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(短編集)

失はれる物語



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【この小説が収録されている参考書籍】
失はれる物語
失はれる物語 (角川文庫)

失はれる物語の評価: 4.29/5点 レビュー 143件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全143件 101~120 6/8ページ
No.43:
(4pt)

さすがは乙一。

読み終わって拍手したくなりました。
中でも『Calling You』、『手を握る泥棒の物語』、『幸せは子猫のかたち』は大好きです。
私は、乙一はグロモノばかり書いてるという印象があったので敬遠していましたがそんなことないです。どの作品も読んだらグイグイ引き込まれます!!しかし、この本のタイトルでもある「失はれる物語」は私的にちょっと「暗い」かな〜、と思いました。
いやでもさすがですよ、乙一。
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No.42:
(5pt)

マリアの指

この短編集の中で、一番好きな作品は「マリアの指」だ。実を言うと、乙一の中で一番好きかもしれない。この本に収録されているどの話よりも、透明感を感じる。何といっても、設定がいい。事件に直接かかわる人物の設定はもちろんだが、主人公と関わりを持つある脇役の苦悩などが、この物語の世界観をより切なく透明なものにしている。これはほんとに個人的だが、主人公の部活がとても好きだ。事件とは直接関係ないが、またしても、この設定はこの世界の基盤として青春的な要素を加えている。すべてが切なさを極める要素として働いている。中篇なのが少しおしい。設定がしっかりしているから、長編でもかなりシッカリして綺麗な作品になりそう。本当に綺麗で切なくてすばらしい一編。この作品のためにだけでも、失われる物語、購入の価値あり!!
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No.41:
(4pt)

例え五感を失っても、心の感で通じるモノがある

単行本『失われる物語』の(個人的に念願の)文庫化で、それにあたり書き下ろしの二作(『ボクの賢いパンツくん』は違いますが)が収録されています。
それ以外の『CALLING YOU』や『失われる物語』は、角川スニーカー文庫からピックアップしたので、どれも切なく心が温まります。
『失われる物語』は五感を失くした主人公の語りで物語は進みます。
五感を失ったため無論主人公は、会話できないため主人公の思想が物語の主となります。
しかし読みにくくなく、それどころか主人公に感情移入しやすく、自分も光も音もない世界にいるような感じになります。
また『手を握る泥棒の物語』は、題名からラブストーリかと思いきや、これは一種の心理戦です。
ですがこんな設定よく思い付くなぁ、と感心するほど設定もよくできているし、面白い。
またテンポ良く物語が進むため、飽きさせないという点もこれのイイところ。
『ボクの賢いパンツくん』と『ウソカノ』はとても短くて少々ふざけた感じですが、やはりラストはイイ。
ですがどれも先は読めちゃったかな、という感じです。
またストーリー展開が不十分な感じのモノもあるので星四つ。
スニーカー文庫を持っている方も、是非読んでほしい作品です。オススメ!

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No.40:
(4pt)

好きです

マリアの指という話が好きです。他の話も全部面白いですが、僕はミステリ的な話が好きなので。どれも少し切なくなるような話で、乙一さんの味が出ていると思いました。
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No.39:
(3pt)

不気味で、薄暗くて、猟奇的で、そのくせ優しい

不気味で、薄暗くて、猟奇的で、そのくせ優しい短編集です。

全編通して、
友達と呼べるような人が誰もいない女子高生とか、
親に裏切られ親戚に邪険にされる小学生とか、
土台が薄暗くどん底なのです。

ですが、その中に垣間見える人の優しさ、暖かさがあって救われます。

私が好きなのは『しあわせは子猫のかたち』。
死んでしまっても明るくて優しい幽霊の先住者が気に入りました。
心に残ったのは表題作の『失はれる物語』。
奥さんを解放してあげようとする大人の優しさ、
皮膚で世界を認識するその世界が印象的でした。

それほど深みはありません。
わかりやすい物語が多く、読みやすいと思います。

それにしてもこの作者って、フェチっぽいですよね。

《収録作品》
Calling You …………………頭の中に妄想した携帯電話。その電話が繋ぐ時間と空間を超えた物語。
失はれる物語…………………事故によってほとんどの感覚を失った主人公とその妻の話。
傷…………………………………傷を自分の身体へ移動させる不思議な力を持った少年の話。
手を握る泥棒の物語…………泥棒と泥棒に入られた部屋にいた人との壁越しのやりとり。
しあわせは小猫のかたち……内向的な主人公と、明るい幽霊が同居する話。
マリアの指………………………周囲から奇異な目で見られる『マリア』。彼女の死後解る、死に際の彼女のホントの気持ち。
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No.38:
(5pt)

