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海の底
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海の底の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全157件 121~140 7/8ページ
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桜祭りのため、市民に開放された横須賀米軍基地。 祭りにわく人々だったが、そこへ人喰いの巨大甲殻類が大挙する。 まだ若い自衛官の夏木と冬原は、祭りに来ていた子どもたち13人とともに 停泊中の潜水艦に避難したが、そこから出ることはできなくなった。 閉じ込められた潜水艦の中でおこる子どもたちの人間ドラマと成長を主軸に 地上で奮戦する機動隊をはじめとした警察機関や自衛隊、行政などの姿が描かれます。 人を喰らう怪獣という非現実的な出来事を事件の中心に据えてはいますが 機関同士の駆け引きや、関わる人々のそれぞれの人生や感情はリアルで 恐怖と感動と、登場人物たちの会話の軽妙さにひきこまれて、一気に読みました。 ぶっきらぼうな夏木、人当たりはいいけどシビアな冬原のコンビや 閉じ込められた中で唯一の女子で、しっかりしようとがんばる望という 若手の登場人物たちも魅力的ですが 夏木たちの上官の川邊艦長をはじめ、ひと癖ある県警の明石警部や警察庁の烏丸警視正など 年輩の登場人物たちも、多くはない出番なのに印象深かったです。 パニック小説であり、青春小説であり、恋愛もホラー要素もありな小説ですが 読後感も爽やかで、大満足でした。 自衛隊が登場するような小説はちょっと苦手意識があったのですが、文句なく面白かった。 アスキー・メディアワークスの単行本の文庫化。 「電撃文庫MAGAZINE」創刊号収録の番外編「海の底・前夜祭」も併録されています。 | ||||
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コピーからエイリアン系の壮絶な展開を期待して読み始めたら大違い。 バトルは二割で潜水艦に非難した自衛官と子供たちの6日間のバトルと言うか 触れ合い。「亡国のイージス」等の詳しいメカニック・指揮系統の説明はないので 講釈好きな男の人には期待外れですが、読み終えた後の「清々しさ」は100%保証します。 | ||||
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ついに文庫化されたので、読んでみました。 謎の生物に横須賀が襲撃されるという衝撃的な事件が、 巻き込まれて潜水艦でたくさんの子供を保護することになった自衛官と できる限り被害を出さないように防衛の指揮をとる警察官の視点から描かれています。 パニックものなんでしょうが怖いという印象は全くなく、登場人物の魅力に引き込まれて一気に読める作品です。 | ||||
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水上の牢獄と化した潜水艦と、二人の若き海上自衛隊員。 属する家族、コミュニティの中で屈折した自我を持ちながら、潜水艦に迷い込んだ13人の子供たち。 横須賀を駆ける機動隊と、それを率いる警察官僚たち。 敵を滅ぼす力を持ちながら、満足にそれを振るうことのできないジレンマを抱えた自衛隊員たち。 そして、海の底から来た真っ赤な、真っ赤な化け物ども。 多種多様な立場の人々と、それぞれの社会、世界観が交じり合いながら、決して混濁していないその精緻なまでに張り巡らされた設定を縦糸に。 血と汗と、葛藤と慟哭と、激情と懊悩と、ありとあらゆる感情を横糸にして、真紅の海辺を舞台に紡ぎあげられる6日間。 そして迎えるエンドロール。 掛け値なしに素晴らしい物語を堪能して見てください。 | ||||
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「空の中」に続く、メディアワークスから出版されたハードカバーの文庫版。 基本的にはほとんどハードカバーと変わらない。 詳しい内容はハードカバーの方を見てもらえばいいとして、ここでは番外編について少し。 「海の底 前夜祭」は以前携帯サイトで配信されたものだが、当時読むことができず、いつ読めるのかと待ち続けていたところ、文庫に収録ということで、迷わず手に取った次第だ。 内容は期待に背かず、本当に有川氏にぴったりなシーンだと思う。 ハラハラドキドキの駆け引きと緊張感を持った闘い。 登場人物二人の性格も上手く出ていて、本編を読んだ人は確実に楽しめる。 こんな自衛官がいるなら、日本も大丈夫かもしれないと思わせてくれる作品だ。 同じ登場人物が出てくる番外編としては、「クジラの彼」がある。 読んでハマった方はそちらもおすすめ。 | ||||
