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時砂の王
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時砂の王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 21~40 2/4ページ
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自分達の出自がETの時間攻撃による改変された時間枝であると言う現実。 戦略知性体があらゆる干渉を行って過去から時間線を有利にして未来から増援を得ると言う 戦略が、戦略知性体がいなくなった事で発動する皮肉。 オーヴィルの最後はやっぱり泣けるけれども、オーヴィルの記録を受け継いだオメガが この先どうなるのかとか気になるな。 あと、「フリーランチの時代」の「アルワラの潮の音」がオーヴィルとアレクサンドルの 短編が良かったな。 | ||||
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(以下で内容に触れています) 主人公である超未来に造られた人造人間は、人類に敵対する謎の侵略者に対抗するため (過去の人類を発展させてともに侵略者を倒すため)に仲間達と過去を遡る。 その過程で、様々な時間軸において技術や交流の歴史を何百倍も早めたりして対抗するも、 その時代の人々の思惑や侵略者の作戦を読み切れずに敗退(さらなる過去に行くこと)を重ねる。 未来人の介入によって大きく変化した各時代の描写や、古代日本の描写が興味深い。 もう一人の主人公である卑弥呼とのラブストーリーもあるが、過酷な戦闘が日常。 幼い頃、本人の意思を全く無視して占いで巫王に選ばれ、ある大豪族には狙われ、 また未知の物の怪と戦う集団のトップとして苦労を重ねた卑弥呼に、 生涯添い遂げられそうなパートナーも用意してある親切さ。 | ||||
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これは、ヤッパリ、古今の、名作です。 SF史上と、言う意味ではありません。 古今のです! | ||||
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面白かったです。 一気に読んじゃいました。 オススメです。 あと、表紙の絵も素敵ですね。 | ||||
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26世紀の知性体が卑弥呼とともに敵と戦うお話です。 惹き込まれてどんどん読めます。 途中で止まらなくなるので注意が必要です。 他の作品の類似性については分かりませんが、 それにしてもあれだけ盛り上げておいて 最後、これはないのでは、とちょっと残念。 『青い星まで飛んでいけ』の中の短編にも こんな感じにしてしまった作品が二、三あり、 この作者の発想や思考の軸は この作品に示されるようなものなのだと思えますが、 謎解きが全てすっきり爽やかに解決!というのがお好きな人には ちょっと残念な読後感になることでしょう。 SFと邪馬台国の話の融合を楽しめる人にはいい作品だと思います。 | ||||
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近未来での人類vsE.T.の存亡をかけた戦いに留まらず、時間軸が設けられることにより、3次元的にストーリーが展開します。 人類の為に戦うことを使命としたメッセンジャー、彼らを統括する人工知性体、そして邪馬台国・卑弥呼をはじめとする古代日本の人々等、 多種多様な登場人物が織り成すハーモニーも本書の魅力のひとつです。 戦闘シーンの、手に汗握るスピーディーな展開にも引き込まれます。 縦軸(時間)と横軸(場所)の壮大なスケールを舞台にしたSF小説。 これは「買い」ではないでしょうか。 | ||||
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一冊に凄い密度の物語が詰め込まれて、非常に楽しめました。 私は普段あまり読書はしませんし、読むとしてもライトノベルばかりで、特に最近の若者の例に漏れずSFは小難しくて忌避していました。 しかし、本書を読んだことでSFにとても興味が湧きました。 あまり難しい設定はなく、そのくせ世界観の奥行きが広く感じられ、一つの作品としてだけではなくSF入門用としても適しているのかなと思いました。 本書の内容に関しては他のレビュアーさんが説明しているので省きますが、上述したとおり密度が濃いです。 おそらくライトノベルでこの物語を展開すれば、十冊分くらいに希釈しても十分通用するだろう内容でした。 決してライトノベルを馬鹿にするつもりはありませんが、やはりライトノベルは“ライト”なノベルなのだと改めて実感しました。 メッセンジャーたちだけでなく、モブキャラ一人一人に個や生を感じられ、独特の哀愁が漂う物語ながらも確かな瑞々しさを感じました。 一度読んだだけではこの物語を十全に味わうことができないため、何度でも読み返したくなります。 他のメッセンジャーたちの物語やオーヴィルの詳細な軌跡を辿った物語も読んでみたい気もしますが、それはそれで無粋な蛇足なのかなとも思ってしまいます。 なにはともあれ、とても良い本に出会えました。 SFを忌避している人やライトノベルばかり読んでいる若者もそうでない人も、一度手に取ってみては如何でしょうか。 きっと後悔はしません。 が、私のように、本書が発売した頃に読みたかったと、そう後悔することにはなるかもしれません。 | ||||
