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旅のラゴス
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旅のラゴスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全193件 21~40 2/10ページ
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ラゴスという学者の旅路の行き帰りとその後を描いたロードノベル。 特に気に入ったのは”すべてを語らない点”です。 本作にはかなり緻密な世界設定や、キャラクターの複雑な心情があります。しかしあえて”答え合わせ”はせず、それでいて説明不足とは感じさせない。読者が想像する余地を残すのが上手いなと思いました。また、淡々とした文体も手伝って、ラゴスの生きる世界に深みが出ています。だからこそ、少し難解なラストにも確かな説得力を感じました。 逆に気になった点は前半の退屈さです。 先述したように、本作は主に旅の行き帰りを描いています。しかし面白くなってくるのは後半、つまり旅の折り返し地点からです。旅の”行き”で出会った人々に再会したり、世界の謎が提示されたり、ラゴスの経歴が明らかになったり……。 逆に前半部分は、ただの説明や準備のように感じました。その時の感情は”理解しなきゃ”であって、”知りたい!”に直結していないのが残念です。何か一つ大きな匂わせや謎があっても良かったのではないかと思います。 本作は最後まで読めば本当に面白い小説なのですが、前半が少し難点です。しかし裏を返せば読み進めさえすれば完璧な傑作とも言えます。本作を購入した際には、ぜひ半分(具体的には『王国への道』)までは読んで見ることをおすすめします。 | ||||
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読み応えあり | ||||
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筒尾康隆の本の中では一番好きです。若いラゴスが旅に出て、紆余曲折の後に知識人となる話。筒井らしいSFファンタジーです。 | ||||
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旅、人生を感じさせる佳作。それを軽く読ませてくれ、考えさせてくれる筒井康隆の筆力は流石。 | ||||
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『旅のラゴス』は大好きな小説で、何度も読み返しています。 本のレビューを色々と読ましてもらって、低評価もあって、小説の好き嫌いや評価は人それぞれなのだと改めて思いました。 好きな小説を貶されるのはあまり良い気分ではないのですが、自分を振りかえると国民的作家と言われている司馬遼太郎の小説が苦手で、まだどれも完読してことがないことに気づいた。 そんなものか。 この小説は、一人の男の長い人生の旅の記録である。 彼の人生の苦難から栄光の紆余曲折のそれぞれが、読む年齢によって、現在の自分のどれに当てはまっているか、ポイントが変わっていく。 良い小説は、何度読み返しても、気になるポイントが変わって、それがおもしろい。 なので、レビューで判断しないでほしいな。 ということは、私も司馬遼太郎に再々再チャレンジしてみましょうかね | ||||
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1986年の本。著者の本は初読。面白い。一気に読んだ。SF?だからか古さは全くない。これまであまり本を読んでこなかったので、<未来人>のモデルはこの本なのではないだろうかと思ってしまった。本の後半の帰郷してからの流れは日本全国を転々とした自分にとって感慨深いものとなった。旅立つ勇気に加え、これまで関わった人が最後まで登場するこの物語は、人との深い絆の大切さを教えてくれる。若い人よりもオジサンに読まれそうな本。人生を振り返ると同時に、これからの人生も豊かにしてくれそうな本。逢いたい人とは会えたのだろうか。 | ||||
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章ごとに違う町の物語になるのでサクサクと読める。 | ||||
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ショートショート的に各国を旅する主人公 移動中の描写は少なく 章が変わると次の国に着いてる なんとなく物語は繋がって キノの旅が近いので内容はライトノベル 主人公に癖がありノルウェイの森の主人公に似てます ラストにかけて盛り上がりますが寸断感あり afterストーリーあるかとページをめくったら解説でガッカリ 読みやすく楽しかったですが ここまで売れてるのは作者のネームバリューか? (私は読み終わったあと作者に気がつきました) | ||||
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森に囲まれ泉あり川ありの豊かな盆地、ポロという村はまさにコーヒーの生育に適した土地。 旅人はそこで発見した赤い実を加工し、2千年ぶりにコーヒーという飲み物を味わう最初の人間となるコーヒー発見伝説。 ラゴスは、ポロの村民たちに発見したコーヒーの栽培法を教え、乾燥室や焙煎機や粉砕機の設計をし、加工や流通も教示する。 やがてポロのコーヒーは北方の都市で五十倍百倍の値で取引きされ、富をもたらされ急速に発展した村はコーヒー王国となる。 コーヒー好きが読まずに飲めない必読の書。 自分のコーヒーへの夢がラゴスと重なり、我がコーヒー人生ベスト10入りする傑作! Tabi no Ragosu (Lagos on a Journey) (1986) Yasutaka Tsutsui | ||||
