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わたしを離さないで
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わたしを離さないでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全75件 41~60 3/4ページ
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テレビドラマになったので、購入して読んでみましたが…私には理解が難しかったです。作者がノーベル文学賞をとったことで、この著作も話題になり、ようやく何がテーマになっていたのかを理解したのでした。私にとっては難しく、また、テーマ自体も重すぎて、苦痛に感じた作品でした。 | ||||
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読む方は是非あらすじを読まないでスッピンの状態で読んだ方が良い。 でないとありきたりの設定と展開で楽しめない。 「あらすじから連想できる域を出ない」作品。 日本のマンガなどに慣れているとありきたりなんだよね。 淡々と進み、特にオチも無く終わる。 じゃあ文章が美しいかと言われるとそれも「うーん」となる。 読みやすくはあるが特筆に値するかと言われるとそんな気はしない。 原文ならそうなのかもしれないけど、日本語としては良くて"上の下"。 心理描写が良いのかって言われるとこの程度の作品はよくある。 「こんなのがノーベル文学賞を取るのか~」というのが率直な感想。 所詮は英文学。そしてノーベル文学賞は英文学ベースの方々で選考される。 英語文化に疎い自分にはピンと来ないのが当然なのかも。 まあ時事ネタの回収としてはありだったかな。今度は村上春樹も読んで比較してみようと思う。 | ||||
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そのSFをSFたらしめている本質的なアイデアには、あまり触れず、そのもたらす影響について記載するSFは多いが、本作もその範疇に入るのだろうか。各章には、1つの不協和音が忍ばされており、小説の進行につれて、それの意味が分かってくるという手法ーそれは、「日の名残り」で見られるがーは、英国人には好まれるかもしれないが、私には、とてもノーベル賞作家のものとは思えなかった。 ただ、この寂寥感、諦念には、既視感があった。思い出したのは、「渚にて(ネビル・シュート)」だ。昭和四三年に放送された映画を見た記憶があるが、核戦争後に滅び行く人々と重なるものがある。 延々とあるいは、だらだらと続く描写を私は評価しない。さらに、翻訳がイマイチという感がある。しかし、著者はこのような感性をどのようにして身につけたのだろうか。 | ||||
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ドラマを観てからの購入。 それぞれの感覚かもしれませんが、クローンの日記小説といった感想。 | ||||
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主人公・キャシーの一人称の語りで展開するストーリー。 優秀な「介護人」として話はスタートするが、幼い頃の懐古を中心にストーリーが展開されます。 この一人称で幼い頃を懐古するというところがミソで、自らの拙い認識から、徐々に自身や環境、境遇を認識していく流れの中で、我々読者もストーリーの背景、骨格、作者の訴えを理解していけるという仕立てになっています。 主人公の心情が、周囲との「人間関係」を通じた喜怒哀楽、一喜一憂の中で実に豊かにゆっくりじっくり描かれていて、作者の設えた世界観との対比、ギャップがなんともいえない感覚を与えてくれます。 個人的にはスローテンポな感じがしましたが、それも本作の味なのかと。 カズオイシグロは初めて読みましたが、小説としては初めての感覚です。 他作も読んでみようと思いました。 | ||||
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この小説は記憶をレコードしたようなものだ。 一人の人間が何をどう見ているかを記録している。まさにそのような感じだ。 そして時間の流れが濃厚で、思わずキャシーと一緒に歳をとり、キャシーと一緒に新たな衝撃を受けているかのようだ。 この本の究極の問いは何か。私は人間の尊厳とは何か、価値とは何か、だと思う 芸術やセックス、記憶、子供の頃の思い出、そして旅…。 どうしようもない現実に救いを求める気持ち。 何かに価値を見出そうとする人の動き。 臓器提供自体をやめさせることしかホントの尊厳維持にはならないとおもうが 「何かの目的や使命がある人間」の存在が果たして本当に美しいのか。 私たちの人生は何に費やされてきたのか。 人間の無意味さの上に、芸術は永遠の価値であるのか。 | ||||
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ドラマを観てから原作が気になって購入しましたが、ちょっと難しい流れでなかなか読み進まず。 でも、なかなか今まで読んだことのない内容としては構成の本でした。 | ||||
