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誤認逮捕



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誤認逮捕の評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

夏樹静子の第四短編集。

夏樹静子の第四短編集。単行本初刊は1975年。本作品集刊行前には長編『黒白の旅路』『目撃 ―ある愛のはじまり―』が陸続と刊行され、後には短編集『死刑台のロープウェイ』が刊行されている。

【収録作品】
「手首が囁く」
公園傍にあるゴミ置き場に切断された女性の右手首が遺棄されていた。被害者と見られる女子大生は、交際していた男たちとのことを日記に認めていたが、Kとイニシャルで記されていた男に対しては、許せない、と書きつけていた。Kに該当すると思しき人物がふたり浮かぶが、後に発見された被害者の死体に残された凶器から、捜査陣は一方の男に的を絞るが。

「郷愁の罪」
とあるレストランで平日夕刻に男が刃物で、店長をはじめとする三人の者に負傷を負わせる事件がおきた。犯人が逃走経路を計算していた節があり、発作的犯行だけでなく、計画的の線も鑑みて捜査されたが、店長を標的とした犯行という見立てから、一人の男が捜査線上に浮かぶ。果たして、被害者たちの証言も合致して、容疑者の身柄確保に動き出すが……。

「誰知らぬ殺意」
桐子は恋人の吉森とともに山陰・萩の旅路へ出ていたが、実は桐子には秘められた計画があった。不倫関係にある湖島と決着をつけるために、吉森に嘘をついて、夜に湖島の投宿する旅館へ向かった。……しかし桐子は事を叶えられず、帰路につく。待ち受けていたのは、吉森の亡骸だった。

「誤認逮捕」
ОL殺しの最有力容疑者として、捜査線上に浮かんできたのは、一ヶ月前に起こった、実は狂言だった暴行未遂事件で、誤認逮捕寸前にまでいった田処銀吉だった。田処に不利な証拠があがるなか、警察に匿名の投書が舞い込む。人事課次長の有馬と被害者の関係を示唆するものだったが、その投書主と思われた有馬の部下の初江が意外な証言をする。

「風花の女」
新聞記者の峯田は、街中で神保蕗子に声をかけられる。蕗子とは峯田の不徳のせいで疎遠になっていたが、その日の昼から夕刻まで、映画や食事を共にする。その蕗子を発見者とする殺人事件が起きる。遺体は死後長時間が経過していたが、この事件の容疑者の男のアリバイを、こともあろうに蕗子が証言していた。そのアリバイは、峯田と会していた時間と重なるのだった。

「高速道路の唸り」
東名川崎インター近くのマンションで、クラブ歌手が殺された。犯行時間帯にマンション前に目立つステッカーを貼った車が目撃されている。ところが今度は東名横浜インター近くの雑木林からこの車が見つかり、中には女の死体が……。捜査陣が、東名高速を利用した鉄壁のアリバイに挑む。

「山陽新幹線殺人事件」
新幹線ひかり107号が広島駅に到着する寸前に、12号車のグリーン席から女性の刺殺死体が発見された。有力容疑者は、新大阪からひかり23号に乗車していた。23号は107号より遅れて出発するが、岡山で追い抜き博多へ先着する。容疑者は博多駅に到着後、大阪にいる義妹に電話を入れていた。……鉄壁のアリバイ崩しの先に待つ皮肉な結末。
誤認逮捕Amazon書評・レビュー:誤認逮捕より
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