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ハゲタカ



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ハゲタカの評価: 4.29/5点 レビュー 185件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全185件 161~180 9/10ページ
No.25:
(4pt)

ハゲタカ2を先に読みました

ドラマを見て、ハゲタカ2を読み、

その後、ハゲタカを読みました。

ハゲタカ2を読んだとき、上巻のはじめのほうは

???という内容だったのですが、

ハゲタカを読んで納得です。

きちんとつながりました。

ファンドが日本再生に果たした役割が

ファンドの本を読むよりもよくわかります。
ハゲタカ(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(下) (講談社文庫)より
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No.24:
(5pt)

すばらしい!!

私もドラマを見て非常に面白いと思い、原作本を手にした口です。

ドラマのほうがストーリーが違っているといえるが、ドラマも面白い。

でも、原作のほうがもっと面白かった!

上下巻2日で一機に読んだ。更には続編のIIの上下とも一機に読んだ。

特に私は、継いではいないが親が小さな町工場を経営しており、更に私が以前勤めていた会社は民事再生法適用そして外資ファンドに営業権譲渡され、私自身もその会社を辞めざるおえなくなったという経験があるので、ドラマともこの一連の物語は他人事には思えなかった。

本当に、この作品はバブル崩壊後の日本の企業状況を的確にあらわしていると思う。

言葉では筆舌にしがたい。

特に中小企業の同族オーナー会社は、あの物語の通りと言っても過言ではないし、社員は奴隷みたいなものと言える。

特にIIでワシズが言った「会社は皆のもの」という言葉に感動した!!

ワシズが一番会社経営というものを知っているのではと思ってしまう。

冗談抜きで、ワシズよ日本を買ってくれと言いたくなってしまう!!

そんな物語です。
ハゲタカ(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(上) (講談社文庫)より
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No.23:
(4pt)

本当の企業再生とは…


 ハゲタカ・ファンドやターンアラウンド(企業再生)などに焦点を当てたこの小説は、NHK総合で同名のドラマ(大森南朋が好演)が放映されていた経緯もあって、興味深く読過した。読後感として、「上巻」はやや冗漫な印象を受けたが、「下巻」は一気に読ませてくれた。

 この小説における本筋は、詳しくは述べられないけれども、「売国奴、望むところです。私の願いですよ。この国をぶっ潰すためなら、命なんて惜しくないですよ。正義のためになら死ねますから…」という投資ファンド会長・鷲津政彦の権謀を駆使しての隠された“復讐”にある。

 だが、作者の秘められた願いは、何と言っても“企業再生”であろう。その要諦をバンカーからターンアラウンド・マネージャーに転身した芝野健夫に語らせている―企業を再生する上で、一番大切なのは、経営トップが持っているオーラ、率先垂範して再生に邁進する姿だ、と…。

 そして、もう一つのポイントは、鷲津の「世界中の金を使って、この愚かな国に思い知らせてやるのさ。本当の再生とは何かをな」という“挑戦”に対して、実業に生きるホテルグループ社長・松平貴子の「ハゲタカを扱える鷹匠」を目指すという“決意”にあるような気がしてならない。
ハゲタカ(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(上) (講談社文庫)より
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No.22:
(5pt)

日本の腐った社会の構造がわかる

しかもおもしろいだけじゃなく、

日本社会や経済の勉強にもなる!

