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時砂の王
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時砂の王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 41~60 3/4ページ
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タイムトラベルを題材にした壮大な物語です。 ストーリーも戦争アクション&タイムトラベルを柱とした男性好みの作品だと言えます。 結末の部分がかなり気に入りました。 少々、血生臭い描写がありますので抵抗がある方もいるかもしれませんね。 | ||||
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たまたま、見つけたのですが、一気に作者のファンになりました。 現在の、日本の作家と言うよりは、翻訳物のSFに近い人物造形だったり文体で、日本人作家であること自体が驚きです。 海外の翻訳SFが好きな方におすすめです。 | ||||
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北の果てから東北新幹線に乗りながら読みました。あっという間に東京に着いた。 読み終えたとき、ふと見たら上野駅の手前の電柱に青森と書いた看板がついてて、 つい今しがた読み終えた話と電車の旅がダブったような気がした。 | ||||
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少年の頃、SF小説と言えば、タイムトラベルがテーマの作品を、随分と楽しませてもらいました。 しかし、その後、アインシュタインの特殊相対性理論に、「タイムトラベルは未来へ向けては可能だが、過去に向けては不可能」と説明されていることを知るにつけ、過去へのタイムトラベルものが、何だか現実離れしすぎている感じを受け、次第に、時間SFから遠ざかっていきました。 ところが、最近、思考が柔軟になってきたのか、「もともとSFは、フィクションなのだから、タイムトラベルが現実離れしていても構わないではないか」というように考えが変わってきました。 そこで、まず手に取ったSFが、先日レビューを投稿した、「夏への扉」(ロバート・A・ハインライン著)。 ただ、こちらは、執筆が1950年代と、どうも古き良きSFな感じで、今一つ、ストーリーにのめり込めず…。 それなら、もっと新しい作品を──と、探し当てたのが、本作品でした。 物語はというと──26世紀に、ETの侵略により、地球が壊滅、太陽系の他の天体で生き延びていた人類。 「時間遡行」を使ってETが人類の完全滅亡を図っていることを察知し、人工生命体を派遣して、ETに先回りした「時間遡行」による戦略を開始する、というもの。 つまり、ETを凌駕できるまで、時間を遡っていくのですが、この戦略の重要分岐点となるのが、3世紀の邪馬台国の時代。 物語は、女王、卑弥呼と、未来から派遣された人工生命体のオーヴィルの共同戦線の様子を、それまでのオーヴィルの時間遡行の旅を間に挟みながら描いていきます。 私は、時間SFがこれほど面白いものとは、思っていませんでした。 テンポの良いストーリー展開に加え、卑弥呼と人工生命体の心理描写も的確で、270頁程度と、長編としては短めですが、そこにSFらしいアイテムがぎっしり詰まっているという感じです。 「読み終わるのがもったいない」──とは、このことで、若き才能が、自分の知らぬ間に次々と傑作を生み出しているのだな、と実感させられました。 | ||||
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短編だが、非常に趣のある作品だと思います。時間遡行をして、古代の人類を異性人の手から救うのがストーリーです。よくあるテーマですが、作者の力量でとても楽しめる作品になっています。卑弥呼の指導者としての成長を通じて、人としてのあり方を考えさせてくれます。 | ||||
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小川一水さんの作品はほとんど全て読んでいますが、この作品は彼の作品群の中でもベスト3に入るのではないでしょうか。 物語は最初から最後まで駆け抜けるように紡がれます。他のreviewerの方も書かれてますが、密度が濃いです。 ラストにくるカタルシスが良いです。 時空を超えて悲惨な未来を変えるためにヒーローがやってくるというのはSFでは定番なのかもしれませんが、 著者の力量が物語を魅力的・説得的にしてます。 アメリカのamazonでも高く評価されているようですが、良いものはどこでも評価されるんだと思いました。 現実的には難しいだろうけど、最新の映像技術を使って映画化したら売れないかな。 補足:山本弘さんの『去年はいい年になるだろう』(2010)も合わせてに読むといいかもしれません。 参考になれば幸いです。 | ||||
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まさに、自分が求めていた本でした。 本の分量もなかなか読みごたえがありました。 | ||||
