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この世にひとつの本
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この世にひとつの本の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ほとんど説明することなく会話を進行させ、読み進めるうちに人物関係や状況が分かってくるという文章のせいで、当初は非常に苦労した。ワンマン社長と出来てる秘書、社長の昼行燈の二代目、優秀だがコミュ障で使えない社史編纂室勤務の東大卒という人物設定も、あまりにもお決まりなので、これはつまらない小説では…と警戒しながら読み進めた。 ところが、予想以上におもしろく、予想以上にまじめだったのには驚いた。最初は違和感を覚えた文章も、いわば強制的に前に運ばされているようなスピード感あふれる読書を楽しめた。フラフラした二代目がものごとの本質を捉えることのできるひとかどの人物だった、などという展開はまあ予想どおりではあるが、書家の失踪と工場での白血病の連続死というふたつの謎を、うまく印刷と書物の関係というテーマでまとめたばかりか、それらに真摯に対峙する人間(このあたり、『舟を編む』とも比較できるだろう)を描きだしていて、思わず居住まいを正すような気にさせられた。 ただ、タイトルの「本」というのはかならずしも本書のテーマを言い当てていないとは思う。 | ||||
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文体に癖がありますので、ちょっと慣れないかもしれません。 しかしなかなか面白い本でした。色々と考えさせられることもありました。 | ||||
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