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99%の誘拐



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【この小説が収録されている参考書籍】
99%の誘拐
99%の誘拐 (徳間文庫)
99%の誘拐 (講談社文庫)

99%の誘拐の評価: 3.88/5点 レビュー 81件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(3pt)

コンピュータ利用が完璧すぎて

出だしの掴みはワクワク感あります。後半はコンピュータ利用が完璧すぎて、
私にはあまりドキドキ感がなかった。誘拐された子供はこんなに素直に監禁
され続けるものかなという疑問も持ちました
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
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No.13:
(3pt)

倒叙もの

古いところもあったが、頭脳戦には手に汗をにぎらさせられた。
現代風に脚色して映像化すれば、スキーのシーンも映えていい映画になりそうだ。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
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No.12:
(3pt)

なるほど

いまさらになって岡島二人さんの作品を読み漁っています。
これ、25年前の作品なんですね。
使われているコンピュータ犯罪は、いまでも色あせた感じはなく、
ふつうに受け入れられてしまうところがすごい!
リアルタイムで読んでたらもっと衝撃だったんだろうな、と。

犯人が前半で明らかになってしまう構成を「あえて」とることで、
倒叙モノとしてのドキドキ感だったり、彼の苦悩を表現しているのか
と思いましたが、個人的には犯人は最後まで明かさず引っ張った方が
よりいっそうリーダビリティが増したのではないかとも感じました。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
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No.11:
(3pt)

読んでる間は、楽しめました。

30代、男です。面白いです。トリックや、人間の黒い思惑など一昔前の舞台設定ではありますが、話にグイグイと引きこまれていきます。一気に読んだはよかったのですが、なんだかそれだけで、後には何も残らない・・・。そんな、サッパリ感が魅力なのか、味気ないと感じるか。そんな読後感です。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
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No.10:
(3pt)

面白いけど、もっと上を目指してほしい

コンピュータを犯罪に使う話。刊行されたのは、1988年だからまだwindows3.0も出ていない頃。しかし、ダメなSF小説と違い、ちっとも色あせていないのは、コンピュータの機能に依存していない内容になっているからだろう。残念なのは、ミステリにふさわしくないテーマであること。このテーマ(会社乗っ取りとそれに翻弄された親子の復讐話)なら、社会は心理小説の形式にした方が。岡嶋二人なら、書くことができたはず。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
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No.9:
(3pt)

文字通りの完全犯罪!

12年前に誘拐された男が、今度は自らの手によってその事件の首謀者の息子を誘拐する!それも思わず絶句してしまうような驚異の技術と周到な計画をもって…。 井上泉の得意とするコンピューター分野を活かした作品だけあって、慎吾によって綿密に練られた犯罪の完璧さには気圧されずにはいられない。 だが、本当に恐ろしいのは、完全犯罪を遂行後に慎吾が自らを誘拐した犯人である上司と、互いに真相を見抜きながらも始終穏やかに語り合う、そのスリリングな静寂だとつくづく思う。考えてもみてほしい。犯人同士が対峙しながらも証拠は一切なく、和やかに言葉が交わされる…。なんという光景だろうか! 被害者の少年と一度も対面せずに、コンピュータだけで誘拐、監禁、ダイヤモンド奪取を成し遂げた慎吾の犯行手口は、喝采を贈りたくなるほど見事なものだ。 ただし、犯行はともかく犯人までが機械的であるとはどうしたものか。これは倒叙ミステリで、所謂犯人当て小説ではない。ゆえに、必然的に犯人の行動心理に目がいくわけだが、何故慎吾はあのようないまわの際の父の手記に目を通しながら、父の想いに応えずに同じ歪んだ犯罪に手を染めてしまったのだろうか?冒頭の父の手記のその切実さゆえに、どうしても、同じ愚を犯した慎吾に共感も同情もできなかった。 著者が過去の事件をあの手記を用いて提示したのが逆効果に思えてならない。慎吾が犯行の準備に取りかかるシーンが唐突に出てくるのも疑問だ。せめて、コンピュータ蘊蓄をある程度割愛してでも慎吾が復讐に至るまでの過程が微に入り細を穿って描かれていれば、畢生の犯罪小説に仕上がったと思うのだが。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
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No.8:
(3pt)

