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栄光なき凱旋



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栄光なき凱旋の評価: 4.45/5点 レビュー 29件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 1~20 1/2ページ
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No.29:
(5pt)

真保裕一トップクラスの作品

戦争作品を読むたびに何故日本はこんな無謀へと走ってしまったのかとつくづく感じさせられる。戦後の主人公三人には厳しい現実が待ち受けていた。
マット・フジワラは朝鮮戦争での戦死、ヘンリー・カワバタは強盗に襲われ死亡、そしてジロー・モリタはエドワード・タカクラ殺しで一級殺人罪で刑務所へ。ここにも日系人の厳しい現実があった。
アメリカから見た太平洋戦争の決定版と言っても過言ではない秀作だった。
真保裕一作品の中でもトップクラスの作品だ。
一般文学通算2404作品目の感想。2020/06/11 16:55
栄光なき凱旋 下Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 下より
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No.28:
(5pt)

米兵としての芽生え

ジロー・モリタ、ヘンリー・カワバタ、マット・フジワラの三人はそれぞれニューギニア、イタリア、フィリピンの戦地へ派兵された。
語学兵を経て日本人捕虜から日本の戦略を入手したりフィリピンでは日本機が不時着した際に重要機密文書を巡る作戦へ赴くなど次第にアメリカ兵としての役割を果たし始めた。
戦争もいよいよ後半へ突入する。彼らを待つものがなんであるか期待したい。
一般文学通算2404作品目の感想。2020/06/07 16:30
栄光なき凱旋〈中〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋〈中〉 (文春文庫)より
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No.27:
(4pt)

二つの祖国の再来か

ハワイ及びロスに住む日系一世、二世の太平洋戦争を描いた作品。
おもな主人公はジロー・モリタ、ヘンリー・カワバタ、マット・フジワラの三人。
上巻は真珠湾攻撃から太平洋戦争の序盤。この作品が山崎豊子著「二つの祖国」に似ている点にも注目したい。
決して悪い意味ではなく、日系人と太平洋戦争を描けば故郷日本を思う一世と、アメリカ国籍を持ちながらアメリカ人と認められない二世の葛藤が浮き彫り出される。
大作に興味を持ちながら読破を覚悟せねばならない。
一般文学通算2404作品目の感想。2020/06/03 16:30
栄光なき凱旋 上Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 上より
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No.26:
(4pt)

早く先が読みたい!

第二次大戦中の日系米国人が題材。主人公は数人いて、物語はそれぞれの数奇な運命を丁寧に描いて行く。

 同じ題材を扱った小説に山崎豊子の「二つの祖国」がある。NHKの大河ドラマにもなったので、ご存知の方も多かろう。こちらも大傑作であった。そういう意味では、本書にはオリジナリティが少々欠けている、とは言える。

 但し、本書は主人公を複数据えることで、日系人の間にも様々な考え方があり、深刻な軋轢や葛藤があったことをよりvividに描くことに成功している。

 ミステリー作家らしく途中で殺人まで織り交ぜ、物語は中巻へ。あー、早く読みたい!
栄光なき凱旋 上Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 上より
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No.25:
(4pt)

堪能しました!

上巻が戦「争」の話だったのに対して、下巻は戦「地」の話。当時の日系人は兵隊に行く前にも苦労し、兵隊に行った後もそれ以上に苦労したんだなあということがよくわかる。正にEdutainmentだ。堪能させて貰った。

 最後の章が「裁判」の描写なのも、話が一本調子になるのを防いでいて、構成としてはとても良いと思った。それにしても、せっかく戦争を乗り越えて帰還した日系人兵士たちのその後は、余りに悲しい。
栄光なき凱旋 下Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 下より
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No.24:
(4pt)

読み応えあります

上、中、下巻をまとめて購入しました。 読み応えあります、一気に読めました。
栄光なき凱旋 上Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 上より
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No.23:
(4pt)

日常が一変したとき人はどうなるのか

ハワイとロサンゼルスに暮らしていた日系二世。彼らの日常は日本軍による真珠湾攻撃によって一変する。家族を奪われ、職を奪われ、過酷な状況の中で、人は本性をむき出しにしていく。
三人の主人公の目を通して、祖国とは何か。人間とは何かが描かれていく。

上巻は時間軸がわかり辛いところがあり、やや読み辛いが、中巻~下巻にかけて一気にペースアップしていく。

三人の主人公はそれぞれ何を思い、何のために戦いに身を投じていくのか。
三者三様の思いから、彼らはそれぞれ兵士となる道を選んでいく。

彼らの行く末と、三人の運命がどこで交錯していくのか、期待を抱かせつつ物語は中巻へ進む。
栄光なき凱旋 上Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 上より
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No.22:
(5pt)

