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真夏の方程式
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真夏の方程式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全225件 41~60 3/12ページ
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「真夏の方程式」というタイトルから、「容疑者Ⅹの献身」や「聖女の救済」のように、湯川が難解なトリックを解く話かと思っていたが、そうではなかった。 300ページを過ぎ、捜査の進展とともに判明した事実から、真相が透けて見えるようになり、ありきたりで平凡な真相、わざわざガリレオ先生を登場させる必要がないのではと感じたが、最後にその印象は逆転した。 湯川の事件解決方法、成美や恭平に最後に語った事柄は、ヒューマニズムにあふれている。湯川という人物は、理系の天才であるだけではなく、人間性を見通す能力があり、深い人間愛を持っていることが伺える。事件の真相には理系人間でないと気づかないような事項があり、また、この解決方法を取るために、湯川を登場させたのだろう(警察官がこの解決方法を取るわけにはいかない)。 子供嫌いの湯川が、恭平に対して積極的に働きかけているのは意外であった。 また、湯川の発言には、事業に対する反対意見のあり方など、考えさせられる内容が随所にあった。 | ||||
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本に関しては、個人の主観が入りますので統一コメントで行います。 問題がなければ、星は5とします。 | ||||
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「秘密」・「白夜行」以来の傑作でしょう。人間関係の濃密なからみと過去と現在の時間軸を描き、そこにいくつかの土地をからめての物語の展開は実に重構造になっています。これこそが作者の本来、最も優れた才能が発揮された長編物語の構成です。主人公であるガリレオこと湯川助教授と草薙・内海の両刑事が物語の引きまわし役となり、登場人物の履歴と過去が織りなす悲劇と人生が読む者を惹きつけます。又、幼い少年をその中心に置いたのが上手い! ガリレオシリーズでは「容疑者Xの献身」以上の作品ではないでしょうか? 一見して偶然ともいえる諸々の出来事を巧みに組み合わせています。それが決して奇抜ではない。エンターテインメントはこのくらいの奇偶ともいえる出来事と遭遇を描かなければ、それが感動にはつながりません。力の無い作家が書けば、偶然に頼っての安易な読み物になってしまうのに、そうなっていないのが著者の才能と筆力です。確かに罪の責任と、その後の関係者の心理がどう動くのかを明らかにしていない終わり方をしているのは、人によっては物足りなさ、曖昧さを感じるかもしれません。(その意味では映画の方がはっきりさせています。) しかし、ある意味で 因縁という言葉で表わされるテーマを描いた以上、曖昧さも一流作品の証拠であると言えます。作者には濫作をすることなく、こういうずっしりとした長編を書いてほしいものです。 | ||||
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氏の本領はやはり長編であり、短編はやや物足りなく感じますが長編作品では ほぼ例外なくその力量を見せつけてくれます。 この作品も400頁の長編ですが、ガリレオ=湯川が登場する作品はどちらかというと嫌いでしたが、 (やたら気障で、簡単なことももってまわった言い方をするから。そして頭脳明晰にしてスポーツマンでハンサム、何をやらせても完璧な人間であるところが気に食わないから・笑)この作品は冒頭から素直に 没頭できました。終盤の終盤になってやっとわかる「犯人」。そこに至るプロットもさることながら、 この人の小説でいちばんスゴいと思うのは、超複雑に絡みあった人物関係の妙です。 場所を超え、時間を超え意外な点で繋がりあっている人と人。それらの糸が絶妙に交錯し 一枚の布を紡いていきます。それゆえ丹念な読み方が必要で、暇つぶしのエンタメ小説のように 斜めに読み飛ばしていくことは難しいですが、それだけに読む楽しさ、喜びをいつもたっぷり 味あわせてくれます。相変わらずの多作ぶりですが、どうぞそのせいで作品の質を落とすようなことは しないでくださいね!! 氏の才能を高く評価しているので、評価は厳しく三ツ星とします。 | ||||
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ひっそりとした玻璃の海辺は美しく、そこで旅館業を営む夫婦の娘は、資源開発会社の説明会で物理学者、湯川と出会う。 その夜、同じ旅館に宿泊していた初老の男が海辺で死体で見つかった。最初は酒によって誤って転落したと思われたが、調べてみると死体はもと警視庁の刑事で、死因は別にあった。 所轄の警察、県警、そして警視庁の刑事たちが事件の真相を探るために過去を調査しはじめる... 450ページのかなりの長編で、一見単純な事故死と思われたものが、実は非常に複雑な人間模様を暴くところがこの作品の醍醐味。真犯人については、少し不自然さを思わせるものがあるが許容範囲だと思う。 湯川が抜群の観察力と洞察力でほぼ最初から事件の骨格をつかんでしまっているのも若干出来過ぎの感がある。 | ||||
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第二の事件が起こった時、湯川先生は、最初から殺人の疑いを持っていた。 しかし、最初は「泥酔した被害者が誤って崖から転落した」事故死で処理されそうになり、 転落が死因ではないと分かった後は、事故死+死体遺棄で捜査された。 第二の事件の真相を解くには第一の事件の真相が分からなければならない。 ところが、第一の事件はとっくに「解決済み?」であり、犯人として処罰された人物が本当のことを言わない限り、真犯人を突き止めることは不可能だ。第二の事件にしても、犯人が本当のことを言わない限り、殺人で立件するのはほぼ不可能と思われる。 結局、天才物理学者の湯川先生でも、当事者の心の内まで暴くことはできなかったということでしょう。犯人が子供だから庇ったのではないと思う。 | ||||