美しく儚い人達の話

乙一さんの作品の中では、設定が現実から飛躍しすぎていない比較的入り込みやすい作品を集めた感じだった。
悲しい話がずっと続く中で、途中挿入されている「手を握る泥棒の物語」の存在位置&意義は大きかった。
この話が入ってなかったら一気に読むのは精神的にキツかったと思う。

どの話を通しても人の「愛」のいろいろな形を垣間見ることができて、
ちょっと無理な設定でも素直に泣けた。
でも何て言うんだろう、ただひたすら悲しいだけじゃなくて、
最後にはどの登場人物も希望を持っているように思えたのにまた感動。
すっきり読み終えた本だった。オススメです。
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No.37:
(5pt)

なんとも言えない気持ちになりました。

6つの短編が収録されてるんですが、どれも胸に残るようなお話でした!
本の題名ともなっている「失はれる物語」は寝たきりで植物人間になってしまった主人公が気持ちをうまく妻や娘に伝えられない。そんなむずかゆさを読んでいるこっちまで感じてしました。こちらの精神もだんだん病んでいくようで読み終わった後どっと疲れを感じたもの確か。
全体的に悲しい話がほとんどです。「手を握る泥棒の物語」だけはわりと楽に読める作品で本の中の息抜きとしてまたいい味を出してます。
「Calling you」「傷―KIDS―」「しあわせは子猫のかたち」は涙が出そうになりました。
中で一番好きなのが「マリアの指」です。異様な雰囲気を漂わせているミステリー。どんどん行ってはいけない深みにのめりこんでいくような感覚になりました。キャラそれぞれに悩みや考え方がちゃんとあって世の中そう簡単には考えてるようになかなかいかないんだよなと思ってしまいます。
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No.36:
(5pt)

泣いた。

この作品と出会ったのは、図書室で。
何気なく手にとって、読んでみたのが、きっかけである。

6つの作品の中で一番印象的だったのは、3つ目の「傷」だ。
 読後、私の頬には涙が伝っていた。
本では泣いたことがなかったのに、気付けばホロホロと涙を落としていたのだ。
とにかく悲しくて、切なかったのである。
その時の私は初めて乙一の作品を読んだのだが、今になっても思う。
 この人の書く作品で、これが最高だーと。

大袈裟かもしれないが、読書家として絶対読んでおくべき作品だと思う。
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No.35:
(5pt)

乙一のポケットの中身

「暗い所で待ち合わせ」ですっかりファンになり書店で最新の本を読んだ。暗い所同様,全体的に暗く寒いような状況の中で,優しさや切なさ,そして暖かさが十分に伝わってくる作品である。ただ,今回は切なさが少し目立った。
失はれる物語と傷がその代表である。失う者,捨てられた者の心の痛みを更にここまで描くかなと思う物語。Calling youは未来の自分との交流,手を握る泥棒は単純に心温まるエピソード的,しあわせの子猫は幽霊との不思議な同居,最後のマリアの指は殺人事件の推理と謎解き。
いろいろな形の乙一が見えるけど,そのどれもが柔らかさと切なさを身にまとい,かすかではあるが「光」が見え隠れしている。
乙一のポケットにはまだ沢山の物語が入っているけど,ちょっと覗き見るにはてごろな作品である。
これで乙一にはまることは決定的である。
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No.34:
(5pt)

一生ファンでいます!

私が初めて読んだ乙一作品です。
去年だか一昨年だかに図書館で借りました。
衝撃でした。
「面白い本って無いよなぁ」と諦めていた私に、本当に素晴らしい世界をこの本は教えてくれました。
表紙も綺麗です(作品に関係ないですが;)
1番好きな物語は「しあわせは子猫のかたち」です。
乙一、という作家の凄さが分かったのは表題作と「Calling You」ですね。
でも、どの作品も良い物ばかりです。
この本を読んでいなかったら、今読書好きになっていたかどうかも分かりません。
乙一氏、ニクし・・・。
どうしても忘れられなくて、自分で買ってしまいました。
短編集「失はれた物語」は、本好きの方にも本嫌いの方にも皆様に是非読んで欲しい本です!
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No.33:
(5pt)

天才でしょう

もとはライトノベルとして出版された物語を一般向けに纏め上げた本。
 凄まじいまでのレベルの高さを感じる。透明感溢れるピュアで繊細な物語。
 独特の視点から、細かなエピソードまで。よく練られた設定。この本を出して正解だろう。ライトノベル業界にいるレベルの作家ではないよ、乙一は。
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No.32:
(3pt)

ちょっと切ない

人間はなんて悲しい生き物なのだろう。傷ついたり、傷つけられたりするのが怖くて、人と接することを恐れている。だがそういう人ほど心の奥では誰かをいつも求めている。一人でも平気と言う人ほど、一人じゃいられない。ここに描かれているひとつひとつの物語が、心にしみる。人の心を救えるのは、やはり人のやさしい心しかない。作者の思いがこの作品を通して、切々と胸に伝わってくる。
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No.31:
(5pt)

大好き!

