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旅のラゴス
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旅のラゴスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全193件 101~120 6/10ページ
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著者の本はほぼ読んでいるのだが、この本は読んでいなかった。発表された当時にはいわゆる筒井的な物語を欲していたので、それに比べて地味なストーリーの本書を敬遠したのだった。 しかしそれから30年近くたった今、読めたことは幸せだったかもしれない。ひどく感動したわけではないが、こういう物語、筒井的なエキスがわずかに滲む、淡々とした描写でのラゴスの人生を辿ることは、一種の安息を得たような気がしたから。これがいまさらながらベストセラーになっていることの意味はそういうことかもしれない。 本書の中で、心に残った文章:人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。 | ||||
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筒井作品は何作か読んでいますが,特に長編はいつも導入部で苦労します. 今回も設定がなかなかのみ込めずに苦労しました. 主人公ラゴスがしている旅の途中から始まっており,何で旅をしているの? どこに向かっているの?という情報が全く与えられないので,なかなか物語に のめり込めませんでした. 難しいことを考えるのはあきらめて,大人向けに書かれた童話を読んでいるつもり になると,突然このお話の面白さがみえてきました. ラゴスが旅の途中で出会う様々な事件はとってもユニークで登場する人物は善人でも 悪人でもみんな魅力的に描かれています. 何で旅をしているの?どこに向かっているの?については明確に語られることは ないものの最後の章で比ゆ的に描かれています.そこまでは,ゆったりと構えて とにかくラゴスの旅を一緒に楽しんでみるをお勧めします. 筒井作品は嫌いではないのですが,この独特の文体が時々苦手なので星4つとしました. | ||||
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炭鉱で奴隷として何年も働かされたり、何年も部屋に籠もって書物を読み漁ったり、物語の途中から小説の数行で一気に時間が経つ。 宇宙の星星の寿命に比べたら人間の一生なんてほんの一瞬に過ぎないことをいってるかのように。 だから人は自分のやりたいことを死ぬまで精一杯やるんだ。 そんな生き方を貫き通すラゴスに、読後爽やかな感動を味わった。 | ||||
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どんな魅力的な場所にいようとも、どんな素晴らしい人に会おうとも、旅することを止められない主人公・ラゴスの物語が、読者に生き方を問うように思えた。 ものかなしくもある彼の孤独な旅に魅せられる一冊だった。 | ||||
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ノストラジックな街並みに思いをはせる。特に大掛かりな展開はないにしろ、心の平常をたもちつつ、また深い所で感動できる一冊です。おやすみ前の読み物に最適です。 | ||||
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読んでガルシアマルケスを思い出しました。 このページ数でここまで様々なエピソードを見せてくれる小説はなかなかないのでは。 最初、この世界に入るのに時間が少しかかるかもしれませんが、すぐに読むことができオススメです。 | ||||
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SF的なプロットも多く、それも魅力的なのですが、むしろ長い年月に亘って広大な地域を旅する男の物語として本書を捉えるのが相応しいのではと思います。スタジオジブリのアニメの原作として、とても魅力的な作品候補だと感じました。アニメになった「旅のラゴス」、是非見てみたいと思います。この様な作品を著した筒井康隆に感服です! | ||||
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物語を読んでいくうちに、いつのまにか自分のこの世界をラゴスとともに旅をしているような不思議な気持ちになった。大好きな1冊。 | ||||
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当初は1984年から1986年にかけて「SFアドベンチャー」に掲載された作品。久しぶりに筒井康隆作品を読んで堪能しました。 雑誌に連載されていた作品らしく、12の物語は、それぞれ1話ごとにある程度完結しており、独立した12のエピソードが集まってラゴスの旅を構成しているといった趣の作品です。 中にはやや散漫な印象の話もありますが、ほとんどのエピソードはとてもイメージの豊かな鮮やかな印象の話と思います。「集団転移」、「着地点」、「あぎと」など不思議な能力の話には魅せられました。文庫本232ページとは思えない読み応えのある本です。 ただ、読んで損はない充実した物語なのですが、ラゴスの旅の目的部分である第8話「王国への道」がやや甘ったるく散漫であること、それ以降のラゴスの行動が、私には何かしっくりしないものがあって、「ラゴスは何のために旅をしたんだろう」と思ってしまいました。このような感想を持つのは、私の感受性が乏しいからかもしれませんが、多くのレビュアーさんが絶賛しているような性質の感動は私にはありませんでした。 いずれにせよ、不思議な別世界に誘ってくれる、豊かなイメージの本であり、読んで損はないと思います。 | ||||
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面白いです。 文明が衰退し、その代わりに人間がちょっとした超能力を持つようになった世界が舞台。 主人公は旅の行く先で色んな出来事に遭遇する。 奴隷狩りにあったり、王国を作ったり、大学で教えたり、いろんな女性と出会ったり・・・。 SFとファンタジーの要素が相まって、実に素敵な作品となっています。 往年のRPGをプレイしているような錯覚に陥るかもしれません。大変に面白いです! でも、残念なぐらい短い。速読される方は、往復の通勤時間で終わってしまうかもしれません。 終わり方もあっけない(←もちろん、これが良いんですけどね。)。 もっと読みたいのに、すぐに終わってしまいます。 そういう、ちょっと憎たらしいぐらい素敵な小説でした。 | ||||
