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海の底
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海の底の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全157件 61~80 4/8ページ
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シリーズじゃないけど、一気に読んでしまいました。ヒットですね~~なんでも読む私ですが、あたりでした。 | ||||
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塩の街,空の中との3部作との事。 塩の街を読み始めた頃,空の中と海の底を買いました。 塩の街も、出だしがあまりにも悲しく, 1週間先が読めませんでした。 空の中をその間に読み始めました。 ちょっと重いので、他の有川浩の作品を先に読み始めました。 海の底を、同時に読み始めました。 出だしが余りにも悲しく,3週間、ほとんど先に読み進めませんでした。その間に「くじらの彼」を読みました。こちらは、軽めで、さくっと読めました。海の底の続編相当のようでした。 有川浩が、何のためにこういう作品を書いているのかがナットク出来ていない間は、ほとんど先に進みませんでした。 登場してくる学生たちが、他の作品に登場するような子供達でした。子供達が出て来るところは読めるようになりました。 海自(海上自衛隊)の隊員が出てくる物語をいくつか読んで,登場人物に馴染んできたので、少しづつ読み進んでいます。 自衛隊は軍隊の一種なので、人が死ぬことに関係する仕事であることは間違いないと思います。 それでも人が死ぬ理由がわからないまま、先に進むことはななかな難しく,全部,読み進めることができないでいます。 全部読み終わったら,また書きに来ます。 ps. なんとか最後まで読みました。 甘い話を書きたいために、最初残酷な話にしたのだろうか。 ちょっとついていけてませんでした。 登場人物の中で,有川浩は誰だろうと考えました。 まず、森生望。女性であるし、しっかり者。 次に,木下玲一。軍事御宅。 参考文献がしっかりしています。 軍事御宅でなければ、ここまできちんとしたものは揃えられないのではと思います。入手性を考慮してamazon.co.jpで一覧にしてみました。 http://www.amazon.co.jp/lm/RVRWP68NRIJDF/ 1冊,すでにamazon.co.jpでは入手できないので代替のものを一覧にいれておきました。 時事通信社と共同通信社の資料を参照するなど、均衡が取れています。 時事の題材は、一人の著者,一つの出版社に偏っています。話の流れの均衡上やむをえないかもしれません。 | ||||
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海の底は、自衛隊三部作というだけあって戦闘シーンが多いです。 海から突如現れ、横須賀を襲う魔物、巨大甲殻類レガリスとの闘いは壮絶極まりない。 住民はレガリスに殺され、それを守ろうとする自衛官や機動隊も負傷したり、殺されたりしていきます。 生々しい描写も少なくなくて、そこは読むのがしんどい部分ではあるのですが、そこを超えると俄然面白くなりますね。 でも、作者が本当に描きたい部分というのは戦闘シーンではないのだろうなと思うんです。 そこから見えるもの、そこから変わるもの、そこで生まれるものを本当は見て欲しいし、知って欲しいし、共感して欲しいって思っているような気がするのです。 集団の中での派閥あり、結託あり、思惑あり、中立や決裂、再構築あり・・・。 極限の状態であるからこそ短い期間の中で子どもたちの感情の揺れ動きや成長が激しいんでしょうね。 いびつなものが丸くなったり、隠れていたいたものが表に出てきたり、そういうものを見せられるのが何よりもこの物語を読む醍醐味なのかなと思うのです。 | ||||
