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運命の日
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運命の日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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このミスで第三位ですが、ミステリー小説ではありません。あれ(?)と思いましたが、面白いので最後まで読み切りました。しかし、ミステリーしか読まない人にお伝えしておきます。 | ||||
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第1次世界大戦は終結に向かい、ロシアでは革命が起き、そして罹患すれば死にいたるスペイン風邪(インフルエンザ)が流行の兆しを見せる1918年。ボストン市警察の若き巡査ダニーは、労働組合を結成しようとする警官たちの急進グループへ潜入捜査を命じられる。同じ頃、遠く離れたオクラホマで殺人を犯してしまった黒人青年ルーサーは、追手を逃れるためボストンへとやってくる。 | ||||
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一気に上下巻読み通してしまいました。 デニス・るへインと言えばパトリック&アンジーを思い出しますが、こちらは一家の2世代3世代の生きざまを描いた作品の一部ですべて続けて読みました。引き込まれました。 | ||||
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デニス・ルへインといえばパトリック&アンジーの探偵物を思い出しますが、こちらは考え込む様な事は余りありません。一気に上下巻読んでしまいました。 | ||||
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居ながらにして、入手できた上に、新品そのもの。おおいに満足です。 | ||||
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上下、無事にそろえることができたことがうれしい。この仕組みの恩恵でっしょう。 | ||||
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変化し続けるアメリカの一日一日。 そこに生きる人々の苦悩する姿は現在も続いているが、生きる力を与えてくれる夢を持てるアメリカに乾杯。 | ||||
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時代に巻き込まれる人々の心の明暗。 現在まで続くアメリカの強さはこの時代にもあった。 夢と狂気。 | ||||
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正直、最初は読むのに非常に苦労しました。とにかく、固有名詞が多い。誰がどういう人から、ページを行ったり来たり。会社で英文のジョイントベンチャー契約を読まされているような気分になり、なんなんだと、買ったことを後悔しました。おそらく下巻が横になければ読破はあきらめていました。しかし、固有名詞が多いのは、それもそのはず。ボストン市警のダニー、黒人のルーサー、そしてベーブ・ルースの3つの話が徐々に徐々に一つになっていくのです。上巻の終わりの方になると面白さが加速し、下巻はほぼ一瞬、都こんぶの領域です。 そして3つの話の絡め方が非常に絶妙。第一次世界大戦後半における、アメリカ社会の動乱の時期を背景に、社会主義運動・人種差別・移民などの話と主人公達の様々な愛情の形を巧くあてていき、色々な人物にとにかく色々なことを言わせます。特にダニーは、本人の性格は一途でも警察という仕事のせいか、右にも左にもとにかく揺れるので、それがまた臨場感を生み出していきます。個人的に歴史小説が好きなこともあり、ミステリーというより歴史小説?、と思いながら瞬読しました。おススメです。 | ||||
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人物描写と時代背景、加えてスピィーディーな物語の展開がすばらしいです。 | ||||
