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隣の家の少女
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隣の家の少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全134件 61~80 4/7ページ
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読んでいてこれほどまで怒りを覚えた作品も珍しい。 理不尽極まりない子持ちの女が、両親を事故でなくしこの鬼畜に引き取られた少女を地獄の底に突き落とす。 これらの狂気に満ちた一連の悪行は、自分よりも遥かに若く美しく、清楚で純潔な美少女を妬んでのこと。 この女が行った行為は、彼女の一生を掛けたところで到底償えるものではない。 文章を読むのも非常に辛いので、途中でやめてしまう人がいてもおかしくないほど凄惨すぎる内容です。 心を痛めたくない人や、心臓が弱い人は読まない方がいいです。 そうでなくとも、読んだら絶対に後悔します。 読むのであれば決死の覚悟で読んで下さい。 | ||||
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”兵士が発砲を決意する最大の理由は「撃てと命令されるから」である” 読んでいる間ずっと、このエピソードを思い出していた。 ”やる”という意思決定も難しいが、”やらない/それをとめる”という意思決定も同様に難しい。 結果、主人公は傍観することになる。 傍観している主人公の視点から、読者もまた傍観させられる。 まるで、目の前で見せられているかのような感覚だった。読んでいて体がこわばった。 2chのまとめサイトで「初心者におすすめ元気が出る小説」と紹介されていたので読んだが、すっかり騙された。ふざけんな。 | ||||
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邪悪とは何か。 それは、人としての尊厳を失う事である。 そして、人はどのように邪悪となるのか。 それを明らめたものが本書であろう。邪悪とは、正義を以って 行使される時、恐ろしい破壊と悲劇をもたらすのだ。 この作品は、文学史上、最も陰鬱を味わうと言われている。 読者は、読者であるが故に、少女たちが味わう苦痛と侮辱に何も出来ない事に苦しめられる。 傍観者であることに、これ程苦しみ、また、罪悪感を感ずる事はない。 目の前で恐ろしい邪悪が、行われる事を、ただ見つめるしかない無力さは、 己をもまた邪悪の一味であることを思わせる。 この作品程救いがなく、心を暗くするものはない。 ダンラ「神曲」にある地獄の門の言葉こそ、この作品にはふさわしい。 しかし。読後に我々は、一筋の光明を見る。 それは、闇と、汚職ばかりの中で、ただ少女だけが最後まで輝き続けることだ。 皆が少女の光を消そうとする。そしてそうなる。 しけし。消えるからこそ、その光はいつまでも残るものだ。 あまりに暗い故に、その残光は消えないのだ。 | ||||
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まず最初に連想したのが「スタンド・バイ・ミー」。大抵の人はそうでしょうね。大雑把に言えば、誰にでもあった少年期の様々な葛藤を経て、仲間達と共に成長してゆくという物語。 この作品の登場人物たちも成長してゆくが、ベクトルの方向は違う。みなの母であり、良き理解者であったはずの一人の狂った女のコントロールの下、憎悪を増幅させ暴力と陵辱の日常から逃げ出せられなくなっていく。 非常に後味の悪い作品。が、読み進めるのを止められない。恐怖の塊。 | ||||
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何度読んでも重い・暗い・痛い気分になる…。 初めて読んだ時の衝撃といったら…! それなのにまた読みたくなる… そして、“あの忌まわしい事件”の被害者への作者なりの鎮魂歌のようにも思えた。 | ||||