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内容的にはこれで良いのですか???って終わり方なような気がします。 | ||||
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<ネタバレあり> 現在の事件、過去の事件、ともに 犯行動機も少し無理があるし、 犯行の経緯や手口も、斬新なトリックが ある訳でもなく、月並み。 湯川がある人物の本当の親子関係を見破る(推測する) 根拠も、相当無理がある。 いわゆる本格ミステリを期待する人は 肩すかしをくらうだろう。 ただ、湯川や捜査陣、少年やその家族達の配役や、 科学トリックを伏線としたストーリー展開は巧みで、 最初から最後まで飽きさせずに読ませるパワーがある。 後半、真相が二転三転する所の 展開もテンポが良く、引き込まれた。 いわゆる本格派では無いし、社会派ミステリとしても 中途半端な作品だが、「ガリレオもの」としては 文句なしに面白く読める。 評価は分かれると思うが、ガリレオシリーズの 1作品として読むのが正解だと思う。 | ||||
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さすがガリレオシリーズです。 一気に読み終えてしまいました。また他のシリーズも読んでみます。 | ||||
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瑠璃が浜に行く、先生と小学生との対話がいい。 最後の結末が面白い。 | ||||
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多くの東野作品を読んでいますが、外れがなくいつも時間を忘れて読んでいます。 | ||||
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真実を口にしない病院の父親をいう登場人物が、なぜか映画「砂の器」の交響曲を思い出させた。 砂の器では、もと巡査の三木謙一が音楽家和賀英良に実父の見舞いを強く嘆願したことにより殺人が起きたが、本作品ではそのような記述はない。そのところが、殺人動機として弱すぎるという皆さんの指摘になっている。つまり人一人をそれだけの理由で殺め、そしてガリレオは隠蔽してしまう。 もう一つの殺人とはまったく違って同情の余地はない。 砂の器と比べても、同様である。 病院の医療費は誰が負担するのだろう。 | ||||
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映画も見ていないのにいうのもなんですが(TVドラマは見ていたので)ドラマと原作って別物とは解かってはいるけど、2時間スペシャルのノベライズみたいというのがとりあえずの感想です。 そういう風に読めばまあアリかも。 このお話、トリックとかもうどっかへいっちゃってて、物理学者必要なのでしょうか? いっそガリレオものじゃなかったら割り切れてそこそこおもしろく読めたかなと個人的には思いました。 | ||||
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東野圭吾の本は理屈無しに面白い。 一度詠んだらだれもが東野フアンになるでしょう。 | ||||
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夏の季節を一緒に過ごしているような雰囲気の感じる小説でしたが結末が..良くないかと。動機の切なさだけで罪を逃れてしまう流れには共感できませんでした。殺された元刑事と利用されてしまった子供があまりにも可哀想過ぎました..。 | ||||
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映画を見たあとで少し意味がわからない部分があったので手にとりました。 もやもやしたところが解決できてよかったです。 いつも思うことですが次は映画の前に原作を読みたいなと思いました。 わたしの頭ではこれが良いことなのか悪いことなのかわかりませんでした。 | ||||
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東野さんの小説はほとんど読んでいますが これは最下位にあたる・・かもしれません。 大好きな作家さんなので、とても残念です。 理由は他の方もおっしゃっているように 身勝手な家族ばかりが際立って、本来の作者の 糸するものが最後まで伝わってきませんでした。 何とも後味の悪い作品でした。 | ||||
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今回購入した、商品は、きたいどうりの、商品で、良かったです。 | ||||
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大体のストーリーは他の方が書いていらっしゃるので。 この小説の一番の問題点は「真実」は全て登場人物の回想の中でのみ語られ、警察や湯川先生側には一切伝わっていないと言うところだと思う。 当事者以外が知りえるのはあくまで捜査から得た事柄を組み立てた「推測」のみ。 それを後半回想シーンが続く事で読者を含め当然みんなが知っているかのように扱われている。 極論を述べてしまえば、この事件自体宿の主人が言う様に殺意が無い業務上過失致死でしかない可能性がある。 というか、それが最も自然な結論のような気さえする。 真実が何も裏づけされない中発せられる湯川先生の最後の台詞は、自分にはあまりに不自然極まりないものだった。 「読み物」としてはテンポもよく文章も読みやすい。 ただ「推理もの」という分野の小説として読むと残念ではあった。 | ||||
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湯川先生と草薙刑事のコンビネーションがもっと読みたかったですね。 今作は、残念ながら 「罪を償わなければ、ならない人が償わなくていい…」 という結末が残念でした。 湯川先生が出した事件の答えは合っていましたが、、、 湯川先生が最後に出した「人として」の答えは間違っていました…(泣) | ||||
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