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真夏の方程式
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真夏の方程式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全225件 181~200 10/12ページ
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ぐいぐい引き込まれる感じがたまらなかった。 「容疑者Xの献身」の時もそうだったように、 人間味がすごい。 湯川と恭平の触れ合いが楽しくって仕方がなかった。 あの子供嫌いの偏屈に「偏屈」と言わしめ、 何気に気に入られた少年のキャラが良かったです。 夜空に向かって打ち上げられた打ち上げ花火と、 海に向かって打ち上げられたペットボトルで作ったロケット。 その二つの光景があまりにも 鮮やかで何だか泣けそうになりました。 今回は特に物理学的なトリックというよりも過去、 現在、未来と罪を背負う人間模様が描かれている。 すっきり事件解決といったラストではないけど、 読後感は悪くなかったです。 | ||||
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ガリレオシリーズ久々の最新刊です。 舞台は美しい夏の海。一人の少年がガリレオ湯川と大きな秘密に出会って一つの答えを導き出す物語です。そこには、「容疑者Xの献身」にも通じる愛があります。 謎は半分くらいでほぼ明らかになりますので、「献身」の時のような驚きはありません。しかし、天才湯川がどういう方向でこの秘密と謎を落とし込むのか、という点が本書の醍醐味です。初期の頃の冷徹な姿はそこには無く、クールな言動の中に思慮に溢れた愛が感じられます。 今回も含蓄に富んだ名言がいくつも散りばめられていました。これもガリレオシリーズの楽しみの一つですね。 「儲かるか儲からないかだけで、科学者は自分の立場を変えたりしない。科学者がまず一番最初に考えるべきなのは、どの道が人類にとってより有益かということだ。」 「人類が正しい道を進むためには、この世界がどうなっているのかを教えてくれる詳しい地図が必要だ。ところが我々が持っている地図はまだまだ未完成で、殆ど使い物にならない。だから二十一世紀になったというのに、人類は相変わらず間違いをしでかす。戦争が無くならないのも、環境を破壊してしまうのも、欠陥だらけの地図しか持ってないからだ。その欠けた部分を解明するのが科学者の使命だ。」 文系の私にはとても高貴に感じる言葉です。「人類」のためになるようなことを、私は一生かけてもできないだろうなと思うからです。現実の世界にもこのような高邁な精神で研究に励む科学者が存在することを切に願います。 上述したとおり、謎解きとしての面白さはまあまあなので、ミステリーとして評価すると星が少なくなりますが、ミステリーの体裁を採った愛のある文芸としては、さすがの出来だと思います。東野さんは、本当に外れが少ない希少な作家だと思います。 | ||||
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ガリレオシリーズの長編。 今回は、 少し趣向の違った舞台が用意されていた。 湯川は出張先の旅の宿で、 ある事故に巻き込まれる。 事故か、殺人か、 謎が謎のまま、 事件は決着へと向かおうとする。 しかし、湯川は、 そこで出会った少年のために、 自ら捜査を始めることにする……。 過去の殺人事件と、 現在の事件。 全く無関係のように思えた2つの事件が徐々に重なってくる。 事件そのものの推理を楽しむというよりは、 その2つの事件の関係を推理することを楽しむ構成。 当然からんでくるのが、 今を生きる人たちの思い。 そして大人の都合で、 ひと夏をその海で過ごすことになった少年。 湯川が珍しく自分から捜査に乗り出したのは、 この少年を思ってのこと。 人は過ちを繰り返す。 けれど、 その過ちを認め、 先に進む勇気を持つことができるのも人間。 大人たちが、 小さな弱き人たちにしてあげられることは、 そんなに多くはない。 それでも彼らが大人になった時、 そのわずかな断片だけでも覚えていてくれたら……。 いつもとは切り口の違うガリレイシリーズ。 僕好みでした。 | ||||
