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海の底
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海の底の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全157件 141~157 8/8ページ
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有川さんの名前は「図書館戦争」で知りました。 なんでもっと早く気づかなかったのかなー。 どの作品も、ほんと面白いです。 夏木さん、かっこいい。「図書館戦争」の堂上教官に似てるのですが、こちらは主役なので、心理描写も多いし。望じゃないけど、好きです。こういうタイプ。 横須賀を救うために。子供たちを守るために。陸と潜水艦の中は別々に話が進んでいきます。 有川さんの書くキャラは、なんでどの人もこんなに強いのかな。 何でこんなにカッコいいのかな。 悩みながら、苦しみながら、それでも、助けようと。 ありえない設定の中にリアリティも隠れていて、素直に作品の中に溶け込めます。 そして! なんと言ってもラストの終わり方は最高でした。 「えー、まさかとは思うけど、ここで終わっちゃうの?!」ってやきもきしてたけど、さすがは有川さん。 すてきなラストです。 いろいろ想像できるところがいいですね。 消化不良にならずに終われますよー。 長期間を描いた「図書館戦争シリーズ」に比べ、「海の底」は短い時間を丹念に描いています。 だから、「さっさか展開速いのが好き」って人は、「図書館戦争」のほうがお勧めかな? いえ、でも、有川さんの本はホント、だれでも楽しめますよ。 おもしろさは抜群です。 ぜひ、ご一読を。 | ||||
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本の詳しい内容については、他の方々が書いてあるのを読んでみてください。 私はそこまで丁寧に詳しくかけないので、、、書きたいことは一つ。 内容はザリガニとか自衛隊のことなんですが、その中にある恋物語にやられました。 どうしてこんなにも甘くて、甘くて、甘い恋が書けるのでしょうか(笑 作者の有川さんが女性だということもあり、心理描写がとても素晴らしいです。 こんな恋は現実に絶対有りえないなぁ。。っていう感じもするのですが、それがまた読者を引き込んでしまうのかもしれません。 有川さんもあとがきで書いてあったのですが、ほんとにベタな展開です。 ベタすぎて、私はやられてしまいました。(笑 戦争(?)的な内容と共にこのような恋物語も楽しめる一作ではないでしょうか。 | ||||
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この作者の作品はほぼ全部読んだが、なかでも一番の傑作だと思う。 良いところはすでに他のレビュアーが上げているのでツッコミどころを・・・。 1.烏丸警視正 設定では30代半ばの警視正と言うことだが・・・。県警本部長の発言を一笑に付す・・・とか県警備部長とため口をきくとかあり得ないんですけど。県警本部長は警視監または警視長の役職で警視正より確実に1〜2階級上の役職。県警備部長でも警視正(警視のこともあるが、神奈川県警、警備部の重要性から言ってまず普通は警視正)。年齢から言って先任なのは間違いない。命令権すら普通は30代の警視正にはないだろう。いくら七光りがあるにせよ、上司の立場もあるからため口はないぞ、ため口は・・・。作者の得意な自衛隊もので言えば、三佐が年上の一佐をあごでこき使うようなものである。せめて40代半ばの警視長にすべきだった。それならとてつもなく出世が早ければあるかも知れない。 2.レガリスの餌とサイズ 推定数万体の食欲旺盛なレガリスたちは横須賀に上陸するまでどうやって餌を?あのサイズに大きくなるなら上陸までに東京湾近辺に深刻な漁業被害が生まれたと思うんだが・・・。なお、確かに甲殻類は際限なく大きくなるが、タラバガニですらあのサイズになるまでには10年以上かかる。3m以上になるためには・・・。まして世代交代が速い(つまり寿命が短い)種があのサイズになることはあり得ない。 と言うツッコミどころはあるにせよ、それらを超えて面白いのがこの作品。絶対あり得ない設定をあり得そうに書くのが作者の真骨頂だろう。また、女性ならではの心理描写は見事。 | ||||