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上巻518頁、下巻542頁という大作です。でも、長くだらだらした作 品ではないのです。 この作品は史実を元にしたフィクションで、メインのストーリーは、 米国ボストン市警巡査のダニー・コグリン(白人、主人公の一人)が 警察の労働条件改善を求めて労働組合を組織し・・・というものです。 そこにもう一人の主人公といえるルーサー・ローレンス(黒人、ホテ ル従業員、野球選手)の数奇な人生(殺人を犯して逃亡し・・・)が絡ん できます。 時は1910年代、共産主義の台頭、人種問題による暴動、野球の隆盛 (ベーブルースが活躍しだした頃です)、禁酒法施行直前という史実が 上手く組み合わされ重厚な作品に仕上がっています。 なお主人公の一家は、以下のような構成になっており、ジョー・コグリ ンが主人公でこの一家のその後が描かれた夜に生きるという作品もお勧めです。 トマス・コグリン:主人公の父、ボストン市警警部 エレン・コグリン:主人公の母 ダニー・コグリン:主人公、ボストン市警巡査 コナー・コグリン:主人公の弟、検事補 ジョー・コグリン:主人公の弟 「運命の日」自体はエンターテイメント性は必ずしも高くないので、 そちらを求める場合は、「夜に生きる」の方が好み(禁酒法施行後の ギャングの物語)に合うと思います。 | ||||
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原題「The Given Day」直訳すれば特別な日?? 禁酒法直前のアメリカ・ボストンの物語。 大ざっぱな題名でありますが、いきなりベーブ・ルースを登場させてくるところは流石です。それもヤンキース前のレッドソックス時代。 あまりのうまさに引き込まれ、上下巻を一気に読めてしまいます。 黒人のルーサー、警察官のダニー。この三人が主役といっても過言ではない。ボストン警察のストライキにまつわるお話のため ダニーがメインで語られていく。当然「運命の日」なので3人が交差する日がその日なのか、それぞれ別の日なのか・・・ それとも、もっと特別な日なのか?? この時代のアメリカが良く分り時代小説としても楽しめました。ミステリファン・歴史ファンには2度おいしい仕上がり。 しかしながら、キリスト教という一神教がありながらの各人のエゴや乱れぶりには昨年の震災を経験をした日本人には やっぱり理解できないものがあるな。 玄人好みの一冊!! | ||||
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なんの予備知識もなく読みはじめ、 「げ、野球かよ・・・」 「ポルシェビキ〜?!」 「警官組合、ですか・・・」 と不得意なジャンルのエピソードのミルフィーユ状態に困惑しつつ、気づいたらコグリン一家の「男の物語」にひきこまれ、「アメリカの病歴」をまたひとつ勉強させられてしまった。 長いので読者に中だるみッぽい印象を与える部分もありますが、ぐいぐい読ませる、なんだろう、この筆力!? 緩急ある練れた文章で、思わず「うまい!」とうなった箇所も数知れず。 読者のハートをわしづかみにします。 その分野ではマイクル・コナリーなんかと同じくらい、ツボを心得ているというかなんというか。 もはや「あざとい」くらいかも(笑)。 コグリン家のクリスマスのシーンだけでも、読者のアドレナリン噴出まちがいなし!! けれど、救いはあるんだか、ないんだか・・・ 昨夜は、1,400人の警官のその後を考えてうなされました。 そして今・・・、アメリカよ、どこへ行く? | ||||
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なんの予備知識もなく読みはじめ、 「げ、野球かよ・・・」 「ポルシェビキ〜?!」 「警官組合、ですか・・・」 と不得意なジャンルのエピソードのミルフィーユ状態に困惑しつつ、気づいたらコグリン一家の「男の物語」にひきこまれ、「アメリカの病歴」をまたひとつ勉強させられてしまった。 長いので読者に中だるみッぽい印象を与える部分もありますが、ぐいぐい読ませる、なんだろう、この筆力!? 緩急ある練れた文章で、思わず「うまい!」とうなった箇所も数知れず。 読者のハートをわしづかみにします。 その分野ではマイクル・コナリーなんかと同じくらい、ツボを心得ているというかなんというか。 もはや「あざとい」くらいかも(笑)。 コグリン家のクリスマスのシーンだけでも、読者のアドレナリン噴出まちがいなし!! けれど、救いはあるんだか、ないんだか・・・ 昨夜は、1,400人の警官のその後を考えてうなされました。 そして今・・・、アメリカよ、どこへ行く? | ||||
