくめくようなファンタジーが展開するという、伊坂幸太郎お得意の世界の話である。そこの部分を楽しめるか否かが、本作への評価の分岐点であり、個人的にはどっぷりと浸り込むことは出来なかった。
ファンタジックな物語で現実世界を照射するという伊坂ワールドが好きな人にはオススメする。

iisan
927253Y1
No.4:
(8pt)

現実と幻想の交錯のようだが

戦争に敗れた国の話を描いた本作は、あらすじからは全くストーリーが想像できず、読み進めていけばあまり伊坂幸太郎の作品とは思えないようなファンタジー感が新鮮だった。猫が主人公で、話し声が人には聞こえないというところは「ガソリン生活」に似通ってはいるか。

後進的なとある国は鉄国からの支配を受けるようになり、その中でさまざまな抵抗を見せながら、過去にあったクーパーと呼ばれる杉の木の怪物の話を混ぜてくる。そしてもう一つの軸が仙台の公務員である男がこの国の近くにさまよってしまい、猫から話を聞く場面だ。この2つがどう混ざり合うのか、いつ猫はこの男と出会ったのか、この辺りが注目してしまうポイントだろう。
正直オチとしてはイマイチでしかなかったが、それでも高評価とするのは斬新な世界観に引き込まれたことが全てだ。非常に面白く読めた。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.3:
(7pt)

夜の国のクーパーの感想

人間の根底にある醜さと優しさをテーマに、日常と非現実的な世界が錯綜しながら話が進む。
杉が「さなぎ」になって、脱皮して暴れだすなんて、クーパーとは何者なのか?
透明になったクーパーの戦士はどうなるのか?
その中で、妻に浮気されて迷い込んだ男がどんな役割を果たすのか?
突拍子もない設定は作者独特で、でも、その突拍子もない設定の結末が気になってしょうがありません。
最後は爽やかに終わろうとするのも作者らしいのですが、設定がさすがにファンタジー過ぎたかな。

Hidezo
GX0TU62Y
No.2:
(7pt)

猫好きは、ぜひ。

妻に浮気された男が会った1匹の猫。

その猫が語る、クーパーのいる世界は
男のいる世界とは色々違うことがあるようで……。


ミステリーというよりはファンタジー。
でも、伊坂作品ならではの、驚くような結末も待ってます。

猫好きなら、ぜひ。


▼以下、ネタバレ感想

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jack
J1EJ4V2U
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

夜の国のクーパーの感想

いやあ、面白かったよ

なんといってもラストで今までの伏線という伏線が回収されたところはいいですし、途中から読む手が止まりませんでした

友達の伊坂幸太郎好きは伊坂幸太郎にしては…と言っていましたが、僕としてはかなり面白かったかと。

伊坂幸太郎の今までの作品で言うと、最初の方でオーデュボンの祈りに似ているかなぁと思いました。

他に最初似ているなぁと思ったものもあるのですが、ネタバレになりかねないので、ネタバレの方に書いておきます。

▼以下、ネタバレ感想

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アンコウ
BKBVHN0W

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