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真夏の方程式



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【この小説が収録されている参考書籍】
真夏の方程式
真夏の方程式 (文春文庫)

真夏の方程式の評価: 3.87/5点 レビュー 226件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.87pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全226件 181~200 10/12ページ
No.46:
(5pt)

これほど被疑者に共感する作品も少ない。

「解」を分かりたくない、しかし分からずにはおれない、
まさに、非情の方程式を突きつけられた気分です。

ふだん、東野作品を完読するほどのファンではありません。
まして既読のガリレオものは今までそれほど気に入ってはいませんでした。
しかし、今回はヤラレました。

途中までは冷静に愉しみましたし、直近の事件の真犯人、というか、
真相も、推測はつけられます。が、過去の事件に遡る親子の因縁譚が
解きほぐされるあたりから(こちらも充分ありがちの展開なんですが)、
胸をわしづかみにされました。

自分の年齢のせいかも知れません。あの男性被疑者の有為転変、
その運命の選択には、フィクションと分かっていても、かなり、
引きこまれます。その結末は、名状しがたいものを残します。


真夏の方程式Amazon書評・レビュー:真夏の方程式より
416380580X
No.45:
(4pt)

人情モノ小説の真骨頂

大人気ミステリー作家の今年の新刊・第2弾!第1弾の加賀恭一郎シリーズ「麒麟の翼」
に続いて、第2弾は湯川先生シリーズの登場です。

物語は、夏休みに美しいけど寂れつつある海辺の町にやってきた少年を中心に廻ります。
そこで起きた事故(殺人)事件の犯人は・・・?という展開なのですが、ミステリーと期
待して読むのは間違い。犯人はすぐに想像できてしまいます。そうではなく、この本は、
少年とその廻りのいい人(伯父さん夫妻とその娘、少年の両親、環境保護を訴える人々)
と湯川先生との人情劇を楽しむ小説です。

ベストセラー作家による、良く作り込まれた物語を堪能できる本です。
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No.44:
(5pt)

人間模様が加味されたミステリー

ぐいぐい引き込まれる感じがたまらなかった。
「容疑者Xの献身」の時もそうだったように、
人間味がすごい。
湯川と恭平の触れ合いが楽しくって仕方がなかった。
あの子供嫌いの偏屈に「偏屈」と言わしめ、
何気に気に入られた少年のキャラが良かったです。
夜空に向かって打ち上げられた打ち上げ花火と、
海に向かって打ち上げられたペットボトルで作ったロケット。
その二つの光景があまりにも
鮮やかで何だか泣けそうになりました。
今回は特に物理学的なトリックというよりも過去、
現在、未来と罪を背負う人間模様が描かれている。
すっきり事件解決といったラストではないけど、
読後感は悪くなかったです。
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No.43:
(4pt)

ミステリーというより、ある種のラブストーリーか

ガリレオシリーズ久々の最新刊です。

舞台は美しい夏の海。一人の少年がガリレオ湯川と大きな秘密に出会って一つの答えを導き出す物語です。そこには、「容疑者Xの献身」にも通じる愛があります。

謎は半分くらいでほぼ明らかになりますので、「献身」の時のような驚きはありません。しかし、天才湯川がどういう方向でこの秘密と謎を落とし込むのか、という点が本書の醍醐味です。初期の頃の冷徹な姿はそこには無く、クールな言動の中に思慮に溢れた愛が感じられます。

今回も含蓄に富んだ名言がいくつも散りばめられていました。これもガリレオシリーズの楽しみの一つですね。

「儲かるか儲からないかだけで、科学者は自分の立場を変えたりしない。科学者がまず一番最初に考えるべきなのは、どの道が人類にとってより有益かということだ。」

「人類が正しい道を進むためには、この世界がどうなっているのかを教えてくれる詳しい地図が必要だ。ところが我々が持っている地図はまだまだ未完成で、殆ど使い物にならない。だから二十一世紀になったというのに、人類は相変わらず間違いをしでかす。戦争が無くならないのも、環境を破壊してしまうのも、欠陥だらけの地図しか持ってないからだ。その欠けた部分を解明するのが科学者の使命だ。」

