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(短編集)
光の帝国 常野物語
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光の帝国 常野物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 61~80 4/5ページ
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「手持ちのカードを使いまくる総力戦になった」という著者のあとがきのとおり、ファンタジー、ホラーとジャンルが多岐に富んだ短編集である。 架空の一族「常野」を上手く生かして、10篇をはれぞれ違った色合いで演出されている。 文体もやさしいので、SF色のある物語もすんなりと受け入れることができた。 作品からは作者のやさしさと、社会の矛盾点を突くようなメッセージ性が伺われる。 | ||||
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何気なく待合室で読み始め、覚にも涙が止まらず恥ずかしいかぎりでした。 本当は星5つにしたいのですが、一話一話をもっと深く描く事が出来たんじゃないかと、いや描いて欲しかったと言うべきですね。 登場人物達が歩み出す、又は歩んだ風景を恩田先生に早く描いて欲しいものです。 | ||||
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不思議な力を持つ「常野一族」にまつわる短編集。短編それぞれを長編にしても良いのではと思わせる内容で、これで終わりと、思わせるのはそれだけ中身が濃いからだと思います。 特殊な能力を持った人々の不安・焦燥・切なさがひしひしと伝わってきて 恩田さんの突き放したように終わる作品が多い中で、初めて続きを読みたいと思った作品でした。 | ||||
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恩田さんの小説に共通するキーワード「ノスタルジー」。 この小説もそんな雰囲気あふれる素敵な物語です。短編小説なので、それぞれの物語に主人公がいるのですが、 やはり核になっているのはツル先生だと思う。長生きでツルのような容貌をした、一族のまとめ役である「つむじ足」。 飄々と世の中を見つめながら、来る人を迎え、去っていく人を見送る。 楽しい出来事も悲しい出来事もみんなツル先生は受け止める・・・。どの話も好きですが、私はこの連作短編集を締めくくる「国道を降りて」が一番好きです。 人の想いが長い時間を超えて届いた瞬間を読んだ時、「ツル先生、長生きした甲斐がありましたねぇ。」と、ほろっとしてしまいました。それぞれの短編がそれぞれ長編小説の導入部であるような雰囲気で、 えーっ、ここで終わり? という感じが、またいい余韻になっているんでしょう。 | ||||
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数年前に一度読んだのですが、本書の姉妹編「蒲公英草紙」発売を機にもう一度読んでみました。やはり素敵でした。 短編同士が少しずつリンクしているのがたまらなくいい。 私は共通の登場人物を探したりするのが大好きなので、 一度目は純粋にストーリーを楽しみ、もう一度読み返して、今度はパズルを解く感覚で読みました。 心あたたまる、それでいてとても怖いお話だと思います。 不思議な力を持つ人々の不安・焦燥・切なさがひしひしと伝わってきて 読後はしばらくぼんやりしてしまいますね。「蒲公英草紙」とは春田家がリンクしているくらいで、(ツル老人が友情出演という感じで微妙に登場していましたが) そこまで関連はありません。 「蒲公英草紙」もいいお話でしたが、亜希子たちの活躍も早く読みたいです。 | ||||
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作者の作品を初めて読みました。 とっても映像的な文章ですね。ツル先生の容貌、脱走兵のくだり、カカシ先生の最後、まぶたの裏で映像が繰り広げられました。 生と死が輪廻のように繰り返され、常野の人々が集結していく。この本1冊では収まりきらない、壮大なスケールが感じられました。続編に期待したいです。 | ||||
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この作品は非常に高度にして繊細、かつ日本的なファンタジー傑作である。かつて、何かの短編で登場した姉弟の物語の続編にあたる。(タイトルが思い出せない、済みません)この作品には、かつて読んだことのない感覚、と日本をなんとなく神秘的に止揚を試みて、かつ、成功を納めた。という地味だが、僕は恩田陸最高作品賞。として直木賞をあげたいくらい!! のすばらしさ。なんだかモノ悲しくもあり、かつ忍者という存在、柳田国男のみた日本の原風景的なモノが現代的かつ、おしとやかに描かれています。 とにかく、”読んで絶対損することは無い”と断言できる傑作。まさに稀に見る、続編が待たれる作品だ。 | ||||
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いくつか読んだ恩田さんの作品の中では一番好きです。 何人かの方が触れられているように、確かにタイトルはちょっとしっくりこない気もします。 やはりピタッと決まるタイトルをつけるというのは難しいことなんでしょうね。これは不思議な力をもつ「常野」から来た人々の物語です。 10の短編からなっています。短編ですが、それぞれがどこかでリンクしていて長編のような趣です。私はその10の短編に対する感想というのに、かなり偏りがありました。 すごく好きなもの、う~ん・・・という感じのもの。 よくあるパターンのお話だけど「大きな引き出し」とか、すごく悲しいけど「光の帝国」などはかなり好きです。この作品を読んで、やはり「特別」であることは、この社会では封印したり人に知られないように隠したりしないと生きにくいのだな、と思いました。 作品中ではそれが、所謂超能力のようなものでしたが、現実の社会では、超能力ではなくても何か人と違うものがあると、やはり生きにくいのでしょう。特にこの国では。この物語は完結していません。 あとがきで作者自身が、また別の機会にこのおはなしの登場人物たちの話を書いてみたいとおっしゃっているので、きっといつか読むことが出来るでしょう。 それを楽しみにしています。 | ||||