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時は遥かな未来。正体不明の機械生命ETに攻撃され、人類は絶滅に瀕していた。時間遡行技術を持つETは、過去にさかのぼって人類を根絶しようとする。 人類が作った人造人間メッセンジャーたちは敵を追って、あらゆる時代と場所で戦闘を繰り広げる。 SFアクションに数あれど、これほどスケールの雄大な話は珍しい。ただの大風呂敷に終わらず、SFマインドの行き渡った緻密な構成が成されている。 苦みのある暗いトーンが、リアルだ。人間は共通の敵の前ですぐに団結できるほど、強くも賢くもない。 主人公メッセンジャー0(オー)が降り立ったのは、3世紀の日本、邪馬台国だ。女王卑弥呼と共にETの軍勢と戦う。 時間遡行したETは旺盛な自己増殖能力を持ってはいるが、現地の資源を利用するしかないので、手が付けられないほど強いわけではない。鉄器を開発し諸国を統合して立ち向かう。 知性と感性の両方を刺激してくれる。平たく言うとメチャ面白い上に頭がいい。極上のSFであり、これが本当の「架空戦記」だ。 時間SFならではのアイデアが随所に生かされており、唸らされる。 娯楽性と本格SFの風格を兼ね備えた壮大なストーリーで、この薄さ。つまり密度が超絶的に濃いのだ。読むべし。 | ||||
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小川一水さんの作品を初めて読みました。 すごかったです。 SFってこういうものだって改めて思いました。 遠い未来からやってくるオーヴィル=使いの王の使命と、 受け入れる側の卑弥呼との関係がとてもせつないです。 使いの王は自らがその時代に干渉することで、様々な時間枝を作っていきます。 でも、どれが未来の地球にとって有効な時間枝なのか分からないまま、懸命に模索し、 敵=ET(こちらにも言い分はあるのですが)と永遠にも等しい時間を戦います。 日本古来の妖怪=ETとしているあたり、納得です。 ラスト、必ずしもハッピーエンドとはいえないと自分は思うのですが、 大きな時の流れを感じる結末でした。 久々に一気に読了しました。おすすめです。 | ||||
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とても良かったです。この著者の作品にハズレはないです。天冥の続きが楽しみです。 | ||||
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時間改変ものとして、結構面白く読ませていただきました。 でも、この作品は、フレッド・セイバーヘーゲン「バーサーカー・シリーズ」とジョー・ホールドマン「終わりなき戦い」をたして、日本の歴史にあてはめて、歴史改変ものにしただけかな?と、ふと思ってしまっています。 | ||||
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急にSFが読みたくなった。できれば最近のラノベではなくもうちょっと骨太なそれでいて肩がこらない。 届いて、うすっぺらな一冊に絶望した。 期待せずに開いてみると、何度も読み返すように仕向けられている俺がいた。 読ませ方が上手だ。物語の矛盾とか、現れて消えていくMobキャラとかそんな事はどうでもよいくらい行間の空気を楽しめた。 ありがちな過去に戻って歴史を良い方向に改変するIf物語ではなく、どこへ戻っても殲滅戦しかも大抵負ける。 それでも人類の希望だけは少し残しながらの撤退戦。 異星人との最悪なファーストコンタクトに歴史を越えて繋がり戦う人類。 あと3冊は読みたい。 グレゴリィ.ベンフォードの「星々の海をこえて」に構図が似てるなっと感じたが、あんな読み難い本は読み返すだけで半年かかる。 ※不帰の旅に逝かれた山高昭先生の翻訳のせいではありません。 この作品は読み手の年代や嗜好によって受け取り方が変わってくる作品のような気がします。 それでも読後の清涼感は同じではないでしょうか? | ||||
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ストーリーが面白く、物語の前後で主人公など登場人物の心情変化がみられるのはよかった。 商品が届くのも早く、包装も丁寧で良かった。 | ||||
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フランスの作家サン・テグジュペリをご存じでしょうか。「星の王子さま」という童話で有名ですね。彼は「人間の土地」という小説の中で、こんなことを述べています。”愛するということは、お互いに顔を見あうことではなくて、いっしょに同じ方向を見ることだと” 「時砂の王」の主人公オーヴィルの育んだ愛は、まさにそのような性質のものであったと思います。人類を滅亡の危機に追いやる外敵を前にして、国や故郷といったコミュニティよりも、より大きなものへの奉仕というスケールの大きな願いを共有するオーヴィルと、恋人のサヤカ。しかし、二人が歩むことになる道は過酷なものでした。愛する人を救えないと分かって、それでも彼女のことを忘れられずに敵と戦い続けるオーヴィルの苦悩は、時を経るごとに深まっていきます。戦っては敗れ、大勢の人々を死なせながら、それでも彼は歩み続けます。オーヴィルに、サヤカに、そして人類に救いはあるのでしょうか。多くの滅びた時間枝を渡りながら、物語のメインとなる西暦248年の日本で、この戦いは決着します。 本作はかなりシリアスな話ですが、登場人物たちは、どこか可愛らしい(と言って悪ければ健気な)人が多いという印象を受けました。理屈屋のカッティ・サークでさえ、時折感情めいたものを垣間見せることがあります。凛々しくも、可憐な人たちのあがきは、見応えがあります。こういう人物を描かせるなら、著者の小川一水さんという人は実に優れた作家だと思います。 | ||||
