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隣の家の少女
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隣の家の少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全134件 121~134 7/7ページ
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もれなく、最悪の読後感がやってきます。 同時に、こんな読後感を味わっているじぶんは、まだ大丈夫なのだと いう安心もやってきたりします。間違いなく名作です。 隣の家で虐待され続ける少女、彼女に同情を寄せながらも、 なにか大きな力に押し流されるように見て見ぬふりする少年。 やがて、彼女の救いを決意した少年の無力感は痛いほどに伝わってきます。でも、二度は読めません。痛すぎて。 | ||||
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「オフシーズン」、「老人と犬」等で有名なジャック ケッチャムの最高傑作。ここには人間の暗部の全てがある。 題材自体は最近ではよくみられるものなのだが、ヒロインの愛らしさや、そこに描かれるありきたりの、そしてどこか懐かしさを感じさせる美しい風景、反面、まるで地獄に落ちていくような気分にさせる構成、凄惨なリアルさ、途中で止める事の出来ないテンポは他の作品と完全に一線を画し、まさに『凄い』としか言い様がない。また、ヒトというものを底の底まで見据えた深い心理描写は、読者を主人公である『僕』と無理矢理一体化してしまう。 この作品を読んだものは皆一様に『不快な物語』だという。しかしながら、皆、一様に次のケッチャム作品を買い求める。何故か?それは彼の扱う恐怖が現実に存在するものであり、また、目を背け、なかった事にしてはいけない問題であるということを皆知っているからであろう。是非に一読をお勧めする逸品である。 なお、この作品は1998年のSTUDIO VOICE八月号(Vol.272)のケッチャムのインタビューとあわせて読む事をお勧めする。 | ||||
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すでに、本の内容を、何となく書評などで知ってから読んだが、これはまた、予想を超えた。ページをめくるたびに、まさかここまでしないだろうという予想を超えた展開に再びページをめくる。何か救いはあるだろうと、期待しながらページをめくり、再び裏切られる。救いはない。にもかかわらず、読み続けてしまう。やめることは不可能。すばらしい?小説だ。十数年前の、あの事件を思い出すのは、日本人だからだ。プロローグは、現実を彷彿とさせる。なぜなら、あの事件の少年たちは、結婚して家庭を築いたもの、居酒屋を開き、客に「おれ、あの事件の少年なんだ」と自慢げにうそぶくもの、自宅に引きこもっているものなど、さまざまだ。小説は終わっても、現実は終わらない。きっと♂なら、必ず、こういう願望を一度は持つのかも…それが怖い。 | ||||
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健康的な体、ふくらみ始めた胸を持つ少女と 主人公少年の出会いは美しく描写されている。 晴れた日の川辺その穏やかな物語の始まりが 「隣の家」入り込むはめになってしまった 少女のむごたらしき日々のなかに夢のように現れては消える 希望の切なさを助長している。主人公の少女に対する思いと、行動の伴わない葛藤は狭いコミューンの中で生活している人々の持つある種の 冷たさ、だらしなくもたれあう姿をも描写している。 コミューンの中に一滴しずくが落ちる。波紋が広がる。ゆるやかに。そのゆるやかで残虐極まりない時間、出来事は詳細に書かれているので 脳に焼きつくイメージは相当グロテスクなものになる。 それは筆者と訳者のうまさだと思う。狭く穏やかな輪のなかで、隣の家で何かが起こっている。 知ってしまった少年の苦悩は自ら手を下し残酷な仕打ちをしたものより 深く、突き刺さる。少年は大人になりこの物語を語り始めた。 大人になってもまだ生々しく突き刺さっている苦悩のナイフを どうにもできないでいる。隣の家の少女は見て見ぬ振りをしてこなかったかと問いかけてくる、読者に。 そして、苦悩のナイフに気づくか気づかぬかは 多分読者それぞれの生き様に依っている。 と、思わせられた一冊だった。 | ||||
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人間の影の部分を見事に描いた作品だと思います。 読み終えてから少し鬱な気分になりました。平和な社会だけ見ていたいという人にはお勧めできないです。 | ||||
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とついついお願いしたく(誰に)なる作品。 読後のイヤーなかんジは、その昔、映画「ヘンリー」を観たときと同じ感じ。 それだけ強烈で面白いんだけどね。 淡々と続く描写、追い詰められていく様子は「浅間山荘」的? 同作者の「Road to Kill」 のとってつけたようなハッピーエンドの居心地の悪さがちょっと懐かしくなったりして。あ、やっぱり読んでなかったことにしてください。 | ||||