こんな本が読みたかった。

ぜひみなさんにも読んでほしいおすすめの書です。

舞台は、「失われた10年」と揶揄されたバブル崩壊後の日本。

バブルに浮かれて不動産担保至上主義で不良債権をたんまりつくった銀行、

有名絵画やリゾート地、ゴルフ場などを買いあさり、大損こいた大企業。

バブルの泡が消えてもなお、過去の栄光にしがみつき、

「政府が悪い」「銀行が悪い」「企業が悪い」「時代が悪い」と、

他人のせいにして被害者ずらして、やらなければならない改革を、

先延ばしにして自分だけはいい想いをしようと思っている腐った輩に、

「ハゲタカ」という名の外資が襲い掛かる物語。

ハゲタカ外資日本法人の日本人代表が主人公なのだが、

日本社会がいかに腐っているかということを、

実際に起きたノンフィクション的な話をベースに、

外資という視点から客観的に俯瞰できるのがこの小説のおもしろさ。

「ハゲタカ」といわれ外資はなんでもかんでも批判されるが、

この小説を読むとわかるように、

ハゲタカが悪い、外資が悪いという前に、

不良債権出し、乱脈経営し、瀕死の状態なのに、

きちんと処理を行わない日本の当事者たちの意識の低さが、

実に鮮明に浮き上がってくる。

政治家、官僚、企業、銀行など、

どういった動きをしてこの社会を腐らせているかがよくわかり、

かつ、最近新聞紙上を賑わせている難しい金融用語もよくわかり、

会社とは何か、株式とは何かがよくわかる本だと思う。
ハゲタカ(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(上) (講談社文庫)より
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No.21:
(5pt)

いまどきは

ニューヨーク 日本という設定は古い感がしないでもない。

アラブとか北極海との恋のゆらめきなんてのもでてきそうな昨今。だが

案外素直によめる。

 女と男とは永遠にまとまりがつかないのか、なんていったら

作者から文句をいわれそうだが、なかなかの読み応えである。

ニューヨークもにおいのしてくるシーンが

多々あり一読推薦。
ハゲタカ(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(下) (講談社文庫)より
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No.20:
(5pt)

バブル崩壊後の日本経済のダイナミズムを描く

バブル崩壊後の日本社会で、次々と潰れていく企業。そしてそれに伴い増えていく不良債権。護送船団方式で保護されてきた日本の金融機関はその増え続ける不良資産を金に換える術を持たない。しかたなく二束三文で外資系金融機関に売りつけるのだが、そこはまさにハゲタカが死肉を漁る修羅場と化している。結局、それを金のなる木に変える数少ない錬金術を持つのが主人公の一人である鷲津が率いる外資系プライベートエクイティーファンドなのである。邦銀から買い取った債権を使って、安閑としていた放漫経営の企業を建て直し、あるいはばら売りし、邦銀では出来ないようなリターンを上げる。今でもしがらみの中に生きる邦銀ではどこまでやれるか分からない。

バブル崩壊後のこの10年余りの間にこの日本という国を舞台に起きた経済闘争を、小説を通じて如実にあらわしている傑作である。限りなく真実に近いと思われる筆者のプロットは非常に面白く、エキサイティングであると同時に金融関係者や企業経営者などの専門家の世界で起きている事象を分かり易く伝えてくれている。
ハゲタカ(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(上) (講談社文庫)より
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No.19:
(5pt)

エキサイティングな一冊!企業の再建で救いはあるのか?

どこまでがフィクションでどこまでが事実をベースにして書かれたのか判別が出来ないくらいに迫真の筋書きが続くこの下巻。上巻以上にエキサイティングな続きである。
本書を読んでいて思った。数年前に日本の長信銀や地銀が破綻後に外資系買収ファンドに買収されたが、何ゆえ破綻銀行は彼らのターゲットになったのか?また、ごく最近、外資系投資銀行や政府系機関が地方の温泉旅館を立て直しているが、現実の背後にある経済論理はなんなのか?こういったものがこの下巻では多く描かれている。私にとっては目から鱗だった。

さらにこの下巻では、主人公達の心理の奥底まで迫っていく。潰れかかった企業を再生させるといことがどういうことなのか、企業経営をするとはどういうことなのか、当事者達の心理の綾を交えながら語っている。

この過酷な物語に救いはあるのか?!最後はご自身の目で確認して欲しい。
ハゲタカ(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(下) (講談社文庫)より
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No.18:
(4pt)