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この本に出てくる海の描写が素敵で、映像化されたらこんな感じかな?と想像しながら読み進みました。 子どもが苦手な湯川と恭平の関わりが微笑ましく、恭平を救いたいと思う湯川の心の葛藤も、他のガリレオシリーズにない人間味が感じられました。 ただ、成実には最後まで魅力を感じませんでした。 賢い女性のようにイメージしていたのに、過去に起こした事件はあまりにその場の感情にまかせたあさはかなものでした。 なんとも感情移入しづらい女性でした。 | ||||
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東野作品を読んで始めて批判したくなった 始めから半ばにかけてはいつもの調子で読んでいた 勿論、いつもの東野の感じだったからだ 防波堤(?)から落とされた死体は一酸化炭素中毒死だった、というまた科学的なトリックがありそうな感じ 強いて言うなら、ガリレオシリーズも人間ドラマを出すようになったんだな、と思った程度だった しかし、ラストになると途端に面白味がなくなった 犯人の動機が不純すぎ 県警の鑑識がバカすぎる 最終的な人間ドラマが浅すぎる上にありきたり これは本当に東野作品なのかと疑ってしまった 僕は東野歴も浅く、比較的何でも面白いと思う傾向にあると思っている 「聖女の救済」ならトリックの意外性に面白味を感じ、(ガリレオシリーズではないですが)「麒麟の翼」なら人間ドラマの深さに感動したぐらい しかし、今回はどうもそう思えない 上記の点はまぁこれまでも無いことも無かったから良しとしよう1番おかしいと思ったのは明らかにキャラクターが変わった点 子供好き云々は一応僕なりの解釈(長くなるので割愛する)がある故に気にならなかったが、話し方が湯川らしくない部分がいくつかあった 何となくだが、そういう部分が目立って仕方なかった これらをトータルして★2つですね 次回作を期待したいと思います | ||||
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ガリレオシリーズということで購入したのですが、読むのに時間がかかりました。 他の方が書いているように、どちらかというと加賀シリーズに読後感が近いです。自分はガリレオシリーズの方が好きです。謎解きの爽快感があるからだと思います。だからでしょうか。この作品はモヤモヤが残りました。 内海薫は柴崎コウ化が一段と進んでいます。福山ガリレオでも自分はOKなんですが、佐野ガリレオ好きな方は複雑ですね。 この作品は、小さい少年が重要な役割をもっていて、この少年に対する扱いが許容できるかどうかで評価がわかれるのではないかと思います。 自分はダメ派だったので、この評価です。 警察の捜査は一体なんだったの感が残りました。 | ||||
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他の評者の方が書いておられるように、本シリーズにしては、物理的トリックおよび推理の側面は弱く、その点では物足りなさを感じます。(評者は最後まで真相が見えませんでしたが(微苦笑)) しかし、事件の裏の複雑に絡み合った人間関係と、それが次第に明らかにされていく行は、ベストセラー作家の筆力を感じます。上質なエンターテイメントであることは間違いありません。 ただ、本書は初期本シリーズとはほとんど別の傾向の本であること、つまり主人公が「論理の世界」から「人間の世界」へと重点を移していっているという点はやや注意が必要かと思います。主人公の言動は初期の短編とは別人のようです。そこを期待している方には肩透かし感があるかもしれません。 | ||||
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東野作品全般に言えますが、 ガリレオシリーズの長編・第3弾である本作も、 読みやすく、すぐにお話の世界に引っ張られました。 続きが気になり、一気読みしました。 少年・恭平は主人公の一人と言えますが、 特に特長のある子どもでもない恭平が、 このストーリーにどう絡んでくるのか、 後半までよく分かりませんでした。 その点が、とても上手くできていると思いました。 ただその他のキーポイントが、少しずつ甘いというか、 登場人物すべての心の内があまり表現されていないような、 そんな印象を受けました。 ドラマ化されたためか、 主役の湯川先生だけがキラキラと光を放ってしまい、 他が付け足しに思えてしまうのかも知れません。 それほど湯川一人が超人化していました。 謎解きはというと、 大ヒットした「容疑者Xの献身」ほどの驚きはありませんでしたが、 心地よい余韻は残してくれました。 後味が良いとも言えます。 タイトル通り、この暑い夏に読むと、 更に臨場感が増すと思います。 | ||||