文系の私にはとても高貴に感じる言葉です。「人類」のためになるようなことを、私は一生かけてもできないだろうなと思うからです。現実の世界にもこのような高邁な精神で研究に励む科学者が存在することを切に願います。

上述したとおり、謎解きとしての面白さはまあまあなので、ミステリーとして評価すると星が少なくなりますが、ミステリーの体裁を採った愛のある文芸としては、さすがの出来だと思います。東野さんは、本当に外れが少ない希少な作家だと思います。
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No.42:
(4pt)

新たな切り口の、ガリレイ。

ガリレオシリーズの長編。
今回は、
少し趣向の違った舞台が用意されていた。

湯川は出張先の旅の宿で、
ある事故に巻き込まれる。
事故か、殺人か、
謎が謎のまま、
事件は決着へと向かおうとする。
しかし、湯川は、
そこで出会った少年のために、
自ら捜査を始めることにする……。

過去の殺人事件と、
現在の事件。
全く無関係のように思えた2つの事件が徐々に重なってくる。

事件そのものの推理を楽しむというよりは、
その2つの事件の関係を推理することを楽しむ構成。
当然からんでくるのが、
今を生きる人たちの思い。

そして大人の都合で、
ひと夏をその海で過ごすことになった少年。

湯川が珍しく自分から捜査に乗り出したのは、
この少年を思ってのこと。
人は過ちを繰り返す。
けれど、
その過ちを認め、
先に進む勇気を持つことができるのも人間。
大人たちが、
小さな弱き人たちにしてあげられることは、
そんなに多くはない。
それでも彼らが大人になった時、
そのわずかな断片だけでも覚えていてくれたら……。

いつもとは切り口の違うガリレイシリーズ。
僕好みでした。
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No.41:
(5pt)

映像化してほしい

この本に出てくる海の描写が素敵で、映像化されたらこんな感じかな?と想像しながら読み進みました。

子どもが苦手な湯川と恭平の関わりが微笑ましく、恭平を救いたいと思う湯川の心の葛藤も、他のガリレオシリーズにない人間味が感じられました。


ただ、成実には最後まで魅力を感じませんでした。 賢い女性のようにイメージしていたのに、過去に起こした事件はあまりにその場の感情にまかせたあさはかなものでした。 なんとも感情移入しづらい女性でした。

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No.40:
(2pt)

注:ネタバレ全開

東野作品を読んで始めて批判したくなった

始めから半ばにかけてはいつもの調子で読んでいた 勿論、いつもの東野の感じだったからだ
防波堤(?)から落とされた死体は一酸化炭素中毒死だった、というまた科学的なトリックがありそうな感じ
強いて言うなら、ガリレオシリーズも人間ドラマを出すようになったんだな、と思った程度だった

しかし、ラストになると途端に面白味がなくなった 犯人の動機が不純すぎ
県警の鑑識がバカすぎる
最終的な人間ドラマが浅すぎる上にありきたり
これは本当に東野作品なのかと疑ってしまった

僕は東野歴も浅く、比較的何でも面白いと思う傾向にあると思っている
「聖女の救済」ならトリックの意外性に面白味を感じ、(ガリレオシリーズではないですが)「麒麟の翼」なら人間ドラマの深さに感動したぐらい
しかし、今回はどうもそう思えない

上記の点はまぁこれまでも無いことも無かったから良しとしよう1番おかしいと思ったのは明らかにキャラクターが変わった点
子供好き云々は一応僕なりの解釈(長くなるので割愛する)がある故に気にならなかったが、話し方が湯川らしくない部分がいくつかあった
何となくだが、そういう部分が目立って仕方なかった



これらをトータルして★2つですね
次回作を期待したいと思います
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No.39:
(3pt)