私最近この本を読んだんですけど、
もう何て言っていいのかわからない感情になって、本で泣いたこと無いのにこの本に初めて泣かされました。
どんな人にでもお薦めできる本です!!
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No.30:
(5pt)

せつないの一言です。

私が初めて読んだ乙一小説がデビュー作の『夏と花火~』だったので、ホラーが好きというわけではない私はなんとなく乙一さんの小説は面白いと思いつつも敬遠していました。
 数年後に表紙に惚れ込んで衝動買いしてしまったのが本書で、この一冊ですっかり乙一ファンの一人になりました。
 短編集ですがどれが一番とは言えません。全てにそれぞれの魅力があり、共通して言えるのが「せつなさ」と「優しさ」だと思います。
 優しく静寂な世界にグッと涙を堪えて胸をわし掴んでしまうような、そんな珠玉の短編集だと思います。
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No.29:
(5pt)

表紙から何から全てが“綺麗”に収まっている。

本屋でたまたま見つけて買いました。
買った理由は、表紙ですかね…珍しい種類の表紙に目を奪われ、購入しました。
乙一さんの本は度々本屋で見かけるのですが、買った事は一度も無かったんです。
今回、初めて乙一さんの本を購入し、読んで、これが「乙一ワールド」なのかと頷きましたね。
まず、着眼点がすごい。パロディの様な世界のお話が現代的に書かれていてとても面白いお話しばかりです。
特に私が読んでいて、感動し涙を流してしまったのは「失はれる物語」です。
本の題名にもなっているお話しで、ページ数の薄いお話しですが、切なくて涙が出てしまいました。
夫婦のお話しなのですが、お互いを思いやる気持ちや感情が溢れていて、読み終わった後は号泣してました(苦笑)
あと、書き下ろしである「マリアの指」ですが、このお話しが一番引き込まれたのかもしれません。
一つの謎がどんどん解き明かされていくシーンは、息を呑みながら読みましたね。
何よりも読んで損は絶対しない素敵な本です。
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No.28:
(4pt)

おもしろい。

初めてこの作者の作品を読んだが、
作者の世界観が存分に堪能できる作品だと思う。ちょっとダークで、でも切なく感動できる。
今まで読んだ本のなかにはない、新しいジャンルに思えた。恐さも感動も味わえてお得な作品。
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No.27:
(5pt)

久々に

引き込まれる小説を読みました。
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No.26:
(4pt)

装丁に関して言うと。

まず表紙にご注目!直接見ないとわからないのですが、エンボスっぽくぷっくりとふくれていて、その部分だけ下の楽譜(リストの3番)が空けていて…そして表紙を開けると…とここからは買ってのお楽しみ☆きっとアナタが今まで見た事のないような中表紙だと思います。中身は…「マリアの指」以外は以前文庫本で出版されています。私は文庫本で絵を担当している羽住さんの絵が好きなので、☆4とさせていただきました。
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No.25:
(4pt)

人の手の柔らかさ、みたいなもの。

どこか切なくて、それでいて暖かい──人の手の惹起する柔らかい感情を、触れあう瞬間が、忘れられなくさせてくれる、そんな作品集。作品はそれぞれ独立してるんだけど、根底の部分では繋がっている。作者を作品の「神様」だとするなら、ここでの乙一は、切なさもまた素敵な感情なのだという、今の世の中が何処かに置き忘れて来てしまったほのかな想いに気付かせてくれる、素敵な神様だと思う。...一瞬の爽快感も忘れずに届けてくれるし。 一番気に入った作品は、冒頭の「Calling You」 言葉を通じたコミュニケーションによる、絶望と救済。ある日突然かかってきた電話と自分からかけた電話。細くて透明な...しかし強い絆。このシチュエーションの創造と演出で撃沈...。暫く次の話を読む気力もでなくてぼーっとしてしまった。余程読んだタイミングが良かったんだと思う。他の時間に読んでもそこまでの衝撃はなかったかもしれない。久しぶりに「物語」出会った気がする。ごちそうさま。
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No.24:
(4pt)

ライトノベルを楽しむ

例えば、携帯電話など生活に大抵あるものがなかったら。普通の人にはない能力を持っていたら。筆者独特の視点で描かれた、不思議な世界。あとがきで記されているように、ライトノベルに馴染みのない読者でも楽しめる。書き下ろし作品の『マリアの指』は良作。
失はれる物語 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:失はれる物語 (角川文庫)より
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