早く読めばよかった

NHKのドラマを見て買ったのだが、なぜもっと早く読まなかったのかと後悔した。

経済小説というのは総じて面白くない。

書き手が専門的に走りすぎてドラマの部分がないがしろになってしまうものが少なくないからだ。

これもきっとドラマ制作がうまいに違いないと勝手に想像していた。

ところが、上下二巻でちょっとかったるいところはあるが、一気に読ませる。

面白い上に、人間の本質についてをじっくり考えさせられ、明日からのいろいろな生き方のヒントを得たりや反省したりで、有益で充実した読後感に浸った。

結局、銀行は金貸しである、という原点をしっかり見せてくれる。

経済は人間が作り出したものであるが、経済がいかに人間的であるかという本来の姿を考えるのにふさわしいテキストだった。

経済の授業でこれを使ってくれれば、根本的な経済と人間の関わりの大切な部分をきちんと学べたのにと、つまらなかった授業を振り返った。

☆がひとつ足りないのは次に期待が大きいと言う理由。
ハゲタカ(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(上) (講談社文庫)より
4062753529
No.17:
(4pt)

鷲津の今後・・・

バブルに湧いた日本があの時期に侵食されていったことが今のバブル景気を呼んでいることを痛感した。

バブル崩壊で、きっともう二度と同じ轍は踏むまいと思っていたのに、また同じことをしている日本。

あの時代を知らない人間が跋扈し、あるいは当時蜜を吸い上げた同じ人間がその味を忘れられなくて再び蠢いている。

踊らされるのは一般庶民で、庶民も愚民と言われても仕方が無い無気力さに陥っている。

本当に懲りない繰り返しだとつくづく残念でならない。

愚かな日本をバイアウトしてしまえ、という言葉には反発の気持ちと、そう叫ばずにはいられない鷲津の深淵に共感をも覚えるのはそうしたやりきれなさからである。

仕掛けだらけの日本で、仕掛けに踊らされずに生きようとするのは至難の技である。

が、よく目を見開いていれば仕掛けにひっかからずに騙されずに人生を全うすることが出来る。

日本を台無しにしていくのが誰なのか、それをそろそろ感じるためにもこの本を読んでみるといい。
ハゲタカ(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(下) (講談社文庫)より
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No.16:
(5pt)

現実の銀行マンの苦悩

非常に丁寧に、わかりやすく、かつ、リズミカルに、ストリーは展開する。強すぎず、弱すぎず、現実の銀行マンの苦悩をよく描写している。
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No.15:
(5pt)

一気に読めます

本書を原作に、NHKが作った同名のドラマが

面白かったので、読んでみました。

ドラマに比べて登場人物のキャラクターが立ちすぎていたり、

ストーリーも劇的な展開が多く、リアリティに欠けるのですが、

小説としてはこの方が読み進めやすくてよいです。

上下巻とも、一気に読めました。
ハゲタカ(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(上) (講談社文庫)より
4062753529
No.14:
(3pt)

企業買収の水面下

「○○が○○社を買収!」などと、普段から企業買収に関するニュースはよく耳にするが、

この本はそうした企業買収の「裏側」が小説仕立てになっていてとても面白い。また企業買収の手法や交渉のやり取りなどを通じて、「こういう仕組みだったのか」と新しい発見の連続である。本書は小説でありながら金融経済に関するとっかかりとしては下手な入門書より良好である。

 若干残念だったのは、登場人物やシーンの入れ替わりが唐突すぎてストレスがたまったことだろうか。よって星3つとなった。
ハゲタカ(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(上) (講談社文庫)より
4062753529
No.13:
(4pt)

人情と怜悧なビジネスのハザマ・・

冒頭、衝撃の割腹自殺の背景・意味が全くわからないまま怒涛の外資(と言っても日本人)ハゲタカビジネス・再生ビジネスもあり、の展開。プロのジャズ・ピアニストを目指したという意外な経歴をもつ鷲津のバックグラウンドに関する知識はほとんど無いままに読み進めると、山一證券や長銀の破綻など実際の経済事件が下敷きになっているだけにリアリティに引き込まれ、最初の「自殺」については完全に忘れてしまいます。

・・・が、終盤、鷲津が非情・怜悧なビジネス・スタイルの中にチラリと見せる「浪花節」、やっぱり日本人だから・・・、というオチではなく最後に「あ!!!」と驚く種明かしが!・・・そうです、ラストのドンデン返しを企図してたんだろうな〜ということは理解はできるものの、「伏線」が最初の割腹自殺だけでその他の「糸」がないから、あんまり自分にはハマりませんでした、このラスト。あ・そう言えばそんな話もあったね、みたいな感じで。鷲津のバックグラウンドとか人となりがもう少し書き込まれていたら違った印象をもったかも。

