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風紋
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風紋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 1~20 1/3ページ
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最近の事件のニュースレビューで本書に似ている、との記事を読んで野次馬根性で読み始めた。 重い内容で犯罪に巻き込まれた家族の体験を擬体験した気持ちになった。 登場人物の描写が深く、もっと作者の本を読みたいと思った。 | ||||
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女子高生の母が教師との“不倫”の果てに殺された。被害者、加害者双方の家族が巻き込まれた突然の殺人事件により破壊される平穏な生活。それぞれの家族の圧し潰されそうになる心理描写が凄まじい。 | ||||
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公判の冒頭、被疑者が犯行を否認することで物語は一転、サスペンスフルな展開を見せる。凶器の行方、自白調書の信ぴょう性を巡る攻防の中、“犯人”の妻と被害者の娘の対比を見つめる記者の目が…。 | ||||
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面白かったですが、レビューがふと目に入り、犯人が書いてある、、 まあ、いずれにせよ早めにわかって、犯人がわかってからのストーリーがメインなので楽しめましたが、ちょっとだけ残念でした。 | ||||
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この作家さんが好きで 今迄色々読んできたが やっぱりこの小説も、ぐんぐん 読み進めさせる魅力が有って 深い内容にも満足した | ||||
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どこにでも起きそうな(無いけど)事を小説として書いた印象だった。でも、どこにでも、という点に興味をそそられ上下巻読んでしまった。日常でこんなことが起こったら、どのように周囲や物事が動いていくのかが丁寧に書いてあるところは興味をそそられた。 長女の家庭内暴力の理由がちょっと物足りない感じが否めず。あれだけ荒れててすんなり収まりすぎではないかな。 もう少し長女の心の中の揺れをもっと具体的に見たかったなと思う。長女が主人公で話を書いて欲しい気もする。二女よりも長女の方に興味が沸いた。 でもそんな想像をさせる終わり方もまた良いのかもしれないけど。 | ||||
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殺人事件に平穏な生活を奪われざるを得なくなった、被害者と加害者双方の関係者たちにスポットを当てた物語。 最近でも取材のモラルなどが話題に上がるが、主人公の友人や証言をするご近所さんなどの「大衆」と、当事者との意識の乖離、そしてその現実を見つめる記者の視点が絶妙に描かれている気がした。 | ||||
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姉の担任だった 松永先生が 私のお母さんを 刺殺した。それから。私を含めて 私たち3人の 生活は 大きく怒涛した。 それは 加害者の 松永先生の 家族 妻も 子たちも 同様だつた。2家族の 縁故ある 人々は 世の 好機の まなざしの中で 其々 翻弄されてゆく。一つの殺人事件が 追いつめていく 事件の経過。 苦しみの 日々。 2年間 3回忌を 迎えるけれど みな皆々の 癒えることは 無いだろう心の祠。えぐられた傷。 後後までに 心の残る。 | ||||
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事件が興ると必ず被害者と加害者が存在します。被害者の家族は往々にして同情されまた支援もされますが加害者の家族は同情どころか蔑視されるのが現社会です。この本は犯罪加害者家族の心理が巧みに描かれており感嘆しました。 | ||||
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犯罪を、加害者家族と被害者家族の双方の視点から描いています。 1つの犯罪が、周りの人間にどれほど波紋を呼び起こすか、 じっくり考えさせられました。 | ||||
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被害者だけでなく加害者の変化 痛み 心境などがわかりどの立場でも辛いことがわかり先が楽しみで読み進みました。 | ||||
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最初に読んだのは、単行本。非常に大部な本で、図書館で借りて読んだのだが、途中から次が気になって寝られず、夜を徹して一気に読み、翌日は仕事にならなかった。読んだ頃、ある殺人事件の被害者の過去が異様に暴かれ、それも本作に対する興味を深めたと記憶している。 高校生・高浜真裕子は平穏とも思える高校生活を送っていたが、ある日、母が殺されたことを知らされる。容疑者は真裕子の姉の元担任で、母とは不倫の関係だったことが分かる。そこから高浜一家に「報道」の嵐が襲いかかる。事件との接点など関係なく、父や姉の私生活が次々と暴かれていく。同じことは加害者の家族にも起きていく… 単にミステリとして考えると、謎ときとしての衝撃はないが、心の深いところに迫ってくる力は凄まじい。本作を読むと、殺人事件の被害者の家族が「報道」や人々の心ない噂などでどのように苦しむのがよく分かる。家族を失う悲しみだけが襲ってくるわけではないということだ。当然ながら、加害者の家族も凄まじい目に合うことになる。 そして、そういった渦中で悩むヒロインの心理描写が見事である。ただ、「報道」に関わる人々全てが心ない人ではなく、真裕子の心に寄り添うような新聞記者も登場する。 現代日本のミステリ作品を手元に残すことはほぼないのだが、本作は手放すことなく手元に置き続けている、極めて稀な作品である。 | ||||
