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贖罪の奏鳴曲



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【この小説が収録されている参考書籍】
贖罪の奏鳴曲
贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)

贖罪の奏鳴曲の評価: 3.90/5点 レビュー 122件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(3pt)

感想

1主人公・御子柴が、ドラマ「リーガルハイ」の古御門と、名前もキャラもかぶっている気が・・・・・・
2御子柴の過去があまりに重すぎる設定・・・・・さすがにやりすぎというか、これだとドラマ化も映画化もできない気が・・・・・・
3そのわりにその過去の犯罪をしっかりとは描いていない
 (描いてしまうと嫌悪感しか残らないのでしょうが)ため、絵空事のように思えてしまう・・・・・・
4御子柴の少年院時代のエピソードが、結果としては重いのだけれど、なんだか少年たちの青春群像劇を見ているようで、不思議にも清々しい
5法廷でのやりあいが面白く、ラストの真相たどんでん返しも、正統派かつ王道で楽しめました
贖罪の奏鳴曲Amazon書評・レビュー:贖罪の奏鳴曲より
4062173778
No.5:
(3pt)

一番大切なものを書かない

レビューは高評価だから、それなりに期待し、読後感も悪くない。
しかし、主人公の出自がどうしても不完全燃焼で
主役が手腕を発揮すればするほど、この人間は何だろう?
という想いが邪魔をして、ドン引きしてしまう。
もっともっと少年犯罪の精神に、作家のリサーチと鬼気迫る考察が欲しい。
人として、最も大切な心を描かないのは、やはり努力不足が否めない駄作としか言えない。
それでも3個星はつけた。ただ、このシリーズはもう読む気はしない。
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4062173778
No.4:
(3pt)

初めてのkindle本

操作に慣れるまで読んでいて今ひとつだったが、やはり最後は徹底的にキメマスネ、この作家は!
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4062173778
No.3:
(3pt)

文庫になったら出張帰りの新幹線で読むのに良い

悪くはありませんが、いわゆる「読者を選ぶ」作品でしょう。
プロット、つかみ、展開、どんでん返しなど
推理小説としての基本的構成は比較的良くできていると思います。
いずれ文庫本になれば、分量も多くなく、楽に読める本なので、
出張帰りの新幹線で読んだりするのに丁度良いのではないでしょうか。

言い換えると、その程度の推理小説を求める読者向けだということです。

少年院の回想シーン、最高裁の審理のシーンなど、
現実にはおよそあり得ない内容で、
こうした点のリアリティが気になる読者はそれだけでしらけてしまうでしょう。

全体の文章構成についても、
供述調書や判決文を原文の体裁で記載している箇所がありますが、
やはり冗長で読みづらく、
一方で最後のどんでん返しの辺りは
もっと書き込んだ方が盛り上がったのではないかと思えるなど、
バランスが悪い印象です。

タイトルにもなっている奏鳴曲(ソナタ)と主人公の関わりに関する記述についても、
レビュー子は冗漫で鼻につく感じがしましたが、
ここは評価が分かれるかもしれません。

文体も、現在形を多用する軽い感じの文章の所々に、
「篠突く雨」「脱兎のごとく」「灰燼に帰した」といった
陳腐な慣用句が出てきたり、
「瑕瑾」「鈍色」「譴責」といった難しい言葉が使われていたりして、
ちぐはぐな印象を与え、作品の格を下げてしまっています。

そういう点が気にならない読者が、
一気に読めてどんでん返しが楽しめる、軽い推理小説が読みたいというときに
向いている小説です。


贖罪の奏鳴曲Amazon書評・レビュー:贖罪の奏鳴曲より
4062173778
No.2:
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

帯に問題あり!

帯に『どんでん返し』『御子柴が死体遺棄…』『ぜひ御子柴でシリーズ化を』などと書いてありましたが、これでは読む前から御子柴は死体遺棄をしていても、殺人はしていないんだろうなと当たりがついてしまいます。 これは、出版社でよく考えていただきたい!読む前からネタが割れていては、一生懸命書いた作者に失礼です。 で、作品についてです。 私はこの作者の作品をほとんど読みました。そこから言うと、さよならドビュッシーの岬シリーズと、連続殺人鬼カエル男の古手川・渡瀬シリーズに大きく分かれていて、これは後者のシリーズに位置します。より楽しみたいなら『連続殺人鬼カエル男』を読んでから読むのが良いでしょう。 内容ですが、何に重点を置くかで評価は違います。サスペンスとして読むなら星は4つ。本格推理を期待して読むなら、星は2〜3つでしょうね。私は本格推理を期待してしまったので、この評価でした。 マイナス要因としては、この作者は作中(他作品も含む)で必ず障害者(広く、身体・精神の両方を含む)を登場させますが、それがあまりにも鼻につくこと。 また、音楽描写も必ずと言っていいほどあり、時にそれは音楽療法であったりしますが、いつもあまりにもその治療が効いてしまうこと(都合が良すぎるように感じる)。 そして、どんでん返しというほど大きなうっちゃりではなく、ひねりを何回か繰り返しているだけであるということ。分かりやすく言うと、どんでん返しを180度ひっくり返すとすれば、この作者のどんでん返しは60度づつ3回まわっただけという感じです。 読みやすく、どんどん読んでいけますが、意外性や爽快感は薄い。また、作中でいろいろやりすぎて詰め込みすぎの感が否めません。法律や法廷パートは本当に素晴らしいので、もっとそのへんに絞って書いても良かったかと思います。 面白いんだが、物足りない…そんな作品です。
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4062173778
No.1:
(3pt)

ある意味で予想外

ネタバレ豊富なので未読の方はスルーでお願いします。

中山七里さんの小説は「さよならドビュッシー」と「連続殺人犯カエル男」に続いて三作目です。
前二作ではどんでん返しに次ぐどんでん返しが楽しめたので、この本も期待していました。

結論から言うと、期待外れでした。
まず序盤から犯行のシーンが堂々と描かれ、これはあからさまなミスリードなのか、それとも「刑事コロンボ」のように初めから犯人を明かすテイストなのか、どちらとも判別がつかないまま展開が進み、徐々に謎が出始めてきます。
この小説で重要になってくるのは「敗訴が濃厚な裁判を主人公が覆そうとする」ところです。そこに殺人や、主人公の過去が入り混じり、独特な雰囲気を演出しています。

――ここからネタバレに入ります――

正直に言って、途中までは非常に面白く読みました。
ただ結末付近になると、トリックはわからなくても犯人がわかってしまったのです。
中山七里さんの作品では「絶対に犯行ができないと思われる」人が犯人の傾向が強く、今回もそのパターンでした。みな平等に犯行動機があるわけではなく、犯行動機があるのは一人か二人で、ただ犯人はそのどちらでもありませんでした。というのが著者のパターン。しかも今作の犯人構想は「連続殺人犯カエル男」とほとんど一緒。というより障害者が犯人になる構成が多すぎる。もう障害者の男性が出てきた時点でなんとなくわかってしまいました。それを裏切ってくれるなら良かったのですが、順当に進んでしまって残念です。

ただトリックには驚きましたし、クラシックの描写にも満足でした。
次回作もおそらく買うと思います。
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4062173778

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