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(短編集)
桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活
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桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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「くすくす」ではありません。 「ふっふっふっ。ふっふっふっ。」と細かい波動の笑いが腹筋にじわじわ効いてくるので、寝る前に読むのはやめたほうがいいです。 クワコー最高!! | ||||
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美品でした | ||||
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過去の戦争犯罪と現代の猟奇的連続殺人を描く重量級のミステリだった「モーダルな事象」から、百八十度変わった軽薄ミステリ。まずはこの落差に驚くが、主人公のクワコー自体は、実の所変わっていない。個人的には非常に楽しめたけれど、クセが強くて万人向けのユーモアミステリとは言い難いと思う。作者と関係があるのかわからないが、かなり露骨な「千葉」の貶めは、自虐とは言えないだろう。もっとも普通思っていても、こう堂々と差別意識を剥き出しに書きはしないからこそ、面白かったのだけど。地方在住の私にとって「千葉」ってそういうイメージなのかと言うのは新発見ではあった。ミステリとしても十分楽しめるレベルで、私自身が貧乏との相性が良いから楽しめるのかも知れない。 | ||||
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私には面白い。読んでいると、登場人物が芸人にダブル。 テレビドラマ化私案。 芸人だけでおもな人物を配役、脇は実力のある渋い人で固める。 違う話にはゲストに大物を呼ぶ。 時間は一時間にするの脚本家の腕が必要。 二時間にすると中だるみして、女房は寝る、私は本を読んでいるが。 主人公はロンブー、ピース(又吉君は無理かな)、オリエンタルラジオ等々色々思いつく。 上司は西田敏行さんなどはどうか。女子大生役は、ぴったりの女芸人たちが居る。 半年位は視聴率が取れそうな気がするが。 | ||||
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始めは主役の卑屈でシニカルな物言い、2巡目は徐々に生き生きとしていく貧乏生活、次には主役の報われない人生の恨みが、少しずつではあるけど晴れていく様子…など、個人的にはリバーサルフィルム的な楽しみ方ができました。普段は主役への感情移入などどうでもよく、犯罪が不可思議で猟奇的でトリックが(叙述でも)凝ってるほど良い、という価値観の人間ですが、これは続編も合わせて何か楽しいし和みました。 | ||||
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とくに猫助がぐるぐる廻りながら駄洒落を押し付けてくるところ。思わず吹き出し、かなり恥ずかしい思いをした。 ミステリー?まあ、どうでもいいかな。 合う人には合う。合わない人には合わない。ギャグって、そういうもんでしょ? 私には合った。合いすぎた。 | ||||
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商品が中古でもきれいだったので星を五つにしました。読んでいても何も差し支えはなかったのでよかったです。 | ||||
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誰にでも多かれ少なかれあるカスな性格なところを桑潟幸一は表している ホームレス大学講師は面白かった | ||||
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まずは「なか見!検索」で本文初めの4ページを読んでください。 面白くないとか、笑っちゃったけど不愉快だと思った方。 残念ながらお勧めしません。 面白い、楽しく笑えた方。おススメします。 奥泉光はなんちゅう性格の悪い奴だ。普段からこんなこと 考えてるなんて最低だな。と喜んでおられる方。 大プッシュさせていただきます。 読まれる方への注意事項としては、外で読まないこと。 にやにやして怪しまれるぐらいならまだしも、突然爆笑してしまう、 飲み物を吹いてしまう、笑いも涙も止まらなくなる、という危険性があります。 私はファミレスで、読んで大変後悔いたしましたので。 | ||||