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春のある日、桜祭りが開催されている横須賀。 突然、巨大化した水中生物レガリス(ザリガニに酷似)が 大群となって海より襲来し、 人間を餌としたために街は大混乱!! 横須賀で必死に防衛線を守る警察の機動隊の様子と、 艦長がその命をかけて守った子供たちとふたりの海自の潜水艦乗組員が逃げ込んだ潜水艦で過ごした6日間を描いた作品。 それぞれの思惑で動く大人、 プライドや自分の命を捨ててまで市民を守ろうとする機動隊、 悩みを抱え手探りながらも前に進もうとする子供たち。 それぞれが複雑で、それぞれにドラマがあるんやなぁ***と思いました。 ふたりの潜水艦乗組員、 知的で人当たりがいい男前・でも内面クールで無関心なハルと 無骨で直情型・内面は情に厚い夏木。 どちらもとっても素敵です☆ 『幸せに出会って、幸せに始めよう。』 本を閉じても、ストーリーは続いていくんやなぁ***って感じさせるラストも良いなぁと思いました(*^^*) | ||||
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無念である。まことに慙愧に耐えない。 血が出るほど唇をかみ締め、ふつふつと沸き起こる後悔の念をこらえる。 まったくなんということだ、こんなにおもしろい本を3年も見逃していたなんて。 だいたい作者も作者だ。なんだ、このタイトルは。こんなにおもしろい本に、なんでこんな地味なタイトルをつける? だまされてしまったではないか。つまらない純文学と勘違いしてしまったではないか。 それも3年も。 ちくしょう、おれの青春を返せ。 (以上、気狂いのたわごとでした。皆さんは冷静に読まれますように。) | ||||
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まず読んでみると、やはり台詞回しや登場人物の性格設定などにライトノベル/漫画的なものが多くあります。 この点で抵抗のある人もちょっといるかもしれません。 が、普通の文章で言えば他の作家さんと比較しても遜色ない、あるいはそれ以上の文章力で書かれていますので、 所々の漫画的な台詞に目を瞑れば、ラノベなんて!と毛嫌いしていたむきにも読めると思います。 さて、内容について。 なかなか分厚いこの本(文庫にすると上下巻に分割されるでしょうか)ですが、展開、というかエビの登場は物凄く早いです。 ものの数ページで奴らは押し寄せて来ます。事前の登場人物の説明などは一切ありません。 ちなみに、あとがきで作者の方も述べておられますが、潜水艦は最終章まで一海里たりとも動きません。 序盤に出港しようとしてほんのちょっと動くぐらい。 なので、自衛隊の潜水艦と某国の潜水艦が深深度で魚雷を撃ち合う!なんてのを御所望の方にはまったくお勧めできません。 福井春敏氏の『終戦のローレライ』や池上司氏の『無音潜行』などをお勧めします。(未読ならば、ですが) 従来の怪獣映画に見られるような自衛隊が大量に火力を投入! しかし大量に押し寄せる巨大エビには歯が立たず!なんていう怪獣ファンが唸るような派手な展開もありません。 あるのは機動隊が巨大エビと繰り広げる肉弾戦の描写ぐらいです。登場する機動隊員もほとんど小銃の弾の一発も撃ちません。 この作品で特筆すべきは、さすが女流作家!と言いたくなる女性の心理描写です。 自分が男性の為、この心理描写が合っているのかいないのかは計りかねますが、 男性の作家ではおそらく何ともなく描かれるであろう所を、事細かに書いています。 これが男性作家だったら、『あの』描写なんてなかったでしょう。多分。 爽やかかつ希望に満ちたラストも良い。 物語としては良質だと思います。 | ||||
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23:30頃からちょっとだけのつもりで読み始めたら、 一気に読んでしまい、読み終えたのが3:38だった。 おもしろかった。 人物描写が秀逸で、頭の中にイメージがありありと浮かぶのだけど、 どうもカニの描写がイマイチで、ドラクエのぐんたいガニとか ガニラスとかそんなのが浮かんだ。 なんか、実写映画の中でデフォルメされたアニメが動いているみたいな印象。 あと、このカニは非常に食いでがありそうなのだが、 誰も食べようとしなかったのだろうか?気になる。 | ||||
