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時砂の王
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時砂の王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 1~20 1/4ページ
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弥生の世の言の葉を用ひて書かるる、いとをかしき物語。 かかる書物をすがらに読ままほしかりき。真に大儀であった。 | ||||
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この本に出会えて良かった。 私にとって素晴らしい出会いだった。 | ||||
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時空を超える愛を主題としたロマンSFの意欲作です。謎の多い邪馬台国を舞台にし、日本史の実在した人物の中でも最も神秘的な存在と言える卑弥呼が登場するという設定だけでワクワクします。卑弥呼の威厳や神秘性を壊すことなく、生身の一人の女性としての卑弥呼を上手く描いており、日本という国の礎をつくった祖先に対する畏敬の念と、自分たちがその子孫であるという誇りを持たせてくれます。 本作は卑弥呼が統治していた邪馬台国の時代から数千年先の未来までを横断する壮大なSFです。タイムトラベルものSF小説では、介入された過去と未来の関係性をどう整合性をもって説明するかがポイントとなります。大体のパターンとしては、「時間の流れは複数あり、未来が過去に介入することで新しい未来が生まれる」というパラレルワールド、もしくは「時間の流れは唯一で、未来からの過去への介入もそこから先の未来に織り込まれている」というシングルワールドどちらかです。本作はそうした既存のタイムトラベル理論にツイストを加えた理論を提示しており、著者の意欲を感じます。 | ||||
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面白くて読みやすい古くないタイムスリップ系日本産SFを教えてと言われたらまず浮かぶ。 遠未来から日本的な世界に舞台が移っていくので感情移入もしやすい。 文体はライトで内容は少しハード。映画のタイムスリップ系SFに飽きたら丁度いいはず。 これが楽しめたら大長編「天冥の標」シリーズ全10巻(分冊も結構あるのでそれ以上)へGOだ。 刊行開始時点で全10巻と宣言され、いきなり上下巻だが、下の終盤で物語宇宙が開闢する。 | ||||
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みんな好きだよねぇ、卑弥呼とか邪馬台国とか・・ そう思って敬遠してました、ごめんなさい。 壮大なスケールで描かれる人類とETとの時間遡行殲滅戦。 むちゃくちゃ面白かったです。 ただ終わりがアッサリし過ぎで、 えっ、ここでお終い!? て感じなのが残念です。もうちょっと余韻とか、 卑弥呼とメッセンジャーのその後みたいなストーリーがあると 綺麗に2010年のラストに繋がると思いました。 この作家さんのSFは良作が多いですね。 | ||||
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時間を渡りながらの人類と異種族の殲滅戦の物語。種族として戦う理由だけでなく、戦士個人の戦う理由も描かれるので、感情移入できます。また、敵より過去へ飛んで敵の祖先を殺せばいいという単純な時間戦争にならない理由が埋め込まれているので、戦士たちが知恵を巡らせる余地が大きく、読んでいてハラハラドキドキします。 大きな枠組みでの時間物を大味にしないで、人間ドラマにし、恋愛感情もまぶしながら、一気に読ませきってくれる良作。女性陣、考えるサヤカと統べる彌与(みよ)が魅力的です。エピローグとも言える最終章「Stage-Ω」に3人目の女性、沙夜を登場させ、読者の思い残りを掬い上げる作者が憎い。 頭を捻りに捻って知的遊戯を楽しむSFも良いですが、多様な人間が入り混じる大きなSF世界で真っ直ぐに突き抜けていく主人公を堪能させてくれるこのような作品は、日々のストレスを解消してくれますね。巡り会えてよかった。 | ||||
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まず最初に書くこととして買って良かったと思った作品でした 引き込まれて一気に読み終わってしまいました 感想としてはもっと長く書ける作品を一冊に詰め込んだなという印象 他の時代とか10万年間の話とか時間軍と敵の話とか邪馬台国のその後とか、色々話の種は残っていると思うので読みたかったなぁと思ったりもする まあそこは良いとして、最後の負け負け負けでもうどうしようもないというところまで来てあっさり終わってしまった所が少し残念 まあ予想できた決着のつけ方だしタイミングも1番いいところかなとは思うけど、その終わり方を前提として挽回不可能と思えるまで追い詰めるのはちょっとずるいかなぁという気もする ここまで書いたけど1番の感想は最初書いた通りです | ||||
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ありがちなタイムトラベルネタですが,工夫のあるストーリー展開で既視感は無く,楽しみながらの読み物には最適でした | ||||
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「タイムパラドックスやパラレルワールド(並行世界)ってどういうこと?」 って人はこれを読め! 時空をまたにかけ、人類を生き永らえさせる為の熾烈な戦いが展開します。 個人的には、しゃべる武器が相棒(?)ってのが中々面白いと思いました。 いい意味で難解なこともなく、ストーリー展開も小気味良くて読み易いです。 これからSFに触れるような10代にも、お勧めしたい作品です。 | ||||
