特捜部Q キジ殺し
評判
特捜部Q キジ殺しの評価:
4.20/5点 レビュー 44件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 61〜71 4/4ページ
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特捜部Q キジ殺しの評価:
4.20/5点 レビュー 44件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
カール・マーク警部補と助手(?)のアサド氏が今回挑むのは20年前に起きた10代の兄妹の殺害事件。
しかし既に犯人は自白し収監されており、すべて解決済のはず。
なぜそんな過去の事件のファイルが特捜部Qのデスクに届いたのか…。
不平を漏らしながらも事件を掘り返して行くカール警部補たちの前にデンマークの社交・財界で幅を利かせる有力者たちの影が。
かつて寄宿制の有名校に在籍した歪んだ性癖を持つ彼等のグループは狩猟サークルとして現在まで連綿として続いていて…。
カール達は苦労しつつも事件の鍵を握る一人の女性の存在に辿り着くのですが、キミー・ラスンと呼ばれるその女性は復讐の牙を隠して深く静かに身を潜めその時を待っていた…。
マーク警部補は未だに同僚を失い、自らも負傷した襲撃事件を引きずっておりますが本作ではその影響は前作ほど暗い影を落としている雰囲気はありません。
しかし襲撃により半身不随となった相棒のハーディとの関係を含め、マーク警部補がいずれ自らその事件に挑むことになるのは確実。
自らが巻き込まれた事件の謎が低奏音として静かに流れている辺り、シリーズ創作としての覚悟とアイデアはきちんと感じ取れるものになっております。
しかし本作、率直な感想を言えばちょっと長過ぎかな。
ミステリとして謎は散りばめられているものの事件の概要は早い時点で明らかにされておりミステリとしての関心を呼び覚ます力が少し弱い気がします。
内容的にはサスペンス小説と言った方がしっくりとくる印象でした。
カール警部補とアサドの捜査活動の描写と今回のキー・パーソンであるキミーの行動が中心ですが予想以上にキミーの行動描写のボリュームが大きく、彼女が準主役といった感じです。
結果的に特捜班Qが活躍するエピソードとしての印象が弱まってしまっている気もいたします。
ただ、それもあっての事なのかローセ嬢という新メンバーも加わって来る等、特捜班にも変化を導入している辺り、シリーズとしての魅力創出へのアイデアはきっちりと感じ取れます。
けっしてスローペースな作品ではありませんが、かといってエンタメ至上主義的な運びの物語で無い事も明らか。
きっちりとした人物・状況描写を盛り込んである分ボリュームが増えている気がしますがこの辺りが非アメリカ色でもあり読み応えに繋がっているのも事実でしょう。
半分くらいまで読み進めると後は一直線で読めると思います。
次の特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)も評判良さそうなので楽しみです。