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書店で平積みになっていたので、新刊かと思って買ったのですが、90年代に出版された作品の新装版なんですね。 途中まで気づかずに読んでいたので、「なんで携帯を使わないんだろう?」なんて思っていました。 重いテーマですが、とても読み応えのある作品でした。下巻、そして続編の『晩鐘』まであっという間に読んでしまいました。 | ||||
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乃南 アサは、ミステリーや犯罪小説のなかでじっくりと心象描写をする作家だが、この作品は彼女の真骨頂といっていいと思う。 女子高生と、予備校に通う姉の姉妹をもつ母。姉の家庭内暴力やゴルフと仕事でまったく家庭をかえりみない夫を持つ平凡な妻が、ある日娘の学校にいった帰りに殺されてしまう。 母が家に帰らなかった日は姉も父親も外泊で一人だけ残される妹の真裕子。やがて母の死体が車の中で発見される。そして犯人は驚くべき人物であることが判明し、母はその人物と不倫の関係にあったことがわかる。 母親の死をきっかけに、マスコミや社会から同情だけでなく、家庭の事情もあからさまに暴露され、父と姉妹はぶつかり合い、親戚は同情しながらも死んだ母を攻撃する本音もでてくる。やがて暴力的だった姉は妹を思いやることで大人へと成長していき、妹の真裕子は人間不信、しいては生物への興味をなくし、「水槽を泳ぐ」ような生活感を覚える。 一方、犯人の妻は、突然の強引な警察の捜査にはじまり、社会からのバッシング、兄と兄嫁からの冷たい仕打ちに耐えかね、家を退出しホテル住まいを転々とするうちに、義弟と関係を持ち、水商売へと転落していく。 上下間で1000ページの大作であり、ただの犯罪ミステリー小説として書くならばおそらく200ページもあれば書けてしまう内容であり、被害者や犯人の心理描写はほとんどなく、ほとんどが、その周りの人々の描写に使われている。 一般的に犯罪が発生すると犯人と被害者にしか目を向けることはないが、いかにその家族が人生や人間性を変えられてしまうほどの影響を受けるのかということがよくわかる。 逆にハラハラ・ドキドキを期待している読者には向かない作品であるし、現実感を出すためとはいえ、まわりの家族の変化も非常に緩慢としていて、少し読むのがしんどい気がした。 | ||||
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他の作品と同様に人の描き方に驚かされます。 作者本人の人柄にも興味が尽きません。 | ||||
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他の作品と同様に人の描き方に驚かされます。 作者本人の人柄にも興味が尽きません。 | ||||
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鞄についた血痕が見つかることで裁判で検察が形勢逆転するわけですが 捜査の際に最初に鞄などは調べるような気がしてその部分にどうしても納得がいきませんでした。 姉や父の心の描写が少ないのと、殺された母のことについてももっと書いてほしかったです。 おもしろかったですがもう1つという部分があり☆は4つにさせて頂きました。 | ||||
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細かい作品描写が素晴らしいこの作品。もしかしたら日常に本当にあり得ることかも、と思いながら一気に読めてしまう。 | ||||
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衝撃的、という言葉がぴったりの作品。長編なので息つく暇なく一気に読みたくなる。描写の素晴らしさと細かさに感動。 | ||||
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基本、ミステリは読み終えると売ることにしている。手元に残すのは、わずかな作品だけ。しかも、現代のミステリはほとんどない。 本作は単行本を図書館で借りて読み、刊行直後の文庫を購入し、今も手元に残す評者にとって例外中の例外とも言える作品。 ただし、いわゆる“ミステリ”として読むと、謎解きそのものはそれほどインパクトを持たない。 本書に引き付けられてやまないのは、加害者家族、被害者家族が味わうことになる悲惨ともいえる凄まじい「報道被害」を見事に描いていること。それと、登場人物、特にヒロインの心に深く切り込む心理描写。 単行本刊行の約1か月後、「つくば母子殺人事件」が起き、被害者の過去を異様に暴き立てるテレビなどと本書の内容が重なったことを記憶している。 単行本は1巻のみで大部(600ページ超)だったが、後半部は翌日に仕事を気にしながらも、夜を徹して一気に読んだ。 これぞ“名作”と言える作品。 | ||||
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