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時をかける少女
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時をかける少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全111件 101~111 6/6ページ
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貞本義行氏によるカバーイラストに魅かれて、久々に手にとってみました。 筒井作品としてはまったくの異色作ですが、と同時にもっとも有名な作品であり、映像化においても―質的にも、興行面でも―恵まれ、筒井氏に“孝行娘”と呼ばれている、この「時をかける少女」(1965年から66年にかけて、雑誌「中三コース」→「高一コース」で連載)。 考えてみれば、初の映像化だったNHK少年ドラマ『タイム・トラベラー』(72年)が放映された頃、“SFベストセラーズ”版の単行本でよく読んでいて、それ以来すっかりなじみのお話ではあるんですが、06年のアニメ映画版―キャラクターデザインは貞本氏―という大きな収穫を経て、いま改めて読んでみると、登場人物たちの言葉の中に見てとれる機微がなんともやさしく、あたたかいものに感じられました。ちょっとした言葉のひとつひとつも、相手を思いやる気持ちにあふれているんですよね。 一見、この原作から遠く離れているようにみえるアニメ映画版が、実は深いところで、この小説の“こころ”を大切にしていたことも、よく理解できました。 そして、オレとしては、筒井作品で育ったことを、改めて誇りに思いました。 同時収録の「悪夢の真相」は64年「中二コース」連載、「果てしなき多元宇宙」は67年刊行の単行本『時をかける少女』(この文庫版の原型)のための書き下ろし作品です。いわゆる“筒井作品らしさ”は、どうしてもないがしろにされがちな、これら2作の方により強く出ているように感じられます。収録されている順番にこだわらず、この2作から先に読んでみるのも、面白いかもしれません。 ロマンティックで、どこか懐かしくて、魅力的なジュブナイル作品集。 これからも、多くの若者たちに読まれていくことでしょう。 | ||||
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2006年に公開された映画(アニメ)がとても面白くて、原作を思わず買ってしまいました。 確かに時代を思わせる台詞や描写が多々ありますが、そんなこと気になりません!映画版とは主人公のキャラが違い、これはこれで新鮮味がありました。私もこの小説が短編だと知って驚きました。でも結構内容は濃く感じ、それでいてしっかり少年・少女向けの小説であることを知って納得させられました。これを読んで映画も観たらより一層面白くなると思います。 | ||||
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少年少女を主人公にした3つの短篇が収められたジュブナイル小説集。 表題作は、何度となく映像化されてきたため長編小説だと思い込んでいたが、100頁あまりの短篇だということに驚かされた。巻末にこの作品の出自が載っているが、収録された作品の初出はいずれも少年少女向けの雑誌だったということで納得した。 これら少年少女たちのまっすぐな気持ちがあらわされた作品は、主人公たちと同じ年代からは共感をもって受け入れられ、大人には懐かしさをもって受け入れられるだろう。 言葉づかいや登場人物の名前に時代を感じるところもあるが、好奇心をかき立てるSF仕立ての作品そのものが持つ物語の面白さは、現在でも風化することなく健在だといえる。 | ||||
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昭和51年刊行。ルーカスの「スター・ウォーズ」、エンデの「はてしない物語」さえ世に出ていない時代。 当時まだ生まれてもいない私にとってはちょっと古い感覚の小説だったが、1世代前、「時をかける少女」を読んでタイム・リープ(時間跳躍)や、パラレルワールド(多元宇宙)に憧れた少年少女の気持ちは、分かる気する。 こんな体験をしてみたい。日常の中で、和子のように時をかけられたら、自分は何をしてみるだろう。つい、そんなことを考えてしまう。 幾度のドラマ化、そして劇場版を経て、ついに世代を越えた。この作品は、タイムリープでさえ起こせない奇跡を、未来に運び続けている。 | ||||
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僕の感情を高ぶらせたり、悲しくさせたりするような、感情が変化する部分がありませんでした。 そこだけを見ると、面白さにかけて見えます。 これは、不思議な出来事と恋愛も絡んだストーリーで、 「一夫はズルイな。(笑)」と、 思いながら気楽に読んだ作品でした。 | ||||