評価がわかれそう

ガリレオシリーズということで購入したのですが、読むのに時間がかかりました。 他の方が書いているように、どちらかというと加賀シリーズに読後感が近いです。自分はガリレオシリーズの方が好きです。謎解きの爽快感があるからだと思います。だからでしょうか。この作品はモヤモヤが残りました。 内海薫は柴崎コウ化が一段と進んでいます。福山ガリレオでも自分はOKなんですが、佐野ガリレオ好きな方は複雑ですね。 この作品は、小さい少年が重要な役割をもっていて、この少年に対する扱いが許容できるかどうかで評価がわかれるのではないかと思います。 自分はダメ派だったので、この評価です。 警察の捜査は一体なんだったの感が残りました。
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No.38:
(5pt)

恭平君が湯川ゼミに入る日を楽しみにしています

他の評者の方が書いておられるように、本シリーズにしては、物理的トリックおよび推理の側面は弱く、その点では物足りなさを感じます。(評者は最後まで真相が見えませんでしたが(微苦笑))
 しかし、事件の裏の複雑に絡み合った人間関係と、それが次第に明らかにされていく行は、ベストセラー作家の筆力を感じます。上質なエンターテイメントであることは間違いありません。
 ただ、本書は初期本シリーズとはほとんど別の傾向の本であること、つまり主人公が「論理の世界」から「人間の世界」へと重点を移していっているという点はやや注意が必要かと思います。主人公の言動は初期の短編とは別人のようです。そこを期待している方には肩透かし感があるかもしれません。
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No.37:
(4pt)

当たり外れのないシリーズ

東野作品全般に言えますが、
ガリレオシリーズの長編・第3弾である本作も、
読みやすく、すぐにお話の世界に引っ張られました。
続きが気になり、一気読みしました。

少年・恭平は主人公の一人と言えますが、
特に特長のある子どもでもない恭平が、
このストーリーにどう絡んでくるのか、
後半までよく分かりませんでした。
その点が、とても上手くできていると思いました。

ただその他のキーポイントが、少しずつ甘いというか、
登場人物すべての心の内があまり表現されていないような、
そんな印象を受けました。
ドラマ化されたためか、
主役の湯川先生だけがキラキラと光を放ってしまい、
他が付け足しに思えてしまうのかも知れません。
それほど湯川一人が超人化していました。

謎解きはというと、
大ヒットした「容疑者Xの献身」ほどの驚きはありませんでしたが、
心地よい余韻は残してくれました。
後味が良いとも言えます。
タイトル通り、この暑い夏に読むと、
更に臨場感が増すと思います。



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No.36:
(3pt)

丁寧な作品だが新鮮味に欠ける

夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。
仕事で訪れた湯川も、その宿に滞在する。
翌朝、もう1人の宿泊客で元刑事の男が、変死体で見つかり…。
ガリレオシリーズの長編です。

今回の作品も丁寧に描かれていて読みやすかったです。
人物描写も細かく描かれていて絶えず脳内映像で登場人物が動いていました。

ただトリック自体は単純で内容もありふれた題材だった様に感じます。

次回はガリレオシリーズではなく新たな分野の長編が読みたいです。
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No.35:
(4pt)

残酷な美学

愛する人のために罪をかぶって守り続ける愛情が、さらなる悲劇を生んでしまう。成実と実の親が決して出会う事が許されづに秘密を保持して生きていく様がなんとも痛ましくさえ思える。

恭平くん自身の意思とは関係なく、殺害の引き金を引いてしまった事が、今後の彼の人生に大きな影を落とすのかもしれない。

それは成美が、これから苦悩する彼を救う事によって彼女もまた救われていくのではないかと思う。時として残酷であり悲劇ではあるが、究極な美学なのかもしれない。


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No.34:
(5pt)

人間ドラマ

ガリレオシリーズの最新刊ということで,楽しみにしていた。警視庁の元刑事が死んだ。死因ははっきりしない。たまたま同じ宿に泊まっていた湯川はその出来事の解明に乗り出す。
 おなじみの草薙,内海薫ももちろん出てくる。
 ガリレオシリーズらしく,科学的な現象の説明が散りばめられていて,雰囲気をこのシリーズらしくしている。
ストーリーの中に,「容疑者Xの献身」のことを匂わせる会話がある。ファンにとっては,思わずにやりとさせられる場面である。
科学的なトリックや仕掛けを湯川が理系の専門知識を生かして見破る,というのがガリレオシリーズの読みどころなのだが,この物語では後半までそれらしき場面は出てこない。真相は確かに科学的な犯罪といえなくもないが,それよりもむしろ,親子の愛などにもとづく人間ドラマに重点が置かれている。作品としては,むしろ「容疑者Xの献身」に近い。従来の短編読み切りのガリレオとは一線を画している。感動まではしなかったが,名作といっていいと思う。読んでみる価値のある小説だ。
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No.33:
(5pt)