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夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。 仕事で訪れた湯川も、その宿に滞在する。 翌朝、もう1人の宿泊客で元刑事の男が、変死体で見つかり…。 ガリレオシリーズの長編です。 今回の作品も丁寧に描かれていて読みやすかったです。 人物描写も細かく描かれていて絶えず脳内映像で登場人物が動いていました。 ただトリック自体は単純で内容もありふれた題材だった様に感じます。 次回はガリレオシリーズではなく新たな分野の長編が読みたいです。 | ||||
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愛する人のために罪をかぶって守り続ける愛情が、さらなる悲劇を生んでしまう。成実と実の親が決して出会う事が許されづに秘密を保持して生きていく様がなんとも痛ましくさえ思える。 恭平くん自身の意思とは関係なく、殺害の引き金を引いてしまった事が、今後の彼の人生に大きな影を落とすのかもしれない。 それは成美が、これから苦悩する彼を救う事によって彼女もまた救われていくのではないかと思う。時として残酷であり悲劇ではあるが、究極な美学なのかもしれない。 | ||||
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ガリレオシリーズの最新刊ということで,楽しみにしていた。警視庁の元刑事が死んだ。死因ははっきりしない。たまたま同じ宿に泊まっていた湯川はその出来事の解明に乗り出す。 おなじみの草薙,内海薫ももちろん出てくる。 ガリレオシリーズらしく,科学的な現象の説明が散りばめられていて,雰囲気をこのシリーズらしくしている。 ストーリーの中に,「容疑者Xの献身」のことを匂わせる会話がある。ファンにとっては,思わずにやりとさせられる場面である。 科学的なトリックや仕掛けを湯川が理系の専門知識を生かして見破る,というのがガリレオシリーズの読みどころなのだが,この物語では後半までそれらしき場面は出てこない。真相は確かに科学的な犯罪といえなくもないが,それよりもむしろ,親子の愛などにもとづく人間ドラマに重点が置かれている。作品としては,むしろ「容疑者Xの献身」に近い。従来の短編読み切りのガリレオとは一線を画している。感動まではしなかったが,名作といっていいと思う。読んでみる価値のある小説だ。 | ||||
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次々と店頭を飾る東野作品、文庫の新刊も好調で、ジャンルの異なる物語を読者に 提供してもらえるのは嬉しいのですが、このところいわゆる”読み応え”というこ とに関して言えば後に残らない状態が続いていました。 しかし、この作品は思わず周りに”読め読め”コール連発の出来栄えでした。 文字が映像に代わる、というか、湯川も草薙もイメージしてしまうのはこれはもう 当然なのですが、この作品の素晴らしいところは、本当に文字が海になり、文字が 空になります。読み進むうちに本当にこの海にいるような感覚になります。 事件(事故)だけをとれば決して凝ったものでもないのですが、最後のページで どうしてあんなに感動してしまうのか、この”夏”の一冊として、幅広い世代の 支持を受けるのは間違いないでしょう。 | ||||
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導入部分から、映画を意識してなのか?湯川役の福山雅治の登場シーンといい、脇役の関り方といい、見事なまでに自然体である。さらりさらりと引き込まれていく。 読みきってしまうと、ミステリーもので、今まで意外性が合ったものを織り交ぜて仕上げたような感じである。 よくあるといえば、よくある。しかしながら、その中に新鮮味のある東野ワールドを構築しようと著者の丁寧な仕事を積み上げていく様子が伝わってくる。 がしかし、個人的見解だが、「容疑者Xの献身」の方が良くできていた。 | ||||
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最近は、人間の人間たるところを掘り下げる著書が目立っていると思う それが、加賀シリーズ・ガリレオシリーズに、心地よい読書感をもたらす 人が人を思いやる上での葛藤 人の優しさを感じられた たとえば、宿題を手伝うという名目で、事件の謎に迫る 決して、答えを急がない 本人に委ねる 科学では解けない謎がある・・・それは人間だ いかにも湯川氏が、言いそうで言わない言葉だった(今までは) 人は成長する んですね 次作も楽しみです | ||||
