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長恨歌
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長恨歌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 41~60 3/4ページ
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これで終わりじゃないよね。幕は閉じてないよね。 作者はこれ以上書かないのかもしれないけど これまで出てきた魅力的な登場人物にスポットを 当てた外伝を読みたいです。 3作の中では2作目の鎮魂歌が好きです 滝沢さんはいいキャラだったと思います 今回の武にはあまり魅力を感じませんでした 葉巻はおいしそうだったけど | ||||
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「不夜城」でカモられ、「鎮魂歌」でカモり、「長恨歌」でフィクサーに。 3段階で健一の成長が見てきた気がする。作者の作品を他にも読んだが、他の人も言っているが一番 不夜城シリーズが面白いと思う。 今回は、新宿歌舞伎町から足を広げて、錦糸町、小岩、東陽町、青梅、 吉祥寺、横浜と舞台が変わっていく。 リアルに存在する店や建物が出てくるので、「ああ、あそこらへんか」と 想像つくのも馳星周作品の面白さだ。この作品のカギを握る小文。 最後に殺し合いで彼女の執念が書ききれてなく、読者に流されている気がする。 女は相手と同化したい、あなたになりたいという気持ちが誰しもあるものだ。 そこをもっと強くもっと狂った状態の動機として書いて欲しかった。 | ||||
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「不夜城」という衝撃的なデビュー作から 時が経つこと・・・・・何年?この本を手に取った「不夜城ファン」にしてみれば 期待が大きかった分だけ失望も大きかったで あろうことは容易に想像できるが、私のように 最初から期待していない者にしてみれば 「ま、こんなもんでしょう」と及第点を与えられる 出来だと思います。ようするに、小慣れた職業作家のルーティンワーク。 登場人物の設定と世界観を創作ソフトに打ち込んで 後は自動的にプリントアウトされたものを担当編集者に 渡せばお仕事終了! ・・・・みたいなお仕事しかしていないと感じさせる 小説。それが「長恨歌」であります。下手糞なんだけどとてつもないパワーを感じさせる 素人の書いた小説と、 巧いんだけど葉巻をくゆらせながら余裕ぶっこいて 書いたプロの小説。 どちらが読者のハートを掴む小説になりえるかは 「不夜城」と「長恨歌」を読み比べれば誰もが わかることでしょう。 | ||||
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新宿歌舞伎町の中国人たちの闘争を描く「不夜城」最終話になる。 当初の予想では、歌舞伎町を手に入れた劉健一と、それに復讐を誓う楊偉民の戦いが軸になるのでは、と思っていたが、まったく違う話になった。主人公の武基裕は、中国人だが、残留日本人孤児の戸籍を手に入れて日本にわたった。日本国籍を持つが日本では排斥されてしまい、歌舞伎町で中国人と日本人の橋渡しをしている。昔の劉健一のように、日本人として契約を結んだりできることがメリットになっているのだ。基裕は、やむにやまれぬ事情で劉健一に出会う。そして彼を利用しようとするが、健一は基裕の秘密を簡単に知ってしまった。 そして基裕は幼馴染の小文に出会うが、小文は敵のボス、徐鋭の女になっていた・・・健一の掌で踊る基裕。 スタートから楊偉民と徐鋭のからみがあり、そして唐突に基裕の話になる。失望した、という感想がアマゾンでは多かった。私はそうでもない。 ただ、健一が楊偉民の立場になり、基裕が不夜城における健一の立場になった、ということだ。 しかし健一はなぜ歌舞伎町に残っているのか。 そしてどうして小文はああなったのか、があまりはっきりしないうらみは残っている。 裏切りの連続なのは「不夜城」以来の伝統だろう。最後は正直言って、かなりあっけない。もっと長いストーリー、おおくの絡みができたはずだ。 だが、作者がこの話を終わらせたかったのもたぶん事実だろう。 そして、しっかりとした結末がついた。 おそらく、皆が予想した形で。 むろん、意外な部分もあるが・・・ 今回、不夜城で健一に感情移入した程度には基裕に感情移入できなかった。 基裕の「強さ」があまり感じられなかったからかもしれない。ともあれ、完結にはすなおに拍手を贈りたい。 | ||||
