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ハゲタカ
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【この小説が収録されている参考書籍】
ハゲタカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 141~160 8/10ページ
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NHKでドラマ化され、再放送までされています。 かく言う自分自身も、ドラマを観てからこの原作を手に取った1人。 ただ、最初に言っておくべきでしょう。ドラマと原作は、まったく違う展開をたどります。 ドラマはドラマで引き込むものがありました。民放には作れないドラマだなと。 登場人物については、実力ある俳優陣が演じただけに、個々については淡々と描かれる原作より魅力的だったかと思います。 現にこうして原作を手に取らせることに成功しているわけで、それはそれで大したことです。 それでもやっぱり、原作に沿ったドラマも観てみたい。 ドラマしか観たことがない人は、是非、原作も読んでみてほしいです。 上下巻にわたるボリュームも、一気に読めます。 | ||||
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実際に日本で起こっている企業の「再生」「合併」「買収」など、きれい事ではすまないドライな経済競争・経済戦争が、自分のような素人にもピリピリしたせめぎ合いを実感できるほどに、丁寧に描かれています。 特に、現実社会でも「ハゲタカ」として忌み嫌われている感のある「ファンド」が、何を目指し、どういう役割を果たしているのかが分かります。 それを象徴する鷲津という存在が、下巻の途中以降、さまざまな思いや背景が明らかになる中で、浮き彫りになってくる課程が、読者の「ファンド」に対する理解と重なるのは当然でしょう。 | ||||
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題材としては面白い筈はずなのだが、経済を扱った小説は、登場人物の描かれ方がどれも似通っていてパターン化しているものが多い。ストーリーも同じ傾向にあるようだ。成功あるいは破滅、そして復讐。「登場人物」「ストーリー」のどちらかに魅力があれば小説としては優れた作品になりえるはずだが、どちらも類型であれば小説として優れた作品にはなり得ない。 だから、経済小説は「題材」として魅力はあるが「小説」としては魅力がない作品が多い、と勝手に思っているので、ここ数年こういった小説に手を出すことはなかった。 しかし、最近再放送されていたドラマが見応えがあったので、久し振りに読んでみることにした。上下2巻、時間を忘れてイッキ読みだった。 主人公の鷲津を始め、登場人物達はこの手の小説の典型のような感じはするし、ストーリーにひとひねりあるというわけでもない。それでも、圧倒的に面白い。読み応えがある。 この手の小説を読まなくなって久しいわたしをここまで惹きつけたのは、仮名をつかっているとはいえ誰でも知っている企業の倒産(買収)劇を、立ち直りつつあるとはいえバブル崩壊の影響と記憶が残っている時代(同時代)に読んだということ、そして現実世界と小説世界のバランスの取り方がいいからなのだろうと思う。加えて私自身もバブル崩壊時に社会人だったという理由もあると思う。 ノンフィクションだと生々しすぎて多くの読者を惹きつけることはできないだろうし、実際はこんなドラマチックな展開でもないだろう。「ドラマ仕立ての解説書」と評した人↓がいるが、上手い例えだ。 当時を知る銀行員の評価を是非聞いてみたい「小説」だ。 | ||||
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NHKのドラマも素晴らしかったが、小説の方はドラマとはあらすじが多少違い内容も詳しく書いてある。日本人にはハゲタカ=金目当ての外資と考えている人が多いかもしれないが、本当に彼らのやっていることは金目当てだけなのか。また日本にとって悪いことなのか。この本を読むとそのような疑問が沸いてくる。また作品の中に登場する企業の実名を容易に予測できるので、当時の社会の様子がリアルに伝わってくる。この本を読むだけでも金融の勉強にもなると思う。読み応えのある一冊です。 | ||||
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普段、マスメディアを通してからしか見ていない経済なので知らないままにしてしまっていた。 このような形で会社って作られていっているんだなと勉強させられ、今私の知っている事って凄く表面的なんだな、テレビを通して、会社のイメージを認識してしまう庶民を痛感させられた。 バブルの放漫経営や、多角経営が首を締め、もう自分の力ではどうにもならない会社という 「怪物」をどうやって「再生」させていくのであろう。 日本は伝統のある会社を「文化」みたいに扱っている感は私でもあったが、 日本のグレーゾーンにも触れている所が、自分のいる国の将来を不安にさせた。 でも、燃えていく自分もいたりして、、、、。 熱いぞ。 | ||||