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物語の舞台となるのは、横須賀、海自の潜水艦内である。 だが、敵との戦闘を強いられるのは、自衛隊ではない。機動隊である。 実際的な戦闘からは切り離された潜水艦の内側では、そこに避難した自衛官二人と子ども達の物語がある。女性ならではの視線で描かれる課題や、地域や教育の問題など、それぞれが自らの問題と向き合い、成長していく。 登場人物も多く、いろんな要素を盛り込みながらも、散漫にならずに、最後までぐいぐいと引っ張る力を持つ。 たった6日間の物語とは思えないほど、いや、だからこその、濃密さ。 設定の奇抜さを忘れるほど、個人の描写、社会の描写が巧みでリアル。政府やメディア、世論への批判的な作者の眼差しも、好感を持つ。また、脇の人物の一人一人まで惚れ込みたくなるほど魅力的なところもよい。 ラストは、重苦しく深い海の底から、ようやく水面に出ることができたかのような、希望と平和な日常にほっとする。 中学生ぐらいから、大人まで、それぞれの目線で楽しみ、考える本だと思う。 じっくりと何度でも読み返したくなる、読み返すに足る小説。読み応えのある、読書の楽しみを再確認する一冊。一推し! | ||||
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横須賀に上陸した、人喰いの巨大甲殻類。 その甲殻類に囲まれて、逃げ場を失った潜水艦。その中に取り残された子どもたちと、幹部候補生ではあるものの、二十代前半の若い自衛隊員二人。 命がけで甲殻類の侵攻を食い止める機動隊。 これだけ揃っていて、面白くないわけがない。 横須賀に巨大甲殻類が現れてから6日間の出来事を、警察関係者の側と、潜水艦に取り残された側から見て書いている。 この作品の見所は、そうした危機的状況にいる登場人物たちの心理と、それを描写する有川さんの力。バトルものを期待している人には少々物足りないかもしれないけれど、警察と自衛隊の駆け引き、子どもたちの関係など、とてもリアルです。 | ||||
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横須賀の巨大な甲殻類の群れが上陸。混乱する市街で機動隊は甲殻類を押し留めるために奮闘するものの一進一退の状況が続く。状況打破を狙い、警察官僚の烏丸と、現場指揮官の明石は奮闘する。一方、混乱の中で孤立した潜水艦『きりしお』の中には、不良隊員といわれる夏木と冬原、そして子どもたちが取り残される…。 知的生命体と少年の交流と、危機的状況が絡み合った『空の中』とは違って今度の敵は交流を持たない甲殻類の襲来という危機的状況の物語。 「機動隊」では到底推し返せないと判断した明石と烏丸が、煮え切らない官邸を動かすために仕掛ける虚虚実実の駆け引き。潜水艦に取り残された二人の自衛隊員と少年たちのやりとり。少年たちの間には、少年たちなりの序列、派閥ができあがっている。それが自衛隊員の二人とのやりとりで変化が生じて行く。 巨大な甲殻類が襲来してくる、という設定は確かに荒唐無稽。しかしながら、そこで繰り広げられる警察、防衛庁の縄張り争いなんていうものは日本の危機管理であるとかを考えさせられるし、また、潜水艦に取り残された少年たち、そして、夏木、冬原の成長物語、として考えても面白い。 全体を通して考えれば決して派手な場面展開があるわけではないのだけれども、その分、じっくりと心理描写だとかが生きていて存分に楽しめた。設定で躊躇しないで読んでみて頂きたい。 | ||||
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リアルティーがある。 潜水艦や自衛隊の事を本当に良くしらべてあるなぁと思った。 作者の小説に対するこだわりは半端じゃない。これでもかと徹底して作っている。 そんな人が小説を書いたら当然面白い訳で、見た目は分厚かったが、すいすい読めて厚さはあまり感じられなかった。 自分が特におもしろいと思った点はとにかく魅力的な人物が多い事。 カッコイイと思える人が何人も居るし、憎まれ役の少年にまで魅力を感じてしまうとはどういう事だ。 心理描写が巧みすぎる。上手いなぁと読んでいる時に何度も感じていた。 しかし、少しばかり心理描写に割きすぎた、物語に大きい転機が無いというか、盛り上がりが弱かった。充分おもしろいんですけれども。 安心して人に薦められる作品です。 | ||||