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’08年、「このミステリーがすごい!」海外編第3位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第5位にランクインした、ハードカバー上・下巻2段組の大長編である。 舞台は1910年代末のボストン。スペイン風邪と呼ばれるインフルエンザが世界的に大流行したり、第一次世界大戦が終結したり、なにより、ロシア革命の影響を受け、社会主義を標榜する者たちが増え、テロも頻発するといった動乱の時代であった。 ボストン市警の巡査であるダニー・コグリンは、労働運動や急進派の活動を調査する特別任務を受けて、市警の組合の母体であるBSC(ボストン・ソーシャル・クラブ)に潜入・内偵していたが、次第に仲間たちの考えに同調し、組織の活動を率いるまでになる。 一方、地元ギャングとの諍いから殺人を犯してしまったルーサーという黒人青年が、オクラホマに身重の妻を残してボストンに逃れてきた。彼は縁あってコグリン家に雇われることになって、ダニーやその妻となったノラとの間に信頼関係を築いてゆく。 物語は、彼ら3人の人種差別や苦しい非難を乗り越えた友情や、コグリン家の家族の絆と愛情のドラマを横軸としながらも、縦軸には風雲急を告げる労働運動を置き、クライマックスではついにボストン市警1400名の警官たちが待遇改善を求めてストライキに突入し、街は大暴動におちいってしまう。 本書は、ミステリーランキングの上位に位置しているが、私が思うにこの作品はミステリーでもエンターテインメントでもない。日本でも、格差社会、不況、非正規雇用者の契約打ち切り、内定取り消しなどが横行するなか、プロレタリア文学を代表する小説『蟹工船』が再評価され売れている。この、時代の運命に抗して闘う人々を、当時の史実を織り交ぜながら描いたドラマは、今の時代にもタイムリーであると同時に、読み応え充分、デニス・ルヘイン畢生の社会派大作である。 | ||||
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’08年、「このミステリーがすごい!」海外編第3位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第5位にランクインした、ハードカバー上・下巻2段組の大長編である。 舞台は1910年代末のボストン。スペイン風邪と呼ばれるインフルエンザが世界的に大流行したり、第一次世界大戦が終結したり、なにより、ロシア革命の影響を受け、社会主義を標榜する者たちが増え、テロも頻発するといった動乱の時代であった。 ボストン市警の巡査であるダニー・コグリンは、労働運動や急進派の活動を調査する特別任務を受けて、市警の組合の母体であるBSC(ボストン・ソーシャル・クラブ)に潜入・内偵していたが、次第に仲間たちの考えに同調し、組織の活動を率いるまでになる。 一方、地元ギャングとの諍いから殺人を犯してしまったルーサーという黒人青年が、オクラホマに身重の妻を残してボストンに逃れてきた。彼は縁あってコグリン家に雇われることになって、ダニーやその妻となったノラとの間に信頼関係を築いてゆく。 物語は、彼ら3人の人種差別や苦しい非難を乗り越えた友情や、コグリン家の家族の絆と愛情のドラマを横軸としながらも、縦軸には風雲急を告げる労働運動を置き、クライマックスではついにボストン市警1400名の警官たちが待遇改善を求めてストライキに突入し、街は大暴動におちいってしまう。 本書は、ミステリーランキングの上位に位置しているが、私が思うにこの作品はミステリーでもエンターテインメントでもない。日本でも、格差社会、不況、非正規雇用者の契約打ち切り、内定取り消しなどが横行するなか、プロレタリア文学を代表する小説『蟹工船』が再評価され売れている。この、時代の運命に抗して闘う人々を、当時の史実を織り交ぜながら描いたドラマは、今の時代にもタイムリーであると同時に、読み応え充分、デニス・ルヘイン畢生の社会派大作である。 | ||||
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’08年、「このミステリーがすごい!」海外編第3位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第5位にランクインした、ハードカバー上・下巻2段組の大長編である。 舞台は1910年代末のボストン。スペイン風邪と呼ばれるインフルエンザが世界的に大流行したり、第一次世界大戦が終結したり、なにより、ロシア革命の影響を受け、社会主義を標榜する者たちが増え、テロも頻発するといった動乱の時代であった。 ボストン市警の巡査であるダニー・コグリンは、労働運動や急進派の活動を調査する特別任務を受けて、市警の組合の母体であるBSC(ボストン・ソーシャル・クラブ)に潜入・内偵していたが、次第に仲間たちの考えに同調し、組織の活動を率いるまでになる。 