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本書は、経済小説の通例として、不良債権とは何だったのか、ハゲタカとはどういう存在だったのかを分かりやすく教えてくれます。 しかし、それだけではありません。人間ドラマの部分もよく書き込まれていて、企業を立て直そうと命を賭ける人々と不良債権でポロ儲けするファンド側の主人公が織りなす物語から目が離せません。 本書はバブルの崩壊直前の1989年からスタートします。 冒頭、なぞの人物が「おのれ! 大蔵省!」と叫んで割腹自殺します。場面はニューヨークに飛び、なぞの人物の息子と思われるピアニスト志望の青年が登場。アルバイトでバイヤーをやっているうちに投資家としての才能を開花させた青年が、父の割腹自殺の知らせを聞いて、ピアノを捨ててハゲタカ投資家になることを決意します。 他に、銀行の仕事に限界を感じて企業再建家を目指すようになったエリート銀行員や、親の放漫経営に厭気がさしつつも、実家のホテルの経営危機を救おうとする女性主人公も登場します。 ハゲタカの鮮やかな手腕が発揮され、青年は安く企業を買って高く売り抜け、利益を蓄えます。 舞台が2001年に飛び、いよいよ3人の主人公がクロスしはじめて……。 続きは下巻を読んでのお楽しみ、ということになりました。 ぶ厚い本なのに、読者を飽きさせません。 人物の生き方にも深みを予感させます。 読み応えのある書き手を見つけました。 | ||||
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グローバリゼーションのリアルが生々しく出ている。超資本主義とはまさにこのことなのかもしれない。 「なんでもあり」「なにをしてもいい」という、まさに戦争のリアルと同じ論理がビジネスにも貫かれているのがよくわかる。なつかしき、よき資本主義時代はもはや遠くの彼方に行ってしまったのか。社会主義なんぞは、もはや恐竜時代なのかもしれない。 どこかで歯止めをかけないとだめだと思うのは、すでに古臭い倫理かもしれない。しかし、そうであっても、あるいはオールドファッションドラブソングと言われようとも、失してはいけない何かがあるような気がしていて、本書にもその希望があるようで、それがまた本書のよさでもあるような気がする。 | ||||
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“NHKドラマ原作”という帯タイトルで手に取りました。 ドラマの方は見ていませんが、こちらの本は拾い物。 実に楽しく“外資”,“企業再生”,“ファンド”・・・が学べます。 「これってあの会社がモデルかなぁ」と簡単に想像できるプロットも、 著者の意図と思われます。 勿論フィクションですが、まさに現実社会の動きを知るうえで、 よくできたドラマ仕立ての解説書といった趣きです。 | ||||
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ハゲタカは悪という印象が強い日本だが、この作品はそこに疑問を投げかける。 経済小説としての完成度は非常に高く、実際の日本の経済に絡めてストーリーを仕立ててあるので非常に勉強になる。 だがその一方で、人物の描写がイマイチな点が気になる。が、それも気にならないほどの質を有しているのも確かだ。 NHKのドラマ版もかなり完成度が高いので、そちらもぜひ併せてチェックして頂きたいと思う。 | ||||
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企業買収、再生をめぐる物語。 ドラマが関係する人々に焦点をあてており、 原作となったこの小説では、起こっている事象に焦点が当てられている。 その為、地方銀行を潰すにあたって、 日本政府がワシントンに「お伺いを立てる」など、 小説の方がより普段マスコミに出てこない企業再生をめぐる この国の暗部が描かれている思う。 ただ、登場人物たちの描かれ方は 若干いかにも過ぎて、薄い感じがしてしまったのは否めない。 良くも悪くも、元新聞記者が書いただけあるというべきか。 とはいえ、一気に読めて、且つ、経済の勉強にもなる傑作であると思う。 | ||||
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新聞の内容を脚色しつなぎ合わせ、著者の経験と想像力を混ぜ合わせた、 いかにも元新聞記者が書いた小説、という感じ。 でも、だから現実とリンクしているように見えておもしろいし、 好奇心を刺激される。 でも、登場人物は紋切り型だなあ。 億単位の金を動かして債権を買ったり会社を買ったり。 そういった世界を私たちはよく知りません。 正確にいえば、知ろうと思えば知ることは出来ますが、 それにはそれなりの時間とコストを支払わなければなりません。 たとえば新聞各紙をよ〜く読み込んだり参考資料にあたったり。 でも普通の人はそんな面倒くさいことしない。 だから、みんな出来ればより安価なコストでそういう世界を知りたい、 もっと言えば、誰か教えて、って思ってるわけです。 外資だ「ハゲタカ」だっていうけど、結局何なの? 彼らは何をやってるの?どうやって儲けてるの? 彼らの目的は何なの? そういった期待にいかに応えるか。 本書が目指しているのはそこです。 そして本書は実に適格にそれに応えている。 それはまさに元新聞記者の嗅覚のなせる業と言えるでしょう。 でも、それ以上の期待はしちゃいけません。 私たちの知らない世界を、私たちの興味に応える形で、 実に分かりやすくおもしろく書いている。それだけです。 | ||||
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バブル崩壊後の日本の企業再生を舞台とした経済小説っぽいが、外資系ファンドのヘッドとなった日本人を中心とした人間小説です。メインストーリーだけではなく、主人公鷲津の育った環境、ホテル経営の貴子の家族模様、銀行からターンアラウンドマネージャーに転身した芝野の人生観など、複数のサブストーリーがそれぞれ興味深く、テレビ化向きの内容と感じました。鷲津が元ピアニストというのも内容に厚みを持たせています。個人的には鷲津より芝野に惹かれますね。 業績悪化となった企業のオーナー家、主力銀行、再生ファンドの行動パターンはかなり正確で、十分に取材を行っているなと思います。但し、これを読んでも、再生事業やM&Aの勉強にはなりません。あくまでも小説として楽しむのであれば最高です。 続編の『ハゲタカ2』と比べると、こじんまりまとまっています。2の方が遙かにダイナミックで広がりがあります。私は先に2を読んでから本書を読みましたが、ストーリーが繋がっており、やはり本書から順番に読むことをお勧めします。 | ||||