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純文学の最後の砦(と個人的には思っている)奥泉光の新作は、 まさかまさか、パステル調のピンクの表紙に女子ウケしそうなイラスト。 奥泉ファンは何ごとかと思ったことだろう。 本格ミステリ『モーダルな事象』からのスピンオフ作品。 トホホな大学講師、クワコ―准教授と、イマドキの女子大生たちが 繰り広げる抱腹絶倒のユーモア・ミステリ3編を収録。 千葉の「たらちね国際大学」に赴任してきたクワコ―准教授。 そこで彼を待ち受けていたのは、「レータン女子大」をさらに上回る、 ゆとり世代の女子大生たちのソーゼツな生態だった! リアルなダメダメライフを謳歌するクワコ―に加え、 キャラ立ちしまくりの女子大生たちがおかしくもいとおしい。 お笑いモード全開の奥泉氏はここまでスゴいのか。 とにかく果敢に、貪欲に笑いを取りにくるその姿勢や良し。 涙なしには読めない(違う意味で)、おすすめの一作。 | ||||
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教授候補たるものもっと深刻な悩みでも抱えているのかと思ったら、平成版「それから」コミックですよ。主人公は独身ということですが、これから作者にいじくられそう?まあ気楽に楽しませてもらいます。夏目漱石が生きていたら怒りそうな作品ばかり書いてますね。 | ||||
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「呪われた研究室」、「盗まれた手紙」、「森娘の秘密」の3つの作品から成る連作中編集。各々、S.キング「呪われた町」、ポー「盗まれた手紙(そのまんま)」、「ゲゲゲの鬼太郎」の猫娘と"山ガール"を遠〜い下敷きとしたユーモア・ミステリ譚。 ミステリと言うよりは、桑潟(通称クワコー)という名前のうだつの上がらない、学究とは縁のない、卑屈で根性が捻ね曲がっている上に開き直っている准教授の爆笑生活振りを、クワコーが顧問を務める文芸部の"ブッ翔ンダ"女子学生達との珍妙な絡みの中で描いたものという印象が強い。とにかく、読んでいて何回も声を出して笑ってしまった。大学内の派閥抗争なども描かれており、大学における教師・生徒の(誇張した?)実態が余す所なく練達した筆で活写されている。作者自身が大学の教授という強みが出ているのであろう。作者自身の日頃の鬱憤を晴らしたものかもしれない。また、作者が"若者言葉"やコスプレ・アニメ等のオタク文化を自然に取り入れようと苦心している様も良く窺える。 それでいて、各作品ともミステリとしての体を成しているのである。おバカな謎に対しておバカな解決が提示されるのだが、その推理の過程はまさに本格である。取材対象に対する綿密な調査(本作の場合はある程度自然だが)と全体構成の巧みさという作者の持ち味が出た快作と言って良いのではないか。 | ||||
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テレビの方を先に観ましたが、原作の方がおもしろいかと思います。これを映像にしようとすると、結構大変だったのでしょう。 ストーリーを追っていくより、一文一文を味わいながら読むほうがよいと思います。漱石の「吾輩は猫である」と同じように。 | ||||
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千葉県某市にある「たらちね国際大学」を舞台にして、そこに赴任してきた桑潟幸一准教授を主人公にしたユーモアミステリーである。 桑潟准教授は駄目人間である。ここ十年は何の勉強もしていない。しかしこれは従前の勤務地である大阪の土地柄のせいではないかと彼は考える。そうして全責任を大阪に転嫁した上で、この赴任を機に生活を刷新して知的な生活を送ろうと決意するところから物語は始まる。 彼はすぐに泣き、いじけ、開き直り、そして諦める。常に自分の損得にのみ行動基準を求め、間違っても他者のために動くようなことはしない。駄目人間もここまで突き抜けていればむしろ見ていて清々しく、嫌味っぽさも感じない。小者界の大物であるといっても過言ではない。 しかしながら自身が顧問を務める文芸部の部員からは、決して尊敬されることはないながらも、それなりに慕われてはいるようである。この文芸部の面々もまたユニークで、ギャルに始まり、コスプレイヤー、ホームレス、元レスラーとそのジャンルは多岐にわたる。 本書は、騒動に巻き込まれた主人公が、その謎を文芸部とともに解き明かしていくという形式のショートストーリー三編から成っている。小気味よい文体で書かれており、また内容も全編を通してゆるい感じで仕上げてあるので気楽に読める良書である。 | ||||