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特殊能力を持った主人公の不思議な不思議な旅物語。 艱難辛苦の旅先で主人公は人々を幸せにしていきます。 英知を発揮しやがて、一国の王様になったりもします。 そして英雄として故郷に迎え入れられ、何不自由なく幸せな 余生を送るはずだったのですが、未練を残した女性を探す為に 北へ北へと旅立っていく主人公。 どうしてなの?という疑問は残るが、そこは魔人奇人天才の 筒井ワールドに「?」は野暮。 短期間で、気持ち良く読める秀作ですね。 | ||||
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かつ文庫版をいろんな人にプレゼントしました。 知識欲で旅をするラゴス(と書くと安っぽいが・・) 随分年老いて自宅に戻ってくるもまた旅へ・・・ ラゴスの生き方がかっこいい!とかじゃなくてひとつひとつのエピソードが静かにでも激しく胸をうつ。 ラストもとても良いです。 | ||||
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この本を読まずに20年も過ごしてしまったとは痛恨の極みだ。でも、この年になったから面白いのかも。最初はアラビアンナイトのようだと感じたが、次第にナウシカを読んでいるような気分になり、その後、ゲド戦記を読んでいるような雰囲気が漂ってきた。途中でコミックのコブラを読んでいるような気もした。冒険譚だから、それらの要素と重なるところがあるのだろうが、逆にすべての要素を盛り込んだ作品なのではないかという気がしてきた。。文体は簡潔で読みやすく読者が想像する余地を十分残している。筒井康隆恐るべし。 | ||||
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人間が他の星に移住したのち、文明が滅び、その代償として人間に超能力が備わる世界。 ラゴスは知識人層の旅人で、滅んだ文明の遺産を学ぶために旅をしている。ラゴスには目立った能力も腕力もないが、なぜか人に好かれ、少しばかり知識があるがゆえに周りに重宝される。目立った能力が無いことは、他のファンタジー×旅という組み合わせには珍しい。 しかし、なぜ滅んだ文明に興味があるのか、旅に出るいきさつが描かれてないので主人公に感情移入することは難しかった。 ガリバー旅行記のような、ファンタジーという形をとった現代の風刺物語に近い。 しかし、文明への批判より、本能的で愚かな人間を優しく描くことに重点がおかれてる。 人の気持ちが分かるがゆえに、人間関係で苦労する話は超能力者の孤独と苦悩を描く、筒井らしい話だった。 人文社会科学、自然科学を学んでいく過程が事細かに描かれているところが興味深い。ラゴスのように歴史に沿って学べば理解も深まるだろう。 | ||||
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一気に読んでしまった。独特の雰囲気のある小説で、読み終わった後の心地よい余韻もまたおつである。 | ||||
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読みやすく1日で読み終わりました。のめり込むような夢中な時間ではなかったですが、人類の歴史の過去と未来に思いを馳せる広くて深い気分になりました。 | ||||
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筒井康隆氏の小説は、恐らく初めて読んだと思います。独特の世界観で、はじめは慣れるまで少し時間が掛かり、その分、浸りだしたら止まらず、中盤以降まるでその世界にいるかのような錯覚を感じました。途中、奴隷の下りの描写が少し残酷で、そういうのがあまり得意ではない私は、読むのに苦労しましたが、そこを超えると不思議なもので主人公への感情移入がいっそう増した事を実感しました。 作品中で心に残った一文があります。 『かくも厖大な歴史の時間に比べればおれの一生の時間など焦ろうが怠けようがどうせ微々たるものに過ぎない・・・(中略)・・・人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。』(頁133中盤) この言葉が深く胸に響きました。そして、その通りである、としみじみ感じさせられる作品でした。それだけでも、読んでよかったです。。 主人公のラゴスのデーテへの思いが終始切なかったですが、一生のうちそれほど心の深くに生き続ける、愛すべく存在に出会えた事はとても美しいことだと思いました。 | ||||
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ページ数は251pと少なめですが内容は濃いです。 皆さんも仰っている通りまるで自分が旅をしているかのような感覚に陥ります。 終盤になってくると文章の描写とは別に「デーデは今頃なにをしているんだろう」 とか「ラウラは今でも元気にしているかな」とか 「壁抜け男は結局どうなったのか」 とか序盤に出てきた登場人物のことが気になったりします 実際に彼女等に会ったわけでもないのに。(笑) とにかくこんな小説を読んだのは初めてでした。 情景描写が多いのと場面が何度も変わるので想像力をフルに働かせて読むのをオススメします! | ||||
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読みやすく、純粋に楽しめる作品。地球ではないどこか別の星での話ということが最初の方で分かってからは、主人公と一緒に全く未知の世界へ冒険するワクワク感が味わえました。次はどんなところに行けるんだろう?という感じで。読んで良かったです。 | ||||
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どこかわからないけど 知らない名称ばかりだし 変なことばかり起こるけど 感覚で楽しめるし 一緒に旅をできる | ||||
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