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短編集「クジラの彼」を読んでから読みました。 巨大甲殻類と言いますと、何やらジブリを思い浮かべてしまいそうですが。 その甲殻類の大群が押し寄せてきたせいで、潜水艦に取り残されてしまった自衛隊員、夏木と冬原。そして子供たち。 救助が来るまでの艦内で繰り広げられるドラマ。 望ちゃんの女一人の心細さは、どれだけのものだろうかと考えてしまいました。 また、そんな中での夏木の不器用ながらもの優しさ。 そんな状況だったら、誰でも年上の男性に心惹かれるのでしょうねえ…。 ハラハラする部分もありつつ、心がほんわかとする部分もありつつ、自分もその艦内にいるような気分で読んでいました。 現実味はないのかもしれませんが、とても興味深い作品だと、私は思います。 もし、私のように「クジラの彼」を先に読んだ方は、是非「海の底」、「空の中」も読んでみてください! 有川作品が好きなら、きっとその世界も楽しめると思いますよ。 | ||||
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突拍子もない?設定のパニックものの話でありながら、恋愛・人間模様・社会風刺など・・・様々な要素をリアルに含んでおり、決して飽きることがない!(巨大甲殻類 vs 自衛隊&警察&海保&米軍&研究者&軍事オタw) 流石、『自衛隊三部作』といったところかw 有川浩さんには、どんどん続編を作っていただき『自衛隊100部作』くらい狙ってほしいですw 自衛隊ものの話にはなかなかない「女性視点」というのも、女性作家さんならではだと思います。 男の自分が読んでいて、「男ではこう思う部分を、女性はこういう場面ではこういうことを感じ・考えるのか…」と勉強にもなりました。 「塩の街」「空の中」「海の底」全てが、自衛隊ファンのみならず、比較的誰でも楽しめる作品だと思います! | ||||
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ある図書館で高校生によるお薦め本、題して「大人こそこれを読め!」の中の1冊にあったので読み始めました。 今時の高校生がどんな本を大人に読んで欲しいと考えるのか、2人の男児の母として興味があったのです。作者や作品について何の事前情報も得ないまま読み始めました。 はじめ、マンガのような設定に少し驚き、また450ページという長編ものなのもあって少し気持ちがひいたのも事実。でも、登場人物の一人ひとりがとても魅力的なこともあってどんどん読み進んでいきました。 読むほどに、この本を大人に読んで欲しいと希望した高校生の気持ちが手に取るように分かってきました。 この本の魅力は、何といっても、主要登場人物のキャラクターにあると思います。潜水艦乗員の夏木、冬原。明石警部。烏丸警視正。 人間の芯が一本通っている人間。優等生でない。しかし非常時の冷静さ・先見性・判断力・行動力にすぐれている。仕事へのプライド。そして人への優しさ。そんなものを満たした大人が何人も出てくる。そう、ここに出てくる人たちはどちらかというとみんなアウトロー。それがまたカッコいい! そして、あり得ない状況の中に押し込まれた子供たちが、それぞれの成長を見せてくれるのです。 登場してくる信頼に足る大人たち、それから成長・進化過程のティーンエイジャー、おそらくその両方に共感している高校生がこの本を推薦してくれたのだと思うと本当に嬉しく思います。 既存の概念や社会的な地位、そんなものにふりまわされたり固持しようと思わない、勇気ある、大人。そしてそんな人たちに触れ成長していく子供たち。魅力的です。 主人公のうちの一人、望がそうであったのと同じように、夏木さんを私も好きになっちゃうな〜。 2晩で読みました。思ったことを声に出したい。迷いなく生きたい。本当の自分を隠さず、偽りなく生きたい。そんな風に思う人に私はこの本をお薦めしたいと思います。 | ||||
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海の底の生物が攻めて、その生物との攻防を描いた作品。 生物が大きくなった理由は都合がよい。 それ以外は論理的に違和感は感じない。 ラストは涙が浮かんだ。 | ||||