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全人類の命運を賭けて、26世紀の人類に作り出された知性体が卑弥呼と共に戦う、壮大な時間SF。 歴史改変ものの面白さと共に、日本SFの輝きとでも言うべき細やかさが織り込まれた、小川一水渾身の一冊。 人類の命運を担うのは、現代アメリカ人でなくたっていいのだ。 | ||||
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時間旅行SFは色々ありますが本書はアシモフの「永遠の終わり」に匹敵する傑作でしょう。読み終わってもう一度伏線を確かめながら読んでも 充分楽しめます。小川一水の作品は他にも読んでいますが今の処これがベストかも知れません。 | ||||
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物の怪に襲われていた邪馬台国の女王・卑弥呼の元に使いの王を名乗る者が現れたが、その人物は敵を追うために2300年後の未来からやって来たのだった、という話。背水の陣である時間遡行戦における使いの王と女王のやり取りが、最後には感動無しでは語れない内容となっていた。 タイムパラドックスの扱いも上手く、縦横に広がる話の規模の大きさにも感嘆。そして何よりも、高密度でありながらこのページ数が少なく纏められていることには舌を巻く他ない。文章の勢いもよく、様々な要素が詰め込まれていながらもすっきりと読める。 たしかに、これは間違いなく「買い」です。傑作でした。 | ||||
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26世紀の太陽系において、人類はETとの戦闘を続けており、過去の(異なった世界の)人類とその未来を救うために知性体(メッセンジャー)を送り込むという多次元宇宙もの。冒頭で知生体オーヴィルが卑弥呼と遭遇するという設定。ETも時間遡行を実施しており、過去においても戦闘が繰り広げられる。 オーヴィルは無限に分岐する時間樹の中で戦闘を繰り返し、ETとの攻防の接点である3世紀に辿り着く。作品自体は10万年に渡る時空を超えた壮大な闘いのドラマだが、作者の主張は別の所にあるようだ。26世紀においては強大な外敵が存在するために人類は一つに纏まっている。ところが、メッセンジャーが送り込まれた過去においては、国家や様々な組織の意志は不統一。目先の利益や体面しか考えず、将来の展望性に欠ける。現代社会への皮肉であろう。仮にETを全面掃討したとしても、再び混沌が訪れるのではないかとの不安を持つ辺りも同じ趣旨であろう。未来への希望が大切とのメッセ−ジが伝わって来る。 もう一つのテーマは、可能な限り多くの時間岐(世界)を救おうと悲愴なまでに奮闘するオーヴィルの人間性(!)。空虚な心を埋めるように、26世紀時代(オーヴィルとは最早別の世界)の人間の恋人と卑弥呼とを重ね合わせる様に慈しむ姿が本作の見せ所だろう。最後の趣向も気が利いている。他の章ではそれ程でもないのだが、卑弥呼の章では筆力の確かさを感じた。SF以外の分野でも通用する作家ではないのか。頁数が少ない事もあって、構想の割には読み応えが不足している気がするが、逆にコンパクトに纏まっているとも言える。SFファン以外の方にも楽しめる作品だと思う。 | ||||
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支援知性体のカッティちゃんが非常に愛くるしいお話でした。無意味で非効率な現世人類を排除しての歴史も是非見たかったです。大筋は愉快な小説でしたが最後がどうかとは思いました。カッティちゃんが卑弥呼に劣る部分はないのにヒューマニックな幻想を信望し卑弥呼に正解を求める感性は好きにはなれません。ただそれは好みの問題なので小説としては秀作だと思います。 | ||||
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昔は結構いろいろSFとかミステリーとか読んでいましたが、何となく遠ざかっていました。誰かのレビューのなかで小川一水が面白いと書いてあったので、買ってみました。古代と未来が交錯する話でとても面白かったです。星四つなのは特に理由はありません、何となくです。また小川一水の他の作品も読んでみようと思います。 | ||||
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