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(短編集)
D坂の殺人事件
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D坂の殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 21~40 2/3ページ
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扱う時代背景はシーラカンス的だが、スリラーとしての構成は新鮮だし、著者特有の 読者に向ける得意顔にレトロを感じ面白かった。 | ||||
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乱歩の短篇10作品を収録。もっとも古い作品は『二癈人』で大正末期、新しいものは 『防空壕』で昭和30年発表である。戦後の作品はこれひとつだけだ。表題作はご存知 明智小五郎の初登場作で、意外な彼の素顔が描かれている。後にはクールな洋装の 紳士としてのイメージが定着するが、この頃は木綿の浴衣によれよれの兵児帯、髪は モジャモジャで、にこにこと愛想のいい庶民的なキャラであった。犯罪研究者かつ探偵 小説マニアの顔もみせる。事件は一応密室殺人っぽい設定だが、フタを開けてみると 微妙な真相である。後の乱歩作品に通じる嗜虐趣味が垣間見える作品になっている。 初期作品が中心に収録されており、いずれもペンネームの由来であるポオの影響を 感じる。探偵小説と呼べるのは表題作の他に『石榴』くらいである。この作品は本格を 意識して書いているようで、いかにもな技巧を見せてくれる。『二癈人』は夢遊病という 特性を利用した完全犯罪が上手い。『蟲』は人間嫌いの男がネクロフィリアの陥穽に はまる狂気の描写が秀逸。『お勢登場』はミソジニストになるほどの憤激を喚起させる。 | ||||
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『赤い部屋』『白昼夢』『火星の運河』『お勢登場』『石榴』など名作が並ぶ中、中篇『虫』に強く惹きこまれてしまうのはなぜだろうか。 厭人癖の孤独な青年「柾木愛造」の、幼馴染の美しき女優「木下芙蓉」への愛憎と妄執による、醜悪と腐臭に塗れた人外境の愛の物語。 結末での変わり果てた「恋人」への殊更に一途なまでの執着ぶりは、凄惨かつおぞましいながらも、言いようのない余韻を読者に残し、物語をキワモノ・ゲテモノにならないぎりぎりのラインに留めている。 柾木は、乱歩自身の投影であり、純粋であるがゆえに臆病で晩熟な多くの男たちの分身でもある。 身を滅ぼし、卑劣で異常な性的犯罪者として世間から指弾されようと、自らの愛欲を貫き、自分を拒絶した世間からも女自身からも、愛すべきものを奪いそして愛し尽くした男なのだ。そんな乱歩の想いが込められているような気がする。 余談だがハイライトの「虫」の連続の箇所は、初出と同じ旧字の「蟲」で読みたかった。 | ||||
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地元の駅が話の中に登場するので大変興味深く読みました。発注、即納品とストレスのないサービスでした。 | ||||
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2、3好みでない話もありましたが、どれも雰囲気満点の作品ばかり。やはり、ミステリって何かおどろおどろしいゾクッとするものがないとね!そういう意味でも、素晴らしい短編集だと思いました。 | ||||
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このシリーズは町の本屋さんクラスでは売ってなく、よく神保町の三省堂書店まで出向いて購入していたのを思い出す。 それが今Kindleで手軽に読めるようになって大変ありがたい。 | ||||
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数年前に、光文社文庫で乱歩の長編を数冊購入しており、さて短編はどうしよう?と、悩み抜いた挙句、 挿絵見たさの余り、創元推理文庫に決めました。 ところが本編については、挿絵は余り多くないです。 元々が雑誌ですから印刷に不鮮明な部分も多く、「二廃人」では何がなんだかわからない絵もあります。 「虫」「毒草」などのカット的な絵は思ったより小さかったです。 とは言え、解説では棟方志功による挿絵も数点楽しめますので損した感じはしません。 | ||||
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題名にもなっている「D坂の殺人事件」で明智小五郎が初登場。まだキャラが曖昧だけれど今後は徐々に活躍してくるのだろう。短編なので物足りないところもあるけれど、江戸川乱歩らしい作品でした。時代を感じますが今っぽくないところもまたいいのです。 | ||||
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江戸川乱歩の愛読者で何度も読みたい。期待している。早く読みたい。 | ||||
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長い時を経て再読したものが多いが、やはり面白かった。 大正時代より親しまれたのもうなづける。 本邦の推理小説好きは必読でしょう。 | ||||