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テレビの内容とは違い、淡々と静かにストーリーは進みます。 この本はクローンということを問題にしたいのではなく、その立場に置かれた人間達を通して何かを伝えたかったのだと思いますが、 私には少々その何かがわからなかったです(深読みしすぎなのかとも思いますが・・) どんな展開になるのかと読み進んでも、何も起こりませんし、救いようもない内容で 最後までなんだろう?と消化不良でした、 やはりテレビではこの内容では持たないと考えたのでしよう、クローン人間の反抗みたいにありきたりのSFになってきているようです。 | ||||
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文章の質が良く、心理描写も繊細で、文学作品としては高水準にある小説だと思います。 しかし物語の中で、主人公たちがさほど大きな抵抗もなく、悲惨な運命を受け入れてしまう姿に共感できませんでした。 個人的に、従順な人の物語を読むのが好きでなく、厳しい運命に直面したら、それに立ち向かう人の物語が好きなのです。 ☆3にしましたが、あくまで個人的な好みによる物語性への評価であって、作品の質が低い、と言いたいわけではありません。 読む人を選ぶ小説だと思うので、名作だという評判だけを聞いて手に取ると、後悔する人もいるだろうと思います。 | ||||
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ネタバレになります 病人にパーツをあげる為だけに 生きている子供たち 健康な臓器を与えて、 病人からの臓器を移植される 死ぬまで繰り返される ここが分からない、不健康な臓器を 移植されたら、他の健康な臓器も不健康に なると思うのだが この手術が可能になる 免疫を抑える薬が凄い | ||||
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読み始めは、あまりにも視界が細かく、読み飽きるところもあります。 だんだんと、この目線で表現していく意味というか、語り口が、作者の足場であろうと受け入れて、 じっくり 付き合いました。 生殖医療に興味があって、取り寄せました。 多くの人は、医学の進歩の恩恵を受け、甘受し、進歩のはざ間で、悩むひとには気づかない。 神の領域などという言葉の入る隙間がなく、時代の流れの、感覚変容に気づかない世界の恐怖を、感じました。 | ||||
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淡い水彩画を見ているようなイシグロの文章は素晴らしい。物語の設定もいい。しかしプロットは納得できない。 これは新しい奴隷制をテーマとするSFだろう。 奴隷の物語には反乱・逃走・芸術や宗教による救済等々が付きものだ。この作品にはそれが欠けている。なぜ「彼ら」が運命に反逆しないのか、それがわからない。最後まで何も起こらないのが不満だ。 外部から反逆を働きかける解放勢力がいるはずだ。 寄宿舎から逃走したり、ストライキを企てたり、ドロップアウトしてヤクザになったり、悲観のあまり自殺を図ったり、精神異常になる生徒が現れるだろう。神に救いを求める動きも必ずある。 そういうことがいっさい起きないのは実に不思議だ。「彼ら」の中から天才的な学者や芸術家、オリンピック級のアスリートが出現したらどうなるのか、余計な心配をしてしまう。 何年か前、映画になって日本公開されたとき、原作者イシグロが来日して新聞(日経だったと思う)にインタビュー記事が出た。 私の感じた疑問・批判は欧米でかなりあったようだが、それに対して著者は、毅然として運命を受け入れ生きてゆく人々の尊厳を描いた、という意味のことを述べ、例として戦前の日本人やカミカゼ特攻隊をあげていたと記憶する。 それならわかる、意図は十分実現している、と言うべきかもしれない。 しかしその意図なら、物語の骨格を近未来ディストピアSFにもっと明確に寄せるべきだった。それが中途半端で、あまりにも現実と近似しているので、逆にリアリティ不足が露呈してしまったのではないだろうか。 | ||||
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介護人であるキャシー・Hと、その周辺の物語である今作。僕はカズオ・イシグロ作品は今まで読んだことがなく、今作が初読です。読んでみて、後味の悪さであるとか、そういった悪い印象は受けませんでした。しかし、とても面白かったとか、そういった満足感も得られませんでした。なぜなのか考えてみると、それは、この物語の最大に重要な設定である、介護人と提供者、これらの設定の既視感に起因していると思います。これらの設定は僕の知る限り、一つの映画と一つの小説で既に扱われています。なので、真新しい世界観であるとか、怒涛の展開のようなものを求めている方に、この小説はお勧めできません。 イシグロさんは英国のブッカー賞という賞を受賞されている、とても有名な小説家であるようですが、それほど面白く感じられる内容ではありませんでした。あくまで、エンターテイメントとしてはです。 文学としては、流石だと思わせられる点もあります。文体からは圧倒的な叙情感が溢れ出てきます。それは雪の降る夜に夜道を優しく照らすランプのようなもので、とても暖かみを感じます。 まとめると純文学を読むのが好きな方にはお勧めできますが、エンターテイメントを求める方にはお勧めできません。 | ||||