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有川浩の作品は最初の数ページ時点でつまずきやすい。 今回は、一般人の子供の命よりも、上官の命の方が大切だと考える自衛官に?おいおい、誰の為に働いているんだ。国民のためじゃないのか。 自衛隊の出動は法的に問題だから警察が対応にあたるで?おいおい、外国が攻めてきたわけじゃないでしょ。ザリガニだよザリガニ。 いきなり二つの?で正直読むのをやめようかと思った。 話を面白くするための手法とはいえ、「そりゃおかしいでしょ?」と突っ込みを入れたくなる。 三崎亜記のように、『現代日本のようで、似て非なる国』という特殊設定であれば受け入れやすいと思うのだが、そういうわけでもないので、すんなりと小説世界に入っていけなかった。 上の二つを無視して読んでいけば、大甘のベタベタのコテコテのラノベとして、それなりには楽しめるのだが・・・。もったいないね。 | ||||
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タイトルと表紙の見た目のジャケット買いなので、 読み始めは、なんじゃこりゃ!?でしたが、なるほどなって作品でした。 | ||||
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横須賀に巨大エビの大群が来襲。 物語は、停泊中の潜水艦に逃げ込んだ自衛官と子供たちのやりとりと、地上において巨大エビの侵攻を必死に食い止める機動隊を中心とした物語が交互に展開する。 日本における自衛隊の微妙な立場も理解できるが、明らかな非常事態で、相手が人間ならともかく、単なる甲殻類という状況で、本当に自衛隊の出動がここまで遅れるのか、理解に苦しむ。あえて壮絶な肉弾戦(盾ひとつで巨大エビと殴り合う)を描きたくてこうした設定にしたのかと思ってしまう。警察や自衛隊の動く動機も「米軍の介入を防ぐため」ということであるが、彼らを取り巻く微妙な事情を知らない読者にとっては、「別に米軍と協力してやっつければいいのでは?」などと思ってしまう。銃火器投入すればあっという間に片付くことに対し、あそこまで決断を引き延ばすことはさすがに日本の政府もしないでしょう(作中にそうした前例などがあれば、そうなるはず、とも思えるが、それもない)。たとえて言えば、水戸黄門について、「早く印籠出せよ」または、アンパンマンで「最初からアンパンチすればいいじゃん」という気分になる。 潜水艦の中での自衛官と少女の最後のやり取りがよかったので、ここは素直に感動したが、メインストーリーいついては「こりゃないわ」という気分が残った。無理にパニックものにせず、「阪急電車」のような人と人とのやり取りの機微に絞った方が作者の味がでるのでは?と思った。 | ||||
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「塩の街」「空の中」ときて、最後に「海の底」までなんとかたどり着いたが、こんなに読んでも違和感が拭えない。 結果、真ん中まできたけれど、「海の底」は断念することにした。 まず、地球上に起きる問題が、突拍子もなくてマンガを見てる気分になる。 百歩ゆずってその大惨事を無理矢理頭に描いたとしても、 登場人物のキャラクターのありきたりな描写や、言動の軽さとのギャップが、まったく埋まらない。 この辺もやはりマンガっぽいというか、子どもっぽいというか。 こんなスケールの大きなテーマを扱うには、読み手を引き込む力が足りないのではないか。 ひとの気持ちや成長を描くだけなら、こんな大それた設定にしなくても、方法はいくらでもあると思う。 「阪急電車」がとてもおもしろかったので、タイトルとカバーだけ見て3部作を手にとった自分が リサーチ不足だったのかもしれない。 | ||||
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有川浩さんの「自衛隊三部作」といわれる作品の三番目です。それぞれに関連はないです。ただ、テーマ性は一貫していて、自衛隊の隊員が主人公(今回は海自の問題児二人)であること、未確認異性体がいわゆる敵(今回はばかでかいザリガニもどき)であること、かわいくて少し我の強い女子(今回は思春期の女子)がからむことがお約束です。3作全部読みましたが、現実味はこの作品が一番強かったように思います。 警察が未確認異性体を相手にして死人を出さないと自衛隊の持っている権限その他を引きずり出せないという、あまりに現実味のある設定(未確認異性体をちがう物にあてはめてみよう)と情報収集のために警備課の警部が一般の国防オタとメールをするくだりなど、現代のメディアやこの国の抱える現状を見事にかつうまく筋立てにちりばめているのはさすがです。あと、ラノベ特有の甘さは控えめなので、恋愛に関する表現などが甘すぎていやだという向きにもこれはオススメです。 子供たちがばかでかいザリガニもどきに襲われそうになって海自の問題児二人と潜水艦に避難することになります。 この海自二人がかっこいいんですよ・・・果たすべき役割を果たすことの潔さを彼らは教えてくれます。 長編なのに安っぽい映画よりもはまります。 | ||||