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記念刊行第2弾ですね。 ガリレオシリーズは「献身」しか読んだことがないのですが その湯川と比べると違った面が見られて楽しいです。 さまざまな視点で進む事件究明の合間にある 湯川と少年のやり取りは微笑ましくもありおかしくもあり。 そして、最後の湯川の機微を思うとジーンと来てしまいました。 | ||||
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容疑者Xの献身のもう一つの答えかなと思いました。 容疑者Xの献身ではやりきれない読後感であったのに対し、今回は救われた感じが強い。 これは個人の好みにもよると思うが。 他は、ロケットの実験の場面がとても印象に残った。 こんなに楽しそうな夏休みの研究したかったし、自分の子供にもさせてあげたかった。 夏休み前に是非読んでほしい。 | ||||
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物理学者の推理、なかなか読み応えのある作品でした、 結末は10数年前の殺人事件に絡むもので、そこには男女関係の絡みが引き金になったとは 東野作品にどんどん溺れていく気配がします。 | ||||
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ガリレオシリーズの最新作。ネタばれになりますので詳細は記しませんがTVシリーズ化と映画化されて以降、この小説も映像化を見据えた展開となっています。シリーズものですから「容疑者Xの献身」を読まれてから本作品を読まれると主人公湯川の心境がより良く分かると思います。 | ||||
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レヴューしますが本作未読の方はご遠慮ください。 過去、ガリレオシリーズといえば天才科学者湯川の論理的思考により事件にアプローチしていくのが魅力ですよね。 でも、今回は事件には湯川ならではのアプローチというのはあまり見られんせん。ゆえに、読者の中には不満を持つ方も見られますが、視点を変えれば今回は事件に対してではなく、対人間を取り巻く人生や環境に科学者湯川の視点で切り込んでいきます。内容的には、加賀シリーズ向きではありますが、結末上ありえないので本作となったのではないでしょうか。 が、東野作品はほぼ読んできましたが、勧善懲悪。Xの時でさえ、苦しみながら友人を告発していく湯川が、今回に限り少年が事件に登場するため罪を見逃します。科学者湯川のキャラは、ある意味、そういった世間観にとらわれず、完全な道徳・論理に魅力があるべきではなので結末が少し残念です。 しかし、作品として秀逸で楽しめました。おそらく福山主演で映画・ドラマになりそうです。 | ||||
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前半に気になったのは湯川学の話し方。 以前にも増して理屈っぽい話し方をするような印象を受けた。あんまりにも、という感じで現実にいたら2度と話をしたくなくなるレベル。 小説の中の湯川学だからこそ大目に見れるが。 この原因を推測するに(恐らく)ドラマ版の「福山湯川」の影響のような気がする。実際作者の東野さんは自分の作品の映像化には寛容な人らしく、ドラマ版のオリジナルキャラクター内海薫(柴崎コウ)を態々小説にも登場させたほど。 まあこの話し方の変わり様に関しては少しうんざりしたけれど。 それ以上に後半に気になったの話が進むほどに内容が「容疑者Xの献身」にあまりに酷似している事。 もちろん最後の結末はこの作品ならではだが、似ていることをどう評価するかで作品全体に対する評価も変わりそう。 「あの名作がまた味わえたみたいでお得!」か「いやいや、結構読んでこれかよ・・」か。 私は個人的に「容疑者Xの献身の別の解釈」と捉えていて、あの話もこういうスト−リーになっていたこともありえるな・・・、と思っています。 かなり重い内容なので、読んで爽快感!、では決してないですが、十分に買う価値はあります。 中盤で展開が読めてくる、先に言ったように過去作に似ているので星は4つです。 後、どこかの宣伝で「原発が問題の今だからこそ・・・」みたいなのがありましたが、確かに海底資源採掘の為の環境問題は扱われますが、本筋にあまり関係はないかな・・・というのが個人的意見です。 | ||||
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