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(短編集)

かたみ歌



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【この小説が収録されている参考書籍】
かたみ歌
かたみ歌 (新潮文庫)

かたみ歌の評価: 4.09/5点 レビュー 46件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 21~37 2/2ページ
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No.17:
(4pt)

かたみ歌

書店のオススメコーナーに置いてあったこの本を、「涙腺崩壊」という帯に惹かれたのもあり、なんとなく購入してみました。
単なる感動系の小説だと思っていたのですが、死後の世界とつながるという、不思議な要素のある作品でした。
深夜に読んだこともあり、ちょっと怖かったのですが、全体としてあたたかい気持ちにさせてくれる、素敵な一冊でした。
かたみ歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:かたみ歌 (新潮文庫)より
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No.16:
(4pt)

納得の感動

「涙腺崩壊」の帯に引かれて購入しました。 まあそんな帯から単なるお涙頂戴ものの可能性を危惧してもいたのですが、予想外にホラーやミステリー要素が強かったです。 露骨に泣かせに入っている訳でもなく、ラストでは自然と涙汲んでしまいました。 この小説の何よりの魅力は懐かしく息づいている商店街の描写。 ちょっとぞっとするようなエピソードも温かい人間の心も商店街が包み込んでいます。 ほっとしたいときにぜひ。 ただ予想外に多く幽霊が出てきたので、ホラー小説ホラー映画が全く受け付けない自分では少し怖かったです…(笑)
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No.15:
(4pt)

昭和が色濃く残る頃の物語

初めての作者の短編集。物語が繋がっているので、1つの物語として読めます。個人的な感想は、非現実な要素を排除した方向で書いて欲しかった、ということ。ストーリ自体はよくある話で、話の繋がりもそう目立つものではないが、この作者の筆力が素晴らしいため、ぐいぐい読ませる。だからこそ、非現実な要素を極力排除した物語構成にして欲しかった。それが本書をもっと高みに押し上げることが出来ることであると思う。だから本作だけで判断しちゃいけないのかもしれません。作者の他作品も読んでみたいと思う。
それでも秀作ですよ、本書は。
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No.14:
(5pt)

長閑でやさしい住まう場所。

初めて朱川氏の作品に触れました。

とても「そこ」の場面が目に浮かびます。
「ふれあい」が街並みを通して伝わってきます。

ひとつひとつの場面が連鎖して、温かさや悲哀を運び
時の移り変わりを切り取って行きます。

こんな世界観なら、どんな時でも入っていってみたいもの。
摩訶不思議な異空間もこの登場人物にかかれば、
それぞれの物語・・・。

また大事にしたい本に出会ってしまった・・・。
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No.13:
(5pt)

死者と生者の不思議な交流

東京下町のアカシア商店街で起こる、死者と生者の不思議な交流を描いてしみじみと味わい深い連作集。マイベストは「栞の恋」。心惹かれた男が古本屋で読んでいた本に、彼はまた続きを読みにくると考えて小さな手紙をはさんだ娘。数日後、その本を開くと、男からの返信がはさまれていた。本にはさむ栞(しおり)で互いの想いを何度か伝えあったある日、娘が店番をする酒屋にその男が買い物にやってくる。恋人らしき女といっしょに。粗雑な言動を見て、娘は栞の男ではないと確信する。それでは本にはさむ栞で文通した相手は誰か?……ミステリー的興味もあるので、グッと我慢して、ここまでにしておきます。
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No.12:
(4pt)

短編集の良作

7篇の連作短篇集。一応ホラー作品と言う事ですが、「夏の落とし文」以外は怪談話的な怖さは無いです。
7話とも面白かったのですが、特によかったのは「夏の落とし文」「ひかり猫」。
「夏の落とし文」は優しい兄と病弱な弟の話、「ひかり猫」は売れない漫画家と魂だけの猫との話、猫好きなら猫魂の可愛さにキュンと来ます。
読み終わったあと優しい気持ちになった本でした。
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No.11:
(5pt)

ふらりと迷い込みたくなる懐かしくも怪しく、悲しい世界

朱川湊人ファンなら大満足な一冊となること間違いなしです。
読み終えた後、じんっと余韻を残す短編が幾つも入っています。
とにかく読んでみて!どうしてか懐かしい気持ちになるからと誰かに薦めたくなる本でした。
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No.10:
(5pt)

アカシア商店街というバーチャル世界

昭和30年代から40年代くらいの東京下町怪談集である。アカシア商店街という、名前自体ノスタルジックな架空の町を舞台にしている。一つ一つの話は完結しているが、「幸子書房」という古本屋のお爺さんが狂言回しの役をし、7話それぞれの脇役として登場する。そして、7話めで「幸子書房」のなぞが全て明らかになるという趣向だ。

 最後の「枯葉の天使」には、4話目の「おんなごころ」で可哀想な死に方をした少女の霊が救いを感じさせる姿で再登場する。女流詩人は金子みすずを連想させる。実際には詩は出てこないが、「わたしと小鳥と鈴と」や「大漁」など、みすずの美しく潔い詩を連想すると、いっそう物悲しい。最後の話がラーメン屋の家族が生きている時間に戻っているのもいい。

 アカシア商店街というバーチャル世界で、生と死を混在させながら、登場人物たちが暮らし続けているような温かい余韻を感じる。
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No.9:
(5pt)