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未来のお話なのに、現代的でない。逆ドラえもん状態。 人物や出来事、流れ、感情的なもろもろはとても素晴らしいのですが、いかんせん物語の重要な行動(複数回行われる)が、この物語の特異な性質に最も大きな意味合いを持っているとともに本来の意味合いとして最も不毛であることが、後半に進むにつれて読者を白けさせるかもしれません。僕は「じゃあなんでしているの?」と思いました。物語の芯の部分なので細かなことは言えませんが、もっと他のやり方もあると思うと、そうすべき理由がわかりません。なので評価は普通です。 | ||||
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ストーリーそのものはとても奇抜で、儚く切ない気持ちでいっぱいになります。 作品には★5つをつけたいのですが・・・ 日本語訳の本としては、その訳に対しても評価されるべきと思ったので★3つにしました。 原作(英文)を読んではいませんが、相当な丁寧な言い回しがされている原作なのでしょう。 しかし日本語のキャシーの語り口があまりに丁寧過ぎて、子供に説明するような言い回しというのか、とにかく読みづらく、かったるい。 とても集中力を持続できる翻訳ではなかった。 本作で解説を担当されている柴田元幸さん(ポール・オースターの作品など多数翻訳されてる)に、改めて翻訳版をお願いしたいと切に感じてます。本編が終わったあとの、柴田さんの解説が実にホッとさせられます。 良い作品は過去にも多数の翻訳版が出され、それぞれで好評を得ている。ぜひ別の翻訳版を読んでみたい。 | ||||
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内容を読んで正直難しい問題だと思いました。主人公のようには、私はなれないと感じました。 | ||||
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星印のみ星印のみ星印のみ星印のみ星印のみ星印のみ星印のみ星印のみ | ||||
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最後は確かに素晴しく心を揺さぶられるのだが、テンポが悪いのがどうも気になる。もう少しサクサク進んでも良いのではないだろうか。 | ||||
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海外で絶賛された作品とはいえ、 少し無批判に受け入れすぎの評価が目立つように思う。 確かに、全体にただよう叙情や、幼年期、 思春期と続く三角関係を描く心理の描写は非常に巧みだ。 そこに含まれる文学性も豊かだと思う。 しかし、作品に含まれるSF的な要素は評価できない。 まず、リアリティがない。 こういった小説ではリアリティがなさがかえって 作品の叙情性を高めるということもあるのだが、 それを差し引いてもやはり不自然さが目立つし、 浮かび上がってくる多くの疑問符が解消されないまま最後まで残り、 興醒めさせられ、不可解な読後感となってしまう。 文学しか読まない人ならともかく、 SFやミステリーのファンなら、 この真相とその明かし方の演出をどう評価するだろうか? | ||||
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重要な問題提起を含んだ小説ではあるが、臓器提供を目的につくられた人間がここまで自由に行動しながら、最終的には例外なく運命を受け入れるという設定には大いに疑問が残る。 友人や恋人との間に起こるさまざまな感情の行き違いから、自暴自棄になることはある。「死にたい」と思う人もいる。しかし、そういう感情から臓器提供まで決意する設定には飛躍があり、どうも感情移入ができない。 感情の行き違いは時とともに風化するが、臓器提供の恐怖は時とともに増す。一度は決意しても、募る恐怖感から逃げようとするのが普通の人間ではないだろうか。しかも、厳重な監視体制はない。 また、完全に拒絶反応が起きない臓器提供を望むのは、普通は大金持ちではないだろうか。誰に臓器を提供するかは、この小説ではまったく分からないが、現実的には最も重要な問題だろう。 登場人物たちが美術の授業に励む理由がクライマックスで種明かしされるが、あまり意外性はない。ラストはなかなか感動的だが、「自己の分身」をめぐる考察が浅いという印象は最後まで拭えなかった。 | ||||
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