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有川浩の自衛隊シリーズ・海上編。 自衛隊3部作はいずれも甲乙つけがたい面白さなのだが、あえてランクを付けるとすれば、 『塩の街』→『海の底』→『空の中』といった順になるだろうか。 ラブストーリーを根幹にしていた『塩の街』、未確認生命体とのふれあいを描いた『空の中』とはまた異なり、 本書は人間を襲う生命体と警察官との攻防、潜水艦という特殊空間に閉じ込められた子供たちの諍いを描いたヒューマンドラマになっている。 主人公である直情径行型の夏木と慇懃無礼な冬原という好対象なコンビのやりとりや温度差の描写が面白く、 また、民間人を守るために自ら盾になっていった艦長が非常に熱い!など、男衆がとても魅力的に描かれている。 有川浩お得意のラブコメ度は低めだが、潜水艦からの脱出劇の方が手汗握る展開で面白かったので、 糖分はこのくらいの塩梅で十分かなという感じ。 ベタ甘なストーリーが楽しみたければ、自衛隊ラブコメ短篇集の方をおススメする。 | ||||
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巨大な甲殻類と聞くと、ずいぶん幼いストーリーを連想させられるところだけど、 リアリティある自衛隊・機動隊の描写に、ぐいぐいと話に引き込まれていく。 だけど見せ所はそこではなく、ベタすぎるほどベタな青春模様。 女性慣れしていない不器用な自衛隊員と自分をうまく解放できない女子高生の お話なんだから、もう鉄板です! | ||||
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読み始めてグロテスクな描写にビックリした。これ絶対映像化したらR15指定はいるだろうな。艦長がレガリスに食われて片腕だけ艦内に落とされるところとか、国体に出場したことのある機動隊員が(警察官だったかな?)ぜんそくの子供の吸入器を取りに戻り足を切断されてしまうとか残酷だったがだからこそレガリスをケッチョンケッチョンにやっつけている自衛隊の描写も欲しかった。 始めはこれは昔の外国映画にあるパニック物か?とそんな大きなざりがにって・・・と思ったが先を読まずにいられない(おかげで電車降り損ねた事も。) 潜水艦に子供と残った夏木と冬原も魅力的な人物だけど根性悪の中3の圭介も気になる存在でした。思春期の男の子が自分の淡い恋心までも母親の影響によってつみ取られ相手の女の子に辛くあたって(そんななまやさしさではなかったが)いった経緯が母親の子供に与える影響を恐ろしいくらいに書かれて感心した。圭介も最後は自分の母親の過ちに気づき、踊らされていた自分を反省して自衛官が処分されなくて済むようにわざと自分が大げさに悪者になって庇うとか心の成長が見えて「これでこの子もこの先軌道修正されて立派な男になるだろうとホッと温かい気持ちになった。で、今は「空の中」を読んでいます。絶対自衛隊3部作は読んでおかないと! | ||||
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人間大の巨大海老が大量発生して人を襲う、と荒唐無稽な設定の本作品だが、それ以外はかなりリアルなディテールを持っている。巨大海老に対する警察の無力さと自衛隊の圧倒的な強さは現実はこうなんだろうなぁ、とつぶやくしかない。しかし、自衛隊はよほどのことなければ防衛出動できないのも現実だろう。そのバランスは、ありきたりの設定のテレビドラマよりよほどリアリティを感じる。 作者や本書の出自がライトノベルであることを割り引いても、大人が楽しめるエンターテイメントであろう。面白かった。 | ||||
