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マルセル
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マルセルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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ストーリーはとても面白かった。 京都の街の描かれ方が旅行者目線でなかなか良い。 北白川の疎水沿いの洋館建築群は、かなり創作意欲が掻き立てられる風景だと思う。 しかしながら、主人公がセックスをした後に相手にそもその点数を告げるところが、めちゃくちゃ下品でひきました。 相手は京都のぼんちでジャガーに乗ってるような洒落者なのにそんな言動をするガサツな女記者を好きになるわけないでしょ。 大体、この主人公も男勝りだけと実は繊細という設定なのにそんな発言するわけないでしょ。 あと、なんで相手の女にコンドームの装着したのを気づかせないことが、いい男の条件として描かれてるのかマジ意味不明。それって誰得なの? | ||||
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毎日新聞でもずっと連載を読んでたので買いました。しかし最初の期待が大きかったのもありますが、期待外れでした。私は絵画鑑賞が大好きで、一応自分でも絵は描きますし、ロートレックはお気に入りの画家。この小説の舞台の京都の小倉町や別当町(小説では別当、と書かれてましたが、地元の人間は、ちゃんと「別当町」といいいます)のすぐ近所に子供時代住んでいたので、それはとても懐かしかったです。この事実を小説として書いたのは、美術ファンにとっては、着眼点が二重丸!と思いますが、文章が軽薄で苦手~。オリオという男も、軽薄です。大体、オリオなんて名前からして軽薄で嫌いです。最初に千晶のマンションに馴れ馴れしく来るところからキライ。キャリアウーマンに年下男という組合せも今の時代ありふれてて、私が嫌いな組合せ。恋のライバルが黒木メイサに似ているという表現にもびっくりしました、いくら現代だからって、もう少しマシな表現が出来ないのかな。。ミステリーは、松本清張さんが大好きなんですが、やっぱりあの重厚な文章やしっかりした骨組みの小説を読みなれていると、高樹さんのは、女の子の小説みたい。。。選んだ題材が大きい割に、料理し切れなくて、結局最後は色々と謎も疑問も残ったまま、尻切れトンボに終わってしまい、非常に消化不良で残念でした。→ と思っていたら、先日『マルセル嬢誘拐』という本を発見!なんと、当時マルセル事件を追っていた、実際の新聞記者さんがフィクション仕立てで、自分の取材等をもとにかかれたという本で、早速買い求め読み始めました。数ページですぐに、高樹さんには申し訳ないですが、完全にこちらの方がまさっているなあ~!と思っています。単に自分が当時の記者だからという訳でなく、文章も重厚ですし、もしかして、この記者さん、高樹さんの取材に応じた人なのかしら、後で高樹さんのを読んであまりに稚拙だから自分が書こうと思われたのかなあと想像してしまいました。「マルセル」でがっかりした方には、是非こちらのをおススメします。 | ||||
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著者の最新作は初めてのミステリー挑戦です。1968年、ロートレックの絵画「マルセル」が展示中の京都近代国立美術館から盗まれ、時効成立後に発見された事件に着想を得て500ページのミステリーとなりました。 新聞記者である千晶は、同じく記者であった亡父の残した取材ノートを見てこの事件の真相を探ろうと動きます。千晶は事件の陰に母の姿を見出し、自らの出生の秘密を知るためにも事件の解明に深入りしていくのです。それを見守る画家である彼女の恋人・オリオ。つまり、絵画盗難事件の真相究明、出生の秘密の探求、30代女性の恋愛と3つの話が交錯しながら物語は進んでいきます。 ミステリーとしては完成度が高くないと思いました。犯行の動機やプロットに無理があります。(ネタバレですが)20歳でプロもあざむく贋作が描けるのか、という根本的な問題。母親が子供を捨てパリで犯罪組織に残る必然性。関係者の謎の多い行動。これらを最後の20ページであわただしく説明されても疑問は溶けないからです。加えて、主人公に共感して読み進めることが最後までできませんでした。長編の場合はこれが大事だと私は思います。 京都の白川疏水のあたりの風情が書き込まれていて懐かしさを覚えました。パリの街の季節感のある描写もいいです。主人公の心理描写にもさすが芥川賞作家と思わせる表現力があります。こうした数々の美点から高樹のぶ子さんの次作に期待しましよう。 | ||||
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