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ハゲタカ
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【この小説が収録されている参考書籍】
ハゲタカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 181~185 10/10ページ
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バブル崩壊後の日本社会で、次々と潰れていく企業。そしてそれに伴い増えていく不良債権。護送船団方式で保護されてきた日本の金融機関はその増え続ける不良資産を金に換える術を持たない。しかたなく二束三文で外資系金融機関に売りつけるのだが、そこはまさにハゲタカが死肉を漁る修羅場と化している。結局、それを金のなる木に変える数少ない錬金術を持つのが主人公の一人である鷲津が率いる外資系プライベートエクイティーファンドなのである。邦銀から買い取った債権を使って、安閑としていた放漫経営の企業を建て直し、あるいはばら売りし、邦銀では出来ないようなリターンを上げる。今でもしがらみの中に生きる邦銀ではどこまでやれるか分からない。 バブル崩壊後のこの10年余りの間にこの日本という国を舞台に起きた経済闘争を、小説を通じて如実にあらわしている傑作である。限りなく真実に近いと思われる筆者のプロットは非常に面白く、エキサイティングであると同時に金融関係者や企業経営者などの専門家の世界で起きている事象を分かり易く伝えてくれている。 | ||||
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どこまでがフィクションでどこまでが事実をベースにして書かれたのか判別が出来ないくらいに迫真の筋書きが続くこの下巻。上巻以上にエキサイティングな続きである。本書を読んでいて思った。数年前に日本の長信銀や地銀が破綻後に外資系買収ファンドに買収されたが、何ゆえ破綻銀行は彼らのターゲットになったのか?また、ごく最近、外資系投資銀行や政府系機関が地方の温泉旅館を立て直しているが、現実の背後にある経済論理はなんなのか?こういったものがこの下巻では多く描かれている。私にとっては目から鱗だった。さらにこの下巻では、主人公達の心理の奥底まで迫っていく。潰れかかった企業を再生させるといことがどういうことなのか、企業経営をするとはどういうことなのか、当事者達の心理の綾を交えながら語っている。この過酷な物語に救いはあるのか?!最後はご自身の目で確認して欲しい。 | ||||
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アメリカで、「ゴールデン・イーグル」と恐れられた凄腕の日本人買収屋が主人公。その日本人が、投資ファンドの社長として、日本へ帰国。日本で、倒産(寸前)の会社を、安く買い、企業価値を向上させ、あるいは分解して、高く売ることで、日本で金儲けを狙います。知力、政治力、財力等を尽くす、主人公は、日本で成功できるのか、そして、隠された目的は???主人公のファンドが、メガバンクや放漫経営の中小企業等を狙って、銀行や他のファンド、政治権力等と闘っていきます。同時に、架空のメガバンクの不良債権処理を中心となって担う熱きビジネスマン、老舗ホテルの立て直しに挑む若い女性の後継者、かれら3人の運命が、重なっていきます。興味深いこと多々でした。フィクションなのでしょうが、外資の怪しげな(??)投資会社って、こんな仕事してるのか、メガバンク内の政治ごっこ、企業のターンアラウンド、企業間の情報戦等など、いろいろな面で、勉強になります。また、小説としても、かなりイケテル!感じです。プロットも興味深いし、主人公たちも、魅力的です。知力を尽くした「ばかしあい」で、法律の範囲内の「コンゲーム」を楽しんでいるような本でした。一気に、上下巻読みました。全然この分野については、素人ですが、相当楽しめました。 | ||||
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非常に丹念に調べたのだろうなあ、と思いながら読みました。知っているようでよく分からないテーマを、実にわかりやすく書いているので、経済に関して、頭がよくなったような気がしてきます。 ただ、主要な人物3人の話が面白すぎて、ページ数から言うとちょっと詰め込みすぎの気も。個人的には、ホテルの再生話をもっと読みたかったのだけれど。 | ||||
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『ハゲタカ』の実像としてはどうかと思うが、プロ野球を舞台にした劇画『巨人の星』の企業再生ファンド版と思って読めばOKでしょう。主人公鷲津政彦の手腕はまさに”大リーグボール”。でも、『ハゲタカ』って格好いいなあと感じさせますね。銀行名とかだけでなく、業界用語も適当に加工しているので、あくまでも小説として読むことをお勧めします。 | ||||
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