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おおおどうなるんじゃこれ、この本そんな厚くもないけど残りのページ数でどうにかなるのか大丈夫なのかハラハラ、はえ~なるほどー、な筋書きに丁寧な作劇、無駄のない描写。最近矢継ぎ早の量産消費前提コンテンツにばかり触れていた自分には、マックばっか食べてたけどちゃんと作った味噌汁クソうめえわー状態。 しかし一点、SFで淡々と描き進めている割に題材はこれロマンスなのか?とやや戸惑い。どうもそうじゃないっぽいが、個人的には男女観というか男と女はこうあるのが理想で典型でござい、というステレオタイプかつ古典的な、枠から出ない古い印象を受け玉に瑕と感じた。ゆえにラストシーンはハッピーエンドだがちと予定調和臭がする。 追記:とひたすら主観で述べたが出版年月2007年で、2019年現在では12年前。という事を踏まえると多くを望みすぎた感想かもしれないと省みる次第。 | ||||
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壮大なスケールのタイムトラベルもので一気に読めた。 この作者の著作を何冊か買って読んだがこの作品が一番面白かった。 卑弥呼が背負う重責と女性として普通に持ち併せている人間臭さが、 オーヴィルの背負う重責と知生体ながらも持ち併せている感情と呼べるものと相まってなんとも切ない。 表紙のイラストはイメージに近いものだろうとは思うが、ラノベ臭くて作品が勿体ないと感じる。 | ||||
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欲しい作品。知ってる地名がゴロゴロ出てきます。 時間モノのSF小説としても非常に面白い。 場面展開が心地いいのでアッという間に読んでしまいます。 しかし小川さんの作品のキャラクターはどうしてこうも見た目が想像しやすいのか。 | ||||
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タイムトラベル物は数多くありますが、大抵が個人的なパラドックスを扱うものが多い中、この作品は真正面から歴史の改竄を描いていて、非常に読み応えのあるものになっています。 | ||||
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この作者の作品は初めてでしたが、スラスラと読めました。 昔の地名や身分の名前の読みは難しいがさほど気にもならない。 これを気に作者の他の作品も読みたくなりました! | ||||
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特に期待もなく読み始めたが、単なるSFではなく何千年もの時間を巡る壮大な物語だった、重要な役割を持つ1人の日本女性の描写が素晴らしい、特にラストにかけては彼女の物語となり読むものを引き込ませる。 SFであり、歴史物語でもあり、叙事詩である。読んで後悔はしないだろうわ | ||||
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このジャンルは過去から色々なパターンもあり、この作者も当然そういったものは研究されてきただろうが、決して何かのオマージュといった範囲に納まらない素晴らしい構成と独創性だと思う。ヒーローものでもあり、ヒロインものでもあり、とにかくこの本の魅力を是非大勢の方々にも味わって欲しい。 | ||||
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ストーリーにパワーがあるため、タイムパラドックスにかかわる疑問を感じさせない良作。 登場人物も魅力的で惹かれる部分が多く、散りばめられたストーリーが収束していく様子は見事だと感じた。 読後に表紙を眺めて余韻に浸れた。 | ||||
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読んでいて最初はよく作品の雰囲気をつかめませんでしたが、物語の背景が明らかになるにつれて 興奮しっぱなしで最後まで読ませてもらいました。 | ||||
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気の遠くなる長い戦いにも始まりがあり、戦うものたちにも理由があり、生き抜くことに意味のあることを語るSFなので堪能して読み耽ることが出来ました。 | ||||
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長編では正直いまいちな小川一水ですが、中編や、短編なら光るものが多いです。 ストーリーはこんな感じ。 突如、宇宙より襲ってきたETに応戦する人類。 劣勢を強いられ、撤退に撤退を重ね、いまや人類の生活圏は太陽を遠く離れていた。 太陽から遠く離れ使用できるエネルギーが減っていくジリ貧の中、人類は緩やかに滅びていくだろう。 この状況を打開すべく、人類は、現在使用できるリソースの大半を利用して艦隊を過去へ送る事を決定した。 過去のまだETに対抗しうる時点で、来るべきETの脅威を説き、人類をまとめ上げ、ETに対して勝利を収めるのだ。 その艦隊の中には、この時間枝に恋人ともいえる人を残して出征するアンドロイドの戦士、オーヴィスもいた。 軍は、この時間枝に残る人々に隠している事実があった。 過去への遡行で時間枝が分岐するため、たとえ艦隊が勝利したとしても、この世界の人類は滅亡するであろう事。 つまりこの時間枝の人類を滅ぼしてでも、「人類が勝利するたった一つの時間枝」を手にするために過去に出征するだ。 これは避けがたい滅亡を前にした、人類の一つの賭けであった。 この時間枝の全人類を見殺しにすると知ったうえで過去に遡行する艦隊。すべては「人類が勝利する時間枝」を手にするために。 ETもこれに対抗すべく、時間の遡行を開始する。 艦隊の遡行先ではETとの戦闘、敗北、さらなる時の遡行が始まった。 遡る時の先々で、敗北に敗北を重ね、その度に、その世界枝の全人類を見殺しにして、更に時を遡行する。 いくつの時間枝でどれだけの人類を見捨てたことだろう。 また、オーヴィスには重い事実がのしかかる。 仮にETに勝利を収めたとしても、その時間枝につながる未来では、残してきた恋人は生まれないだろう。あまりにも遠く、遡行しすぎたのだ。 あまた時間遡行を繰り返し、彼はいったい何のために戦うのか。 また、「人類はたった一つの時間枝」を手にすることが切るのか。 これだけの話をたった一冊でまとめてしまうのは、いささかもったいない気もします。 #実際、短編集にはスピンオフもあったりします。 実は、紙の本でも持っていたんですが、あまりにもよかったので、いつでも読みたいと思いKindle版も購入してしまいました。 紙媒体の本を持っていてもなお、Kindle版をつねに持ち歩きたいと思わせてくれたこの作品に賛辞を贈りたいです。 | ||||
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