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突然変異した海洋生物が人間を襲う。全く荒唐無稽な設定と思うかもしれないが、海上自衛隊や機動隊の行動に関するディテールと海洋生物の細かい設定が、それを補ってあまりあるリアリティを形成している。 メインテーマは「十五少年漂流記」みたいなものかもしれないが、子供たちが立てこもっている潜水艦の外で繰り広げられる、自衛官・警官の活躍が見所。法律の枠の中で、不条理とも思える行動を強いられる中、いかに自分達の最善の結果を出すかに奮闘する姿は、尊敬に値すると思う。 SF的設定を馬鹿馬鹿しいと思わない方ならば、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。きっと、本当に日本にこんなことが起こったら…と不安な気持ちにさせられることでしょう。でも、不快な気持ちにはなりませんよ。 | ||||
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怪物云々よりも、全国規模で「ある大事件」が起こったときの、日本の脆弱さが浮き彫り担っているのが面白い。実際に日本にゴジラみたいのが現れたら、映画みたいに即座に自衛隊がでてきてズドーンと大砲を撃つだろうか?ということだ。そんな大胆かつスムースな決断が出来るとは思えない。いつだって総理も官僚も、お偉方は高いところで保身を第一に考えているだろうから。日本人って、緊急事態が起きても「これが片付いたら、こんな対応したことにどんなクレームがつくだろう?」とか「国民支持率はあがるかな?」みたいなことを考えるところがある。危機感がない。そんな国民性を浮き彫りにしているという点でまじめに面白い。同時に主人公たちの成長物語?ということでも面白い。 | ||||
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前作が知的生命体なのに対して、今回は巨大ザリガニということもあってか少しインパクト不足なようでした。しかし、有川さん特有のリアリティーは相変わらずで、エンディングもとてもよかったです。 | ||||
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機動隊とか自衛隊モノには全く興味がなかったのですが、前作『空の中』に続いて素直に楽しめました。 『ザリガニ(正確には違うけど)の大群VS人間』と書くと子供向けの特撮のような印象ですが、その中にある人間ドラマや裏方の苦悩と奔走など、実に細かいです。 作者が女性であるためか、女の子ならではの悩みやトラブル、親と子供の確執と温度差なども嫌味なく、序盤のある人の死を巡る、子供たちと大人二人の想いの違いや考えの変化も双方の視点に立って描かれています。 是非実写映像で見てみたいと思いました。宣伝文の『死んでこい』はかなり衝撃的でしたが、読むと納得です。 | ||||
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有川さんの前作「空の中」と比較して、やはり数段劣っていると思います。異種知性生命体とのファーストコンタクトというテーマを結構、本格的に描いている前作に対し、こちらは福井晴敏さんの小説からそのまま持ってきたような国防論がやや白々しかったです。また、障害児童をストーリーのだしに使っているところもどうかと思います。 子供たちの描写はリアルで、ヒロインの少女や主人公も良い意味で「電撃」的な魅力を持っていると思います。 | ||||