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前作「モーダルな事象」の続きかと思ったら、主人公が同じというだけの別物でした。 重厚長大な前作に比べ、かなり軽い内容で、少し幅広い読者層を意識したのかな?と思いました。 しかしクワコー先生の小物っぷりは健在です。 千葉の辺境にある底辺大学に薄給で雇われ、最初は不満たらたらだったのに、あっというまに貧乏生活に馴染んでしまう情けなさです。 前作と違って、今回は文芸部の個性豊かな女子大生たちに囲まれ(というか研究室を占領され)、何だかんだで楽しそうです。 一応ミステリー仕立てになっていますが、事件としては小粒。 底辺大学にしては、女子大生たちが頭よすぎるのが少々難点かな? | ||||
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まず、大学教員のとほほな生活があまりにリアルなんで笑える。私もその端くれなんで判るのだが、きっと、作者も近畿大の教授職になって、その実態に触れて驚いたことがベースになっているのだろう。とにかく声を出して笑ってしまうような抱腹絶倒エピソードが満載なので電車の中では読めない。ジンジンなどの登場人物の人物造形も面白い。 前作のラストと設定はちょっと矛盾するがそれは目をつぶろう,と思わせるほど面白い。 | ||||
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主人公クワコーの自虐、薄志弱行、情けなさ、脆さぐあいに、大いなる共感を得ました。この感じは、十代の時に読んで、あまりに主人公と自分が似ていると衝撃を受けた太宰治の『人間失格』以来です(ほんとかよ)。ミステリ的に、大きな仕掛けがあるわけではないですが、すっごく面白いです。特に太文字のところ。かる〜く読んで多いに笑って、探偵役の名推理に酔いしれましょう。続編、出て欲しいな。 | ||||
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喩がすごく的を射た感じで面白い。その場面をまさに言いえて妙なのだ。おバカな女子大生のセリフも創作とは思えない。果たしてこのような言語を自在に操る若者が本当にいるのか?いたとして、これ程に脈絡もなく話ができるのか?主人公の桑幸の思考回路の低俗さは自らを鏡に写されているようで、腹を抱えながらも悲哀が漂う。前作の「モーダルな事象」は同じ主人公でも途中から本格ミステリーになったため、重い内容だったが、これは3篇とも軽い話で害がない。 ただ気がかりなのは、千葉県民を敵に回しているのでなないかということだ。青森県民も巻添いを食っており、痛々しい。 | ||||
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奥泉さんの作品をじつは少ししか読んだことがありません。そこはかとないユーモアが底流にあるけど稠密で深い「文学」の人、というイメージを持っていたので、硬いのはちょっと…と思うわたしは敬遠してました。 この作品を読んで、奥泉さんのユーモアをあなどっていたことを知りました。すみません。 D.E.ウェストレイクのドートマンダー・シリーズが好きで、日本にああいう楽しくて凄みある作品を書く作家がほとんどいないのが残念でした。が、この本! ある点でドートマンダー・シリーズに匹敵するかも。事件はちゃちいけど。 人物や生活を描いて表面的じゃない。的確な鋭い語句で表層を描いて、描かれない奥行きをイメージさせてくれる(そしてニヤリとさせてくれる)。大人が読めるユーモア。 登場する女子大生達の言動がリアルで、人物がこれも鋭い一文などで描写されて、目の前で彼女達がしゃべっているような感じ。奥泉さんの観察眼と、表現する語句の鋭さ。 個人的にはリカちゃんと森小雪のキャラが楽しかった。 主人公クワコーは、ダメっぷりに嫌みが無くなんというか軽く鼻で笑いつつ読めます。 巷で「ユーモア・ミステリだ」ともてはやされて大ヒットしてる本を読んでみたら中身の薄っぺらさに怒りをおぼえた、という経験をおもちのかたには、この本良いんじゃないでしょうか。 ミステリとしての謎解きはそれほどすごくないけど、文章は薄っぺらくない。かつ読みやすい。 登場人物達の醸し出す雰囲気も二次元な感じじゃなく、立体感があります。 | ||||
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下流大学教員クワコーと不思議文芸部員の織り成すドタバタ劇が最高に面白い! 3話で構成されていますが、特に3番目のお話が、クワコーの冴え渡る自虐の詩に、 車内で思わず声をあげて笑いそうになり、通勤途中に読むのをあきらめました。 自宅でゆっくり、爆笑させてもらいました。 | ||||
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