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風紋
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風紋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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母親が殺された。しかも犯人は子供の通う高校の教師だった…。その日から家庭の日常はメリメリと音を立てて壊れていく。警察の事情聴取、押し掛けるマスコミ、近所の好奇の目、誹謗中傷。そして、それは加害者の家族も同じ。どうして?どうして?被害者の家族は殺されてしまった母親に、加害者の妻は拘留された夫に届かないはずの問いかけをせずにはいられない。 新聞の三面記事には殺人や無理心中など悲惨な事件が載らない日はない。直接関係のない第三者としての私は「ふーん、かわいそうに」とつぶやくだけ。でも当事者にとってはそれこそ身を切り刻まれるような長い長い苦しみの始まりなのだ。この本を読んでいると私も何度も真裕子のように胸が苦しくなり、泣きたいのをずっと我慢しているよう??気持ちになった。 悲劇に巻き込まれた人々がどのようにこれから生きていくのか。どうしようもない悲劇を抱えて、不条理にさらされて、それでも人は生きて行かねばならないのだ。彼らのこれからを乃南アサはどう描くのか。早く続編の「晩鐘」を読みたい。読みたい。今、私は喉の乾きのように強く感じている。 | ||||
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母親が殺された。しかも犯人は子供の通う高校の教師だった…。その日から家庭の日常はメリメリと音を立てて壊れていく。警察の事情聴取、押し掛けるマスコミ、近所の好奇の目。そして、それは加害者の家族も同じ。どうして?どうして?被害者の家族は殺されてしまった母親に、加害者の妻は拘留された夫に届かないはずの問いかけをせずにはいられない。 新聞の三面記事には殺人や無理心中など悲惨な事件が載らない日はない。直接関係のない第三者としての私は「ふーん、かわいそうに」とつぶやくだけ。でも当事者にとってはそれこそ身を切り刻まれるような長い長い苦しみの始まりなのだ。この本を読んでいると私も何度も真裕子のように胸が苦しくなり、泣きたいのをずっと我慢しているような気持ちになった。 悲劇に巻き込まれた人々がどのようにこれから生きていくのか。どうしようもない悲劇を抱えて、不条理にさらされて、それでも人は生きて行かねばならないのだ。彼らのこれからを乃南アサはどう描くのか。早く続編の「晩鐘」を読みたい。読みたい。今、私は喉の乾きのように強く感じている。 | ||||
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ある殺人事件をめぐり、その被害者の家族などの身の上に、 ふりかかってくる影響を描いた作品。死ぬことによって、それまで、隠されてきた感情が表に出てきたり、 死によって断ち切られた想いが、切ないです。と、書くと、息苦しいお話だと思われそうですが、 全体を通じ、作者の優しい気持ちのようなものが、感じられ、題材の割には、読み易い作品だと思います。 | ||||
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ストーリーの内容自体もさる事ながら、心理描写にスリルを感じました。口にはしないけれども、心の中では考えている事、特に、「これを言ったら人格を疑われるのでは・・・。」と思われるような事を、鮮明に描写しています。怖い者見たさのようなスリルで読み続けました。心理描写に優れているこの作者の作品の中でも、特に優れている1冊です。 | ||||
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