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連続殺人鬼 カエル男
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連続殺人鬼 カエル男の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全125件 121~125 7/7ページ
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| 「どんでん返しに次ぐどんでん返し」。まさにこの言葉どおりです。 ミステリを読み慣れている人なら、ある程度結末を予想できるのかもしれませんが、 さほどでもない私はまんまと騙されました。 が、ミステリで騙されるのは大好きですので悔しくはありません(負け惜しみにあらず)。 騙される快感を味わいたい人は、頭をまっさらにして読みましょう。 読んでみて、非常に筆力のある作家なのだろうと感じました。 文章は難解でもなく、かといって薄っぺらくもなく読みやすい。 その上、中盤以降は急展開に次ぐ急展開で、ページを繰る手が止まりませんでした。 伏線回収も綺麗に決まっており、構成力の高さもうかがえます。 他の作品も読んでみたくなりますね。 唯一、アクションシーンが少し冗長に感じたため、☆4としました。 この辺は私個人の趣味嗜好かもしれません。 いずれにせよ、良質なエンターテインメントといえるでしょう。オススメできます。 | ||||
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| 「さよならドビュッシー」を読んだ時も思いましたが、読ませる力あるよなあ。 多分粗筋やオチをざっと話すと、「いつかどこかで読んだ話」だと思いますが、もう途中で休みたくなるほどの「これでもかこれでもか」と畳み掛けてくるエピソードの数々、物語の力、流石だ。 表紙の可愛いらしげなカエルと「カエル男」という呑気なネーミングも、流石だ。 デビュー作に近いものらしいですが、どうかこれからもこの熱い濃ゆい「物語を作る力」を保ってくださるように一読者はお願い。小さくまとまった、やっつけ仕事みたいな小説書く作家さんにならないでね…とまで思ってしまいました。 あーやっぱり小説は物語だぜー。これといった山も谷も無い、起承転結もあって無いようなゆるゆる私小説みたいなのばっかり読んでたからか、心からそう思う…。 | ||||
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| タイトルや裏表紙のあらすじに惹かれて購入。 なるほど、猟奇的な連続殺人と市民のパニックを見事な達筆と見識にて描いています。 さながら現代版『九尾の猫』とでも云ったところでしょうか。 その一方で昨今の行き過ぎた人権擁護に対する皮肉など、現実的な問題を掘り下げている点も印象的です。 オビの「どんでん返しに次ぐどんでん返し!」という表記に偽り無しの作品でした。 但し肝心のトリックに既読感が拭えない為、素直に賞賛できないんですよね。 たかだか400ページの作品に「これでもか!」とばかりにトリックを織り込んだ点は確かに凄いのかも知れませんが。 余談ですが、クライマックスで若手刑事が自動拳銃を持ち歩いている点がちょっと気になりました。 俗にいう制服のお巡りさんと違って、刑事は特殊な事例の時以外は拳銃を持ち歩けなかった気がします。 市民がパニック状態の時はともかく、あの場面で拳銃を持ち歩くのはどうもリアリティを削ぎますね。 間違いなく才能はあると思うので、驚くべきトリックの新作を描いてくれる事を楽しみに待ちたいです。 | ||||
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| 最近の紹介本の中では、ひさびさの大ヒット予感の傑作ミステリです。 類型としては、サイコサスペンスで、シリアルキラーを描いた作品なんで、ありがちといえばありがちです。しかし、異常なまでのリーダビリティの良さと、現実に起こったいくつもの事件(光市母子殺害事件や神戸の酒鬼薔薇聖斗事件などなど)や社会的テーマを惜しげもなくガジェットのように放り込んで、最後の最後でジェフリー・ディーヴァーばりの大ドンデン返しを連発してくる力業の連発を可能たらしめる筆力は、はひさびさに「会心の一撃」的な作品」と作家に出会ったと感じた一冊でした。 劇場型のハラハラドキドキの映画的なミステリが好きな方には、文句なくお勧め致します。 ネタバレにならないようにあらすじを紹介しますと、ある日、入居者の少ないマンションの13階の非常階段に、女性が一人吊されているのが発見されるところから物語は始まります。裸に剥かれ、口からフックをつけてつり下げられていた女性の身体には、その死体をカエルに見立てた、子供が書いたような犯行声明のメモがくっつけられていました。そして数日、今度はスクラップ工場ではトランクに詰められた老人の死体が、スクラップ機にはさまれて人間ジュースの一歩手前の状態で発見されます。勿論、そこには再び同一人物による犯行声明がありました。 自分たちのすぐ近くで起こる猟奇的な殺人事件。犯人の異常さに声を飲む警察と市民。テレビのコメンテーターの発言にも感化されて、人々周囲のは精神異常や過去にそういう病を発症したものを狩りだそうとジワジワとパニックに陥っていきます。警察も、そうした人々のチェックに動き始めます。そうした警察の捜査をあざ笑うように、ついには三人目の死体が発見され、町は混乱と恐怖に支配されてゆきます。。 狭い町内で繰り返される異常な連続殺人と、犯行の影に見える精神異常の気配。俗に「39条」と呼ばれる刑法39条の心神耗弱な状態での免責に対する問題提起と、パニック映画的な混沌の中で走り回る肉体派の刑事のタフネスぶり。読みどころが満載のこの作品は、そのぶん逆にツッコミどころも満載なのですが、それでもその勢いとパワーに圧倒されることは間違いがありません(冷静になって振り返ると、主人公の刑事はあまりにもどんくさいし、登場する精神科医たちは神のごとく絶対的な能力を持っているし、、)。 解説によれば、著者の中山七里さんは「このミステリーが凄い」で一年に二作がダブルノミネートされた実力派ということで、それも納得の一冊でした。ちなみに、その時に大賞となったのが「さよならドビュッシー」です。 | ||||
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| いい意味でこれが本当に『さよならドビュッシー』や『おやすみラフマニノフ』を書いた著者の作品なのか!と思いました。新たな一面を見る事が出来てとてもよかったです。 | ||||
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