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旅のラゴス
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旅のラゴスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全193件 181~193 10/10ページ
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物語の世界は、超能力が存在するファンタジーのような世界。 主人公は、知識人であり常識人。 旅の最初は青年だったのが、どんどん年を取り、 それでも旅をつづける。 著者が考える理想の人生って、もしかしたらこんな感じなのかなあ、 と読んで思った。 | ||||
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10年に一度くらいこんな物語が読めれば読書生活も幸せざんすね。 | ||||
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何らかのことがあって文明を失った世界が舞台です。 主人公のラゴスは、豊かな北方都市から出て行って、辺境を旅をしています。 本作はそのラゴスの旅の軌跡を描いた連作小説です。 なんというか貴種流離たん的な作品で、筒井さんとは思えないほどしっとりした(笑)。 実はこの作品が筒井さんの中では一番好きです(というと筒井ファンは馬鹿にするかもw) ちょっとファンタジー小説ぽい?ラゴスは最初からこの世界では、高度な知識を持つ人間として描かれていますが、ある出来事により、この時代においては到底考えられないような知識と見識を持つようになります。 このあたり、未来にタイムスリップした主人公が先のことまで知っている(『リプレイ』とかそういう一連の物を思い出してほしい)という感じに。 ラゴスの旅自体がヴィルドゥングスロマンとしてかなり素晴らしいです。 彼の成長がひしひしと伝わってきます。ラゴスの旅が人生の象徴そのままであるかのような作品でした。 筒井康隆の意外な変化球ということで。 | ||||
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筒井康隆、おもしろいらしいから読みたいなと思いつつ、なかなか手を出せないでいた私ですが、この本はなんとなく「ジャケ買い(&タイトル買い)」してしまいました。美しい草原。 中空の地球儀。 乗馬したアラブ風の男。 なんかくすぐられるものがあります。読んでみたら大当たりでした。ラゴスという非常に理知的な人物の一代記。過去だか未来だかわからない不思議な世界観も魅力的。テーマは愛と知恵と旅、でしょうか。語り口は簡潔で直接的。読んでいて気持ちよくなります。ラストシーンもぐっときます。「これがツツイだと思うと間違うよ」というようなことをほかの方が書いておられますが、それを確認するためにも、少しずつ読んでいこうかと思います。ラゴスのように、計画的に。 | ||||
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ラゴスという男が、不思議な能力を持った人たちと出会ったり、危険な目に遭ったりしながら、世界を旅していく物語。 久しぶりに筒井康隆さんの作品を読んだのだけれど、どうしてもっと早く読まなかったんだろうと口惜しくなったくらい、これは素敵な作品でした。この謎はどういうことなんだろう? という、ミステリー風の味わいも感じました。殊に、以下の三つの謎に興味を引かれました。 ○ラゴスという男は、この世界では、一体どういう人間なのか。 ○ラゴスの旅には、何か目的があるのか。 ○ラゴスが旅する世界は、そもそもどういう世界なのか。ラゴスの冒険談がエピソード的に積み上げられていくなかで、上記の謎も明らかになっていきます。作品の副次的な要素ではありますが、この伏せられた謎の行方は、かなり気になりました。なんにせよ、清々しい風合いを感じた作品。ラゴスという男のキャラに、「旅に病んで夢は枯野をかけ廻(めぐ)る」と詠んだ芭蕉の姿が、ダブって見えました。人生を旅に明け暮れたラゴス。旅に憑かれたかのようなラゴス。 旅することの自由な息吹が、全編にわたって(特に、後半に行くほど生き生きと)いい風を吹かせていたところが、本当に素晴らしかった。さあ、スカシウマに乗って、あなたもラゴスの旅に出かけてみませんか? | ||||
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みなさんがレビューに書いている通り、私にとってもオールタイムベストの小説です。何度でも読み返したくなる珠玉の一冊です。おまけに文庫版に掲載されている、鏡明さんの解説がすばらしい。この解説もベストです。 | ||||