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テレビで知り、その後勤務先で流行したのがきっかけで、読みました。 文字通りドラマチックに仕上がってて、読み物としてはそれなりに面白 く次へ次へと小気味良く読めます。 気になった点は、この物語の根底にある構造をわかりやすく伝えようと しすぎてか、作者が登場人物に取らせる行動やセリフが、ちょっと演出 されすぎ、の感がありました。 例えば冒頭のバルクセールの場面で、銀行側には何の準備もなく、一方 的にファンド側がその内容を説明するなど・・・。もちろん私は実態を 知らないので、当時の銀行はそんなもんだった、というのが真実なのか もしれませんが。 もう一つ、「小説」を標榜するならば、言葉はもう少し練って、ケータ イ小説みたいなものとは一線を画して欲しかった。 元記者さんだけに、この点もとても残念でなりませんでした。 | ||||
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NHKのドラマを見て原作を購入…そしてただただ驚いた。全然原作と違う…。 良くこれで原作者がドラマ化許したなぁと…。 では、原作がドラマから劣っていたかというと、そんなことはなく、むしろ ドラマ版鷲津が引きずっている妙な暗さがなく、小気味よくストーリーが 展開していく様は圧巻。そして経済小説らしく、裏舞台を丁寧に描いていく様 は経済ニュースの裏舞台を覗いているようで非常に面白い。 上巻は三葉銀行(旧三和銀行?)のバルクセールを軸に、鷲津vs芝野の第一ラウンド や日光・ミカドホテルの話など、下巻そしてバイアウトへと続いていく伏線にも なっていてどんどん続きが読みたくなっていく。 私のようにドラマから入ったファンも、全くの別物として楽しめる一作である。 | ||||
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下巻もドラマと全く別物の展開で、またびっくり。NHKさん…これだけテンポの良い 原作をあんなに重苦しいドラマに変えてしまうなんて…。フジテレビor日本テレビ あたりで改めて原作重視のドラマを作って欲しいくらいです。 下巻も上巻同様に面白い。この巻は東ハトをモデルにしたとおぼしき太陽製菓買収の 話と上巻の続きでミカドホテルの話…そして上巻の冒頭に大蔵省で切腹した人物と 鷲津の意外な関係までが描かれている。 テンポ良く話が進んでいく上に、最後の大どんでん返しに息を呑む。もちろん下巻も 上巻同様の臨場感が「ハゲタカ」の身上。そして続いていくバイアウト(ハゲタカ2) にも大いに期待です。 | ||||
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上巻を読んでいる時は鷲津が悪役にしかみえなかったが、下巻の後半では人間味のある部分もみえてきたり、過去のヒミツが明らかになったりと少しずつ受ける印象が変わっていった。最後は魅力的にも感じた。ちょっと嫌味というか切れ者なので侮れないという感じも強いが、仲間につけたら百人力だろうなと思う。あいまいな日本文化の中で正義感の強い切れ者が鷲津のように正しいことを正しいと言ってほしいです。 | ||||
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NHKでドラマの宣伝をみて面白そうだなと思っていたが、すっかり見忘れてて、本を読みたくなりました。登場人物の鷲津、芝野、貴子がそれぞれ立場は違うが、良い味をだしていてストーリーにひきこまれていった。上巻はあっというまに読みました。企業買収といっても?マークの私のような知識のない人でも楽しく一気に読めます。オススメの小説です。 | ||||
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金融の知識がなくても楽しめるし、知識のある人はさらに面白いのではないでしょうか? 本屋さんで何気なく買ったのですが、ハゲタカと呼ばれる男たちの人間模様がかっこよく書かれてましたね。 どんな困難にも逃げない姿勢は読んでいて「カッコイイ」 即断を迫られ、相手の考えを推測し、先手を打つ、一気に読んでしまいました。 | ||||
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私はテレビ放送後にはじめて読んだのですが、面白いですね。 もっと、早くに読んでおけばと後悔しながら一日で読みきりました。 特にあらすじがいいです。新聞記者出身の人はみんなあらすじがしっかりしている作品を書きますね。 外資のえぐさ、日本企業のだめさ、が如実に描かれていて勉強になります。 幸田真音に、正確さと現実感を足して洗練した感じです。 | ||||
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スーパーマンが出てきて大活躍。恋人は金髪。ストレス無く読めてしまうので逆に物足りなさを感じました。ハゲタカ2は読まなくてもいいなって思っています。 | ||||
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