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薦められて買ったものの、卑弥呼が出てくるのかーなんか安っぽい?・・・と根拠もない思い込みを持ってて暫く読まずに積んでたのですが、 読みはじめたら嵌って一気に読みました。ラストも良かったので、この作者さんの他の本も纏めて買ってしまいました。 | ||||
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タイムトラベルを題材にした壮大な物語です。 ストーリーも戦争アクション&タイムトラベルを柱とした男性好みの作品だと言えます。 結末の部分がかなり気に入りました。 少々、血生臭い描写がありますので抵抗がある方もいるかもしれませんね。 | ||||
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たまたま、見つけたのですが、一気に作者のファンになりました。 現在の、日本の作家と言うよりは、翻訳物のSFに近い人物造形だったり文体で、日本人作家であること自体が驚きです。 海外の翻訳SFが好きな方におすすめです。 | ||||
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北の果てから東北新幹線に乗りながら読みました。あっという間に東京に着いた。 読み終えたとき、ふと見たら上野駅の手前の電柱に青森と書いた看板がついてて、 つい今しがた読み終えた話と電車の旅がダブったような気がした。 | ||||
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少年の頃、SF小説と言えば、タイムトラベルがテーマの作品を、随分と楽しませてもらいました。 しかし、その後、アインシュタインの特殊相対性理論に、「タイムトラベルは未来へ向けては可能だが、過去に向けては不可能」と説明されていることを知るにつけ、過去へのタイムトラベルものが、何だか現実離れしすぎている感じを受け、次第に、時間SFから遠ざかっていきました。 ところが、最近、思考が柔軟になってきたのか、「もともとSFは、フィクションなのだから、タイムトラベルが現実離れしていても構わないではないか」というように考えが変わってきました。 そこで、まず手に取ったSFが、先日レビューを投稿した、「夏への扉」(ロバート・A・ハインライン著)。 ただ、こちらは、執筆が1950年代と、どうも古き良きSFな感じで、今一つ、ストーリーにのめり込めず…。 それなら、もっと新しい作品を──と、探し当てたのが、本作品でした。 物語はというと──26世紀に、ETの侵略により、地球が壊滅、太陽系の他の天体で生き延びていた人類。 「時間遡行」を使ってETが人類の完全滅亡を図っていることを察知し、人工生命体を派遣して、ETに先回りした「時間遡行」による戦略を開始する、というもの。 つまり、ETを凌駕できるまで、時間を遡っていくのですが、この戦略の重要分岐点となるのが、3世紀の邪馬台国の時代。 物語は、女王、卑弥呼と、未来から派遣された人工生命体のオーヴィルの共同戦線の様子を、それまでのオーヴィルの時間遡行の旅を間に挟みながら描いていきます。 私は、時間SFがこれほど面白いものとは、思っていませんでした。 テンポの良いストーリー展開に加え、卑弥呼と人工生命体の心理描写も的確で、270頁程度と、長編としては短めですが、そこにSFらしいアイテムがぎっしり詰まっているという感じです。 「読み終わるのがもったいない」──とは、このことで、若き才能が、自分の知らぬ間に次々と傑作を生み出しているのだな、と実感させられました。 | ||||
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短編だが、非常に趣のある作品だと思います。時間遡行をして、古代の人類を異性人の手から救うのがストーリーです。よくあるテーマですが、作者の力量でとても楽しめる作品になっています。卑弥呼の指導者としての成長を通じて、人としてのあり方を考えさせてくれます。 | ||||