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どんどん読み進めることができます。 女性作家とは思えない個性と 女性作家特有のよさがあります。 恋愛が盛り込まれるのは好みによりますが 潜水艦に詳しくなくても楽しめます。 | ||||
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有川さんの作品の中で一番最初に読んだのですが、個人的には一番好きな作品です。 今回は海自が舞台で、巨大な甲殻類が横須賀を襲うのですが、主に潜水艦の中の出来事です。 戦闘シーンはあまりないので、そういうSFを期待される方にはあわないかと…。 たった6日間ですが、潜水艦内の出来事と甲殻類撃退作戦+恋愛と、とにかく充実しています。 | ||||
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自衛隊が・・・ちょこっとだけで。 潜水艦も・・・1メートルも動かないで。 大殺戮のシーンがあったかと思うと、シーンと気まずい潜水艦内のシーンがあったりして。 実に妙な物語でした。 いや!良かったですよ!すごく興味深く読みましたもの!圭介くんママのありようにはすごく考えさせられましたし{レベルは違うけど同じような人は確実に居るし}冬さんと夏さんの2人の奮闘ぶりも拍手喝采でしたよ。望ちゃんについては「よく書いてくれました!」というシーンもあり{これは男の人には逆立ちしたって書けないでしょうねえ}すごーくお勧めの一冊なんですよ!!・・・そうお勧めの一冊なんですが・・・ 「あれー?!」という気持ちも正直あったのでした。 原因は自衛隊。自衛隊は?!出てこないじゃないの!・・・まあラストでちょこっと出てきたんですが、その出方が・・・一番良い恰好の所だけうわーっと出てきて持って行っちゃって「何かずるくない?あんた達」と腹が立っちゃいましたね。せっかく出てきてくれたのになんですが。 「首になるのも覚悟して、俺が一発ドカンとかましたろ!って奴はいなかったのかー?!」って思いました。何人もの人が助かるのなら首になるぐらいなんですか!って。コルチャック先生を見習いなさい!ナイチンゲールだって許可なしに物資を出した事あるのよ!・・・などなど。しばらくカッカして、そのあとしゅんとして。 まあね。もし。もしも今本当にこういう事態が起きたなら。今現在の自衛隊幹部はB型が多いらしいから無許可でドカーンとやっちゃってくれる人も居るかもしれないんだけど。ぜひやっちゃってちょうだい!と願うばかりです。 あと「私のことは忘れてください」の台詞が良かったです。あのね皆さんこれの訳はね「じゃあさようなら」よりも「その首洗って待ってなさいよ」の方が近いんですよ。びっくりした?ほんと、日本語って難しいものですねえ。わたくしも最後まで判りませんでしたことよ。ほほほほ・・・気になった方はぜひお読みになってみてくださいませね。 | ||||
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15少年(少女)漂流記ならぬ、閉じ込められ記。 「クジラの彼」に出てくる潜水艦乗りの二人の元のお話。 こちらからを後に読んだので、逆の順序の方が良かったなと後悔。 自衛隊、敵が人とは限らない...って感じでしょうか。 突然変異体海生生物、レガリス。形状は巨大ザリガニ? 図書館戦争のような話かな?と思っていたら意外と重く ギャグでは乗り切れないシーンも多く、ちょっとびっくり。 | ||||
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作者本人も後書きで書いている通りトンデモない大ホラ話です。 そもそもしょっぱなから巨大ザリガニが出現!人間を襲って食べてしまう!!というどう考えてもB級な設定。 こんなノリで始まってるくせに、妙に感動させたり、考えさせられたり、過ぎた若き日々の悩みを振り返りたくなったり。 確実にライトノベルなのに小難しい用語とか組織の説明とかがまた面白い。有川さんらしいスピード感で「ありえない」と思いつつもぐいぐい読ませます。 真剣に裏工作する大人たちの話もいいし、艦内の子ども達とのいかにも青春小説っぽい悩みもいい。セリフのやり取りにも勢いがあって楽しめます。 ご都合主義な感は否めませんが、読後感もいいし、お勧めです! | ||||