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その筋では、カルト的なファンが多い作家、ジャック・ケッチャム。 そんな彼の作品群の中で最高傑作の一つとされるのが、この「隣の家の少女」です。内容を簡単に言ってしまえば、主人公の隣家に引き取られた少女が、虐待を受けてゆくという、何処にでも転がっていそうな話なのだが、諸々の特殊な設定が、この作品を他のものとは明らかに違うものにしています。この作品に興味も無く、虐待とかに特に嫌悪感を持っている人は、迷わず、食わず嫌いをした方が良いと思います。嫌な物をあえて読む必要は無い。反対に小指の先ほどでも興味を持っている方は、是非読んでみてください。必ず何か得るものがあるはずです。 | ||||
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厳しい少女監禁物だと評判なので、覚悟して読んだのだが予想を遙かに越える悲惨な世界に、何度も途中で読むのを止めようかと思った。だけど途中で投げ出すと、少女は傷だらけのまま僕の中で生き続ける。苦痛に顔を歪めながら読みつづけた。どんな形にしろ、終わりがあるというのは救いです。読み終えた僕は、安堵のため息をもらした。今までにない読後感だ。解放感。 | ||||
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女子高生コンクリート殺人を思い出しました。読み終わった後吐き気が こみ上げてきます。でも目をそらしてはいけない現実であることも確か。 人間は残酷な生き物、拷問は一昔前や、現代でも世界のどこかで日常的に 行われてる。虐待もそう。人間が人を傷つけることに喜びを感じる、その 心理を見せ付けられました。でも私は絶対人を傷つけるのは嫌だ。見せられるのも嫌だし、こんな目にあってる子供がいるのなら絶対 助けてあげたいと思います。そういう意識を芽生えさせた意味では星5つ ですが、逆にこれを読んで「やってみたい」という気持ちが芽生える人 がいたらものすごく危険… | ||||
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女子高生コンクリート殺人を思い出しました。読み終わった後吐き気が こみ上げてきます。でも目をそらしてはいけない現実であることも確か。 人間は残酷な生き物、拷問は一昔前や、現代でも世界のどこかで日常的に 行われてる。虐待もそう。人間が人を傷つけることに喜びを感じる、その 心理を見せ付けられました。でも私は絶対人を傷つけるのは嫌だ。見せられるのも嫌だし、こんな目にあってる子供がいるのなら絶対 助けてあげたいと思います。そういう意識を芽生えさせた意味では星5つ ですが、逆にこれを読んで「やってみたい」という気持ちが芽生える人 がいたらものすごく危険… | ||||
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実際、読後感は最悪。にもかかわらずケッチャム作品を読んでしまうのは、その否応なく引き付ける筆圧の強さゆえか。ともかく、小説を読んで多幸感を味わいたいという向きにはお勧めできない傑作。 | ||||
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文字を読むことに苦痛を感じ、ページをめくるが怖くて仕方がない。本を読んだあとも暗い感情が胸を渦巻き、この話について考えるのも辛い。友達に勧めようという気分にもならない。 そういった面で、本書は読書のレベルを超越している作品だ。一部の要素がそうであるにしても、こんな本には二度と出会えないだろう。 | ||||
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物語の語り手で今は成人しているディビッドが、少年期のある事件について回想するという形式をとっている。 その彼が自らを振り返って語る、好奇心と残酷さを併せ持つ子供の心理は、誰もが多かれ少なかれ思い至ることだろう。国や時代背景が違っていても、そうした人間の未成熟の心には普遍性がある。蝶の羽をむしりとるかのようなひとの心の闇の部分は、善悪では割り切れない人間性の一部であると思う。 サイコキラーの犯罪物より、本書のほうがよほど甘美で残酷である。 | ||||
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アメリカの郊外、閉鎖された小コミュニティの中で起こる残酷な物語。新しく引っ越してきた少女に対する卑劣な暴力。日常が非日常に代わる様を、その事件に参加しながら、語り手である私は克明に記録する。日に日にエスカレートしていくその「遊び」は史上最低の結末を持って幕を閉じる。キングも絶賛する巷で噂の作家による傑作。一人ぼっちの部屋で読む事はお勧めできない。 | ||||
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