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誰もが知りたがった健一のその後の話。 群雄割拠、暗黒時代の歌舞伎町を舞台にした不夜城と比べ、スリルに欠けるのは仕方のないところであり、これを1つの小説と考えるなら完成度は高く、購入して損のないものと考えます。 情景描写も上手で、まるで舞台の台本のような文体で、わかりにくい所もなく一気に楽しめます。 最近の、例えば福井晴敏等の小説にもよくある『誰かを命かけて守り抜く』というテーマも含んでおり、映画版「不夜城」が面白かった人には特におすすめです。 | ||||
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不夜城から馳氏の作品にはまりほとんどの著書を読んできましたが、やはり「不夜城」は別格!と思い続け今回の完結作品に期待も大きく読み進めてまいりました。読みなれてしまったからなのか1/3位で先の展開が解ってしまい、というか「またいつもの展開か・・・」と言う落胆に変わってしまいました。読後も特にインパクトがなく斬新さも感じませんでした。正直がっかりです。 | ||||
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「これ本当に馳 星周さんが書いたの?」と言うくらい、あさりとした文体。ストーリーもやや単純。キャラクターの造形はまあそこそこのレベルなのだが、いくら読んでもしっくりこない。まがまがしさが無いのだ。誰かが馳さんの名を語って書いたと言ってもいいくらい、普通の文体。まとまり過ぎ、綺麗過ぎ、いつもの毒々しさが欠片も感じられませんでした。「生誕祭」からさらに毒気を抜いたような作品と言ったらわかりやすいのではないでしょうか。 短編では「クラッシュ」のように人間の暗黒面をまがまがしく描いているのだから、まだまだパワーは在るはず。次回作に期待と言ったところでしょう。 さらば、楊偉民。さらば、劉健一。 | ||||
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「劉健一」が主役というよりも彼の手のひらの上で踊る「武基」の物語、とはいっても内容はまぁ似たり寄ったりである。月刊誌「野生時代」復刊の目玉が馳星周による劉健一の復活であったような気がしたのは考えすぎだろうか?。この作品のギャランティには興味ないが、文章のタームというか文節が悩みぬいて吐き出された言葉であるような気がして、「マンゴーレイン」や「夜光虫」のようなどろっとした、ねっとりしたからみつく情念の文章は伝わってこなかったのが残念。まあラブストーリーなのである。純粋にその面だけ考えてみればそれほど悪いわけでもない。単に馳作品を読む人間にとっては物足りないだけなのだ。健一と同種の人間、武が文を追うごとに成長(頭がまわるようになる)していくのがいい、反比例して底無し沼に陥っていく様もまあまあだ。関心をよぶのは歌舞伎町というフィールドにおける勢力図がすっかり変わったこと、錦糸町というサブになる舞台ができあがってることが興味深い。もちろん新宿に集う人間には地理に興味が湧いてくるところはさすがだ。健一の言葉「自分で見たもの以外信じるな」。これは教訓にする必要ありだ。 | ||||
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また胃を壊した男の話でした。 「不夜城」の感動を再びと思った私が馬鹿でした。 がまんを重ねて馳氏の小説を読み続けましたが、これで最後です。でももう一回「不夜城」読もうかな。 | ||||
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他の方のレビューがいまいち(?)ということでしたが、不夜城ファンとしてはと意を決して大晦日に買い、その日120p程、元日は翌3時くらいまで残りの330p程読めましたので、「聖誕祭」同様ラストがちょっとという感ありますがそれなりではないでしょうか。 確かに、前2作と比べると憎悪の深みがないような気もしますが、不夜城の完結は残念でもあります。 (以下ルール違反)健一のラスト残念ですし、前述のとおりラストもいまいちかという気持ちにもなりますが、それが健一と夏美と武と小文の違いなのでしょう。 | ||||