兵士たちの葛藤と苦悩、憤りに涙する

第二次世界大戦を戦った三人の日系米兵を主人公に据えた物語の最終巻。
太平洋戦線で巡り合った二人の語学兵は、軍の命運をかけた極秘任務に従事し、決死の脱出劇を果たすが、思いもよらない事実が彼らを待ち受ける。
誰が、何のために命を落としていったのか。人を殺したのは誰か。主人公の慟哭が胸を貫く。

ヨーロッパ戦線ではアメリカ陸軍史上最も多く勲章を授与された部隊として知られる第442連隊戦闘団の戦いが描かれる。
彼らはなぜそれだけ多くの勲章を得たのか。アメリカ陸軍史上最強ともいわれる理由が地獄絵図と共に描かれる様は涙なしには読み進められない。

やがて戦争は終り、彼らはある場所で一堂に会する。果たしてその結末は。

ラストはあっけないほど簡単に終わる。しかし、どこか救いがある。そんな気がするラストでもあった。涙を拭って読了。
下巻は言い回しに重複があるなど、ややくどいところがあり、第442連隊戦闘団のエピソードをもう少し盛り込んで欲しかった物足りなさもあるが、それを補って余りある読了感だった。

日系米兵の戦いを知らない方には是非読んでもらいたい一作。
また、本作を読んだ方には是非とも第442連隊戦闘団についてご自分なりにも調べていただきたい。

こんな戦争もあったのだと。これが戦争なのだと。
栄光なき凱旋 下Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 下より
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No.21:
(5pt)

読み進めずにはいられない力作

アメリカ国籍を持ちながら、日本人の血を引くというだけで敵性外国人とみなされ、差別と偏見にさらされる日系二世。
三人の主人公たちは、それでもそれぞれの思いを抱いて、祖国と信じるアメリカのために戦場へと赴いていく。

一人は愛する者と仲間のために武器を取ることを決意し、一人は語学兵として太平洋戦線に投入され、自分と同じ顔の捕虜と対面し、同じ顔の兵士と交戦することで、自分の中に流れる日本人の血とも否応なく向き合うこととなる。
また一人は自分なりの戦いを模索するも挫折し、葛藤を抱えながらもヨーロッパ戦線へと投入されていく。

非日常が社会の中にある様々な縮図をあぶり出し、いがみ合い、醜さをまき散らし、それでも一筋の光明を見い出さんとするかのごとくもがきながら、物語はスピード感を早めて佳境へと進んでいく。
栄光なき凱旋〈中〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋〈中〉 (文春文庫)より
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No.20:
(5pt)

状態が良かったです

中古での購入でしたが、たいへん状態が良かったです。 丁寧な梱包で送られてきました。
栄光なき凱旋 上Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 上より
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No.19:
(5pt)

状態が良かったです。

中古での購入でしたが、たいへん状態が良かったです。 丁寧な梱包で送られてきました。
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No.18:
(4pt)

「二つの祖国」と併せて読みたい一冊

山崎豊子「二つの祖国」とのインターバルが少ないタイミングで読んだため、

・日系二世
・リトルトーキョー
・新聞社のスタッフ
・最後が裁判
・通訳兵
・欧州出兵

など、エッセンスがかなり重複することもあり、最初は妙な既視感があったものの、テンポの良いストーリーの進み方はさすが真保裕一、と思えたもの。
一方で「二つの祖国」のような苦悩や内省的な描写が少なかったのは、読んだ後の”残像感”が欲しい私としてはちょっと物足りなさも。
栄光なき凱旋 上Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 上より
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No.17:
(5pt)

とても面白い

日系2世の苦難を見事に描いていた秀作です。二人の祖国と並ぶ名作といえるでしょう
栄光なき凱旋 下Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 下より
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No.16:
(4pt)

小役人シリーズを超えた大河感

今までの小役人が普通の市民生活の中で事件に巻き込まれへこたれそうになりながらもなんとか解決する、という一連のシリーズとは打って変わって逃げようのない歴史の流れに翻弄される国家、民族、個人を描きながらも根底ににはヒューマニズムがしっかりと感じられる大作。ハワイとLAの日系人街で暮らす3人の若者がそれぞれの希望や問題をかかえながらも自由に生活していた日々が、日米の開戦と同時に抗うことのできない環境に大変化してしまう。収容所収監、軍隊への入隊(しかも日本語解読という軍務)、いわれのないスパイ容疑などまだまだ苦難が予想される展開。そんな中でも雇用してくれた白人の社長や弁護をひきうけてくれたクェーカー教徒の弁護士などの虚心のない言葉に救いを感じる。文庫も2冊と勘違いし、旅行中で上巻と下巻しか手元にない不運を嘆きつつ、下巻を先に読んでしまうか、帰国したら成田で中巻の速攻買いか思案のしどころとなった・・・。
栄光なき凱旋 上Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 上より
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No.15:
(5pt)

傑作です

戦争物を毛嫌いするタイプの人でなければ、この本は読み始めてすぐに物語にグイグイ引き込まれていく傑作だと思います。
日系2世アメリカ人ならではの心の葛藤を3人のタイプの異なる人間からの視点も巧いなと思わせられる、帯にあるように真保氏の本の中でも代表作になりうる作品だと思います。
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No.14:
(4pt)

感動!