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小川一水さんの作品はほとんど全て読んでいますが、この作品は彼の作品群の中でもベスト3に入るのではないでしょうか。 物語は最初から最後まで駆け抜けるように紡がれます。他のreviewerの方も書かれてますが、密度が濃いです。 ラストにくるカタルシスが良いです。 時空を超えて悲惨な未来を変えるためにヒーローがやってくるというのはSFでは定番なのかもしれませんが、 著者の力量が物語を魅力的・説得的にしてます。 アメリカのamazonでも高く評価されているようですが、良いものはどこでも評価されるんだと思いました。 現実的には難しいだろうけど、最新の映像技術を使って映画化したら売れないかな。 補足:山本弘さんの『去年はいい年になるだろう』(2010)も合わせてに読むといいかもしれません。 参考になれば幸いです。 | ||||
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まさに、自分が求めていた本でした。 本の分量もなかなか読みごたえがありました。 | ||||
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時は遥かな未来。正体不明の機械生命ETに攻撃され、人類は絶滅に瀕していた。時間遡行技術を持つETは、過去にさかのぼって人類を根絶しようとする。 人類が作った人造人間メッセンジャーたちは敵を追って、あらゆる時代と場所で戦闘を繰り広げる。 SFアクションに数あれど、これほどスケールの雄大な話は珍しい。ただの大風呂敷に終わらず、SFマインドの行き渡った緻密な構成が成されている。 苦みのある暗いトーンが、リアルだ。人間は共通の敵の前ですぐに団結できるほど、強くも賢くもない。 主人公メッセンジャー0(オー)が降り立ったのは、3世紀の日本、邪馬台国だ。女王卑弥呼と共にETの軍勢と戦う。 時間遡行したETは旺盛な自己増殖能力を持ってはいるが、現地の資源を利用するしかないので、手が付けられないほど強いわけではない。鉄器を開発し諸国を統合して立ち向かう。 知性と感性の両方を刺激してくれる。平たく言うとメチャ面白い上に頭がいい。極上のSFであり、これが本当の「架空戦記」だ。 時間SFならではのアイデアが随所に生かされており、唸らされる。 娯楽性と本格SFの風格を兼ね備えた壮大なストーリーで、この薄さ。つまり密度が超絶的に濃いのだ。読むべし。 | ||||
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小川一水さんの作品を初めて読みました。 すごかったです。 SFってこういうものだって改めて思いました。 遠い未来からやってくるオーヴィル=使いの王の使命と、 受け入れる側の卑弥呼との関係がとてもせつないです。 使いの王は自らがその時代に干渉することで、様々な時間枝を作っていきます。 でも、どれが未来の地球にとって有効な時間枝なのか分からないまま、懸命に模索し、 敵=ET(こちらにも言い分はあるのですが)と永遠にも等しい時間を戦います。 日本古来の妖怪=ETとしているあたり、納得です。 ラスト、必ずしもハッピーエンドとはいえないと自分は思うのですが、 大きな時の流れを感じる結末でした。 久々に一気に読了しました。おすすめです。 | ||||
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とても良かったです。この著者の作品にハズレはないです。天冥の続きが楽しみです。 | ||||
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時間改変ものとして、結構面白く読ませていただきました。 でも、この作品は、フレッド・セイバーヘーゲン「バーサーカー・シリーズ」とジョー・ホールドマン「終わりなき戦い」をたして、日本の歴史にあてはめて、歴史改変ものにしただけかな?と、ふと思ってしまっています。 | ||||
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急にSFが読みたくなった。できれば最近のラノベではなくもうちょっと骨太なそれでいて肩がこらない。 届いて、うすっぺらな一冊に絶望した。 期待せずに開いてみると、何度も読み返すように仕向けられている俺がいた。 読ませ方が上手だ。物語の矛盾とか、現れて消えていくMobキャラとかそんな事はどうでもよいくらい行間の空気を楽しめた。 ありがちな過去に戻って歴史を良い方向に改変するIf物語ではなく、どこへ戻っても殲滅戦しかも大抵負ける。 それでも人類の希望だけは少し残しながらの撤退戦。 異星人との最悪なファーストコンタクトに歴史を越えて繋がり戦う人類。 あと3冊は読みたい。 グレゴリィ.ベンフォードの「星々の海をこえて」に構図が似てるなっと感じたが、あんな読み難い本は読み返すだけで半年かかる。 ※不帰の旅に逝かれた山高昭先生の翻訳のせいではありません。 この作品は読み手の年代や嗜好によって受け取り方が変わってくる作品のような気がします。 それでも読後の清涼感は同じではないでしょうか? | ||||
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