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長い家の殺人
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長い家の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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★★★☆☆ | ||||
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「家」を舞台とする着眼点に才能の片鱗を見たと島田荘司氏が語っていたが、 流石の慧眼で、新本格世代の作家の中で最も才能と努力を爆発させたと言ってもよさそうな歌野晶午氏のデビュー作。 本格ミステリ的な事件は、良い意味で非日常的な、フィクショナルな世界観の中で起こるものが多い。それは小説として紛れもない面白さなのだけれども、現実の事件がトリックのある不可能犯罪であることなどほぼない。その中で「家」という、物語の舞台としては派手さの無い、けれどもこれ以上無いほど現実的で普遍的な建物で新本格的なトリックを用いた事件が起こるという、才能の片鱗を感じさせる作品になっている。これはこの後も歌野晶午作品にしばしば用いられるスタイルだが、それがより鮮明に結実したのがのちの作品「密室作品ゲーム王手飛車取り」だろう。メタフィクションとリアリズムを新本格内に同時に存在させた傑作の萌芽はやはりデビュー作に芽生えていたと思える。 約30年前の小説で時代を感じるが、事件の真相すべてを看破するのはさすがに困難。一つの「家」だけで物語の舞台が完結する話ではなく、その世代の青臭い日常を漂わせながらストーリー性もある。 | ||||
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俯瞰図があるので一瞬でトリックを想像できてしまうのだが、まさかそんな幼稚で運頼みの無理な答えではないだろうと序盤に排除するのだが、結局それが落ちというガッカリ感に襲われる | ||||
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トリックは、多分、建物の図を見ればすぐに分かると思う。 それから、中谷美紀の某ドラマを見ていた人も。私がそうでした。 わかったうえで読むというのも結構辛いですが、展開が退屈なのも難。 あっちいったり、こっちいったり、随分動き回る語り部ですが、結局さしたる収穫もない。 そして最後に探偵が登場すると、ものの100ページで解決。 要するに中編小説としてまとめられる内容だということです。 それを長編として肉付けすると、まあ随分と退屈な展開が続くわけで。 | ||||
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島田荘司「ミステリー史上に残ってしかるべき大胆なアイデア、ミステリーの原点」 ...これは全くの贔屓の引き倒しで、的外れにも程があります トリックも背景も本当に習作程度の出来で、よくもこれでプロ作家としてデビュー させたものだと呆れるばかりです この信濃探偵シリーズはどれもこれもレベルが低いのですが、その後の作者の活躍は みなさんご存じ?の通りで、まさに大化けしましたね、島田さんの奇跡の眼力に脱帽 です 本来は★1つが妥当ですが、若気の至りの作品ということでサービスして★2つにいた します | ||||
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昔、TBSでやってた「ケイゾク」という刑事ドラマが、本書のトリックをパクりました。 ケイゾクというドラマを観た人は見る価値が無いかというと、そんなことはありません。 トリックは分かるものの、「動機」がサッパリ分からない。 最後に「動機」が明かされて、予想外過ぎて驚くことが出来るでしょう。 歌野氏のデビュー作ということもあり、 少々稚拙な展開があったりすることは否めませんが、 むしろデビュー作でこれというのは天才性が光ります。 まあ、一回読めば再読する事も無い一発芸的なミステリではありますが、 この驚きは知っておいて損は無いでしょう。 本書を読むときは「動機の解明」に照準をあてて頭を唸らせて読んでみて下さい。 | ||||
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ほんの数ページ読んだだけでトリックがわかってしまうという 皆さんの指摘通りなんですが、とにかく読んでて辛い。 こっちはとっくにトリックがわかっているのにずーっと見当違いの 序盤の探偵役の推理を読まされて・・・・ふぅ・・・・・ | ||||
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歌野晶午のデビュー作です。超有名な『葉桜の〜』、『密室殺人ゲーム』シリーズ、『さらわれたい女』と読んできて、どれもおもしろかったのでデビュー作の本書を読んでみました。 他の方もレビューで書いてますが、トリック自体はすぐに思いつくと思いますし、そのトリックの成立も運に頼りすぎてる気がします。ただ、誰が殺したのかは私にはわかりませんでした。推理小説を読み込んでる方には誰が殺したのかまでわかるのかもしれませんが、私と同様の初心者の方にはぜひ誰が殺したのかまで考えながら読んでみてもらいたいと思います。 ちなみに、本書の最後には島田荘司からの解説ならぬ『薦』という紹介文のようなものが載っています。デビュー前の歌野晶午と島田荘司の関係性がわかって興味深かったです。 | ||||