感動した!
日系人たちがまさに「栄光」を勝ち獲るために、両親たちの国、日本を相手に戦う描写は素晴らしいです。
3篇と長編ですが、読めば読むほどとまらなくなりました。
ぜひ、手に汗握って読んでください!!
栄光なき凱旋 上Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 上より
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No.13:
(5pt)

最高峰の戦争小説

第二次大戦下における日系人の苦悩を描く超大作。登場人物は架空だが、起こったことなどは全て事実。著者の調査に感心するとともに、ノンフィクションではなく物語に仕上げることによる圧倒的な説得力とリアリティにただ脱帽。素晴らしい小説だ。
戦時中の日系人が受けた差別はなんとなく知っていたが、ここまで詳しく知らなかった。そして私がもっとも衝撃を受けたのは、ヘンリーの章で語られる第四四二連隊の実態である。帯に「地獄を見た」とあったが、ここで語られる内容は全て史実である。戦場のすさまじさ、残酷さの描写は、上巻の解説にもあったとおり、プライベートライアンを超えているのではないか。読書中に神に祈ったのは初めてである。
真保氏といえばホワイトアウトを代表とするエンターテイメント娯楽小説の第一人者である。今でも「面白かった」と思うのはホワイトアウトだが、後々まで心に残るという意味では、断然「栄光なき凱旋」である。おそらくこの本のことは一生忘れない。
最後に、今まで第四四二連隊のことを全く知らなかったことを恥ずかしく思う。
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No.12:
(4pt)

深く静かに強く心に残る作品。

上巻を読んだとき、エンターテイメント性が秀でている真保らしくない地味な真面目な作品だと感じた。
中巻では緊迫感あふれるリアルな戦争シーンに、エンターテイメントを超えた怖さを感じた。
映像はなくとも映画で見る戦争よりも生々しく伝わったし、命のはかなさ、国ってなんだろうって強く思った。
下巻を読み終えて、いろいろな気持ちが交わり、なんとも言えない読後感が残った。
これまでの真保作品のどれよりも深く、強く、静かに心に伝わる作品。
栄光なき凱旋 下Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 下より
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No.11:
(4pt)

彼らの勇気が仇に

第二次世界大戦の始まりから、終戦の後始末までがジロー・マット・ヘンリーの青春期である。舞台は、アメリカ合衆国。もっとも大きな要素は、戦争である。また、彼らの共通点は日系二世である。
当時、自由の、また移民への最大のチャンス(生活の場)がアメリカであった。かつてのブラジルや満州の如く(ここでは侵略の概念を外す)。しかし”12・8”が、決定的に運命を変えた。アメリカにおけるマイノリティーとして支配される社会集団と見なされるようになった。貧困でありながらもひたすら働く:ジローしかり、地元密着型小売店の息子:マットしかり、エリート教育学びつつあったヘンリーしかりである。
彼らは、紆余曲折がありながらも、支配される側に踏み込み自己実現の生き様を選択した。それは潮流であり、選択の結果でもあった。優秀な彼らは、駄目もとの作戦に巧みに利用される。運よく成功する。しかし、結末は彼らのボディーは壊れ、魂は消えた。文中、侵略に成功した地域へ、いち早くジープで駆けつけるのは、白人将校たちであると記されている。まさに、社会構造の仕組みを裏打ちしていると感じました。
同じ時代に・同じ苦労をしながらも、その後楽しく老後生活を送った人も少なくはないはずである。では何故、彼らは…。私は、彼らの勇気が仇になったと思いました。
栄光なき凱旋 上Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 上より
4093797269
No.10:
(4pt)

栄光なき凱旋

日系2世というのは、はたして日本人なのかアメリカ人なのか。そのどちらでもない。
自分は○○人というのがそれほど重要な事かなあと思いました。
いつもの真保節でとても楽しく読ませて頂きました。この作家は決して読者を裏切らない。
栄光なき凱旋 上Amazon書評・レビュー:栄光なき凱旋 上より
4093797269

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