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不夜城1が面白かっただけにこの結末は残念である。 不夜城はシリーズ化せずに1作目で終わるべきだったのかもしれない。 もっとも馳星周自身も3作目は書きたくなかったらしいが。過去にトラウマを背負った男が、どうしようもない状況に追い込まれ、騙し騙されの生き残りを賭けたゲームに巻き込まれていく。 という基本的なストーリーは前2作と全く同じだが、今回は劉健一がずば抜けた存在になり過ぎているのだ。 前2作は楊偉民という強大な敵がいたのだが、今回は劉健一に匹敵する相手がいない。 僕は不夜城シリーズは劉健一と楊偉民の骨肉の争いの物語だと思っていたのですが皆さんどうですか? 2人の闘いが完結編の中心になると思っていたので非常に残念だ。当然だが、前2作を読んでいないと話がわからないので、これを読む前に前2作を読んでおいて下さい。 | ||||
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結末としては予想できる展開だが、前2作と比較すると出来映えは「?」が付くのも事実。 作者自身が語るように書き上げていく上でのモチベーション維持が大変だったのだろうと思える内容。 「不夜城」を読みどうしても自分の中で劉健一の物語の完結を求める方は読んでみてもいいかも。 | ||||
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完結編と銘打ってあるには、少々内容的には不満が残るものでした。健一の最後と言うような感じの終わり方ですが、半分くらい読んだところで ある程度の結末が予想できてしまっていましたね。最後の最後でのどんでん返しも期待したほどではなかったですし、前2作に比べると 若干おとなしめな内容だったかもしれません。それほど過去を引きずっている話ではないので、前作を見ていなくてもそれなりに話は伝わると思いますが、やはり読んでおいたほうがよいと思います。 | ||||
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~馳星周様 この小説を読むために『不夜城』『鎮魂歌』と読み返し、その興奮と余韻を引きずりながら読み始めましたが、結果的には、本当に失望しました。世間では、あなたの小説を「どれを読んでも同じ」などと言いますが、僕にとっては、それも愛すべき点として、どの本も心から楽しんで読みました。しかし『長恨歌』は、なんというか、どこにもほめる所のな~~い小説です。(余計なお世話ですが、装丁も安っぽいですね。)ストーリー、構成、文章、登場人物の造形、ディテールの描写、すべてダメダメダメです。 <このあと3万行ほど愚痴省略> ‥‥聞こえてくるのは読者から馳星周への「長恨歌」という、皮肉にもならない馳星周完結編。~ | ||||
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『不夜城』が発表されたとき「他の誰の真似でもない暗黒小説が出た」と驚いた。『鎮魂歌』『夜光虫』、この辺りまではおもしろく読めた。しかしそのほかの作品は舞台が異なるだけで、キャラクターの味付けもプロットも「前にも読んだような」ものばかり。 そこへ今回の『完結編』である。『不夜城』の興奮を思い出し、久しぶりに馳作品を買ってみたが・・・何だこれ? 最後の引き金を引く者にまったく感情移入できない、と他の方が評しておられるが、同感。また、骨太で魅力のあるキャラが中途半端に殺されたり、「重要な役回りかも」と推測していた脇役が話の筋から消えたり、と疑問ばかりが残る。そして誰も彼もが携帯電話に頼り過ぎでうっとおしい。そもそも携帯電話なしではこの作品自体が成立しないだが。 同じように暗黒小説から出発した新堂冬樹が次々と作品世界を広げているのに比べ、馳星周はもはや自己の作品をなぞることしかできないのだろうか。独特の人間観と類い稀なる筆力を持つ作者だけに残念。 | ||||
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今作は、自称日系二世の主人公、武基裕の一人称で語られる物語です。 劉健一は完全に裏社会のフィクサーとして活動しており、その姿はかつての楊偉民 とダブります。しかし、最後まで底が見えない分、不思議なオーラを発散しており 私の目には非常に魅力的なキャラに映りました。 「不夜城」「鎮魂歌」と比較すれば決して満足は出来ませんが、やはり一定の面白さ はあります。本作では暴力的な描写が比較的抑えられ、一時模倣していたJ.エルロイ 調の文体も鳴りを潜め、ライトなノワールに仕上がっています。特に性的な描写 (はっきり言って陵辱シーン)が皆無である点は、個人的には評価しています。 しかし、このシリーズを終わらせるからには、ストーリーには相当のアイデアを もって望んで欲しかったです。「ファンの気持ちに応えたラスト」とは言い難いのは 確かです。その点やや残念。 | ||||