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アニメ映画としてリメイクされた「時をかける少女」の原作です。 会話の描写などからかなり昭和のニオイを感じますが(例えば、まあ!とか、なんておませなのかしら!とか)全く問題になりません。 私が生まれる10年も前に発表された作品なのにかなりおもしろく読めました。 現代の若者である私がわくわくしたのだから、発表された当時の人々にとってはかなりの衝撃だったのではないでしょうか? この本には「時をかける少女」以外にあと2つ短編が入っています。 しかし正直に言えば、私はこれらの作品をあまり楽しむことができませんでした。 どちらもオチが簡単に想像できてしまったのです。 現代っ子の私は皮肉なことにこの2つと似たような、というよりも模倣されたと言った方が 適切かもしれない作品を多く読んでしまっていたからです。 もっと前にこの2つの作品に出逢えていたらと思いました。 というワケで身勝手な理由ですが☆は4つです。 | ||||
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「中学三年コース」「高校一年コース」と言う学習雑誌に連載されていたということを聞いただけで、懐かしさで一杯になりました。1965年のことですから、すでに40年の歳月が流れました。その間に何度も映像化され、その作品を読んでいなくても話の内容は知っている、そんな作品です。解説にも「ジュブナイル」と言う言葉が出てきますが、そんな言葉も無かったと思います。それほどの草分けの作品で、まさに「古典」でしょう。 話の内容は、今読めばありふれた作品かも知れません。でも、それでも何となく「新しさ」を感じます。主人公を中心とした3人の高校生の個性的で生き生きとした表現が素晴らしく、今の時代でも全く「古さ」を感じません。 一緒に収められている作品は、「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」です。その中で、「悪夢の真相」は、「恐怖」というものが「罪の意識」に根ざしているということを言っていますが、なるほどと思いました。 | ||||
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後にNHK連続テレビドラマ「タイムトラベラー」、原田知世主演映画「時をかける少女」になったことで有名ですが、現時点で2001年までその時のトップアイドルの主演で何度かドラマ化されるなど、昭和40年初版のこの作品は不思議な人気を保っています。 おそらくは昭和30年代のお話なんでしょうが、中学校の様子など、現在とあまり違いませんし、今読んでもほとんど違和感は無いと思います。 ストーリーの展開は大変に面白く、スリルもあり、小説として十分に楽しめるものですが、現在の中学生よりやや大人っぽく感じる主人公の女の子の話し方や感じ方がなんだか可愛くて魅力があり、小説の女の子に恋する感じが味わえるかもしれません。 そして、同時に収録されている2編のSF短編がまた素晴らしい。「悪夢の真相」は深層心理学を、「果てしなき多元宇宙」は量子物理学分野でのユニークな考え方である多世界解釈を、平易にかつ面白く小説にすることに成功しています。科学をいかにもフィクション向けに捻じ曲げたという感じではないと思います。それでいて、やはり女の子の感情表現が上手いですね。筒井康隆さんって、(変な意味でなく)若い少女が大好きなのだと思います。 | ||||
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学園を舞台にした、SF小説。 さわやかな読後感で、淡い恋心がいじらしい。その他2編収められている。 私は、幼い頃のトラウマを上手に解明している、 2番目の作品に好感を持った。 | ||||
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単なるSF小説という評価をすれば、とりたてて言うほどのストーリーではありません。しかし、それが学園での出来事となり、1人の少女の成長過程と重なってくれば、急に気になる存在となります。やはり若さのエネルギーが時間エネルギーとの相乗効果を発揮するのでしょう。NHKドラマシリーズはこのような若さをテーマにしたドラマを多数放映し、当時思春期にあった子供たちの心をしっかりとつかむことに成功しています。 | ||||
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この小説はかなり以前から知っていましたが、作者が誰かはじめはわかりませんでした。高校生の頃に過激なSF作家として有名だった筒井康隆氏の作品を読み進むうちに、彼がこの作者であることを知り、ただのドタバタ作家ではないことを遅まきながら気がついたものです。中学生の頃のほろ苦い初恋の思いがよみがえるような作品です。映画にもなって有名になりましたが。その昔NHKのドラマでも放送されていました。 | ||||
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