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こんなに綺麗な物語があったことを知りませんでした。 何か踏み出すことに、大した理由など必要ないのかもしれませんね。 | ||||
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ある程度色々なジャンルの本を読んでからこの本に辿り着くと非常に心地よく読めそう。 自分はそうでした。単調なのに飽きさせない、一見個性がなさそうな主人公。 その「つまらない人間と思わせるくらいの理知的な性格」が逆に物語を面白くしている気がする。 ラストがすごく良かった。 人生経験豊富な人ほど胸にくるものがあるんじゃないかな。 | ||||
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作者がSF作家として認知されているので、SF作品として分類されるのだろうが、「転移」や「壁抜け」などの超能力が頻出する本作の場合はファンタジーではないかという気がするのだが。映画『スター・ウォーズ』に登場する「フォース」をどう捉えるかで、SFとするかファンタジーとするかが分かれるのと同じだと思う。 ただ、異世界において、外の世界から来た人々が文明の痕跡を残した、という点では、アーサー・C・クラークの『都市と星』やジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』に通じるところはある。だからSF、かなあ。 筒井大先生のことだから、我々がああだこうだと言うのは気にしないと思うのだが。と、なると『残像に口紅を』はどうなるのだろう。あるいは『ダンシング・ヴァニティ』は?考え始めると切りがないので止めておく。 | ||||
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筒井康隆の著作は初めて読みましたがとても面白かったです。単純なSF、なろう等とも異なり、主人公ラゴスの生き方、死生観は読んでいて様々な示唆を与えてくれました。コロナが収まったら何処か遠いところに、旅行ではなく「旅」に出たいなぁ、そう思える作品です。 | ||||
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主人公のラゴスは生きるために旅を続け、死ぬために旅に出ます、人生についてしみじみ感じさせてくれる物語、筒井康隆の小説でいちばん好きです。 | ||||
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文明が衰退し、人類が特殊能力を持つようになった未来のもうひとつの地球で、良家の子弟であり、学究の輩である主人公が命がけの旅を続けます。その目的は、過去の遺産。これによって、主人公の周囲が変わり、主人公自身も変わり、一人称も途中から「おれ」から「わたし」に変わります。 30年間の長い旅路の果てにようやく我が家へたどり着き、社会でかなり活躍することになります。 この主人公は人柄がよく、知能が高く、強運に恵まれ、女性にもてるというもので、旅路の果てに社会に知識をもたらす男の一種の英雄譚として読むことができます。 最後、老年になって、死を覚悟したうえで過去の幻影を求めて再び旅立ちます。「旅のラゴス」にふさわしい終わり方。読後感は充実しています。 | ||||
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1人の男の人生が描かれてます。 多少SF要素が含まれてますが理解しやすい内容でした | ||||
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ラゴスというひとりの旅人の人生が架空の世界を舞台に丹念に描かれている。筆者得意のエログロもなく、どこか淡々とした筆致ではあるが、なぜか引き込まれる。最後のラゴスの台詞は素晴らしい。傑作だと思う。 | ||||
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今まで読んだ筒井康隆作品の中で、一番好きです。あと表紙がとても素敵です。 | ||||
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私は徳間書店の単行本で読んだんですが、連載されていたSFアドベンチャーもなくなって久しいし、そもそも徳間書店自体も傾いているっぽくて、、、、、それだけ時間が経過したんですね。 筒井康隆全集とかは高校時代に図書室(国内の高校では最多の蔵書量だったようです)で借りて概ね読みましたし、好きなんですが、きちんと通読した作品ではこれが最後の方の作品かも知れません、朝のガスパールも新聞小説としてはかなり見事な連載だったかと思いましたが、なんか私はちゃんと読めませんでしたので……。 これ本当にアニメ化して欲しかったですね。 | ||||
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恥ずかしながら初読。 どうしてこんな素敵なSFを今まで読んでなかったのだろう。 ただ同時に、ある程度の年齢にならないと、この小説にこれほど共感できないかもしれない、とは思う。 安部公房の「第四間氷期」を読んで、その才能に驚嘆したばかりだが、筒井康隆の想像力、創造性、構想力にも改めて驚いた。 星新一のショートショートから読書を始めて、小松左京のSFにはまり、海外のオールタイムベストを愛読してきて「SFを愛してきて、本当によかった」とひとり感動している朝の通勤中。 | ||||
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