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悔しい終わり方だ。 著者の作品は言いようのない無力感を催すが、今回は最も悔しいものだった。 最後の引き金を引く者に感情移入できず、歯がゆい思いが残った。裏切りに次ぐ裏切り。展開の速さは本シリーズの醍醐味だ。 しかし本作は、暗黒社会の中に生きる登場人物達の強さ、弱さ、悲しさといった個性に感情移入することが少なかった。 不夜城の世界は、力の均衡から問答無用の世界へと変遷したようだ。 物語中の中国人社会の変遷と同様に、長いときを経て世界は変わったことが描かれたようだ。 | ||||
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期待した分、キツかった。。。 「不夜城」の衝撃と完成度から「鎮魂歌」の顔が歪むような泥沼感を 味わった後の締めくくりとしてはあまりにも弱い気が・・・。 文中、「お前は臭いが薄い」というような会話が出てくるけど この作品全体の臭いが薄い!!という感想です。 文体も以前程、スピード感がなく (作者があえて変えようとされているらしいですが) 最後まで一気に地獄へ行く疾走感も薄いです。 馳星周の本、全部だいすきではあるけど、 期待するあの「感覚」とあまりにえぐいので逆に「慣れ」てきて もっとハードに!!と思う気持ちは止まらないんですよね・・・ でも、これ以上ハードな世界って想像するのも嫌だけど。 うーん、とにかく最後としては「残念!!」 | ||||
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最近の馳星周の作品は正直どれを読んでも同じ内容に思え、一体何が書きたいのかもよくわからなくなってきたので、全く見向きもしていなかったのですが、それでもやはり不夜城シリーズの完結偏だけは読まずにはおれず、久方ぶりに作者の本を手にしました。読んでみると、今回の作品は久しぶりに読んだからか以前に感じた飽きと言うものもなくスラスラと読めました。しかし、不夜城の完結作と言うにはあまりにあっさりしているというか、非常に肩透かしを食らいました。主人公が劉健一でないというのはなんとなく予想できていたんですが、この作品はまるで不夜城の焼き増しです。この作者は全く成長していない、というかむしろ衰えているんではないかなぁと思わずにはいられませんし、作者のドル箱であろう不夜城シリーズですらこのレベルのものしか書けないとなると今後の作者には全く期待がもてないだろうし、いずれなんだかんだと言いつつも番外編と銘打って書くだろうなという気はします。この作品で特に気になったのが、実生活の作者と同じように劉健一が葉巻にはまっているという点。もうここに関しては明らかに作者のジコマンだとしか思えない。興ざめしました。 これが単体の作品であるとするならば、まぁ可もなく不可もなく、味気ない話だけどまぁいっか、という感じもするんですが、これが不夜城完結だとすると、かなりの落胆なので星は一つです。処女作が最高作、と言う定説は彼に限っては当てはまるようです。さようなら、馳星周。 | ||||
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物語は横浜に逃げ延びた揚偉民から始まる。この冒頭数ページで意識は「鎮魂歌」の最後に巻き戻され、一気に不夜城の世界に引きずり込まれてしまった。 著者作品のいつものスタイルで物語は進んでいく。一人の男が追い詰められていく様子。本作はお決まりのバイオレンス描写が抑えられシンプルになった印象だ。 不夜城といえば劉健一だが「鎮魂歌」と同じく彼は表全面には出てこない、裏で不気味に全てを操る存在として登場している。主人公というか主に物語を進める人物は別の男だ。著者作品で主人公となった人物は蟻地獄に落ちたようなもの、とにかく足掻くが全てが落ちていく道に続いている。そしてその男が追い詰められ全てを失っていく様子、救いの無い物語の終焉に読者は不思議と快感を得るのだと思う。まあ最近ではすっかりマンネリ化してしまって衝撃も受けなくなりましたが・・・。不夜城は「鎮魂歌」で劉健一が復讐を成し遂げるが個人的にはここで終ったままでもよかったと思う。かと言ってこの「長恨歌」が気に入らなかったとか面白くなかったわけではないが、このような形で完結させたことは、やはり著者にとって「死」をもって完結とすることが基本となっているということかもしれない。第1作、第2作からもだいぶ時間も経っているし、シリーズといっても短いので単純に「終ったか。」と淡々とし た気持ちで読み終わった。 | ||||
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