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99%の誘拐
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99%の誘拐の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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1988年にパソコンを駆使した犯罪が描かれたわけで、今ならなじみのパソコン用語がぽんぽん出て来て当時としては新しかったのだろう。娯楽小説・人情ものとしてはまあまあで、犯人は第一のほうも含めて半ばで分かってしまう。後半の犯人が精神的緊張に耐えられるかというのが一番疑問だが、まあいいだろう。吉川英治新人賞らしいテイスト。 | ||||
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加害側被害側両方の視点から描いているものだから、簡単に言うと最初から犯人がわかっている。 その場合は犯罪の過程に相当なオリジナリティがないと読者を引っ張っていけなくなる。 本作の場合はほとんど読者を引っ張るほどの要素はない。先の展開を予告しながら進めているような感じだから、読んでいてつまらない。 執筆当時にIT知識ゼロの状態で読めば楽しめたのか? そうは思わないけど。 | ||||
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読みやすく一気に読み進めることができる。 ただし、冒頭の手記がクライマックスと言っていいだろう。 コンピュータの部分は、今となってはいささか時代遅れ感が否めず アイディアへの驚きは少なくなってしまっている。 ミステリとしては、犯人が登場してから、謎の面で弱いと思われる。 | ||||
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かつて誘拐の被害者となったものが、今度は犯人となる。話の筋は面白く、またコンピューターを使ったアイデアも良い。でも、全体的に御都合主義な感じが否めない。 | ||||
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この作品が書かれた当時パソコンなど一部の人しか知らなかった。その時代、「パソコン」なんちゅうものを使うとこんなことができるのか、と思った人もいたかもしれない。が、現在でも絶対不可能なのは明らかだろう。 が、これは揚げ足取りであって、エンタメとして面白くし、それでいいと思う。 復讐としての誘拐という設定だが、復讐に至る犯人の心も描かれていないし、復讐の犠牲になった子ども(かつての自分)の心の傷も描かれない・・・。 まあ、そんなことはどうでもよろしい。時間つぶしにいい作品である。 歴史に残る推理小説というのは、時代が変わっても、その本質は色あせることがないものだ。松本清張の「砂の器」しかり、森村誠一の「人間の証明」しかり。 これらとは比べるべくもないが、最初から比べること自体が的外れである。 | ||||
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普通のミステリー小説でした。最近の読者は本当に目の肥えた人が 多いので、これぐらいのトリック?ではいまいち盛り上がりに欠け てしまうかもしれません。トリック以外にも登場人物も薄い気が… やはり「頭が良い犯人」を作り上げるには読者を「なるほど」と納 得させる必要があると思います。ただ単に「犯人は頭が良い」と文 章で書かれても納得できませんよね。(汗)もう一癖二癖があって も良かったかも。その点では森先生の小説はすごいですよね。「天 才」と言い切れる人物が登場するのですから。(すいません、話が それました) 2時間ドラマでありそうなストーリーでした。(今回はちょっと辛 口です) | ||||
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復讐劇の一環として、コンピュータを用いた誘拐劇を企てる男の話。しかし、使用するコンピュータがあまりにold fashionedなのでレトロな感じすらして、読む者に失敗率99%を予感させてしまう。そして全篇を通して読んで見ると、果たしてこの誘拐劇にコンピュータを使用する必然性があったのか相当疑問である。作者の立場として、"コンピュータを使った誘拐劇"という見かけ上の新規性を狙ったものとしか感じられない。 誘拐劇の見せ場と言えば、身代金の引渡しの場面であろう。しかし、何と本作では仇側や警察と接触する危険を冒して、男が自身で受け取り役を務めるという不可解さ。何のために、コンピュータを導入した計画を立てたか分からない。オンライン詐欺ではないが、コンピュータを用いて金の受け渡しをする展開を考えるのが普通であろう。 コンピュータを用いた最新型の誘拐劇を描こうとしていながら、旧来の枠から抜け出せなかった凡作。 | ||||
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フィクション小説の場合は設定がそれが現実にはありえないことでも、如何にもありそうに描き読者を引き込んで欲しいと思う。友人の強い勧めで読んだが、主人公が使用するコンピューターに度肝を抜かれた。「2001年宇宙の旅」に登場するハル9000ばりの人工知能で会話する。ペンタゴンのスパコンでさえ不可能なプログラムを、何と主人公はたった一人で作りあげてしまう。このハルもどきがストーリー上重要な役割を果たす。これはサスペンスというより近未来SFなのだろうか?それとも主人公は則巻せんべい博士か?一人でアポロロケットを作ってしまうのと同じくらい不可能だ。ストーリー展開や文体の上手さの前にこの設定に大きくつまずいた。現実感はハリポタ並である。サスペンスでありながらハルもどきの大活躍ぶりに思わず笑い声を漏らしてしまった。映画「天国と地獄」のようなリアルで生き詰まる誘拐サスペンスが読みたい。 | ||||
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文庫本になったのは2004年ですが、最初に出版されたのは1988年。 さすがにハイテク機器を駆使したトリックだと、古臭さを感じます。 なにせ、まだパソコン通信が一般化していない時代ですから…。 時間の流れは無情だと感じます。 12年前の誘拐事件に端を発する新たな誘拐。 キーマンは、そのときの被害者と、身代金(お金ではなく、金=ゴールドでしたが)を運んだ男性。 コンピュータによって制御されたその犯行は、完全犯罪となるのか? トリックの説明が文章のほとんどを占めているのが残念です。 また、かなりご都合主義なのも否めません。 なんていうのかなぁ、偶然が100回くらい重ならないと成功しないような感じといえばいいのでしょうか? 人物像に深みがないのも気になります。 慎吾くんってどんな人間?と言われても人間像が浮かんでこないから、感情移入ができません。 間宮さんのしたことを理解しろといわれても、あの程度の言及では理解できず、非難の気持ちしかわきません。 人間の感情の部分が弱すぎる感じです。 ある程度のご都合主義には目をつぶって、ある種の夢物語としてトリックを楽しむにはいいかもしれません。 | ||||
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