・・・と言うわけでミステリと言うよりはビジネス・ゴラク小説、でイージーに楽しみましょう。
ハゲタカ(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(上) (講談社文庫)より
4062753529
No.12:
(5pt)

経済の歪み、マーケットの歪み

私もドラマを観て買いました。

内容は経済を通して、日本という社会の歪みを徹底的に書いている。

歪みがあれば、そこが儲けるネタになる。

あの逮捕された人間たちもそうでした。

歪みはなんにでもあるものですが、あの当時の状況を細緻に描いています。

主人公と他者の交渉の場面は、思わず自分の体験を思い出しました。

にこやかな顔をしながら、腹に一物どころか山ほどの物をかかえて、

相手の一言一句の裏を読みながら、あの手この手で交渉をする。

テーブルの下での蹴飛ばしあい、けたぐり。会社に戻ってからの、相手をド突き倒す計画づくり。

玄人さん相手のお話は大変面白いものです。負けたり、だまされたら、そいつが阿呆と

言われるだけでした。今でもそうでしょう。

久しぶりに昔を思い出しました。経済小説としては一級品だと思いますが、

主人公の真の目的の原因となることが、少々弱いような気がします。

しかし、これだけのことを良く取材したものだと思います。

それだけでも星5つ以上でしょう。
ハゲタカ(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ハゲタカ(上) (講談社文庫)より
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No.11:
(5pt)

外国から観た日本経済が見える

NHKのロケ撮影をきっかけに著者と知り合ってこの本を読んだが、実に日本の旧態依然とした商習慣が世界の動向から取り残されそうになっているかが分かり、説得力・納得力で一気に寝るのも忘れて読んでしまった。
 続編ともなる「バイアウト」とあわせて読むと、より実態にリアル感があり、日本経済はこのままで良いのかと素人ながら気にかかる。黒船が日本に来た頃を髣髴とさせる。
 作者が読売新聞記者だっただけに、取材はしっかりしたものがあり、昨今の買収劇や外国ファンドのことがよく理解できるようになる。
 2/17(土)夜9時から始まった連続六回のNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」は、その点でも映像は忠実に描いてあり、これからの続編が楽しみ。
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4062753529
No.10:
(4pt)

読んでいて楽しいのですが…

世間ではそれほど馴染みの無い外資系再生ファンドのことが詳しく書いてあり、とても面白かったです。

いくつかの各論的なストーリーはスピード感があり、読んでいて楽しいです。ただし、上下間に亘って繰り広げられる鷲津と芝野の関係は勘の悪い私でも前半(もっというと最初の数ページ)で分かってしまい、ラストは読み通りで若干期待外れでした。もっというと、鷲津と芝野の関係の裏にある要因がとても浅く(各論との関係がゼロ)、とって付けた感が否めません。

各論のストーリーの面白さは☆☆☆☆、全体を結ぶラストの閉め方は☆、外資系ファンドの内容が分かる点が☆☆☆☆、総合評価として☆☆☆☆。
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4062753529
No.9:
(5pt)

綿密な取材に基づいた生々しい描写が魅力

特定の主人公を置くわけではなく、アメリカのハゲタカファンドの日本人社長と、経営破綻したスーパーを再建するために友人に請われて邦銀からスピンアウトしたスーパーの社長と、これも経営に行き詰まっているホテルを建て直そうとしている女社長の三者の生き様をそれぞれ描く独特のスタイル。三者とも金融問題に直面している、そして日本に対する高い愛国心を持っているという共通点があり、同時並行でそれぞれのストーリーが進んでいく中で、相互に影響し合う。バブル前後の日本経済の状況を忠実に描写し、また、実在の企業をモデルにしているので、ノンフィクション性の高いフィクションであると言える。バブル期の金融機関の経営やコンプライアンスがどれほど緩んでいたのか、バブル後の金融機関の貸しはがし、貸し渋りでどれだけ地方の中小企業が影響を被ったのかなどといったことについて、アウトサイダーとしてはこれまで実感が湧かなかったのだが、本書を読むと、そのあたりがかなり生々しく描写されており、知的好奇心が刺激されてついつい引き込まれてしまう。かなりの長編小説であるが、中だるみもなく、興味深く読ませてもらった。
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No.8:
(5pt)