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基本的には、もしも巨大なザリガニが群れで上陸してきたら…というパニックもの。警察庁と自衛隊のなわばり争いや弱腰内閣の迷走、軍事オタクのチャットなど、その後は徹底してリアルに描かれる。自衛官・警官としての誇りをもって決然と戦う人たちの姿がりりしく描き出されている。同期の友情、上官への畏敬、異端者同士の協同…。 そこに、学園ドラマのような少年少女の確執・成長が盛り込まれる。さらに一本太い恋愛ドラマも貫かれるのだ。しかも主舞台は、動きの取れない潜水艦の中。 どんな小説なんじゃ、と思われるでしょ?面白いんだな、これが。 ただ、甲殻類は外殻のため自重がありすぎて、物理的にこんなに巨大化できないんですけどね。それは作品の価値には関係ないし…。 | ||||
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前々作塩で埋め尽くされる終末世界を描いた「塩の街」が陸自で、前作空の中の秘密とのファーストコンタクトを描いた傑作「空の中」が空自、それで横須賀に襲来した巨大甲殻類から横須賀を守るというドタバタSF「海の底」が海自、となっています。自衛隊三部作ですね。個々の話につながりはありませんが。 はなしは、襲来してきた巨大甲殻類から横須賀を守る自衛隊や機動隊、警察を描いたパートと、巨大甲殻類襲来によって潜水艇に閉じ込められた少年少女の群像劇のパートに分かれて話が進みます。 最初、巨大甲殻類襲来によるいきなりのパニック状態で、すぐ作品に引き込まれたと思ったらあとは一気読みでした。 ふたつのパートに分かれ、しかもこれだけデカイ話だと一歩間違えればものすごく読みにくい話になってしまうのではないかと思いますが、ここでは要領よくテンポよく、逆にものすごく読みやすいです。 自衛隊機動隊警察、さらにマスコミやら軍事オタクやらの動きが綿密かつ大胆に描かれているところには興奮し、警察と自衛隊の裏でのやり取りには考えさせられ、潜水艇の中のあざとい青春群像もすばらしいです。そしてなにより、これは有川浩の作品にすべて共通するのですが、大人たちがカッコイイ。 今回は「空の中」ほどスケールが大きくならず、そこが少し不満でもあったのですが、そのおかげか「空の中」で感じた少年少女の青春描写への不満がほとんど解消されていて良かったです。最後は思わずニヤリとしてしまいました。 手軽で、楽しく、面白い。まさにエンターテイメントの傑作です。 | ||||
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結構な厚みのある本でしたが、不気味な甲殻生物の襲撃、パニックに陥る大人、潜水艦に逃げ込んだ13人の子供達、密室の中で繰り広げられる人間模様に外で蠢く甲殻生物、読者を惹き付けてやまない、そういう魅力と要素を多大に含んだ作品でした!読み終わった後の充実感は読んだ方にしか味わえない一品です。 | ||||
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塩の町、空の中を書いた有川浩さんの新作です。 前作(空の中)と比べるとやや内容は劣るように感じますが、個人的にキャラクターは今作のほうが馴染みやすいかと思います。 潜水艦に取り残された自衛官と子供達(下は小学生から上は高校生まで)のやりとりが面白かったです。喋れない弟と控えめだが芯の強い姉の姉弟とリーダー格の子の対立のなかにも子供なりの複雑な思いがあったりして、そこのところが面白かった。弟が声を取り戻すところが少しありきたりだったのが少し残念でしたが、兎に角個性豊かな子供たちが可愛らしかったです。あっという間に読み終えてしまいました。 | ||||
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塩の町、空の中を書いた有川浩さんの新作です。 前作(空の中)と比べるとやや内容は劣るように感じますが、個人的にキャラクターは今作のほうが馴染みやすいかと思います。 潜水艦に取り残された自衛官と子供達(下は小学生から上は高校生まで)のやりとりが面白かったです。喋れない弟と控えめだが芯の強い姉の姉弟とリーダー格の子の対立のなかにも子供なりの複雑な思いがあったりして、そこのところが面白かった。弟が声を取り戻すところが少しありきたりだったのが少し残念でしたが、兎に角個性豊かな子供たちが可愛らしかったです。あっという間に読み終えてしまいました。 | ||||
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