仙台の乳児誘拐との関連

仙台の乳児誘拐事件で、犯人が参考にした。という記事があったので買ってみた。
冒頭の部分のみのようです。
模倣したとは言いがたい気がします。
肝心の内容ですが、スマートな犯行という感じでしょうか。
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No.7:
(3pt)

軽快だ

スピード感があって読みやすく、どんどんページを繰ることができる本だ。トリックがややリアル不足な気もするが、お話として楽しめる。
ただ、人物像が希薄で読んだ後には何も残らない。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
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No.6:
(3pt)

これほど見事に誘拐劇が達成できるのかな?と疑問に思いながら読んだ。

 昭和43年、イコマ電子工業社長の生駒洋一郎は5歳の息子慎吾を誘拐される。要求された身代金は5000万円分の金塊。洋一郎は会社の資金をもとに金塊を用意して息子を取り戻すが、犯人はつかまらず、事件は迷宮入りしてしまう。
 そして20年後、慎吾の勤務先企業リカードの社長の孫息子が誘拐される。要求されたのは10億円分のダイヤ。しかもそれを運ぶよう犯人が指名したのは慎吾だった…。
 20年の時を隔てて二つの謎めいた誘拐事件が結びつく。しかも二つ目の事件は昭和63年、パソコン通信が世に広まりつつある頃。コンピュータによって緻密に制御した犯行というところが売りのミステリーです。
 生駒慎吾の年齢が私と全く同じで、昭和末期の社会状況を懐かしく思い返しながら読みました。当時、確かにパソ通をやっている人たちが周囲にいて、「パソコンを介した人々のネットワークがやがて世の中を大きく変えていく時代が来る」と彼らが言っていたものです。本当にそうなのかなぁ、と眉に唾しながら聞いていたのですが、その後の世界はご覧の通りです。
 この作品は昭和63年に出版された作品で、当時は最先端のコンピュータ技術を駆使した作品として迎えられたのでしょう。しかし20年経った今ではハイテクぶりにばかり気をとられることなく読むことも可能で、だからこそミステリーの質の点に目が向かざるを得ません。
 巻末の解説を執筆した西澤保彦が、知人からの批判の声として次の言葉を紹介しています。
 「これは単にハイテク尽くしという趣向をやりたいがためだけの、ご都合主義的設定じゃん」。
 西澤自身はこれに反論する言葉を綴っていますが、私にはこの知人の指摘が実に的を射ているものに思えて仕方ありません。
 犯人の計算がわずかな誤りもなくこれほど見事に達成されうるものなのか。その疑問を常に頭のどこかに置きながら読み進めたことを否定できない作品でした。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.5:
(3pt)

お終いが残念

全体的には,過去に事件の被害者となった主人公が.
その復讐を果たすべく,長年,犯人のそばで機会を伺ってきた,
という2時間ドラマにありがちな展開.
さすがに15年前ほどに発表された作品とあって,
謳い文句となっているコンピュータを使ったさまざまな仕掛けや
出てくる機器,説明などの古さは否めないが,古い新しいの問題ではなく,
これらから作り出され,何重にも絡み合うアイデアとトリックが面白い.
物語は犯人の視点で進められ,トリックも準備シーンが描かれているので,
推理や謎解きといった類のことはあまり期待できないかもしれないが,
中盤あたりからの犯人と警察・被害者というやり取りについては,
焦らされつつも「このあとは?」という期待を持たされてしまう.
ただ,最後が今ひとつ.
これまた2時間ドラマにありがちな,なぁなぁな感じでスッキリしない.
また「こういう仕掛けだったのだよ」というような後日談も,
「なるほど」と思わせる反面「そりゃないよ」という点が.
作品内に描かれていないところで実は…というのは,
いろいろとヒントを探しながら読んでいる身としては好きになれない.
これはほかの作品でもそうだし,好みがわかれるところではあるのだろうけど.
ただ,誰も傷つかず(身代金は奪われるが),自分が手を下さない完全犯罪.
これは非常に痛快でテンポもよく一気に読み終えてしまった.
パソコン通信に思い出がある人にはなおオススメ.
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.4:
(3pt)