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評価がよかったので読んでみましたがあまり、のめり込めませんでした。 何よりも登場人物に感情移入ができないことが大きいです。 自衛隊員が民間人の子供の命より、上官の命の方が大事だということをオープニングで見せられたときに、大きな違和感を感じました。 登場人物に平和ボケ感を感じずにはいられません。 ザリガニ相手に自衛隊を出動させるために警察が犠牲にならなければならないとう言うのはあまりにも、日本国政府をバカにしすぎと言うか、 無理がある。いくら米軍基地であっても、スグにでも自衛隊を出動させるでしょう。他国の人間のテロなら自衛隊出動に二の足を踏むかもしれませんが、 しょせん、ザリガニ。殺して国民が文句を言うわけがないので出動させるでしょう。 作者の平和ボケと言うか、もう一段落、奥深くまで考えて欲しかった。 | ||||
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読んでる最中に違和感がありまくりで小説に没入できませんでした。 不満点がたくさんあるのですが主なものをいくつか。(ネタバレ有り) ・巨大ザリガニが東京湾を襲うという、突飛だがこれはなかなか魅力的な設定だと思いました。 しかしそこから先がまったく見えてきません。浦賀水道に危険な巨大生物があふれかえる。 ぱっと思いつくだけでも日本の海運、物流、交通は大混乱でしょう、政治は、株価は、世界経済に与える影響はといくらでも疑問は浮かび上がります。 しかしそこはほとんど触れられることがないし、作品内の登場人物たちの言動に反映されることがありません。 現代日本を舞台としていますが作品世界にまったくリアリティがありません。 ・巨大ザリガニに対抗する装備のない警察が人命を犠牲にしつつ自らを盾にして上陸を必死に阻止する姿が嬉しそうに描写されています。 大変な人命軽視の作戦であり、また内陸への侵攻を許せば国民の命が危ないという危機的状況。 自衛隊の出動を許さない理由は大変弱く説得力が薄いと感じました。 ・潜水艦に閉じ込められた少年たちが、海自の若手士官に反抗をはじめるシーンがあります。 ザリガニに包囲され外部から孤立し連絡も取れない状況で、潜水艦という相手の庭で鍛えられた大人に反抗をするのです。 その少年たちのリーダーは大変な胆力の持ち主、あるいは凄まじい統率力が必要と思われます。 しかしそのリーダーのリーダーたる所以は少年達のママ友の中でリーダーのママが偉いという理由でした。 唖然とします、作者の人間観察、人間描写に大いに疑問を感じました。 ・解決はなんとなく米軍の陰謀でというあまりにお粗末で盛り上がりも欠け、白けるものです。 他にも房総半島側はどうなってんの?写メやネット当たり前の時代に報道管制できるのとか色々あるんですがこのへんで。 いくつかこれがやりたかったんだろうなというシーンがありますが、そのために様々な設定をいい加減に利用しているので上滑りしてます。 それはそぎ落とされてシンプルになっているというより、ただ単に書けてない感触を受けてしまいます。 何やら高評価のようですが私にはご都合主義、ハチャメチャ展開連発のトンデモ本にノミネートされる類の小説です。 | ||||
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巨大ザリガニが襲ってくるというありえない設定なのに、その他の描写に リアリティがあり、違和感なく読ませるのはさすが。 それに、毎度のことながら、登場人物が魅力的です。 主人公の二人はもちろん、脇を固める皆さんもしっかり働いています。 エンディングは若干少女漫画ですが、まあ、ありですね。 | ||||
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有川作品のおもしろさはとんでもない設定なのに、しっかりとした文章力によって人間模様が生き生きと描かれているところでしょう。とくに、かっこいい大人がたくさんでてくるのがいい。最近は子供か大人かわからないような人が多い中、有川作品の登場人物は古風で不器用ですが、まじめでしっかりしている。本作では潜水艦という密室の中での極限状態での奮闘する将校たちや、政治に翻弄されながらも職務を全うする機動隊員たちなどが細やかに描かれています。恋愛要素は派あまりありませんが、スピンオフ短編集「クジラの彼」に登場人物たちのその後が描かれていて楽しめます。 | ||||
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