一方、地元ギャングとの諍いから殺人を犯してしまったルーサーという黒人青年が、オクラホマに身重の妻を残してボストンに逃れてきた。彼は縁あってコグリン家に雇われることになって、ダニーやその妻となったノラとの間に信頼関係を築いてゆく。 物語は、彼ら3人の人種差別や苦しい非難を乗り越えた友情や、コグリン家の家族の絆と愛情のドラマを横軸としながらも、縦軸には風雲急を告げる労働運動を置き、クライマックスではついにボストン市警1400名の警官たちが待遇改善を求めてストライキに突入し、街は大暴動におちいってしまう。 本書は、ミステリーランキングの上位に位置しているが、私が思うにこの作品はミステリーでもエンターテインメントでもない。日本でも、格差社会、不況、非正規雇用者の契約打ち切り、内定取り消しなどが横行するなか、プロレタリア文学を代表する小説『蟹工船』が再評価され売れている。この、時代の運命に抗して闘う人々を、当時の史実を織り交ぜながら描いたドラマは、今の時代にもタイムリーであると同時に、読み応え充分、デニス・ルヘイン畢生の社会派大作である。 | ||||
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ボストン市警の警官ダニーと、オクラホマに住む黒人のルーサー。それぞれの物語が、やがて動乱のボストンで交わっていく。『ミスティック・リバー』とも『シャッター・アイランド』とも違う、デニス・ルヘインの新たな世界。ああ、彼はこれが書きたかったのだと伝わってくる。 ミステリ的側面もなくはないが、ミステリ色を前面に出した作品ではない。第一次大戦のころの、史実ともシンクロしたフィクションである。 本は上下2巻に別れていて重いし、登場人物はやたら多くて覚えるのも一苦労だし、当時のその境遇の人々のつらさが迫り、救いのない暗い気分になったりもする。しかし、これは娯楽小説だ。一級品の。 冒頭の野球のシーンの結末が見事。登場人物のノラがいい。ダニーはなんだか優等生っぽかった。 | ||||
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ボストン市警の警官ダニーと、オクラホマに住む黒人のルーサー。それぞれの物語が、やがて動乱のボストンで交わっていく。『ミスティック・リバー』とも『シャッター・アイランド』とも違う、デニス・ルヘインの新たな世界。ああ、彼はこれが書きたかったのだと伝わってくる。 ミステリ的側面もなくはないが、ミステリ色を前面に出した作品ではない。第一次大戦のころの、史実ともシンクロしたフィクションである。 本は上下2巻に別れていて重いし、登場人物はやたら多くて覚えるのも一苦労だし、当時のその境遇の人々のつらさが迫り、救いのない暗い気分になったりもする。しかし、これは娯楽小説だ。一級品の。 冒頭の野球のシーンの結末が見事。登場人物のノラがいい。ダニーはなんだか優等生っぽかった。 | ||||
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「ミスティック・リバー」のデニス・ルへインの最新作。今作もサム・ライミ(!)によって映画化されるらしい。発刊早々に購入し読み始めたものの、半ばで頓挫してしまっていたのだが、ある雑誌で野崎六助が褒めていたので再び読み直してみた。プロローグは、カブスとのワールド・シリーズでボストンに列車移動中のベーブ・ルースが、片田舎の草野球のある黒人に出会い、その才能に魅せられるというまるで映画「ナチュラル」のような詩情溢れるタッチ。だが、その後物語は、第一次大戦後の社会主義運動の台頭、アナーキストたちによる爆弾闘争、疫病、そして世界恐慌と、アメリカが激動と混沌の濁流に呑み込まれた時代を背景にした骨太の大河小説の様相を呈してくる、筈なのだが、、、。 物語の中心は、優秀なアイリッシュ系警察官と野球に天武の才能を持つ貧困層の黒人のふたり、彼らを軸に、巻頭での3ページにも及ぶ主要登場人物の紹介でも明白なように、様々な人種、階層、職業の人々による複雑多岐なストーリー展開。社会主義、労働組合、急進派とアナーキストの結合、血生臭い空気にじわじわと感染、猛威を振るう疫病への恐怖と不安が煽り、人々の社会への不満、憎悪が増幅する。 にも拘らず、そのような題材を扱いながら、そして様々なエピソード、事件が起こりながら、登場人物たちの感情吐露が心に迫ってこない為か、エモーションもパッションもダイナミズムも希薄なので、"ドラマ"が一向に盛り上がってこない。緻密で重厚感はあるが、誰もが楽しめるようなエンタテインメント性には欠けるので、読む人を選ぶ1冊。 | ||||
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