■スポンサードリンク
I'm sorry,mama.
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
I'm sorry,mama.の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ほかの桐野夏生作品と同様に、人物を含む描写の良さ、おもしろさは最高だと思います。ただ、前半の人がどんどん登場してくるところはそれが生きていいんだけれど、後半の話のスジを展開させていくところがイマイチ。主人公の行動があまりに抜けていて、過去の行動に関する説明との整合性を感じず、現実味がどんどんなくなっていく感じです。そのため、読み進めるごとに前半の熱が冷めていく感じがしました。 ただ、書きっぷりは後半も良いので、それだけで一気に読めてしまいました。そういう点からは、ちょうど良い長さになっているようにも思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こんな行き当たりばったりな奴であればもっと早く悪事がばれて警察にでも捕まっていたんじゃないかなーーと感じてしまう位、考えなしにバンバン悪さをしていくので、綿密に犯罪を組み立てていく犯人像に慣れていた私はなんだか爽快な気分になりました。最後がいいっすね、^^ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
に挙げてもいいと思う。あらすじを知らない状態で借って読んだ のはラッキーだったかも。主人公が、がめつくて見栄張りで、これは 作者の前の作品の「OUT」の脇役で殺された城之内邦子にそっくり。 このキャラクターをふくらませ、さらに実際に存在した連続殺人と整形 と逃亡を繰り返した福田和子のイメージが合わさって今回の主人公に なっている。最後まで救いはなくそこが逆にすっきりしている。大ざっぱ に言えば女版「血と骨」かも。まあ、話自体は色々とっちらかっている印象 もあるが・・・。「OUT」の主人公もかわいげのない性格で、そこがめちゃ くちゃに格好良かったが、今回もさらにかわいくない主人公がはっちゃけて いる。これがまた格好良い。所々に笑いもあり。特に母を殺す時の「さてと、 死にますか」には大爆笑だった。ひねくれた人にはおすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
桐野の近作の傾向からして、ある程度みなさんにも予想が付くと思う。中年から初老にかけての複数の女性の、一人称で語られるアングラ人生。人生にまつわる小ずるい部分、汚い部分がこれでもかと描かれる。 しかしこの小説はなんなのだろう。重要かと思われた登場人物があっけなく死んで主人公が交替したり、都合の良い偶然があるかと思っても、その条件をいきあたりばったりな行動によってぶっこわしてみたり…。 性格の破綻している登場人物の一人称意識で語られるので、場面描写も乱暴だ。いわゆるメタ小説・破綻小説ともとれるが…。確かに精神の極北を描くことに成功してはいるが、私たち読者を突き放しすぎではないだろうか。泣けるはずの部分で泣けないし、ハラハラするはずの部分でも淡々と読めてしまう。登場人物が、「笑うのも死ぬのもアタシ、あんたたちは他人」とばかり、読者を突き放している書きぶりなのだ。 オーソドックスに人物を描き込んだり、場面描写を重ねて心情を描ききる才を持つ作家だけに、なんだかとっても…惜しい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!