サスペンスとしての面白さは確かだが

既に発表から20年近い歳月を経ている作品だが、確かにサスペンスとしての出来は見事だ。ただ…正直、ミステリとしての驚きであるとかは薄い。真犯人という部分では、ほぼ序盤で予想がついてしまうし、恐らく途中で動機などに関しても予想がついてしまうのではないか? 少なくとも、私は読めてしまった。また、色々といわれているハイテク云々に関しては、なんか微妙…。書かれた当時から時間が経っているから仕方が無いのかもしれないが、あまりにもコンピュータなどが都合良く出来過ぎではないか? 少なくとも、これだけネット犯罪だとかが言われる時代から見てしまうと、あまりにも警察だとかが無知過ぎる。まぁ…当時はそうだったのかも知れないが、現在の状況で考えてしまう私にとってはその辺りも白けてしまった。ストーリーテラーとしての見事さは認めるが…。
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4062747871
No.3:
(3pt)

アイデア勝負

読み終わってみれば、良く言えばサスペンスフル、悪く言えばサプライズ不足です。犯人に感情移入し辛い点も、いわゆる倒叙形式の小説としてはマイナスでしょう。謎を残したまま終わってしまうラストにもう一ひねりあっても良いですし、個人的には若干過大評価されすぎた作品と感じました。しかし、テンポの良さとハイテク満載のアイデアに引き込まれて、ほぼ一気読みしたのは事実で、既に20年近く前の作品にも関らずこれだけのリーダビリティを持続しているのは驚くべきことです。良い作品ですが、期待はほどほどに留めてから読むことをお勧めします。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.2:
(3pt)

ちょっと期待はずれでした

「クラインの壺」や「そして扉が閉ざされた」の様な突飛な作品を期待していたのですが、方向性が違う作品でした。「コンピュータに制御された~」という謳い文句から「コンピュータの甘い罠」くらいのアイディアを期待してしまったのもよくなかったようです。 この作品はコンピュータを使っているとかは余り重要ではなくて、犯人に旨く犯行をやり遂げて欲しいと思うようなシチュエーションの方が大事なんだと思います。(以下ネタバレまで行きませんが、内容を推察させる表現が含まれます)この作品は、・古畑任三郎形式の、犯人が序盤に分かってしまうタイプ・犯人は自分の犯行である事を気づかれないよう危ない橋を渡るというものなのですが、・犯人の安全対策がしっかりし過ぎていて「ばれそう」感が無い・人質がおとなしすぎて「逃げられそう」感が無い・クライマックスがピンボケしている・トリックを一番暴きそうな人物には脛に傷があって安心・復讐される人物が、そうされるべき人柄だという演出が弱いなど私には気に入らないところが多く目に付きました。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.1:
(3pt)

トリックの実現性は?

完全犯罪の誘拐事件ということで、コンピュータを使った誘拐とアリバイ工作が描かれるが、本作が書かれた20年近く前の技術レベルではトリックの要素になる事柄の実現性が疑問に思えた。もし使ったとしてもすぐに露呈してしまうのではないか。また、ラスト近くにスキーによるチェイスがあるが、さすがにこれには真犯人がわかってしまうのではないか・・・全体におもしろかったけどいろいろと強引さが目立った。
99%の誘拐Amazon書評・レビュー:99%の誘拐より
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