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それほど推理小説を読んでるわけでもなく似たようなトリックを見たわけでもないのに事件が始まる前にトリックがわかってしまいます ある程度は誰でも殺人を実行でき、トリックが簡単だったので叙述トリックで主人公?が犯人だと思ってしまいました 複雑てはないので読みが当たりやすくそれゆえ満足しやすい作品ではないのでしょうか キーワードであるはずの死んだはずの人の幽霊というのが偶然に偶然が重なった物で考えるだけ無駄でした | ||||
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「葉桜の季節に君を想うということ」から歌野作品を読み始めたミーハーです。 デビュー作から読み始めようということでこの作品を手に取ることになりました。 古い小説ということが大きいと思いますが、まず別荘の平面図を見た時点でトリックがわかってしまった点がとても悲しい。 というのも、結構有名な連続ドラマにて全く同じトリックが使われていたのを覚えていたからです。映像で覚えていたことが致命的でした。古い作品を読むにあたって生じる、現代の情報普及力の高さによる弊害ですね。 時系列はこちらが先なので、もしこの小説が発売された当時に読むことができたのであればまた違った感想が生まれたのでしょうがとにかく小説を開いて数ページでトリックが浮かんでしまったために、読んでる間に常に「まさかあのトリックじゃないよね?」となってしまいました。今20代30代でそこそこテレビドラマを見ていた方々にはお勧めできないのが悲しいところです。 この小説を読んでよかったのは、この後の作品に連続して探偵役として登場することになる信濃譲二のキャラクターが気に入ったということでしょうか。このおかげで、この後の歌野作品を楽しんで読むことができます。破天荒でいながら頭脳明快、というキャラクターはまさしく物語を解くのにふさわしい。 評価できないのは他の方も指摘されていましたが登場人物の口調です。こんな喋り方の人いる?という感想がかなりのところで出てきてしまいました。(勿論昔の作品であるため、当時はそんな感想は無かったのかもしれませんが、現代の印象で読むとかなり変です)ただ、この後の歌野作品ではこの変な口調の登場人物は結構な割合で出てくるのでこれがこの作者の作風だと解釈すれば楽しんで読んでいけます。 全体としては、良くも悪くもないというのが率直な感想です。もっと昔に読みたかった。 | ||||
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「葉桜」がとてもおもしろかったので手に取りました。 著者のデビュー作です。 他のレビューでも指摘されているとおり、トリックはわりかしすぐに判ってしまいます。 さらには、キャラのかき分けが甘く、中盤までは人物の把握に骨が折れました。 しかし、それら難所を吹き飛ばすほどにおもしろかったというのが全体の感想です。 ストーリー運びが自然で、読めば読むほど話にぐいぐい引き込まれますし、 なんといっても、著者が精魂込めて創ったであろうことが随所から感じられるため、非常に好感度の高い作品でした。 処女作ならではの「勢い」が読んでいて心地よかったです。 島田荘司氏のあとがきも一読の価値あり。 | ||||
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島田荘司氏推薦という文字を裏に見つけたので、デビュー作から順に読もうと思って最初に手に取りました。 なので作者の他の作品との比較はできませんのでご容赦を。 よく指摘されていることですがとにかくトリックがわかりやすいです。 ヘタしたら見取り図出した段階で「こういうトリックならできるかも」と考えてしまうようなレベル。 巻末の推薦文で島田荘司氏にすぐに見破られたというのも納得な話です。 そしてトリックの成立まで偶然に支えられた要素が多すぎる。(アクシデントという意味ではなく) もしあの人がこう動いたら?あの人がぜんぜん違う動きをしたら? これだけでトリックの一部が破綻します。 偶然は一回ならいいでしょう。二回起これば作為を感じ、三回起これば殺人現場に作者のペンが見えます。 なかなか読みやすく、分量の割にサクサク読めたのは、文章の力があるということなのでしょう。 信濃譲二のキャラもなんとなく気に入りました。 巻末の島田荘司氏の推薦文は歌野晶午氏の成り立ちがわかり興味深いです。 とりあえず白い家と葉桜はすでに購入済みなので、すぐにでもぜひ読んでみたいと思っています。 | ||||
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歌野氏のデビュー作で、自分は本書が歌野氏の著作初体験でした。 トリックの実現性にかなり拘って書かれており、真相編での犯人の密室作成時の行動を想像しているとほぼ日曜大工状態でちょっと笑ってしまったが、こういうのがいわゆる新本格派と言われる作家陣の作風なのか・・・とちょっと勘違いしてしまったところもある。 メインの物理トリックの他に音符を使った暗号のトリック(はっきり言って分かりずらい)もあり、トリックにかけるこだわりは本作からも十分感じられた。 何だかんだ言って本作読後、片っぱしから歌野氏の著作を読んだんだから面白かったってことでしょうね。 | ||||