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常野一族という、さまざまな不思議な力を持つ人々の話。 表題作でもある、「光の帝国」含む全10編からなる。 それぞれ違う力を持ち、その力を他人に知られぬよう、 その場所場所に馴染むように暮らしている、一族たち。 どこか、切なさがいっぱい詰まった感じがする。恩田さん自ら、「手持ちのカードを全部見せる総力戦」と言ったように、 どれも短編ではなく長編やシリーズとして成り立ちそうなくらい、奥の深い作品ばかり。 そして短編だけど、ひとつひとつが孤立しているわけではなく、全体にリンクしている。 それも読んでいて楽しいところ。常野の一族の輪のようなものを感じます。 手紙のやり取りだけの話があったりと、読んでいて飽きない作品じゃないかな、と。ぜひ何らかの形で続編というか、光紀や亜希子、光の帝国のみんなのその後がぜひ読みたい、 そう感じてしまう作品。 | ||||
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薦められて読んでみた本だったけど これは凄く良い本だった。不思議な能力を持つ人々の話と言うことで 最初は少しだけメルヘンチックであったり 現実離れしてるんじゃないかと思ったけど 読んでみると本の世界に引き込まれてしまい 恩田さんだから書ける不思議で魅力ある世界があった。本のタイトルになっている「光の帝国」では思わず泣いてしまった。 読んでみようか迷ってる人がいるなら 読むことをお勧めします。 | ||||
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この話は、「常野」という、不思議な能力を持った人に関する、短編小説がたくさん入った物語です。 一つ一つの話は、不思議なのですが、引き込まれるといった内容になっています。とっても、心温まるものや、読んだ後に、とっても、考えさせられるものなど、いろいろな種類の話が、盛りだくさんです。 ぜひこれを読んで不思議な世界の魅力を体験してみてください☆★ | ||||
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不思議な力を持つ常野一族について綴る短編集。 しかし、ただの短編集ではなく一つ一つの短編が段々とリンクしていき、最後には全てがつながるという不思議な構成。 興味をそそられてしまうファンタジー。 続編が強く望まれます。 ソレデハ… | ||||
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常野という、不思議な能力を持った人々をめぐる短編集です。読んでいると、時には息をのんだり、優しい気持ちになったり、 また涙を流したり…一遍一遍が独特の味を持っていると思います。昔から伝わる不思議な話という雰囲気と、 常野(とこの)という音が似ているという点から、 私は柳田国夫の『遠野物語』を連想します。短編集ですが、いくつかの話に共通の登場人物が出ており、 読者はそのつながりを深読みできるという楽しみもあります。 | ||||
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「光の帝国」から受ける威圧的なイメージとは違って 「常野」(とこの)出身という様々な能力をもった人々の物語。 書物を次々に暗記していく力、未来を読む力、遠くを見る「遠見」など。 彼らは理由あって点在し、ひっそりと暮らしているのだが。一話目の小4で古典をすべて『しまった』(暗記した)光紀とその家族の物語『大きな引き出し』を読むだけで、たちまちその不思議な力と特異さに ひかれてしまうことでしょう。人知れず暮らしているのに、周りの人をひきつけてやまない 『常野』の人々の生きざま。懐かしく、じわじわ胸に迫る心地よい恐怖。後半はやや淡々としていますが、十分に楽しめる作品です。春田一家のその他のエピソードや『オセロ・ゲーム』のその後など、続編を期待しています。 | ||||
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数ある恩田作品の中でも「常野物語」はかなり良い作品だと思います。 短編のまとまりなのですが、それら全てに常野という 不思議な力を持つ人々が関係してきます。最後の話のハッとさせられるような展開は、 とても感動的です。 それぞれの話が微妙にリンクしているのも、 魅力ではないかと思います。 | ||||
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不思議な能力を持つ常野の人々を描いた話。 とりとめのない、つかみどころのない、だけどどこか温かい短編集である。正直なところ、いわゆる読み物としては「さあ、これから何かが動き始めるぞ!」というところで終わっているので、消化不良の感は否めない。 ただ、それを補って余りある魅力がこの本にはあると思う。ゆっくりとした時間のうねり、ありふれた日常、そしてちょっとしたズレ。この物語を読んでいると、自分が夢を見ているような錯覚に陥る。 鳥の目になって、夢の中の登場人物たちを見守るような不思議な感覚が味わえるのは、なかなか楽しい。 個人的には、ツル先生と子供たちの話が一番印象に残った。自分の時間を止めてみたい時に読みたい一冊。 | ||||
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常野という場所、そこで生まれた不思議な能力をもつ人々を主人公にした短編10編からなります。時代は、ほとんどの物語が現代のものです。能力を隠しながら、ひっそり生活する人々。しかし、状況下能力を使わざるをえない、また、自分の能力に目覚めていく物語などです。いずれも、「抒情あふれる」物語で、静かな、落ち着いた気分になれる話です。それがクセになって、どんどん読み進めてしまいました。能力自体も、なにか「古くからある言い伝え」に出てきそうなもので、それが、話のムードを作ってました。 | ||||
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数ある恩田作品の中でも一番好きなお話です。 不思議な力を持つ「常野」一族の悲しい歴史や長い戦いが 描かれています。 とても壮大なスケールのお話ですが続編は出ないのでしょうか? 心待ちしてるのですが・・。 | ||||
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短い話がたくさんなのだけれど、すべて常野のお話。不思議な話でした。人がたくさん出てきて、しかもあとから同じ人が出てきたりするので覚えてられなくてあれれ??というところもあったけれど、雰囲気はよかった。 静かに楽しめました。 | ||||
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もっと続きを読みたくなる、そんな気持ちにさせる連作短編集。「常野」の人たちの不思議さが断片的に語られるため、その全貌はわからないけれど、心の中がしんとなってくる。 | ||||
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