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手練の作家がちょっと遊んでみましたという感じの作品。 「クジラの彼」を先に読んで上手い作家だなと思っていたので、期待して読み始めたら巨大甲殻類がぞろぞろ出てきた。 ハリウッド映画のヒーローものみたいに、甲殻類のエピソードがつかみになっているのかと思って読み進んだら最後までその話だった。 そんな肩すかし状態で読み始めたため冷めた目で見すぎているかもしれないが、2時間ドラマのお約束的な展開がちょっと気になる。 3人の内で誰が死ぬか予測がつく。必ず反抗的な悪ガキが登場する。女の子に突然生理が始まる。等々、気になりだしたら気になることだらけ。 悪いけど、ちょっと期待はずれだった。 | ||||
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『図書館隊』シリーズから入った私には衝撃的な一冊でした。 前評判の巨大ザリガニ来襲は聞いていましたが「ヒーローの大活躍・ロマンス風味」だと思っていたので、 あまりにも真剣に考えられる内容に動揺したし、大きなインパクトがありました。 巨大ザリガニとの攻防の様子などが過剰な擬音語・擬態語を使わないだけに想像をかき立てられて怖いのですが、 それに対応する人々の様子・言葉があまりに人間的で、無敵のヒーローじゃないのに頑張る姿や悲しみ苦しむ姿に何度も泣きました。 なので、私のお薦めは断然前半です。 後半はきちんとザリガニを撃退し、恋模様や人間関係に変化が見られて読後スッキリするのですが、 前半の『与えられた状況で最善の努力をするしかない人々』が苦しんで、苦しみを克服できないままに精一杯を尽くす姿を読んで、命や生死について深く考えてしまいました。 勿論ストーリーを追ってロマンスを楽しむだけでも面白い本です。 が、あえて時間をとってどっぷり感情移入して読むと、何か心が変わるんじゃないかと思います。 | ||||
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巨大エビと戦う話と聞いていたので、ゴジラのような巨大なエビを想像していたのですが、ちょっと違いました。 大きさは1〜3メートル。でも出てくるのは一匹じゃなくて、もう数えられないほどウジャウジャと。 実際、食われるシーンはそのくらいの相手の方が怖いです。 一撃即死じゃないところがなんとも。 大した武器もなく、それでも市民を守るためにがんばる警察官。 小中高校生の子供たちと共に潜水艦に立てこもる二人の若い自衛隊員。 言葉を失った弟を守ろうとする高校生の姉。 みんなとてもよかった。 とても嫌な性格の中学生が出てくるんですが、でもラストでは彼も・・・。 とても面白かったです。 | ||||
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横須賀基地に巨大エビ現る! ガメラやゴジラが大好きという作者が描くパニック小説、いえ、人間模様を描いた小説です。 潜水艦の中に子どもたちと共に立てこもる自衛隊員。 大盾などという原始的な道具で戦う警察官。 みんな懸命に戦っています。 この作者さんの描くキャラクターも本当に魅力的で、ほんのりした恋模様もすてきです。 | ||||
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知人に紹介されて読んだのですが、予想以上の大当たりでした。このほかの作品もすべて読んだのですが、この『海の底』が一番好きです。 普通こういうSFものは作品に入り込むのに時間がかかりますが、これには一切必要ありませんでした(舞台が日本だと言うこともあるのでしょうか)。有川さんらしいスピーディーな物語の運びで厚さの割りにあっさりと読めました。 有川さんの作品に出てくるキャラはみんなとても魅力的です。夏木さんなんかは、実際にいたら言いな、と思う人ナンバー1です(ちなみにナンバー2は『図書館〜』の堂上)。 とってもすばらしい作品です! | ||||
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「巨大エビ来襲!」と、トンデモ系のストーリーですが、 それを受け入れられる人にはたまらない面白さ!! 展開が早いし、ムダがなくテンポ良く進むので、 この分量のわりにあっという間に読めてしまいます。 著者の有川浩さんは、お名前からして男性と勘違いしていたのですが、 女性だったんですね(@_@;) でもそれを知って納得。 女の私がここまでこの本にのめり込めたのは、 ベタだけど女性が好みそうな恋愛の描き方にもあるんです。 そして人物の描き方のうまさ! 中心人物も脇役もいわゆる悪役も生き生きと個性的に描かれていて誰もが魅力的。 SFともパニックものとも言い難い作品。 ありえない設定だけど、読まず嫌いでパスしちゃうにはもったいない傑作です☆ | ||||
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