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トリックは、途中で分かってしまいました。部屋番号がαやβの時点で、ミステリーを読み慣れた人であればピンとくるのではないでしょうか? ですが、自分が最も気になったのは、登場人物の言葉使いや展開の不自然さでした。類型的な推理小説そのままという感じで、登場人物に全くリアリティが感じられない。実際にこんな奴はいないだろう、と言いたくなります。 この作品には、素人が良いトリックを思い付いたから、とりあえず本格推理を書いてみよう。という感じで、トリックだけを中心に書き進め、他の部分を完全にないがしろにしてしまったという印象を受けました。いくらデビュー作と言っても、こんなに稚拙な作品で良いのでしょうか。 | ||||
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30代、男です。久しぶりにトリックがメインの作品を読みました。「一体どうなってるんだぁ〜」と思いながら、ページをめくるのを止めることが出来ませんでした。私のアタマでは、トリックや犯人の核心にせまることなど到底出来ません。考えるよりも、目の前の文章をひたすら追っていく快感がありました。「葉桜〜」や「ガラス張り〜」なんかもお勧めです。 | ||||
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話の途中で、 ギリシア文字で部屋番号が設定されているという不自然さを不思議に思いながら、 建物の見取り図をしばし眺めていると、 すぐに、トリックは判ってしまうけど、これが、歌野氏のデビュー作なんだ〜と 微笑ましい気持ちで読めば、楽しめます。 | ||||
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話の途中で、ギリシア文字で部屋番号が設定されているという不自然さを不思議に思いながら、建物の見取り図をしばし眺めていると、すぐに、トリックは判ってしまうけど、これが、歌野氏のデビュー作なんだ〜と微笑ましい気持ちで読めば、楽しめます。 | ||||
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かなりよくできている作品。著者がこの作品を書いてデビューするまでのいきさつは、巻末の島田氏の推薦文でよくわかる。かなり練りに練って作られた作品のようだ。この後の第二作はあまりよい作品ではなかった。話の流れが不自然な気がした。しかし、その後この著者は年間ナンバーワンのミステリー作品を書いたりして活躍している。この本の中で、大麻(マリファナ)好きの若者が出てきて「大麻はタバコより害が少ない」という持論を述べている。本書の初出は1988年だが、その頃大学生が大麻を吸うという事件はまったく(私の)記憶にない。しかし、2000年代になって、大学のスポーツ選手や一般学生が大麻を栽培したり、吸引したりする事件が盛んに報道されいてる。おそらくそれらも氷山の一角にすぎないのだろう。その面で、本書はそのような薬物にはまる若者の、未来を予言したものにもなっている。 | ||||
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かなりよくできている作品。著者がこの作品を書いてデビューするまでのいきさつは、巻末の島田氏の推薦文でよくわかる。かなり練りに練って作られた作品のようだ。 この後の第二作はあまりよい作品ではなかった。話の流れが不自然な気がした。しかし、その後この著者は年間ナンバーワンのミステリー作品を書いたりして活躍している。 この本の中で、大麻(マリファナ)好きの若者が出てきて「大麻はタバコより害が少ない」という持論を述べている。本書の初出は1988年だが、その頃大学生が大麻を吸うという事件はまったく(私の)記憶にない。しかし、2000年代になって、大学のスポーツ選手や一般学生が大麻を栽培したり、吸引したりする事件が盛んに報道されいてる。おそらくそれらも氷山の一角にすぎないのだろう。 その面で、本書はそのような薬物にはまる若者の、未来を予言したものにもなっている。 | ||||
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5人組音楽グループの合宿で起きた失踪、殺人事件。 冒頭から音楽の表現が多く書かれていて、作者の感性を感じさせました。 しかしその他の場面描写は弱く、最低限の情報のみで構成されているように思えます。 そのため散りばめられているヒントがとてもわかりやすく、浮いて見えました。 トリックに関しても、大胆ではありますが現実性に欠けるというのが印象です。 キャラクターの証言も、読後に読み返してみると何故そうなる?と首をかしげるものもあり、 全体的に作者の希望的観測で出来ているような、もやもやしたものが残りました。 そして漫画のような帰国子女丸出しの、独善的な探偵役がとにかく鼻につく。これが一番読んでいて辛かったです。 とはいえデビュー作と考えれば、荒削りも魅力でしょうか。 巻末の作者と島田荘司氏とのなれ初めは一見の価値あり。 | ||||
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