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江戸川乱歩作品には子どもの頃にポプラ社のシリーズなどで親しんできたという人へ。大人になって読む乱歩もいいものです。色恋沙汰が事件の軸になっていることが多く、意外と“大人向け”であったことはちょっとした発見です。特に本短編集は、いずれも20〜50ページ程度の作品なので気軽に読めながら、本格的な謎解きを楽しめます。あれだけの内容をこのページ数によくぞ収めたものだと感服します。乱歩は短編小説の名手でもあったのですね。 | ||||
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地下鉄千代田線の千駄木駅から団子坂を左カーブに登っていくと、根津神社方面へと通じる路地が鴎外記念図書館の手前に入り口を開いている。永井荷風や樋口一葉や夏目漱石でも有名なその道は「藪下の道」と呼ばれ、右側は屋敷が連なり、左側は崖のようになっていて、崖下に学校がある。そして、小さな公園もあったことを小生ははっきりと記憶している。あの公園の木に刻んだ名前は今も残っているだろうか? 2006年9月13日 BGM:ブラームス交響曲第1番ハ短調第4楽章 | ||||
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名作として取り上げられことの多い「D坂の殺人事件」「赤い部屋」が含まれる短・中篇集。 それ以外にも「何者」「黒手組み」はよくできた推理物です。 乱歩は短編にこそ名作が多いという人もいますが、それを実感できる作品集です。 | ||||
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名作として取り上げられことの多い「D坂の殺人事件」「赤い部屋」が含まれる短・中篇集。それ以外にも「何者」「黒手組み」はよくできた推理物です。乱歩は短編にこそ名作が多いという人もいますが、それを実感できる作品集です。 | ||||
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推理小説色が強い『何者』『D坂の殺人事件』『黒手組』。 ほのぼのしている『一人二役』『算盤が恋を語る話』。 ブラック風味の『恐ろしき錯誤』。 そして、読み終えたときに衝撃的だった『赤い部屋』。 シリーズ全体の不気味なカバーデザインは印象的。 | ||||
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推理小説色が強い『何者』『D坂の殺人事件』『黒手組』。 ほのぼのしている『一人二役』『算盤が恋を語る話』。 ブラック風味の『恐ろしき錯誤』。 そして、読み終えたときに衝撃的だった『赤い部屋』。 シリーズ全体の不気味なカバーデザインは印象的。 | ||||
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明智小五郎の登場に惹かれるが、赤い部屋の話が気になってしょうがない。人の心理を応用した殺人。決して自分では手を下すことは無い。もしこの手段が現実の世界でまかり通ったらと思うと怖くてしょうがない。簡単に人を陥れることができてしまうからだ。一応話の中では嘘で終わるのだが、読み終えた後のざわざわ感は忘れられない。 日本的推理小説の一作目といっても過言ではないD坂の殺人事件は、推理小説では無理といわれていた日本家屋を舞台に話を作り上げている。密室を作り上げることが難しい家屋を逆に利用し考え出されたトリックは、偉大なる功績である。推理小説ファンなら読まなくてはならない作品である。 | ||||
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明智小五郎の登場に惹かれるが、赤い部屋の話が気になってしょうがない。人の心理を応用した殺人。決して自分では手を下すことは無い。もしこの手段が現実の世界でまかり通ったらと思うと怖くてしょうがない。簡単に人を陥れることができてしまうからだ。一応話の中では嘘で終わるのだが、読み終えた後のざわざわ感は忘れられない。日本的推理小説の一作目といっても過言ではないD坂の殺人事件は、推理小説では無理といわれていた日本家屋を舞台に話を作り上げている。密室を作り上げることが難しい家屋を逆に利用し考え出されたトリックは、偉大なる功績である。推理小説ファンなら読まなくてはならない作品である。 | ||||
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乱歩の短編七編を収録した一冊。 中でもお気に入りは「D坂殺人事件」と「赤い部屋」。 特に「赤い部屋」には衝撃を受けたのを覚えている。 真っ赤な部屋に不思議な話好きな人々が集まり、それぞれに体験した奇妙な話をしては楽しんでいる。 これがまた乱歩の真骨頂とも言える独特の語り口でなんとも言えない。 ラストは・・読んでからのお楽しみ。 なあんだと思う反面、乱歩の技に感嘆することだろう。 | ||||
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乱歩の短編七編を収録した一冊。中でもお気に入りは「D坂殺人事件」と「赤い部屋」。特に「赤い部屋」には衝撃を受けたのを覚えている。真っ赤な部屋に不思議な話好きな人々が集まり、それぞれに体験した奇妙な話をしては楽しんでいる。これがまた乱歩の真骨頂とも言える独特の語り口でなんとも言えない。ラストは・・読んでからのお楽しみ。なあんだと思う反面、乱歩の技に感嘆することだろう。 | ||||
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