こんな時代もあった。

多分、こんな時代もあったと今40代の人達は思うし、それよりも少し前の世代の人達にとっては、“青春”なんだろうなと思う。今みたいにすべてがデジタル化されていなくて、アナログな事が多くでも、人の想いとか、もう少し純情でピュアだったから、ホラーとまでもいかない奇跡があったのではないかと思う。
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No.8:
(4pt)

死者との交流ができる町の物語

東京の下町を舞台とした短編集だ。その町にはあの世と繋がっているとの噂がある覚智寺というお寺があり、不思議なことが次々と起こる。

この著者はこの手の不思議な世界との交流を描くのが本当にうまく、それに引き込まれて一気に読んでしまった。

どの作品も死が関係するため決して明るい話ではないが、かといって暗いわけでもなく、特に最終話の「枯葉の天使」はじーんときた。人の生死は儚いので今身近にいる人を大切にしなければと思わせる作品でもある。
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No.7:
(5pt)

すばらしい

ケータイやパソコンのない時代の

手触り感覚の懐かしさと

不思議な出来事を絡めた心がほっこり温まる幽霊譚。

短編だけど全部がつながっていて

ちゃんとオチがついている。

展開はある程度想像がつきますが

わかっちゃいるけど、なんだかいい気分になります。

人にプレゼントしたいような本です。
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No.6:
(4pt)

いい時代の懐かしいホラー

今から30〜40年ほど前の東京の下町のアカシア商店街。

そこで働く人や近隣に住む人々にふりかかった

“不思議な出来事”7つの出来事を描く、

ノスタルジックホラー連作集。

この時代が良かったということなんですかね〜、

読んでいて時代と人の温かさを感じます。

古き良き昭和の時代が懐かしい、味わいのある作品。

ジャンルとしてはホラーなのかもしれませんが、

朱川さん独特の優しさがあり、

胸になんともいえない熱いものが押し寄せてきます。

ただ怖いだけがホラーじゃない。

雰囲気に酔える作品でした。
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No.5:
(4pt)

怖さと、切なさと・・・

東京の下町にあるアカシア商店街。そこに関わる人たちに起こった
不思議な出来事を描いた作品。7編を収録した連作短編集。 昭和の古きよき時代。読んでいて胸が痛くなるほど懐かしい。そこに
描かれているのはちょっと不思議な話だが、中にはぞっとするような
話もある。けれど、怖いだけではない。涙が出るほどの切なさもある。
人の思いは、その人の体がなくなってしまっても、時を超えて存在し
続けるものなのだろうか。特に「栞の恋」を読んだときにそう感じた。
泣きそうになりながら読んだけれど、読後は心に温かいものが残った。
作者の優しさがふんわりと伝わってくる作品だった。
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No.4:
(4pt)

現代に失われてしまった心のぬくもり

ホラーテイストなのに、読み終わったあとには、何とも言えないせつなさと、心地よいぬくもりを感じます。
この余韻は・・・、そう、藤沢周平作品を読み終えたときと同じ。
全編を通じて登場する古本屋の老主人の隠された過去が明らかになる「枯葉の天使」は特に感動的です。
「花まんま」より数段上の出来ばえ、次の作品への期待が膨らみます。
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No.3:
(4pt)

郷愁をそそられるちょっと昔の下町のものがたり

直木賞受賞作「花まんま」(文藝春秋)を読んでファンになった者は、受賞後第一作である本書にも「あること」を期待してしまう。それは何ともいえない余韻にひたれることができるノスタルジー。前作は大阪の下町を舞台に、今回は昭和40年代の東京のある下町でお話が語られることになる。連作短篇集となっているので同じ町、同じアーケードの商店街に住む人々が登場人物だ。意図的に作品の時系列を入れ替えたり、さりげない「?」な描写が後半の短篇の伏線となっているので注意して読まれたい。全篇読了後、心に広がっているのはものがたり全体を包み込んでいる春の日差しのようなやさしさである。心地よいノスタルジーとぷちホラーなテイストは本当に相性がぴったりだ。
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No.2:
(5pt)

古書店とは異界の境界なり

第133回直木賞受賞作家・朱川湊人さんの短編集「花まんま」で感銘を受けた人はぜひ読んでみることをおすすめする。昭和40年代生まれた、幼少期を過ごした人にはとても懐かしい、東京の下町の「アカシア商店街」。さらにキーワードは古書店の「幸子書房」であろうか。ちらちらと伺える異界との境界はお寺の「覚智寺」ではなく、この古書店でないかと看破できれば、あなたは最高の読者である。
諸星大二郎氏のコミックを想起させられた。
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No.1:
(5pt)

商店街の奇跡の物語。

新直木賞作家の朱川さんの新作。「花まんま」もすばらしい本でしたが、こちらも粒ぞろいのレベルの高い本です。それぞれのお話は、一つずつでも十分面白いですが、意外なところで繋がっていたりするので、順番どおりに読んでいくことをオススメします。
 朱川さんの感性は本当に独特で、ストーリーそのものに目新しさはなくても、なぜか引き込まれ、感動させられてしまいます。こういうのを才能と言うのでしょうね。
かたみ歌 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:かたみ歌 (新潮文庫)より
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