綿密な取材に基づいた生々しい描写が魅力

特定の主人公を置くわけではなく、アメリカのハゲタカファンドの日本人社長と、経営破綻したスーパーを再建するために友人に請われて邦銀からスピンアウトしたスーパーの社長と、これも経営に行き詰まっているホテルを建て直そうとしている女社長の三者の生き様をそれぞれ描く独特のスタイル。三者とも金融問題に直面している、そして日本に対する高い愛国心を持っているという共通点があり、同時並行でそれぞれのストーリーが進んでいく中で、相互に影響し合う。バブル前後の日本経済の状況を忠実に描写し、また、実在の企業をモデルにしているので、ノンフィクション性の高いフィクションであると言える。バブル期の金融機関の経営やコンプライアンスがどれほど緩んでいたのか、バブル後の金融機関の貸しはがし、貸し渋りでどれだけ地方の中小企業が影響を被ったのかなどといったことについて、アウトサイダーとしてはこれまで実感が湧かなかったのだが、本書を読むと、そのあたりがかなり生々しく描写されており、知的好奇心が刺激されてついつい引き込まれてしまう。かなりの長編小説であるが、中だるみもなく、興味深く読ませてもらった。
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No.7:
(5pt)

綿密な取材を踏まえた生々しい描写が魅力

特定の主人公を置くわけではなく、アメリカのハゲタカファンドの日本人社長と、経営破綻したスーパーを再建するために友人に請われて邦銀からスピンアウトしたスーパーの社長と、これも経営に行き詰まっているホテルを建て直そうとしている女社長の三者の生き様をそれぞれ描く独特のスタイル。三者とも金融問題に直面している、そして日本に対する高い愛国心を持っているという共通点があり、同時並行でそれぞれのストーリーが進んでいく中で、相互に影響し合う。バブル前後の日本経済の状況を忠実に描写し、また、実在の企業をモデルにしているので、ノンフィクション性の高いフィクションであると言える。バブル期の金融機関の経営やコンプライアンスがどれほど緩んでいたのか、バブル後の金融機関の貸しはがし、貸し渋りでどれだけ地方の中小企業が影響を被ったのかなどといったことについて、アウトサイダーとしてはこれまで実感が湧かなかったのだが、本書を読むと、そのあたりがかなり生々しく描写されており、知的好奇心が刺激されてついつい引き込まれてしまう。かなりの長編小説であるが、中だるみもなく、興味深く読ませてもらった。
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No.6:
(5pt)

綿密な取材に基づいた生々しい描写が魅力

特定の主人公を置くわけではなく、アメリカのハゲタカファンドの日本人社長と、経営破綻したスーパーを再建するために友人に請われて邦銀からスピンアウトしたスーパーの社長と、これも経営に行き詰まっているホテルを建て直そうとしている女社長の三者の生き様をそれぞれ描く独特のスタイル。三者とも金融問題に直面している、そして日本に対する高い愛国心を持っているという共通点があり、同時並行でそれぞれのストーリーが進んでいく中で、相互に影響し合う。バブル前後の日本経済の状況を忠実に描写し、また、実在の企業をモデルにしているので、ノンフィクション性の高いフィクションであると言える。バブル期の金融機関の経営やコンプライアンスがどれほど緩んでいたのか、バブル後の金融機関の貸しはがし、貸し渋りでどれだけ地方の中小企業が影響を被ったのかなどといったことについて、アウトサイダーとしてはこれまで実感が湧かなかったのだが、本書を読むと、そのあたりがかなり生々しく描写されており、知的好奇心が刺激されてついつい引き込まれてしまう。かなりの長編小説であるが、中だるみもなく、興味深く読ませてもらった。
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