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内容は既にたくさんの方がレビューされているので省略しますが…… 普通のエンタメとして出版さているにも関わらず、この作品を純粋に楽しんで読めるのは真性のサドだけでしょう 普通の人が読むと嫌な気持ちになると思います 虐待系の話に感心がある人でも、素直に新書とか読んだほうがいいんじゃないでしょうか。そのほうがショックも少なく、より現実を知ることが出来るでしょうし…… しかしながら「このようなダークサイド話をエンタメにまで昇華させ、小説という形をとって世に広める」という作者の意図(があったかどうかはわかりませんが)は見事に成功しているでしょう 陰惨なストーリーを読みやすい文章とテンポの良さで描いている点は秀逸で、ベストセラーも納得 結末も読後感も最悪ですが、そこも重要なポイントなんだと思いますね。虐待や拷問を忌むべき存在として見つめ直すと共に再確認できる良いきっかけになりますから 一応フィクションですが、どのような形であれ悲惨な事件の実態を知る人が増えれば、実際の犯罪も減っていくのかな……? どちらにせよ普通の人が気軽に楽しめるような話ではないです。読みやすいんだけどね | ||||
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後味の悪さだけが心に残ってしまい、 そういう意味で絶賛していた本ですが、 気分の良いときに読み返してみると、 ケッチャムが伝えたい事はもしかして、 暴力に伴う『痛み』なのかもしれないと思いました。 この本を読んだ人は、自分までこの事件の傍観者になってしまったようで 非常にいたたまれない気持ちになると思いますが、 この描写がもし、ワクワクしてしまうようなものだとしたら、 それはとんでもない間違いではないのでしょうか。 暴力描写があふれ、慣れすぎてしまったため、 「この程度のものでは・・・」と思う人もいると思います。 しかし、『本当の暴力』には必ず痛みがついて回ります。 エンターテイメントとして作られた暴力描写にはそれが無いように感じます。 だからこそ「面白い」のですが・・・。 しかしその痛みをわたしたちに感じさせようとして筆を進める ケッチャムはやはり素晴らしい作家だと思いますし、 この作品も素晴らしいものだと思います。 | ||||
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まず面白かったです 帯の「コレはヤバイ」というのに期待していたのですが ヤバイとは怖いの方の意味ではなく、違う方の意味でした 今度はオフシーズンを見てみたいと思います | ||||
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後味、悪すぎます。 5年以上前に読みましたが、いまだにケッチャムと、この作品のことはハッキリ覚えています。 この作品で語られるのは、精神的に病んだ女と、近所の子供たちが、何の罪もない少女に繰り返して行う虐待の数々。 慢性的に、習慣のように虐待が繰り返されたのは、何故なのか。 病んだ女から少女が受けている虐待の状況について、子供たちが揃って黙秘し、あまつさえ、自分たちも虐待に参加したのは何故なのか。 読んでいて、得られる部分は多々あります。 けれど、後味が本当に悪いので、読む際には覚悟が必要です。 以前、ケッチャムというのは代々の死刑執行人の名前だと読んだ記憶があります。 まさしくな内容で、(読者にとっては)ダメージが大きいので、星は4つです。 | ||||
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文庫はほぼ1日ぐらいで読み終わるのですが、怖くて先に読めず完読に一週間かかってしまいました。 さすがスティーブンキングがお薦めするだけあるね。 実際の事件をモデルとしてかかれた小説であり、その恐怖もさることながら…。 | ||||
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ここまで陰欝な気分にさせる物語を私は知らない。 この作品は、他のサスペンスホラーなどの作品とは一線を画すものだと思う。 実話だから、ということもあると思うが、これはまさに読む暴力。 しかし、読破後も後味の悪さが色褪せることなく心の一部に残り続けていることから、この作品がただ暴力だけでは済まない何かを心に植え付けたことを証明している。 実際、私がこの作品を読んだのは半年前のこと。 今さらになってやっと他人に薦められるようになった。 後味の悪さとは、消化にかかる時間を物語っているのだと、改めて思った。 この作品から何を感じ取るかは、その人次第だが、生半可な気持ちで手をつけては絶対にいけない。 そんな作品。 | ||||
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前評判と恐怖映画の宣伝のような帯のせいで、心構えをし過ぎるほどしていたせいか、衝撃的とまでは思わなかったが、それでもやっぱりページをめくる手は震えたし、どんよりした言いようもない読後感は読んだことを後悔させるに十分だった。私は常々浅い、お子ちゃまと言われようが、悪人のいない本や映画が好きだと公言しているが、この映画にはまさに被害者以外に善人がいない、そんな絶望的な世界だった。 | ||||
