■スポンサードリンク
シンプル・プラン
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
シンプル・プランの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
真面目で普通の人が、意図しない方向に引きずられながら、堕ちて行く恐怖が描かれています。読後感はよくありませんが、印象に残る本でした。思わぬ大金に振り回される主人公の心理描写が、優れていると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いやぁ怖い小説です。 最初はちょっとした出来心でやったしまった事を発端に、その後奈落の底に落ちていくような悪の連鎖。読み始めの段階から、この結末はさぞや悲惨だろうなと大体見当がつきますが、それが想像以上に残酷な形で次々と実現していくことに少し目を覆いたくなる反面、やっぱり結果を知りたい気持ちに抗えずに読み進む。それが最後まで続きます。 主人公の揺れ動く心理描写が克明で、「やばいなぁ、こんな状況なら俺も同じこと考えて、きっと同じ行動をとるな」と感じさせる場面が次々登場。もしこれと同じ状況に自分が置かれたら、自分もなし崩し的に凶悪犯罪者への道を突き進むんじゃないか、という恐怖に襲われます。 また、全編に渡ってストーリーのもう一つの核をなすとも言える夫婦間(主人公とその妻)の会話が実にリアルで、話の面白さを格段に引き立てています。 大御所スティーブン・キングが本作の出来を絶賛したそうですが、納得です。 映画の方はまだ観ていませんが、これは本で読んだ方が感情移入ができて一層の恐怖感を味わえるような気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
普通の市民・一般人が、奈落に落ちていく様を冬の情景を背景に描いた作品。 「ぼくは…」の一人称で、犯罪者の内面を語らせ、掘り下げていきます。 この心象が、心もとないというか、情けない。最後まで救われません。 単純な計画を自分たちに都合良く描き、希望的観測の元に大きく逸脱し、 道を踏み外す物語。 ジェス・ウォルターの「市民ヴィンス」は小悪党の良心の物語でしたが、 この「シンプルプラン」の主人公は、良心を発揮できぬままにラストを迎えます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何と言っても「因果応報」に尽きる。映画では取り上げられなかったエピソードがいくつもあってこのまま大金を手に出来たらと「捕らぬ狸の皮算用」をして逆に痛い目にあったり、「単純な計画」の破綻後、主人公の子供がたどる運命。1瞬の欲望を夢見た代償はあまりに大きかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もしも大金をネコババできたらどうするか? というワンアイデアを徹底的に消化してます。 落ちはやや弱いが、 カットバックという小手先のテクニックは使わず、 一人称の主人公視点で最後まで突っ走る展開が素晴しい。 六人と犬一匹を殺すことになる極悪非道の男が主人公だが、 巻き込まれ型主人公なので、 殺人者の主人公に感情移入してしまいます。 武闘派というより頭脳派の主人公なので、 銃で殺人してる時はなんとかなったが、 鉈で肉弾戦する羽目になるシチュエーションは傑作であった。 どうする?どうなる?という物語の面白さを追求した徹夜本である。 一気に読めるが、落ちが物足りないので四つ星。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
雪の降りしきるアメリカの田舎町。大晦日、ハンクと兄のジェイコブ、ジェイコブの親友ルーは、ひょんなことから墜落した小型機、その中に440万ドルの大金を見つける。半年待って何事も起きなければ山分けしようと約束する3人だが・・・。 物語はその場面から始まるが、それ以上の展開はストーリーそのものに言及しなければならなくなるので、書けない。 登場人物の設定と、その心理描写、冬の田舎町の情景描写が絶妙。淡々と展開するストーリーながらも久々に「次のページを開くのが怖い」本だった。 最後の1ページまで飽きさせない傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