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「旅のラゴス」は筒井氏の作品の中でも異色な本と言えるでしょう。 かなり正当的なSF小説(筒井氏が書いたSFにしては、という意味で)で 筒井氏らしくないとも言えますが、間違いなく筒井氏の数ある作品の中でも 傑作と呼ぶにふさわしいものだと思います。筒井氏ファンの私ですが一番好きな小説はこの「旅のラゴス」です。筒井氏ファンの人達でこの小説が好きという人は多いと思います。 ファンではない方や筒井氏の作品はあまり好きじゃないという人達にも この小説は是非読んで欲しい。私にとって2.3年に一度無性にまた読みたくなる、そんな小説がこの 「旅のラゴス」です。この小説を読んでなにも感じる事がないという人はいないだろうという気持ちをこめて「旅のラゴス」を読んでみることをお勧めします。 | ||||
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私が高校生のときに読んだんですけど、本が嫌いでいままで読めなかった私にとっても、この作品は読みやすくて本当に感動した物でした。 まだ読んだ事ないひとにはとてもオススメです | ||||
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最初は謎解きのような話かと思ったが違った。なぜ、ザムラがラゴスと旅をしたかったのか、画家ザムラが一体誰の顔になったのか、ウンバロが壁から抜け出せたのか分からないまま旅が続いていく。まあ、人生ってそんなもの。たとえ旅程を同行した者の真意ですら分からないまま、どんどん先へと歩いていかざるを得ないものだ。分かるまで立ち止まろうとしたこともあるけれど、結局分からないままでも歩き出さなければならないのが人生の旅路だなあと、しみじみ思わせる。放蕩息子のようなモチーフがあるけど、パロディですらないような。男女問わず、不思議と好かれる奴。都会にも田舎にも奴隷生活でも順応して暮せる。筒井さんにとって、こうなりたいという人物なのかも。旅の果てに出会うドネルは、最初ヨーマのなれの果てかと思ったが、あるいはラゴスの影のような存在かもしれない。でも、ラゴスの旅はまだ続く。集団転移、おそらく地球からの移民だった先祖が残した宇宙船、スカシウマとの同化、ドラえもん的世界観とでもいおうか。目くるめく楽しさ。最高なのは、スカシウマとともに絶壁を飛び越えようとするところ。 | ||||
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本当に面白い本です。気分が良くなりますよ。読み終わると。 主人公ラゴスの長い長い旅の話です。 不思議な気分にさせてくれるイップウ変わったSFかな。 ラゴスになった気分で読めます。 臨場感も。愛も。 間違いなくおすすめです。 | ||||
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本を読む 「楽しい」 ひたすら読む 「すごく楽しい」本を読んでただけで偉くなっちゃいました 「煩わしい。けど楽しかったから、まぁいいや」本を求め奴隷になったり、 求めた本を呼んで王様になったりする。 そんな、お話です。 | ||||
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旅をし続ける男、ラゴス。 古典的な旅の物語でありながら、あくまでも筒井氏の物語世界。 作者自身が投影されているであろう主人公ラゴスだが、 他の作品のそれとは異なり、ある種の理想像として描かれている。 さすらい続けるこの物語は、何故か私にとってもある憧れをもって 思い起こされる。 | ||||
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ラゴスは全てと同化する事が出来た。そして彼は私とも同化した。 それまで止まっていた私は、彼によって移動した。 彼と私は常に一緒だった。 彼が憎んだ人を、私も憎んだ。 彼が愛した人を、私も愛した。 彼の旅は私の旅であった。 しかし彼の旅は終わった。彼の去った後には、私だけが残った。 絶対的な虚無感。例えようのない虚脱感。再び立ち止まる私。 消えてゆく彼の後ろ姿を見て、私は彼に会う前までの自分に後悔をした。 だが、しかし、私は確かに彼と会ったのだ。 私だけの旅は、これから始まるのだ。 今この時に、この本に出会えた事に感謝しつつ、 ようやく私は最初の一歩を踏み出した。 | ||||
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