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様々なレビューや書評を読んで、それなりの覚悟を持って読んだのですが。 オレ的には、それほど衝撃はありませんでした。 もちろんストーリーの展開もうまいし、読み手としてもグイグイ引っ張られるところは流石。行われていることの残虐描写も、それ中心というよりも、ストーリーをより深く進めるための、登場人物たちの心情描写を深く掘り下げるためのイベントとしての必然性を感じさせるようになっていて、ダークな世界観に無理なく引きずり込まれます。 でも、読後に引きずるようなこともなかったし、読んだことを後悔するようなこともありませんでした。 (ま、確かに他人に嬉々として進められるシロモノではありませんが) オレの感覚が鈍磨しているのかなぁ。 | ||||
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正直なところ。 各所でいわれるほど“酷い”小説ではなかった。むしろカタルシスすら覚える。 恐らく、元ネタが実際に起きた事件だと知っていたからだろう。 現実の事件はもっと酷かった。 「インディアナ州史上最悪」とまでいわれるくらい。 この小説は、その事件を元にしてはいるけど、あくまでフィクションであり、登場人物の名前も変えているし、なにより語り手である主人公の存在自体が完全なフィクション。 被害者に性的な感情を持つけども、虐待に積極的には加わらず、出来ることなら被害者を助けたいのだけども、なかなか思うようにもいかず、傍観してることの多い主人公。 後書きでこの主人公が怖いと書かれてるけども、むしろ、上辺だけ平和な田舎町で生まれ育って無力さを叩き込まれたローティーンとしてはごく平均的な人物像にも思える。 その主人公の人物像にしろ、彼の英雄的な行動、それに復讐も、そこらの類型的な下りは完全にフィクションであり、だからこそ、この小説の救いになっている。 ごくアタリマエの人物が、己の無力感に打ち勝って、英雄的精神を発揮しようとする、それこそ、現実の事件では起こらなかった希望故に。 ふと、『白雪姫』を髣髴とした。それもグリム童話ではなく、もっと野蛮なエログロに満ちた原形の。 ただし小人達は魔女といっしょになって、姫様を苛むのだけど。 『白雪姫』が元になってるというよりも、もっと、人の脳の奥深いところにある同じ部分から、一方で『白雪姫』の話が生まれ、一方でバニシェフスキー事件が起き、それにケッチャムがこの小説を書いたのだろう。 | ||||
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人殺しに加担した癖に、良い人ぶって昔を語った挙句、その被害者を、犬か何か死んだかのように扱っている。 犯罪者が偉そうに傍観者気取りで話すんじゃねーよ。 これを読むと、女子高生コンクリ詰め殺人事件の犯人の方が、もっと酷い連中だと思いますが、この本を読んで残酷だと目を逸らすより、そういうクズが生き残って事件を語る事を最低だと思うべきでしょう。 | ||||
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残虐描写の連続で読み進めていくうちに涙が出そうになり、胸の動悸が抑えられなくなった。 しまいにはこの人を助けてあげるか死なせてあげるかどちらかにして早く物語を終わらせてくれ、 と願いつつ小説を読みきった。読み終わったあとには最悪の読後感と精神的ダメージ。 事前に読んだ書評からある程度の展開は覚悟はしていたが、軽くホラー映画を見る感じで 読んだのが間違いだった。もう二度と読みたくない。 これはあるアメリカの田舎町でおきた事件をもとに書かれた小説。 そしてこの小説は主人公である12歳の少年の語りで物語が進行していくため 自分はこの主人公に感情移入して話を読み進めていった。 前半は両親を交通事故で失い残された肉親は事故のせいで補助具なしでは生活できない妹だけという 悲惨な境遇に置かれた年上の美少女と彼女に恋心を寄せる主人公との和やかな交流劇。 それがひとしきり終わるとそのムードを一気にぶち壊しにかかる作者。 主人公の友達、親友とその母親による少女監禁暴行が始まるのだ。 主人公は12歳の少年という設定上、なにもできない無力な存在で 好きな女の子が嬲られている様をおかしいと思いながらもただ黙ってみている。 更にはその様子を楽しんでいたり、スケープゴートである彼女を非人間と見て軽蔑したりする。 そんな主人公に怒りを覚えたが、仮に自分がこういう状況におかれたらと思うと。 と、無力な主人公に感情移入させておいて読者に己の醜悪さを認識させ 嫌な気分になるようにこの小説は作られているわけだ。 最悪のホラー作品だ、と最高の評価を受けるのも、 逆に気分が悪くなる最低の作品だと最低の評価を受けるのも作者にとってはしてやったりなのだろう。 ここまで人を不快にする作品はそうそうお目にかかれないだろう。 そういう意味では間違いなく傑作。 けれども個人的に故人を冒涜するような創作物が好きではないので☆は4つで。 (私は偽善者です。) | ||||