’94年、「このミステリーがすごい!」海外編第1位。 平凡な主人公が欲に目がくらんで単純な計画を思いつくが、小さなほころびから破綻していくというサスペンス小説で、スティーヴン・キング絶賛という破格の折り紙がついた。 私が手にした文庫も、なんと32刷というほどの、ベスト&ロングセラーである。 オハイオの片田舎で暮らす主人公ハンクとその兄ジェイコブ、ジェイコブの友人ルーの3人組が、ある大晦日の午後、ひょんなことから墜落した飛行機を発見する。なんとその飛行機の中には大金が・・・。その金を自分達のものにしてしまおうというルーと、それに賛同を示す兄ジェイコブ。ハンクだけはそれに反発するが、やがては、「ほとぼりが冷めるまで金は使わない、金は自分が管理する」ということを条件に犯罪に手を出す事に。共犯関係となった3人だが、次第に歯車が狂い始めることになる・・・。 物語前半は、ルーの傍若無人さ、ジェイコブの優柔不断さが、そして物語後半は、犯罪を塗り隠す為にさらに犯罪の上塗りをして二進も三進もいかずに孤軍奮闘するハンクの惨めさと、同時に垣間見える“狂気”がキーポイント。 人物ひとりひとりの心理描写がリアルで、おそろしいほど。’99年に映画化もされたが、映画ではこういう人間の内面を存分に表現できない。小説のおもしろさ、醍醐味がここにある。 本書のメインモチーフは、「人はいかにして静かに狂いはじめるか」というもので、増殖する不安と悪夢が、やがてハンクの日常を浸食していく過程の緊張感は圧巻である。 本書は、執筆時弱冠27才だった著者スコット・スミスのデビュー作とは思えない、新人ばなれした手だれの風格すら漂う傑作である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
未発見の墜落した飛行機にあった大金をこっそり手に入れようとした三人の男達。 そのうち二人には、それまで何の期待も持てなかった人生を大きく変えるチャンス になるはずだったのだが……。 しかし結局は、中でも一番賢く冷静で家庭にも恵まれた男が最も金に執着し 虜になり狂気に走り歯止めが効かず破滅の道をまっしぐらに突き進む羽目に。 欲望に駆り立てられていく人間の心理をじっくり丁寧に描いており、 実際の事件を元にしたのかのようにも感じられたほどリアルだった。 結末に辿り着いた時には、「やっぱりそうはうまくはいかないか…」と 妙に納得してしまい、やるせない疲労感だけが残ってしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大金を見つけた主人公は運が良かったが、仲間があまりにもおろかであった。 主人公の心理描写がうまく、すっと感情移入できる。結局うまくいくのか、失敗するのか、 最後まで分からないようになっており、ハラハラドキドキが持続する。 兄弟の冷え冷えとした関係、お互いに対する複雑な感情描写もリアルで本当に面白い。感情移入できるとはいっても、最後の方の主人公の、もうほとんど考えもせずに、殺すしかない、 取り憑かれたように人を殺して行くところは、もうさすがに主人公の立場に置かれてみないと分からないと思った。 寒くて雪が降り積もる土地が舞台だし、いろいろな意味で背筋が凍るような気分になってくる。最近映画の方を見たが、全然違う話になっており、何だこれは?という感じだった。 原作を先に読めた私は幸せ者だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
¶¶-§é''"äoo§±±'--°'...¢°èa"±ä¿a"3-aè¨"' ̄a¡£¨- ̄èäoo"'§-μ± ̄aéèo¨"¨a"§-""a ̄a£¨ääoo...¬¿3è"§¨- ̄...a ¡è¡§éa¢¨éa-'éäoo2"a"¨§é''"¨ ̄a§-¡£¨¬2'o-è ̄a"¨'--"¨ ̄-§ ̄a§-é ̄§"§a 'äoo...§...\-èa £a!!!¨èa\-èa-'3'2-2-¨- | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本当に怖い。ストーリー自体は非常に地味といっても良いと思います。アクションが散りばめられているわけでもなければ、スピード感あふれるわけでもなく、世界をまたにかけて展開していくわけでもありません。ただ、ある事件をきっかけに、そして現代社会に組み込まれている人間としては当然とも思えるちょっとした’欲’を出したがために、意識しないうちに崩れていくもの。’自分達を守るため’にしなければならないと確信していたことが、本当は’自分達を貶めている’ことに気づかない、そして気づいたときにはすでにブレーキが効かない時点まで来てしまっている怖さ。特別なことではなく、本当にごくありふれた私のような人間にも起こり得ると思える無気味さ。読んでいる最中に本当に背筋に寒気が走ります。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!