この”夏”の一冊として幅広い支持は間違いない

次々と店頭を飾る東野作品、文庫の新刊も好調で、ジャンルの異なる物語を読者に
提供してもらえるのは嬉しいのですが、このところいわゆる”読み応え”というこ
とに関して言えば後に残らない状態が続いていました。

しかし、この作品は思わず周りに”読め読め”コール連発の出来栄えでした。
文字が映像に代わる、というか、湯川も草薙もイメージしてしまうのはこれはもう
当然なのですが、この作品の素晴らしいところは、本当に文字が海になり、文字が
空になります。読み進むうちに本当にこの海にいるような感覚になります。
事件(事故)だけをとれば決して凝ったものでもないのですが、最後のページで
どうしてあんなに感動してしまうのか、この”夏”の一冊として、幅広い世代の
支持を受けるのは間違いないでしょう。
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No.32:
(3pt)

変化球の連続性

導入部分から、映画を意識してなのか?湯川役の福山雅治の登場シーンといい、脇役の関り方といい、見事なまでに自然体である。さらりさらりと引き込まれていく。

 読みきってしまうと、ミステリーもので、今まで意外性が合ったものを織り交ぜて仕上げたような感じである。

 よくあるといえば、よくある。しかしながら、その中に新鮮味のある東野ワールドを構築しようと著者の丁寧な仕事を積み上げていく様子が伝わってくる。


 がしかし、個人的見解だが、「容疑者Xの献身」の方が良くできていた。


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No.31:
(5pt)

それが人間だ

最近は、人間の人間たるところを掘り下げる著書が目立っていると思う
それが、加賀シリーズ・ガリレオシリーズに、心地よい読書感をもたらす
人が人を思いやる上での葛藤
人の優しさを感じられた
たとえば、宿題を手伝うという名目で、事件の謎に迫る
決して、答えを急がない
本人に委ねる

科学では解けない謎がある・・・それは人間だ
いかにも湯川氏が、言いそうで言わない言葉だった(今までは)

人は成長する んですね
次作も楽しみです
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No.30:
(4pt)

科学の楽しさを〜

記念刊行第2弾ですね。


ガリレオシリーズは「献身」しか読んだことがないのですが
その湯川と比べると違った面が見られて楽しいです。


さまざまな視点で進む事件究明の合間にある
湯川と少年のやり取りは微笑ましくもありおかしくもあり。
そして、最後の湯川の機微を思うとジーンと来てしまいました。





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No.29:
(5pt)

新たな答え

容疑者Xの献身のもう一つの答えかなと思いました。
容疑者Xの献身ではやりきれない読後感であったのに対し、今回は救われた感じが強い。
これは個人の好みにもよると思うが。

他は、ロケットの実験の場面がとても印象に残った。
こんなに楽しそうな夏休みの研究したかったし、自分の子供にもさせてあげたかった。
夏休み前に是非読んでほしい。
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No.28:
(5pt)

真夏の方程式

物理学者の推理、なかなか読み応えのある作品でした、
結末は10数年前の殺人事件に絡むもので、そこには男女関係の絡みが引き金になったとは
東野作品にどんどん溺れていく気配がします。
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No.27:
(3pt)

映像と小説

ガリレオシリーズの最新作。ネタばれになりますので詳細は記しませんがTVシリーズ化と映画化されて以降、この小説も映像化を見据えた展開となっています。シリーズものですから「容疑者Xの献身」を読まれてから本作品を読まれると主人公湯川の心境がより良く分かると思います。
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