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「一度読むと二度は見たくない」といった読者レビューなどから あらすじが気になり、動画予告編→実際の事件内容と辿って どうしても読みたくなってしまいましたが、残酷描写が上手すぎて(詳細だったり想像させたり…)気がつけば世界に入ってました。 ただ残虐なだけじゃなく、特にラストは登場人物たちの感情にのまれてひたすら感動しました。 モラル的な勉強も、ほぼ完璧にできる名作だと思います。 (追記:この本のタイトルを見た時、単にそのまま「隣の家の少女」っていう意味と、「隣の家=物語ではなく身近に潜む事件」という二通りの意味があるんじゃないかと思いました。残酷さから目を背けないで欲しい…というメッセージだと感じます。) | ||||
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この作品を正直に評価すると人間性を疑われかねないのですが。 ただ、作品の持っている妖しい魅力は注目に値します。そしてその読ませる力も。 物語で美少女に出会うシーンから伏線をはり、それこそ読者の嗜虐性を巧みに刺激します(良い意味でも悪い意味でも)。 後半で、美少女(メグ)が裸にされ監禁されながら嬲り者にされる惨い描写は、嫌悪感を味わわせる一方で 確かにある一定の興奮をします。 変に勧善懲悪を期待してる読み手なら、とりあえず最後に主人公が申し訳程度の一仕事しますか らそれでご留意くださいって作風です。 そういう意味で、その圧倒的な嗜虐性を期待するなら読み応えは確実です。 この嗜虐性は、レイプが前提になっている性的なものよりも、少年が年上の美少女に抱く聖的なものを破壊して いくような感じで、個人的にはこの類の残酷な物語(監禁もの)の中では、その妖しい魅力は出色だと評価できます。 映画化とのことですが、多分映画表現上、性的な側面が強まるのかな?と予想されます。 この原作が放っている妖しい魅力は、紙媒体だからこそ表現できるだろうから、強くお薦めします。 | ||||
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他のサイトのレビューで絶対に読まないほうがいいと書かれていた。 人間、そう言われると逆に読みたくなってしまうものだ。どんなに後で後悔することになっても・・・。 読み始めて中盤あたりから、早く読んでしまいたくなった。 先が気になるんじゃなく、最後のページに到達するまでに、この先どれだけ残酷なシーンが待ち受けているのか、 考えただけで陰鬱な気分に陥ってしまったからだ。 読み進めながら、この単なる文字の羅列が自分の頭の中で具現化するのを できる限り制御しようとする自分がいた。 なぜ、ここまでこの姉妹は残酷な虐待を受けなければならなかったのか、理不尽極まりない。 個人的にはメグの最期より、ルースがどんな最期を遂げるのか、そっちのほうが気になった。 メグは「孤高の女」と呼ぶにふさわしい。 どんな目に遭っても最後まで己を失わずに生きた、身も心も美しい女性だったのだろうと思う。 それを思うと余計に悲しみが募る。 安易に人には勧められない衝撃的な物語。もう二度と読み返すことはないだろう。 読破には、それなりの精神力を要します。 | ||||
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私はこの小説に出て来る少女、少女の妹、少女を虐待する三人の息子の母と同じ女です。だから少女が受ける暴行の数々を読むにつれ、何度となく読むのをやめようと思いました。あんな事されたらとてもじゃないが……… 余談ですが、本に付いている帯のコメント「残酷なのにどこか切なく美しい」…は!?美しい!?それは男性だから言える事!女の立場だったらどこが美しいねん!と思うでしょう。まあ、捉え方は人それぞれですが、私は嫌でしたね。 | ||||
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