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煙突掃除の少年
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煙突掃除の少年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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亡父(亡夫)の過去を知るべく、現在と50年前を行きつ戻りつ進んでいくが、その切り替わりはとても滑らかである。当時の風景や人々の考え方などが、調べられたものではなくて作者本人が体験してきたものだからだろう。 説得力うんぬんすら考えさせない自然な描写だった。「あの頃は、そういう時代だったんだよ」と姪に語りかけるように穏やかに。 70歳。 半世紀の出来事を知識ではなく経験として語れる年齢である。 世の中におきたこと、人々の考え方の変化、そしてそれでも変わらないもの等、それらを見つめているうちに生まれた小説なのではないだろうか。 題は「霧」としても良い。 亡父が嫌っていた霧、だからその妻が好んだ霧、そして何より小説全体が霧に包まれているかのようなのだ。 全体像を隠してしまい、ある部分、そして別のある部分、と少しずつ見せてゆく。 時折吹く強い風が霧をはらい、私たちを驚かせる。 | ||||
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亡父(亡夫)の過去を知るべく、現在と50年前を行きつ戻りつ進んでいくが、その切り替わりはとても滑らかである。当時の風景や人々の考え方などが、調べられたものではなくて作者本人が体験してきたものだからだろう。 説得力うんぬんすら考えさせない自然な描写だった。「あの頃は、そういう時代だったんだよ」と姪に語りかけるように穏やかに。 70歳。 半世紀の出来事を知識ではなく経験として語れる年齢である。 世の中におきたこと、人々の考え方の変化、そしてそれでも変わらないもの等、それらを見つめているうちに生まれた小説なのではないだろうか。 題は「霧」としても良い。 亡父が嫌っていた霧、だからその妻が好んだ霧、そして何より小説全体が霧に包まれているかのようなのだ。 全体像を隠してしまい、ある部分、そして別のある部分、と少しずつ見せてゆく。 時折吹く強い風が霧をはらい、私たちを驚かせる。 | ||||
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